Netflixドラマ『終末のフール』あらすじ/キャスト/原作(伊坂幸太郎)/感想【全12話配信中】
伊坂幸太郎の小説「終末のフール」を原作として、
舞台を日本から韓国に移したNetflixドラマが配信中です。
Netflixドラマ『終末のフール』
✅ 原作は伊坂幸太郎の「終末のフール」
(2006年に集英社から発表された連作短編集:2009年に文庫化)
✅ “小惑星が地球に衝突し、終末を迎えてしまう”、
という避けられない未来を突き付けられた人間たちの物語
✅ ドラマ:全12話
昨今の傾向からすると、
全12話は長尺の部類に入るNetflixドラマ『終末のフール』。
伊坂幸太郎ファンの私は、最後まで視聴しました。ただ・・・。
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Netflixドラマ『終末のフール』
Netflixドラマ『終末のフール』
終末のフール | オフィシャル予告編 | Netflix
- エピソード1「サッカー、そして思いがけない事態」〜65分〜
- エピソード2「ラブ・イズ・バック」〜64分〜
- エピソード3「飛び回る蝶(ちょう)」〜54分〜
- エピソード4「幸いなる罪」〜47分〜
- エピソード5「ネコを連れた少女」〜60分〜
- エピソード6「から騒ぎ」〜64分〜
- エピソード7「アリラン:会えなくても忘れない」〜59分〜
- エピソード8「息をしている限り」〜62分〜
- エピソード9「希望の光」〜58分〜
- エピソード10「脱出と日食」〜54分〜
- エピソード11「最後のクリスマス」〜58分〜
- エピソード12「さよなら、地球」〜57分〜
【原作】
伊坂幸太郎「終末のフール」
【監督】
キム・ジンミン
【脚本】
チョン・ソンジュ
【音楽】
ファン・サンジュン
あらすじ
ドラマ『終末のフール』あらすじ
“朝鮮半島に小惑星衝突”
“小惑星の衝突は、回避不可能”
“地球の終末まで200日”
“小惑星の地球衝突は間近”
“非常戒厳令を宣布”
“私たちは、生き残れるのか・・・”
小惑星が地球、
朝鮮半島に衝突すると予想されるまでの最後の200日。
韓国では、
多くの裕福な国民が国外の安全地帯と思われる場所へ避難しようと脱出を試み、
残った住民は絶望、
物資の減少、
自殺の蔓延、
犯罪の蔓延、
救いと称する様々な詐欺に対処しなければならない状態になっていた。
そんな中、
ウンチョン市に住み、残り少ないであろう時間を、
人間らしく、
“最後まで一緒に”と暮らしている人たちがいる。
最後まで子供達のために奔走する元中学教師、
信仰を信じ最後まで祈る事を貫く神父、
治安維持のために最後まで信念を曲げない軍人、
恋人のために最後を共にしようとする男・・・。
そして、
残された200日を生き抜こうとする住民たち。
小惑星の衝突は、避けられない・・・。
〜ドラマ『終末のフール』〜
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キャスト
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【キャスト(役名)】
アン・ウンジン
(チン・セギョン:元中学教師、ウンチョン市のボランティア)
ユ・アイン
(ハ・ユンサン:セギョンの恋人、バイオテクノロジー研究所の研究員)
チョン・ソンウ
(ウ・ソンジェ:ウンチョン市教会の副司祭)
キム・ユネ
(カン・イナ:戦闘支援大隊の中隊長)
キム・ボミン
(ユ・ソミン:セギョンが担任だったクラスの生徒)
キム・ガンフン
(パク・ジンソ:セギョンが担任だったクラスの生徒)
キム・ドへ
(チョン・ハユル:セギョンが担任だったクラスの生徒)
パク・ヒョックォン
(チョン・スグン:ハユルの父親)
ペク・ジウォン
(オ・ゲヒャン:ソミンの母親)
チャ・ファヨン
(チュ・ミョンオク:イナの母親)
イ・シフン
(パク・サンウ:ジンソの父親、小惑星衝突を信じない集団のトップ)
ジョンヨン
(イム・ソンジュ:ウンチョン市の副市長)
ウン・イェジュン
(キム・ミノ:セギョンが担任だったクラスの生徒、暴動で死亡してしまう)
キム・ヨジン
(ヨ・ミリョン:ミノの母親、スーパーの店主)
キム・ヨンウン
(キム・テハン:ミノの父親)
パク・ジュヒ
(イ・チェファン:ウンチョン市教会のシスター)
ソ・イェファ
(ソ・ジュヨン:戦闘支援大隊の炊事班長、足を怪我している)
チョ・シヨン
(ソ・ヘチャン:ソミンの従妹)
キム・ハンソル
(ソ・ウチャン:ソミンの従弟、ヘチャンの弟)
ユン・ソア
(チェ・ヨンジ:セギョンの隣人、ネコを飼っている)
カン・ソグ
(ペク・サンヒョク:ウンチョン市教会の主任神父)
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原作(伊坂幸太郎)
伊坂幸太郎「終末のフール」
8通りの物語で構成された連作短編集。
8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。
そう予告されてから5年が過ぎた頃。
当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。
彼らは余命3年という時間の中で人生を見つめ直す。
家族の再生、新しい生命への希望、
過去の恩讐。
果たして週末を前にした人間にとっての幸福とは?
