ドラマ『SHOGUN 将軍』キャスト(実在した按針)/あらすじ/感想/エミー賞
「関ヶ原の戦いを経て天下人になった将軍」、
となる前の徳川家康をモデルにした時代劇ドラマ、
『SHOGUN 将軍』。
ドラマ『SHOGUN 将軍』
✅ 原作は、1975年に発表されたジェームズ・クラヴェルの小説「将軍」
✅ 歴史上の人物をモデルとし、史実を脚色して創作された物語
✅ 全10話、Disney+で配信中
真田広之さんが主演/プロデューサーとして関わったドラマ『SHOGUN 将軍』。
NHKの大河ドラマをここ数十年観ていない、
そもそも時代劇自体に興味が無い、
という方にでもオススメできるドラマです。
私は楽しめました。
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ドラマ『SHOGUN 将軍』
ドラマ『SHOGUN 将軍』
真田広之・主演『SHOGUN 将軍』 | 予告編 | Disney+(ディズニープラス)
- エピソード1「安針」〜74分〜
- エピソード2「二人の主君に仕えて」〜59分〜
- エピソード3「明日は明日」〜53分〜
- エピソード4「八重垣」〜57分〜
- エピソード5「父の怒り」〜57分〜
- エピソード6「うたかたの女たち」〜58分〜
- エピソード7「線香一本の時」〜56分〜
- エピソード8「奈落の底」〜59分〜
- エピソード9「紅天」〜60分〜
- エピソード10「夢の中の夢」〜64分〜
【原作】
ジェームズ・クラヴェル「将軍」
【製作総指揮】
アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ
マイケル・デ・ルカ、ミカエラ・クラヴェル
ティム・ヴァン・パタン、ユージーン・ケリー
ロナン・ベネット
【プロデューサー】
トム・ウィンチェスター、真田広之
キャスト
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【キャスト(役名)】
真田広之(吉井虎永)⇨モデル:徳川家康
コスモ・ジャーヴィス(ジョン・ブラックソーン/按針)
⇨モデル:ウィリアム・アダムス/按針
アンナ・サワイ(戸田鞠子)⇨モデル:細川ガラシャ
浅野忠信(樫木藪重)⇨モデル:本田正信
西岡徳馬(戸田広松)⇨モデル:細川藤孝
金井裕人(樫木央海)⇨モデル:本田正純
平岳大(石堂和成)⇨モデル:石田三成
穂志もえか(宇佐美藤)
阿部進之介(戸田文太郎広勝)⇨モデル:細川忠興
竹嶋康成(村次/殿本顕直)
倉悠貴(吉井長門)⇨モデル:松平忠吉
二階堂ふみ(落葉の方)⇨モデル:淀殿
洞口依子(桐の方)⇨モデル:阿茶局
ネスター・カーボネル(ロドリゲス司祭)
トミー・バストウ(マルティン・アルヴィト司祭)
⇨モデル:ジョアン・ロドリゲス
蛍雪次郎(中村秀俊)⇨モデル:豊臣秀吉
ユタカ・タケウチ(明智仁斎)⇨モデル:明智光秀
尾崎英二郎(黒田信久)⇨モデル:織田信長
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実在した按針
ウィリアム・アダムス(1564年9月24日〜1620年5月26日)は、
江戸時代初期、徳川家康に外交顧問として仕えたイングランド人の航海士、水先案内人、貿易家です。
日本名は三浦按針。サムライの称号を得た最初の欧州人。
ドラマに描かれている時代に沿って実際の経歴を追ってみると、
【日本に来てからのウィリアム・アダムス/按針】
⇨妻メアリー・ハイン、娘デリヴァレンス、息子ジョン
⇨1598年6月24日、5隻からなる船団の1つに乗船しオランダ・ロッテルダムより航海へ
(その後、船団はリーフデ号のみとなってしまう)
•1600年
関ヶ原の戦いの約半年前、リーフデ号は豊後国臼杵の黒島に漂着。
ウィリアムを含む生き残っていた乗組員たちは助け出され拘束、船内に積まれていた大砲や火縄銃、弾薬といった武器も押収された。
•その後
五大老首座の徳川家康と初めて会い、
イエズス会士の入れ知恵でリーフデ号を海賊船だと思い込んでいた家康だったが、誤解を解いたのち、
ウィリアムは釈放され、江戸へ招かれた。
外国使節との対面や外交交渉に際しての通訳を任せたり、助言を求めたり、幾何学や数学、航海術などの知識を家康以下の側近に授けたとも言われている。
・・・・関ヶ原の戦い前だと、ここら辺まで・・・・
•1602年
帰国を諦めつつあったウィリアムは、お雪(マリア)という名の女性と結婚し、
