「スマホを落としただけなのに」、些細なことが恐ろしい結末を・・
些細な事がキッカケになる事があります。
その後の人生に大きく関わる出来事になってしまう、
「あんな事が、こんな大きな事に・・。」
良い方向へ影響するなら文句はありません。
いつでもどうぞ、そんな気持ちです。
ですが、
悪い方向へ影響してしまうなら、そんなキッカケはいりません。
絶対にイヤですね。絶対に。
「ちょっとした落し物が、こんな大きな事に・・。」
そんな「ミステリー小説」を紹介します。
「スマホを落としただけなのに」、恐ろしい事が・・
「スマホを落としただけなのに」 志駕晃
第15回「このミステリーがすごい!」大賞
賞 | 受賞・最終候補 | 著者 |
大賞 | がん消滅の罠 完全寛解の謎 | 岩木一麻 |
優秀賞 | 京の縁結び 縁見屋の娘 | 三好昌子 |
県警外事課 クルス機関 | 柏木伸介 | |
隠し玉 | スマホを落としただけなのに | 志駕晃 |
愚者のスプーンは曲がる | 桐山徹也 | |
小さいそれがいるところ 根室本線・狩勝の事件録 |
綾見洋介 | |
超隠し玉 | ホテル・カリフォルニアの殺人 | 村上暢 |
陽気な死体は、僕の知らない空を見ていた | 田中静人 | |
僕が殺された未来 | 春畑行成 | |
最終候補 | 砂漠の薔薇 | 薗田幸朗 |
変死区域 | 田内杏典 |
ネタバレをせずに、紹介します。
3人の視点から物語が語られていきます。
・男(おとこ)
作中でほとんど何も語られる事のない、ただの男。
幼少の頃に母親からの虐待で性格に影響が出てしまった男です。
たまたまタクシーでスマホを拾った事で、
そのスマホの待受画面に写っている女性に興味を持つようになった男。
待ち受けに写っている女性は黒髪のストレートヘアで美人、男の執着は異常です。
ただの・・男・・?
・稲葉麻美(いなばあさみ)
待ち受けに写っている張本人。黒髪のストレートヘアで美人。
タクシーに落とされていたスマホは麻美の恋人:富田のスマホです。
富田から頼まれてスマホを探す事になった麻美、うっかり電話をかけてしまい、
そこから麻美の状況は一変していきます。不気味な男の執着は麻美を追い詰めていきます。
・毒島徹(ぶすじまとおる)
神奈川県捜査一課の警部補。
神奈川県丹沢山地で動物によって掘り起こされた白骨死体の捜査をします。
土砂崩れにより新たな白骨死体が見つかって、連続殺人の匂いが増していきます。
しかも、少なく見積もっても10人近くの死体が埋まっているのではと、毒島は推理します。
被害者たちを調べていくうちに、徐々に見えてくるものが・・・。
この3人の視点から描かれています。
今の時代、
スマホを落としたりすると死活問題です。
日々の生活の主人公です。スマホがない生活は考えられないというところまで、
私たち人間はきてしまいました。
インターネット、パソコン、そして、スマホ、
絶対になくてはならない必需品ですね。
ですから、
スマホは大事にしないといけません。
個人情報がこれでもかと入っている恐ろしい端末です。
世の中の大半の人は、拾ったスマホを悪用する事なく落とし物として届けてくれるでしょうが、
ごく1部の人間が絡んでしまうと、
後々に悪影響を及ぼしてしまいます。
この「小説」に出てくる「男」のような、ごく1部の人間に拾われると・・。
ミステリーであり、サスペンスであり、ホラーでもある、
「スマホを落としただけなのに」
スマホを大事にするようになりますので、1度読んでみてください。
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「スマホを落としただけなのに」を読んだ方達のレビューを、紹介します
・「スマホを落としただけなのに」を読んだAさんのレビュー
スマホを落としただけなのに、という誰にでも起こりうる状況だけに、
自分の事のようにハラハラして読み進められました。
サスペンス要素が強く、一気に読める作品です。
・「スマホを落としただけなのに」を読んだBさんのレビュー
映画化されていて面白そうかもと思い手に取りました。
