ローランド・エメリッヒ監督最新作『ミッドウェイ』、9月11日から公開
1996年に公開されて大ヒットしたSF映画「インデペンデンス・デイ」。
その監督、脚本、製作総指揮を担当したローンランド・エメリッヒ。
2016年には続編「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」が公開。
大作の続編としては寂しい評価を下されて、
エメリッヒ本人も、
「僕はこの作品を作るのをやめるべきだった」と嘆いています。
そして今年、
ローランド・エメリッヒが監督、製作を担当した大作、
史実を基に作られた戦争映画『ミッドウェイ』が公開されます。
第二次世界大戦中に実際に行われた戦いを描いた作品です。
史実として残っている戦い、歴史映画の側面を持ち合わせているべき映画なんでしょうが、
予告動画を観てみると、若干ですけど、
なんか違うな感が・・・。
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ローランド・エメリッヒ監督最新作『ミッドウェイ』
『ミッドウェイ』
浅野忠信×豊川悦司×國村隼ら出演!映画『Midway/ミッドウェイ』US版予告編
監督 | ローランド・エメリッヒ |
製作 | ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー |
出演(役名) | エド・スクライン(ディック・ベスト) |
パトリック・ウィルソン(エドウィン・レイトン) | |
ルーク・エヴァンズ(クラレンス・マクラスキー少佐) | |
豊川悦司(山本五十六大将) | |
浅野忠信(山口多聞少将) | |
國村隼(南雲忠一中将) | |
アメリカ公開 | 2019年11月8日 |
日本公開 | 2020年9月11日 |
「ミッドウェー海戦」
1941年の真珠湾攻撃から約半年後、
1942年6月にミッドウェー島付近で行われた海戦。
ミッドウェー島攻略を目指す日本海軍を、アメリカ海軍が迎え撃つ形で発生して、
日本海軍機動部隊とアメリカ海軍機動部隊および同島基地航空部隊との航空戦が行われた。
結果、
日本海軍は投入した空母4隻、搭載機約290機の全てを喪失。
日本側の戦死者3057人、
アメリカ側の戦死者307人。
日本連合艦隊の山本五十六大将はミッドウェー島攻略を中止。
日本軍は撤退を余儀なくされ、大敗した。〜「ミッドウェー海戦」〜
この「ミッドウェー海戦」は日本側から見ると大敗、
アメリカ側から見ると大勝です。第二次世界大戦において、有名な海戦の1つですね。
wikiを読んでみると、
日本軍の暗号はアメリカ軍に解読されていて、準備万端で待ち構えられていたようです。
常に情報戦で1歩先を歩いていたアメリカ軍、
筒抜けの作戦では大国アメリカに勝てるはずがありません。
「ミッドウェー海戦」の被害を比べてみても両極端ですから。
そして、この「ミッドウェー海戦」を映画化したのが、
ローランド・エメリッヒ監督最新作『ミッドウェイ』。
アメリカ側から見た「ミッドウェー海戦」、果たして日本人にどう受け入れられるのか・・・。
第二次世界大戦の戦死者の方々(日本もアメリカも)を思うと、
面白い作品を期待するのは間違っていますけど、これは映画ですので、多少観るべき魅力がないと受け入れ難いのではないか、そんな気持ちになってしまいます。
複雑な思いを抱きながらも予告動画を視聴、ちょっと厳しい・・・。
随分と綺麗なCGで緊迫感を感じられず、一方通行的な視点(致し方ないかもしれませんが)、
2001年に公開されたマイケル・ベイ監督作「パールハーバー」級に酷そうな感じを受けますね。
既に公開されているアメリカでの評価もよろしくないようですし。
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戦争映画『ミッドウェイ』の評価
ローランド・エメリッヒ監督最新作『ミッドウェイ』は、
既にアメリカで公開され(2019年11月8日)、賛否両論となっています。
映画批評集積サイトRotten Tomatoesには141件のレビューがあって、
支持率48%、平均点は10点満点で5点ほどとなっています。まさに賛否がわかれている結果ですね。
サイト側による批評家の見解の要約は、
「『ミッドウェイ』は現代の特殊効果によりバランスのとれた視点で有名な物語を再訪するが、その脚本は褒められたものではない。」
映画に賛否があるのは当たり前ですから、そこは良いんですけど、
脚本にダメ出しされているのは気になります。
つまり、ツマラナイ物語だと・・・。観ていないので何とも言えませんが。
日本人で既に『ミッドウェイ』を観た方達がいますので、
そちらを少し紹介します。
『ミッドウェイ』を既に視聴した方達の感想
安いSF描写感が気になりました。表情も爆撃もリアルに感じません。
日本人俳優の芝居はどうにかなりませんかね?
