「プライベート・ライアン」、スピルバーグ監督の「戦争映画」ベスト1
個人的には、
戦争映画としてベスト1、しかも、圧倒的なベスト1です。
170分、
約3時間超も観続ける事になる戦争映画なのに、です。
何回も視聴して、
ほとんどのシーンを覚えてしまっている戦争映画、
「プライベート・ライアン」
監督スティーヴン・スピルバーグ、
主演トム・ハンクス。
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「戦争映画」ベスト1、「プライベート・ライアン」
「プライベート・ライアン」
Saving Private Ryan(1998)Trailer #1
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
脚本 | ロバート・ロダット |
フランク・ダラボン(クレジット無し) | |
出演(役名) | トム・ハンクス(ジョン・H・ミラー大尉) |
トム・サイズモア(ホーヴァス一等軍曹) | |
エドワード・バーンズ(ライベン一等兵) | |
バリー・ペッパー(ジャクソン二等兵) | |
アダム・ゴールドバーグ(メリッシュ二等兵) | |
ヴィン・ディーゼル(カパーゾ二等兵) | |
ジョバンニ・リビシ(ウェイド衛生兵) | |
ジェレミー・デイビス(アパム伍長) | |
マット・デイモン(ジェームズ・フランシス・ライアン一等兵) | |
アメリカ公開 | 1998年8月24日 |
日本公開 | 1998年9月26日 |
・作品賞:「プライベート・ライアン」→ノミネート
・監督賞:スティーヴン・スピルバーグ→受賞
・主演男優賞:トム・ハンクス→ノミネート
・脚本賞:ロバート・ロダット→ノミネート
・劇映画音楽賞:ジョン・ウィリアムズ→ノミネート
・音響編集賞:ゲイリー・ライドストロム、リチャード・ヒムンズ→受賞
・録音賞:ゲイリー・ライドストロム、ゲイリー・サマーズ、
アンディ・ネルソン、ロン・ジャドキンス→受賞
・美術賞:トーマス・E・サンダース(美術)、
リサ・ディーン・カヴァノー(装置)→ノミネート
・撮影賞:ヤヌス・カミンスキー→受賞
・メイクアップ賞:ロイス・パーウェル、コナー・オサリヴァン、
ダニエル・C・ストリーピーク→ノミネート
・編集賞:マイケル・カーン→受賞
・1998年の全米年間興行成績1位
・1998年の全世界年間興行成績2位(1位は「アルマゲドン」)
・戦争映画として全米興行収入歴代2位
(1位は「アメリカン・スナイパー」)
・第二次世界大戦を題材とした映画としては全米興行収入歴代最高
スピルバーグは後に、
第二次大戦でB-25の無線士として太平洋戦線に参加していた、
”父アーノルド・スピルバーグに捧げた”と語っています。
「プライベート・ライアン」、ネタバレをせずに紹介
前だけを見続けながら歩いている老人。
家族に見守られながら彼が向かっているのは、
ノルマンディー米軍英霊墓地。
何を思いながら歩いていたのか、
誰を思いながら歩き続けていたのか、
彼の視線の先にある1つの墓。そして・・・。
1944年6月6日、
連合軍によって行われた、ドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦。
ノルマンディー上陸作戦。
その中の1つ、オマハ・ビーチ上陸作戦では壮絶な戦闘が繰り広げられていました。
「公式記録」
上陸10分以内に(先導)部隊は指揮官を失い活動能力を失った。
指揮をとる全ての士官および下士官は戦死または負傷した。
・・・それは生存と救助のための闘争となった。
・ジョン・H・ミラー大尉(トム・ハンクス)
アメリカ陸軍大尉。第2レンジャー大隊C中隊隊長。
地形を活かした戦術を考案して、オマハ・ビーチDグリーン区上陸を成功させたミラー。
優秀な指揮官であり、優秀な部下を持つ隊長です。
その隊の中でも異質な存在のミラー、彼の経歴は大きな謎になっています。
そんなミラーにある指令が。
アメリカ陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルからの指令。
・ジェームズ・フランシス・ライアン(マット・デイモン)
アイオワ州の農家出身の一等兵。4人兄弟の末っ子です。
3人の兄は全員死亡、兄弟で最後の生き残りとなったライアン。
ノルマンディー上陸作戦の前日、第101空挺師団に属していたライアンは、
空挺降下の際に敵地で行方不明になっています。
生きているのか死んでいるのか、分からない状態。
ミラーが受けた指令は、
このライアン一等兵を保護して、本国へ無事に帰還させる事。
ミラーは、
ホーヴァス軍曹、ライベン一等兵、ジャクソン二等兵、メリッシュ二等兵、
カパーゾ二等兵、ウェイド衛生兵、そしてアパム伍長を引き連れて、
どこかの戦地で生き延びているであろうライアン一等兵を保護するため、
本国へ帰還させるために、
ライアン救出ミッションを遂行、ドイツ軍の占領下であるフランス内陸部へ向かいます。
部隊に犠牲者を出しながらも、
ライアンを保護しようと前進を続けるミラー隊。
希望的観測で行方不明状態のライアンを救出しようと・・・。
多大な犠牲を払いつつ、
1人の兵士を助け出そうと前進を続ける部隊、
やがてミラーはライアンを・・・。
原題”Saving Private Ryan”は、
「兵卒ライアンの救出」という意味です。
命をかけた救出作戦、
たった1人の兵士を帰還させるためだけに、犠牲を払いつつ前進するミラー。
「プライベート・ライアン」
映画の冒頭で、1つの墓に強い視線を送っていた老人、
彼の視線の強さ、思いの強さをハッキリと体感出来る戦争映画。