息子ジョゼフと娘スザンナを授かった。※
•1604年
ウィリアムは、船大工としての経験を買われて、西洋式の帆船を建造することを家康に要請され、
伊東に日本で初めての造船ドックを設けて80tの帆船を建造した。
•1607年
120tの船舶を完成させる。
•この功績を賞した家康は、
ウィリアムを250石取りの旗本に取り立て、相模国逸見に采地も与えた。
•三浦按針の名乗りを与えられる。
•1616年4月
徳川家康が死去。
•1620年5月26日
ウィリアム・アダムスは、母国イングランドへ1度も帰国できずに、55歳でその生涯を閉じた。
※この説に登場するお雪については、史料上に名前は残っていないそうです。
息子ジョゼフはwikiにページが存在しています。
⇨参照元:wikipedia-ウィリアム・アダムス
ドラマ『SHOGUN 将軍』の中で描かれている按針は、
実在したウィリアム・アダムスの生涯における時間的な史実を脚色し、
関ヶ原の戦い前に重要な役割を担った人物へとフィクション化されています。
ドラマの中の按針に違和感を感じなかったので、
個人的には良い脚色だったなと思っています。
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あらすじ
ドラマ『SHOGUN 将軍』あらすじ
時は、
それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、
諸国は五人の大老によって治められていた1600年
イギリス人航海士のジョン・ブラックソーンが乗船していたエラスムス号が、
網代の漁村に漂着した。
その船を見た網代の領主樫木央海は、
叔父で武将の薮重を呼び寄せ、
南蛮人たちを捕虜にした。
その頃、
大阪城では、関東領主で五大老の吉井虎永が、
会合の場で石堂和成ら他の大老たちに、
不当に領土を拡大し、
世継ぎの母である落葉の方を人質としていると糾弾され、
窮地に陥り対立を深めてしまう。
ここから虎永の運命は急激に動き出していく。
ブラックソーンは、
キリシタンで英語が堪能な戸田鞠子を通訳にし虎永と対面、
“按針”と呼ばれることになり、
2人は虎永と行動を共にする。
そして、
権力を争う計略、策略、
暗躍する石堂らと対立する虎永は、
日の本の未来のため、
巨大な渦の中へと引きづり込まれながら生き抜いていく。
〜ドラマ『SHOGUN 将軍』〜
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おじさんの感想(ネタバレ注意)
(時代劇に興味が無い私でも楽しめました)
Disney+で配信されているドラマ『SHOGUN 将軍』、視聴しました。
初めは2話のみ、その後各週で1話ずつという配信体系でしたから、時間こそかかりましたけど、
非常に面白かったですね。
(按針と聞いた瞬間に、カプコンの戦国アクションRPG「仁王」を思い出したのは私だけではないはず)
個人的にオススメしたいポイントは3つ。
•派手な戦を描いたドラマではなく、権力争いメインのドロドロ劇
(個人的には、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズン1を思い起こさせるような権力争いメインの物語だと思います。アクションシーンはありますけど、そこまで派手なものは無く、裏切りや策略、暗躍するイヤ〜な登場人物を上手いこと見せつつ、武士として生きるしかない男たちと、それに翻弄されつつも己の歩むべき生き方を貫く女たち、そして、初めて触れる異文化に飲み込まれていく外国人。3者の思惑を全10話に落とし込んだドラマでした。)
•キャスト
(真田広之さんや西岡徳馬さんなど、日本のベテラン俳優陣が素晴らしいのは言うに及ばないし、アンナ・サワイさんもドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」を視聴していたので、女優さんとして違和感はありませんでした。そんな中、私が楽しめたのは2人。
まず“按針”役のコスモ・ジャーヴィス。良い声しているし、日本のベテラン俳優陣に負けない存在感を示していたと思います。
そしてもう1人。
“藪重”役の浅野忠信さん。最高でした。
優柔不断であっちに転びこっちに尻尾をフリフリ。その時々で立ち位置を変えながら、戦乱の世を生き延びてきた“薮重”こそ最強なんじゃないかと思わせる快演っぷり。
