ブラピ主演『ブレット・トレイン』キャスト/王子は?/感想/原作「マリアビートル」

2022年9月2日

伊坂幸太郎の傑作エンタメ「マリアビートル」、
その小説を原作としたブラッド・ピット主演の映画『ブレット・トレイン

9月1日から映画館で公開されましたので、視聴してきました。

ブレット・トレイン

✅ 監督:デヴィッド・リーチ
(キアヌ主演「ジョン・ウィック」1作目をチャド・スタエルスキと共同監督し、映画監督デビュー)

✅ 主演:ブラッド・ピット、共演にジョーイ・キング、真田広之、福原かれんなど

✅ 日本での公開は2022年9月1日から

原作から脚色され、約2時間ほどにギュッとしているのは良いとしても、
「マリアビートル」ファンの私としては、
”王子のお話”だけはそのまま映像化されていたら最高だなぁ〜、と願いつつ映画館へ。

期待感Max!、でしたね。

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ブラピ主演『ブレット・トレイン』キャスト/王子は?/感想

ブレット・トレイン

映画『ブレット・トレイン』予告1 2022年 全国の映画館で公開

【監督】
デヴィッド・リーチ

【脚本】
ザック・オルケヴィッチ

【原作】
伊坂幸太郎「マリアビートル」

【製作】
アントワーン・フークア、デヴィッド・リーチ
ケリー・マコーミック、カット・サミック

【音楽】
タイラー・ベイツ

【撮影】
ジョナサン・セラ

【アメリカ公開】
2022年8月5日公開

【日本公開】
2022年9月1日公開

監督のデヴィッド・リーチ(1975年11月16日〜)は、
アメリカの映画監督、俳優、スタントマン、スタントコーディネーターです。

これまでに、

2014年「ジョン・ウィック」
チャド・スタエルスキと共同監督(クレジット無し)

2017年「アトミック・ブロンド」
監督

2017年「ジョン・ウィック:チャプター2」
製作総指揮の1人

2018年「デッドプール2」
監督

2019年「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」
監督

2019年「ジョン・ウィック:パラベラム」
製作総指揮の1人

2021年「Mr.ノーバディ」
製作陣の1人

2021年「ケイト」(Netflixオリジナル映画)
製作陣の1人

2022年『ブレット・トレイン
監督

アクション映画の専門家:デヴィッド・リーチの映画監督5作目、
ブラッド・ピット主演ブレット・トレイン
アクション部分に不安要素はありませんね。

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キャスト

 
 
 
 
 
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【キャスト(役名)】
ブラッド・ピット
レディバグ:復帰した殺し屋)

ジョーイ・キング
プリンス:若きイギリス人の殺し屋

小路アンドリュー
木村雄一:日本人の殺し屋

アーロン・テイラー=ジョンソン
タンジェリン:イギリス人の殺し屋、レモンの仲間

ブライアン・タイリー・ヘンリー
レモン:イギリス人で黒人の殺し屋、タンジェリンの仲間

ザジー・ビーツ
ホーネット:アメリカ人の殺し屋、新幹線の乗務員を装っている

マシ・オカ(新幹線の車掌

マイケル・シャノン(白い死神

真田広之
エルダー:木村の父親

福原かれん(新幹線の乗務員

バッド・バニー(ウルフ

サンドラ・ブロック(マリア・ビートル

✔︎ レディー・ガガ出演?(間違いです

Googleで、
「ブレットトレイン キャスト」と検索すると、上の画像のようにヒットするんですけど、
なぜかレディー・ガガがキャスト陣の1人として表記されていました。
(2022年5月26日現在、表示はされておりません

正確な情報なのかどうかは定かではありません。
ただ、完全に間違っているとも思えないので、多分、出演しているのではないかと・・・。

何かの間違いだったようです。
レディー・ガガは出演していないようなので、お間違いのないようにお願いします。
すいませんでした。
(当初にキャスティングの候補だったらしいというだけで、出演は断念したようです)

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王子は?