今日を生きることの意味を知る物語。
「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」
「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」の8つの物語で描かれている連作短編集。
逃れられない余命宣告を受けた様々な人間模様に、
読者も彼らと一緒になって「自分を見つめ直す」ことになるような作品です。
伊坂幸太郎ファンなら必ず読んでいる1作ですね。
おじさんの感想(ネタバレ注意)
(オススメとは言い難いけど、駄作ではないです)
伊坂幸太郎ファンとして、
視聴しない訳にはいかないNetflixドラマ『終末のフール』。
個人的にはこれまで、
「グラスホッパー」(2015年)、
「ゴールデンスランバー」(韓国版:2018年)、
「ブレット・トレイン」(2022年)と、
映像化された作品を3つしか視聴していないので、全然詳しくないんですけど、ファンとして納得のいく映像化に出会えず、悶々としていたのは事実。
「今度こそは!!」、
そんな想いで再生し最後まで視聴したNetflixドラマ『終末のフール』。
その想いが報われることはありませんでした・・・。
原作を読んでしまっていると微妙、と言わざるおえないですね。
原作「終末のフール」から、
“遠くない未来に地球へ小惑星が衝突し、世界は滅びますよ”といった物語の大きな軸のみを拝借して、
韓国版へと改変し新しい物語を作ってしまったような感じです。
ファンだと多分、原作レ◯プと思ってしまっても致し方ない・・・。
ただ、
伊坂幸太郎の原作「終末のフール」を読んでいなければ、
まぁまぁ最後まで楽しめるかもしれない、と思ったのも事実です。
「終末のウンチョン市」として、
韓国文化の中で終末を生きる様々な人間模様を描いていますから、
原作とは全く異なる別物、新しい物語として楽しもうとすれば、そこまで悪くないのではないかと。
私はドラマの序盤で切り替えましたので、
まぁ及第点ぐらいの7.0となった次第です。
雑な締め方だったラストだとしても、一応、全部視聴できたし・・・。
伊坂幸太郎ファンには勧めない、
原作を読んでいない方なら暇潰しとしてオススメ、そんなドラマでした。
日本版の映画「ゴールデンスランバー」がサブスクに無いので未視聴。
いつか視聴しますけど、いつになるのか分かりません。
もうこうなったらですね、
私が期待するのはアン・ハサウェイ主演で描かれる予定のNetflix映画「シーソー・モンスター」。
是非、Netflixには頑張っていただきたい、そう思うこの頃です。
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最後に
Netflixドラマ『終末のフール』を紹介させていただきました。
このドラマは微妙でしたけど、
伊坂幸太郎の世界進出自体にイヤな気は全くしません。
むしろ嬉しいぐらいで。
韓国版「ゴールデンスランバー」も、
ハリウッド版「ブレット・トレイン」(原作「マリアビートル」)も、
原作には遠く及ばない内容ではありますが、
今後伊坂幸太郎が注目されていくキッカケになっているのであれば、
無駄ではなかったと思っています。
そのうち力のある監督が映像化してくれるでしょうし。
今後に期待、ですね。
ではまた。