冒頭から読むスピードが止まらず、2日ほどで読了。
スマホをタクシーに起き忘れるという誰にでも起きそうな出来事から、じわじわと恐怖が忍び寄ってきて、途中そのリアリティに怖さを感じつつ、
ミステリーとサスペンスの要素を両方味わえるストーリーでした。
・「スマホを落としただけなのに」を読んだCさんのレビュー
前半は、
こいつをなんとかしろと思うくらいに気分が悪くなる展開です。
煽りすぎとも思わなくもないけど、実際ありうる展開。
後半は、ハラハラドキドキの連続です。気の抜けない感じで、一気に読めました。
・「スマホを落としただけなのに」を読んだおじさん
「このミス!」大賞関連だから手に取った「小説」です。
志駕晃という作家もこれで知りましたね。
内容は単純です。
ちょっとしたミスが、恐ろしく大きな影響を及ぼす出来事になるという、
結構ありがちな設定です。
スマホを落としただけで、個人情報を抜き取られて悪用される、不運な話なんですね。
拾ったのがあの「男」じゃなければ、成立しない話です。
ですが、
このちょっとしたミス、
今の私たちは想像しやすいんです。すぐリアルに思い描ける出来事なんです。
スマホを落として「男」に拾われて、
恐ろしい出来事が降りかかってくる、
簡単に想像してしまいます。誰もが持っているスマホですからね。
上にもちょっとだけ書きましたけど、
この「スマホを落としただけなのに」を読むと、スマホを大事にするようになりますよ。
私はリアルに、
無造作にポケットに入れる事はなくなりました。嘘みたいな本当の話です。
おじさんになると、小さいミスをよくするんですよね。忘れるという事も少なくありません。
ですので、
こういう怖い「小説」を読むと影響を受けるんです、気を付けようと。
些細な事ですが、スマホはポケットに無造作に入れない、ある程度大事に扱う、
そんな思いになります。
スマホを大事にして欲しいという気持ちで、
「スマホを落としただけなのに」
をおススメさせて頂きます。本当に大事にした方が良いですよ。
志駕晃について
志駕晃というのはペンネームです。
本名:勅使川原昭(1963年〜)は、ニッポン放送プロジェクト専務取締役、元ラジオディレクター、
プロデューサー、小説家、漫画家です。
志駕晃としての「小説」に、
年 | 出版元 | タイトル |
2017年 | 宝島社文庫 | スマホを落としただけなのに |
2018年 | ちょっと一杯のはずだったのに | |
2018年 | スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 | |
2019年 | 角川文庫 | あなたもスマホに殺される |
「スマホを落としただけなのに」は、
2018年に、中田秀夫監督、北川景子主演で実写映画化されています。
残念ながら私は観ておりません。
志駕晃としての「小説」はまだ4冊しか出されていません。
今年に発売された「あなたもスマホに殺される」という、
恐ろしいタイトルの「小説」はまだ読んでおりませんが、その他の3冊は読ませて頂きました。
どのタイトルも怖くてイヤな感じですけど、
十分に読み応えのある作品ばかりです。リアルに想像できて怖いんですけどね。
1度、
志駕晃の作品に触れてみてください。現実的な恐怖を体験できますから。
最後に
私は過去に1度、
電車内で財布を落とした事があります。
現金はほとんど入っていなかったので、あまり気にせずに届け出たんですけど、
しっかりと落とし物としてJRが保管してくれていました。
どなたかが届けてくれたみたいで、
中身もそのまま、有り難い対応をしてくれた方がいらっしゃいました。
いい人が拾ってくれて、本当に良かったなと今でも思い出します。
落とし物には充分気をつけてください。
私はたまたま、いい人が拾ってくれたので助かりましたけど、
ごく1部のよからぬ人間に拾われると、後々まで悪影響を及ぼしかねません。
落とさなければ良いだけですからね。
落とさなければ・・・。
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