原作「マリアビートル」に登場する最重要人物の1人、
“邪悪で狡猾な男子中学生:王子慧(おうじさとし)”

映画『ブレット・トレインでは“王子(プリンス)”が、
ジョーイ・キング演じる“女性だけどプリンス”に脚色されています。

“プリンセス”じゃないようなので、何かしらの意味を示唆している“プリンス”なのかどうか・・・。

単に、
「原作では“王子”だから、映画版は“プリンス”という役名で」といった軽い発想かもしれません。

wikiには、プリンス=“若きイギリス人の殺し屋”と表記されています。
中学生役ではないようですね。

「マリアビートル」を原作とするなら、
確実に登場させて、確実に面白くしなくてはいけない“王子慧”。
ジョーイ・キング演じる“プリンス=王子慧”と仮定すると、
彼女のラストは、視聴者に最高の爽快感をもたらす可能性を秘めていますね。

「子供になんて事を!」と思わせないのが“男子中学生の王子慧”です。

ブレット・トレインの視聴後に待っているであろう爽快感、
“プリンス”に、
そして、あの登場人物たちに期待しております。
(ちなみに、当初はカメオレベルの出演となっていたジョーイ・キング、“王子慧役”なら重要人物ではないかと)

と、

こんな感じで期待をしていた“プリンス”、
言い換えると、
「ここだけは外さないで欲しい!!」という懇願に近い感情で映画館へ・・・。

で、私の感想は・・・。

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おじさんの感想(ネタバレ注意)

おじさんの声
おじさんの声
ブレット・トレイン』の感想

 

(原作ファンの私としては・・・)

7

 

期待感Maxで視聴したブレット・トレイン
原作ファンとしては複雑な気持ちになりましたけども、概ね最後まで楽しめた1本でした。

 

ガイ・リッチー作品を思い起こさせるような、
綺麗な伏線回収型のアクションと軽快なコメディ要素。

 

映画館へ足を運んだ全ての人を楽しませるパワーがある映画です。

 

原作ファンの私もしっかりと楽しめました。

 

楽しめました・・・が!

 

流石にツッコミたくなる場面がいくつかあったのも事実です。

 

まず、

 

〈日本の描写はまだこれか・・・〉
安っぽいNetflix映画を思い出しそうになるぐらい、日本の描写はキツかったですね。
駅の感じは全く違うし、新幹線内も全然、
未だに日本刀を振り回すような暴力団の描写、などなど・・・。
真田広之さんにでも、「こうじゃないですよ」と言って欲しかったです。

 

〈日本語は致し方ありません、ハリウッド映画ですから
役柄として、レディバグやレモン、ミカンあたりが片言なのは致し方ありませんけど、
ホワイト・デス(白い死神)は日本滞在が長いはず、
もう少しなんとかならなかったのか・・・。
一言二言、私は聞き取れませんでした。
木村雄一役のアンドリュー・小路さんは、日本語セリフを極力少なくしていたので、
あまり違和感を感じなかったですけどね。

 

そして私が1番納得いかなかったのは、

 

〈プリンスに関するエピソード〉
配役はまだ良しですが、プリンスのラスト、納得いきませんでしたね。
爽快感が超薄い・・・。
伏線を回収しての復讐を達成・・・原作と比べると薄い・・・。
真田広之さんが原作で言うところの祖父役です。
本当は祖母も登場するんですけど、映画には登場せず。
この祖父と祖母が原作では最高にカッコイイんですよ。セリフなんかも鳥肌が立つぐらい。
原作での爽快感を読者に与えてくれるこの2人の登場人物と、
原作の“王子慧”の邪悪さを考えてしまうと、
ブレット・トレイン』のプリンスのエピソードは弱かったですね。

 

と、

 

こんな感じになってしまったので、
原作ファンの私は高評価ではなく、及第点といった7点に落ち着いてしまいました。

 

原作「マリアビートル」の方が明らかに面白かった・・・。

 

活字と映像を同じ土俵で比べるのは間違っているんでしょうけど、
原作に思い入れが強いとちょっとキツイ・・・そんな感想です。

 

ただ、

 

原作を読んでいない、原作ファンじゃないという方なら、
間違いなく映画館で楽しめるアクション映画ですので、
足を運んでみても損はしないと思います。

 

ブレット・トレイン、視聴してみてください。

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原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」

 

原作「マリアビートル」のあらすじ
()内は『ブレット・トレイン』のキャスト
()内は原作と関係ありません

あらすじ

元殺し屋の木村(小路アンドリュー)は、
幼い息子を遊び半分でデパートの屋上から突き落とし、意識不明の重体にした邪悪な中学生の王子慧(ジョーイ・キング)に復讐するため、
東京駅にて王子(ジョーイ・キング)が乗った盛岡行きの東北新幹線「はやて」に乗り込んだ。