戦闘機の迫力あるシーンはオススメです。敵国側の日本軍描写にもそれなりに敬意を感じました。
ただ、1回観れば十分な作品ですね。
戦争映画が好きなので個人的には面白かったと思います。
そもそもミッドウェー海戦について知れたのが良かったですね。
事実に基づく映画ですので、ストーリー性が欠けてしまうのは仕方ないのかなと思っています。
覚悟を決めて視聴してください。観る前にハードルを下げまくってください。
鑑賞後にはきっと、それでも高過ぎたと後悔すると思います。
賞賛している方はほぼいなくて、大体の方が5点満点中2点から3点ぐらいの評価をしていました。
「映画館の大画面、整った音響設備で視聴するならあり」
そんな感じですかね。
史実を基に製作されたオススメ戦争映画
「ミッドウェー海戦」を映画化した作品は、ローランド・エメリッヒ作『ミッドウェイ』の前に、
1976年「ミッドウェイ」が存在しています。
監督ジャック・スマイト、主演チャールトン・ヘストン、三船敏郎も出演している映画です。
残念ながら観たことがないので何とも言えませんけど、
史実を基に製作された戦争映画はある程度視聴していますので、少しオススメさせていただきます。
タイトル | 監督 | 史実 |
プライベート・ライアン | スティーヴン・スピルバーグ | ノルマンディー上陸作戦 フレデリック・ナイランド三等軍曹の本国帰還 |
ダンケルク | クリストファー・ノーラン | 第二次世界大戦のダンケルク大撤退 |
父親たちの星条旗 | クリント・イーストウッド | アメリカ側からの視点 第二次世界大戦の硫黄島の戦い 摺鉢山の山頂に星条旗を打ち立てる写真「硫黄島の星条旗」の被写体となった兵士たちのその後など |
硫黄島からの手紙 | 日本側からの視点 第二次世界大戦の硫黄島の戦い 栗林忠道陸軍大将の手紙 『「玉砕総指揮官」の絵手紙』を基に |
|
アメリカン・スナイパー | 狙撃兵としてイラク戦争で、 味方からは「伝説」、 敵からは「悪魔」と恐れられた、 クリス・カイルの生涯 |
|
シンドラーのリスト | スティーヴン・スピルバーグ | 第二次世界大戦時のドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺 ドイツ人オスカー・シンドラーが、1100人以上のポーランド系ユダヤ人の命を救った実話 |
月並みですけど個人的には、
スティーヴン・スピルバーグ監督作「プライベート・ライアン」が最もオススメしたい戦争映画です。
ノルマンディ上陸作戦、オマハビーチでの戦闘を描いた冒頭、圧巻の描写と「ライアン救出作戦」を軸に、
映画史に刻まれた作品、史実を基に製作されたオススメ戦争映画です。
あとはイーストウッド作品の3つ、
クリストファー・ノーランの「ダンケルク」あたりが間違いの無い戦争映画ではないかと。
今回のローランド・エメリッヒ監督作『ミッドウェイ』が、
この作品群に肩を並べることは難しいでしょうけど、観てみないと何とも言えませんから、
2020年の9月11日以降に確認したいと思います。
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最後に
2020年9月11日公開予定となっている、
ローランド・エメリッヒ監督最新作『ミッドウェイ』を紹介させて頂きました。
予告動画、作品の評価、観た方達の感想からすると、
あまり期待が持てない、史実を基にした戦争映画となっていそうですけど、
こればっかりは蓋を開けてみないと・・・。
最近、評価されずヒットせずのエメリッヒ監督が史実を基に描いた戦争映画。
私の中でのエメリッヒ監督は、駄作「GODZILLA」(1998年)の生みの親ぐらいの印象、
変な印象がまた増えない事を祈っています。
ではまた。