生き延びるために柔軟な発想をこれでもかと発揮していくのに、武士としてピリオドを打つべき時が来たなら、潔く自分のラストを受け入れる。
浅野忠信さん演じる“薮重”には、笑わせてもらったし、最後にはカッコ良いとさえ思わせてもらいました。
このドラマの中で、1番好きなキャラクターは間違いなく浅野忠信さん演じる“薮重”。)
•ハリウッド絡みなのに、日本人が納得できる時代劇
(あの時代のリアルを描いた作品、とは感じないです。史実となっている事柄にだいぶ色を付けた感はありますけど、それでも違和感なく物語に没頭できるのは、日本人が思い描く戦国時代や、武将、侍といった想像するしかない部分から離れ過ぎていないこと、なのではないでしょうか。
ファンタジーと思わせない力強さのある時代劇ドラマ。
簡単に腹を切り過ぎな感は否めませんが、そのものにしっかりと意味のある切腹シーン。
いまだに、海外から見た日本という部分に違和感を覚える映画やドラマが多い中、プロデューサーとして日本人が観ても納得できる物語を構築させた真田広之さん。海外からの評価も高いのは必然ですね。)
上にも書いた通り、
私は時代劇ものが基本的に好きではありません。
小説も読まないし、大河ドラマは観ないし・・・。
映画は多少観ています。
千葉真一さん、沢田研二さん主演の「魔界転生」、
黒澤明監督の「七人の侍」「影武者」「乱」、
北野武監督の「座頭市」など、覚えている限りではこのぐらい。
そんなおじさんでも非常に楽しめたドラマ『SHOGUN 将軍』全10話、
時代劇が得意でない方でも、良い時間が過ごせる可能性は高いのではないかと。
オススメです。
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エミー賞(9月16日追記)
2024年9月16日、
第76回エミー賞の主要部門が発表され、先日の技術部門発表に加え、
ドラマ『SHOGUN 将軍』が快挙を成し遂げました。
以下の通りです。
第76回(2024年)エミー賞
ドラマ『SHOGUN 将軍』 18部門受賞
•ドラマ部門:作品賞 ドラマ『SHOGUN 将軍』
•ドラマ部門:主演男優賞 真田広之
•ドラマ部門:主演女優賞 澤井杏奈(アンナ・サワイ)
•ドラマ部門:監督賞 フレッド・トーイ
•ドラマ部門:ゲスト男優賞 ネスター・カーボネル
•製作・技術部門:視覚効果賞
•製作・技術部門:音響編集賞
•製作・技術部門:音響賞
•製作・技術部門:撮影賞
•製作・技術部門:編集賞
•製作・技術部門:プロダクションデザイン賞
•製作・技術部門:キャスティング賞
•製作・技術部門:メイクアップ賞
•製作・技術部門:プロステティック・メイクアップ賞
•製作・技術部門:ヘアースタイリング賞
•製作・技術部門:衣装デザイン賞
•製作・技術部門:メインタイトルデザイン賞
•製作・技術部門:スタント・パフォーマンス賞
テレビ番組の単一シーズンにおける史上最多受賞記録(18部門)を達成したドラマ『SHOGUN 将軍』。
(ちなみに、超有名な海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は全8シーズンの合計で59部門を受賞。これはこれでもの凄い記録なんですが、1シーズンで18部門を受賞したドラマ『SHOGUN 将軍』の強さも引き立つなと)
真田広之さんが日本人として初のエミー賞・ドラマ部門:主演男優賞を受賞。
澤井杏奈(アンナ・サワイ)さんも日本人として初のエミー賞・ドラマ部門:主演女優賞を受賞。
どの記録も素晴らしいんですけど、
個人的には、
浅野忠信さんに助演男優賞を受賞して欲しかった・・・。
残念・・・。
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最後に
Disney+で配信されているドラマ『SHOGUN 将軍』を紹介させていただきました。
このドラマを視聴しつつ、
「大河ドラマを観なくなって、どれぐらいなんだろう・・・?」、
と考えてしまっていましたから、ちょっと調べてみたんです。
そしたら、
1996年の竹中直人さん主演の「秀吉」、
2003年の当時市川新之助さん主演の「武蔵 MUSASHI」を視聴した記憶が蘇りました。
20年以上前・・・。
映画はチョロチョロ観ていたとはいえ、
大河ドラマから離れて20年です。
年を取ったら演歌を聞き出すし、時代劇を好むようになる・・・これは嘘ですね。
年輪を重ねたところで、変わらないものは変わらない、そう感じた次第でございます。
ではまた。