しかし、
王子(ジョーイ・キング)に全てを見透かされていた木村(小路アンドリュー)は、
彼のコントロール化に置かれてしまう。

一方、
腕の立つ殺し屋の2人、檸檬(ブライアン・タイリー・ヘンリー)と、
蜜柑(アーロン・テイラー・ジョンソン)は、
裏社会の大物・峰岸(マイケル・シャノン)の依頼を受けて、誘拐された峰岸(マイケル・シャノン)の息子(ローガン・ラーマン)を救出し、
支払われていた身代金が入ったトランクを回収、
息子(ローガン・ラーマン)と身代金を盛岡に運ぶため「はやて」に乗り込んだ。

そして、
ツキのない殺し屋の七尾(ブラッド・ピット)は、
仲介屋で仕事のパートナーである真莉亜(サンドラ・ブロック)より、
「簡単な仕事、トランクを奪い上野駅で下車しなさい」と依頼を受けて「はやて」に乗り込んだ。
いざ、トランクを奪い上野駅で降りようとすると、
因縁のある殺し屋の(バッド・バニー)と偶然に鉢合わせてしまう。

盛岡行きの東北新幹線「はやて」に乗り込んできた殺し屋たち中学生
息子の復讐に燃える木村(小路アンドリュー)、
檸檬(ブライアン・タイリー・ヘンリー)、
蜜柑(アーロン・テイラー=ジョンソン)、
(バッド・バニー)、
ツキのない殺し屋七尾(ブラッド・ピット)、
そして、邪悪な中学生の王子慧(ジョーイ・キング)。

東北新幹線「はやて」の中で巻き起こる壮絶な宴・・・。

原作「マリアビートル」に登場する殺し屋は、これだけではありません。

スズメバチ」、「槿(あさがお)」なんて殺し屋も登場します。

例えば、
サジー・ビーツ演じる“ホーネット”
“ホーネット”というのは「スズメバチの英称」という意味がありますから、
もしかすると彼女が「スズメバチ」・・・。

あと、勝手な想像で「槿(あさがお)」はマシ・オカっぽい、ですが、原作からすると違うのではないかと。
(塾講師の“鈴木”の可能性も)
結果:新幹線の車掌という、全く面白くないオチ・・・。

真田広之はエルダー役、と福原かれんは何役かは分かりません。
(予告動画からすると、福原かれんは新幹線乗務員に扮している何か、真田広之もブラピと絡んでいましたから、殺し屋の何か、といった感じでしょうか)
(原作通りと考えるなら、男女2人組・・・「スズメバチ?」となりますけども、そこは分かりません)
結果:福原かれんは新幹線の乗務員、真田広之は祖父役でした。

そして、
読者の爽快感を一手に引き受けてくれるであろう2人の登場人物は、
Googleで検索した時に見た顔のイメージから、
パシャ・D・リチニコフとナンシー・デイリー。
結果:そんな登場人物はいません

と、勝手な話を書きましたけども、
原作をそのままではなく、脚色されているはずなので、軽く受け流していただけると幸いです。
(物語の舞台も、東北新幹線から東海道新幹線に変更されています。京都行きだそうです)

「原作に登場するキャラが全員いたら最高だなぁ〜」という個人的願望。

そもそも、ブラピと七尾のイメージ、
原作を知っていると全く一致しません。活字と映像、致し方ない部分です・・・、で、

結果、

「原作と同じ面白さを映像に落とし込むのは、超難しい!」

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最後に

2022年9月1日から日本で公開されている、
伊坂幸太郎の傑作エンタメ「マリアビートル」を原作とした、
ブラッド・ピット主演のブレット・トレインを紹介させていただきました。

楽しめたけど、ちょっと残念、そんな1本になりましたね。

最後に1つ、

個人的にですが、
最高に面白かったと感じた原作小説、そこから満を持して映画を視聴、
成功した試しが1回たりともありません。

最高に面白かった「マリアビートル」が原作、
大好きな俳優のブラピが主演の映画『ブレット・トレイン
今回もまた同じ結果でした。

「ハンニバル」よりはマシでしたけど・・・。

原作に思い入れが強いと難しいですね。
いつかその流れを断ち切りたいと思っています。

ではまた。

 

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