戦争映画としてベスト1、私の中では揺るぎないベスト1です。
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「プライベート・ライアン」を観た方達のレビューを、紹介します
・「プライベート・ライアン」を観たAさんのレビュー
1番好きで10回以上は観ている映画です。
冒頭のノルマンディー上陸で衝撃を受けますが、
リーダーの孤独と部下への愛をトムハンクスが見事に演じています。
ビンディーゼル、マット・デイモンの出世作です。
・「プライベート・ライアン」を観たAさんのレビュー
戦争を通して、人間の本質を理解できる映画でした。
描写が凄くリアルに感じたし、出てくる人物の特徴とかも印象的で、
かなり見応えのある戦争映画です。
戦争の悲惨さもリアルに伝わります。
・「プライベート・ライアン」を観たAさんのレビュー
映画館で観て、初めて吐きそうになった映画です。
本当に物質的に衝撃な映画ですし、私自身の戦争映画への見方と偏見が変わりました。
どこぞの評論家が、
「この映画に残りのニオイを付けたら、そこは戦場になる」
って言っていたのが印象的でした。
そして、ストーリーが実にアメリカらしいなって思いましたね。
・「プライベート・ライアン」を観たおじさん
戦争映画といえば、
「ディア・ハンター」、「地獄の黙示録」、「プラトーン」、
「フルメタル・ジャケット」あたりが有名でしょうけど、
私の中では完全に、
「プライベート・ライアン」がベスト1です。
まず、冒頭で描かれているオマハ・ビーチ上陸、
その戦闘シーンは圧巻の一言です。
あれほどのリアルを感じたのは初めてでしたね。
たしか、公開当時、アメリカの映画館で、冒頭の戦闘シーンを観た戦争経験者の方が、
もう観るのが辛いと、席を立ったエピソードがあったと記憶しています。
完全に思い出してしまったようです、忌まわしい戦争を。
それほどまでのリアルを描いている冒頭、オマハ・ビーチ上陸、
この時点で圧倒されていました。
そして、
1人の兵士を助けようと、犠牲を払いながらも前進し続けるミラー隊。
彼ら全員に感情移入しながら、経験した事のない戦争をリアルに感じつつ、
次々と犠牲になっていく兵士達を思い、
観終わった時には打ちのめされている戦争映画、
それが「プライベート・ライアン」です。
これは余談ですが、
私がミラー大尉の言葉で非常に印象に残っているのが、
兄達の顔を思い出せないライアンに、
「場面を思い出すんだ。顔ではなく、一緒に何かした時の事を考えろ。」
この言葉が凄く印象的で、なるほどと思いつつ、
私は今だに実行するようにしています。
思い出せない事、顔でもなんでも、一緒に行動した場面を思い出すようにしています。
思い出せるような気がして。
ミラー大尉の言葉に影響されてしまいました。
これから初めて「プライベート・ライアン」を観るあなた、
ミラー大尉の言葉にも注目してみてください。
グッと心に残りますからね。
戦争映画として完全に名作、歴史に残る傑作、
個人的にはベスト1の戦争映画、
「プライベート・ライアン」は、
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です。
スピルバーグの戦争映画
スティーヴン・スピルバーグ(1946年12月18日〜)は、
アメリカの映画監督、映画プロデューサーです。
スピルバーグが監督をした主な戦争映画(戦争を題材にしている)は、
公開年 | タイトル | 主演 |
1979年 | 1941 | ダン・エイクロイド |
1987年 | 太陽の帝国 | クリスチャン・ベール |
1993年 | シンドラーのリスト | リーアム・ニーソン |
1998年 | プライベート・ライアン | トム・ハンクス |
挙げるとするとこんな感じになります。
ちなみに、
「シンドラーのリスト」(1993年)は、
第66回アカデミー賞で12部門にノミネート、
うち作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門を受賞。
スピルバーグ初の作品賞です。
監督賞は今までに2回受賞、「シンドラーのリスト」と、
「プライベート・ライアン」、戦争映画2本で2回の監督賞を獲得しています。
スピルバーグが監督をせず、製作として関わった戦争映画には、
公開年 | タイトル | 主演 |
2006年 | 父親たちの星条旗 | ライアン・フィリップ |
硫黄島からの手紙 | 渡辺謙 |
両作とも監督はクリント・イーストウッド、
製作に加わっているのがスピルバーグです。
今後、
スピルバーグが戦争映画を撮る事があるでしょうか。
ハードルが高すぎて、厳しいでしょうが。
「シンドラーのリスト」と「プライベート・ライアン」、
この2つと比べられてしまうのはちょっと・・・。
いつか観てみたい気はしますけどね。
最後に
監督スティーヴン・スピルバーグ、
主演トム・ハンクス、
1998年に公開された「プライベート・ライアン」、
紹介させて頂きました。
何度もすいませんが、
個人的には戦争映画としてベスト1です。
これ以上の戦争映画に出会っておりません。
戦争の狂気、悲惨さだけを摘み取ると、
「地獄の黙示録」、「プラトーン」、「フルメタル・ジャケット」、
ここらあたりが挙がってくるんでしょうけどね。
でも、
狂気や悲惨さを感じるのは、1回だけでいいです。
何度も何度も繰り返して視聴するのはシンドイですから。
そういう意味では、
「プライベート・ライアン」は何度でも視聴できる戦争映画、だと思います。
ついつい再生して、ミラー大尉に会いにいこうとしてしまいます。
ほほえみデブの笑顔は1回、ミラー大尉の笑顔は何回でも、
そんな感じですね。
ではまた。