ドキュメンタリー『コンフェッション・キラー』犯人/自供/警察/真実/感想、観応え◎
映画やドラマだけじゃなく、
実はドキュメンタリーにも相当力を入れているNetflix。
異様に有名なシリアルキラーのドキュメンタリーがあったので、
なんとなく視聴したんですけど・・・。
(面白いと言って良いのか悩みます)、
再生ボタンを押し続けるボタンが止まりませんでした。
『コンフェッション・キラー:疑惑の自供』
✔︎ ヘンリー・リー・ルーカス
(100人以上の犠牲者、と記憶に刷り込まれているシリアルキラー)
✔︎ 当時の証言映像、捜査映像、そして、ルーカスという男
✔︎ リミテッドシリーズ全5話
勝手に植え付けられていた記憶が、
『コンフェッション・キラー』を全て視聴した後、
完全に崩れ去りましたね。
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ドキュメンタリー『コンフェッション・キラー』犯人/自供/警察/真実/感想
『コンフェッション・キラー:疑惑の自供』
The Confession Killer | Official Trailer | Netflix
- エピソード1「毒殺以外すべて」〜45分〜
- エピソード2「ストロベリーミルクシェイク」〜49分〜
- エピソード3「争いの始まり」〜49分〜
- エピソード4「何もかもデタラメ」〜45分〜
- エピソード5「一片の証拠もなし」〜50分〜
犯人:ヘンリー・リー・ルーカス
✔︎
ヘンリー・リー・ルーカス
(1936年8月23日〜2001年3月12日)
✔︎ 犯行期間
(1960年〜1983年にかけて)
✔︎ 世界的に有名なシリアルキラー
(テッド・バンディ、ジョン・ウェイン・ゲイシー、アンドレイ・チカチーロなどと並び、世界的に名前が知れ渡っている)
✔︎ ハンニバル・レクターの元ネタ?
(「羊たちの沈黙」で知られるハンニバル・レクター、彼の元ネタになった1人と言われている)
✅ 『コンフェッション・キラー』を視聴すると
⇨犯行期間などは全く信じられなくなります
⇨シリアルキラーという印象は皆無
(殺人を犯したのは間違いありません)
⇨レクターと似ている部分・・・元ネタとは思えなくなります
(このドキュメンタリーを視聴すると、ルーカスは外しますね。レクターの印象が相当弱くなってしまいます。)
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自供:言葉だけでシリアルキラーに
✔︎
100件を超える殺人を自供
(100件以上、300件ほど自供したとも言われている)
✔︎ ルーカスの自供でたくさんの未解決事件が解決
(あらゆる州の未解決事件が、彼の自供によって解決した・・・と)
✅ 『コンフェッション・キラー』を視聴すると
⇨ルーカスの自供は全て、信じるべきではないと確信してしまいます
⇨未解決事件の遺族に、犯人逮捕と伝えたい警察の気持ちは分かりますけど、ドラマを視聴してしまうと、警察に対する不信感しか残りません。
警察:テキサス・レンジャー
✔︎
テキサス・レンジャー
(米国テキサス州公安局に属する法務行官、アメリカ最古の州法務行機関)
✔︎ ヘンリー・リー・ルーカスを逮捕
(銃火器違法所持の容疑で逮捕し、その後、ルーカスの自供から殺人事件の捜査へ)
✔︎ ルーカスの自供を元に数々の未解決事件を解決に導く
(自供を引き出し、未解決事件を解決、マスコミの前にヒーローの如く多数登場)
✅ 『コンフェッション・キラー』を視聴すると
⇨まず、テキサス・レンジャーを信用しなくなります。
⇨自供だけで、裏付け捜査を怠ったレンジャーには不快感しか残りません。
⇨ルーカスを上手く操り、自分たちを歴史に名を残すヒーローにするため、テキサス・レンジャーの力を見せつけるために、稀代のシリアルキラーを作り上げたのでは、と。
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真実:彼は一体何者なのか?
✅ 確定したのは3件のみ
⇨ルーカス自身も嘘吐きの常習、ほとんどの事件は証拠が見つかりませんでした。
⇨最終的に、ルーカスの自供によって確定した事件は、3件のみです。
✅ 真犯人が見つかった20件
⇨時代的な部分があるのは致し方ありませんけど、DNA鑑定を導入した結果、ルーカスが「やったのは私です」と語っていた事件の中で、少なくとも20件の事件は嘘の自供だったと判明しています。
⇨その他の事件は、今現在、再調査が行われていません。
✅ 何を信じればいいのか?
⇨ドラマを視聴して、当時のテキサス・レンジャーを信じることは不可能です。
⇨しかし、ルーカスの自供を信じられないのも事実・・・。
⇨真実はどこに、そして、ルーカスとは一体何者なのでしょうか?
✔︎
2001年3月12日
(ヘンリー・リー・ルーカスは獄中で死去、心不全と言われています)
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おじさんの感想
(不謹慎かもしれませんけど・・・)
気になる海外ドラマを見つけられなかったので、
なんとなく探し回って、
たまたま見つけた超有名なシリアルキラーのドキュメンタリー。
『コンフェッション・キラー:疑惑の自供』
犠牲者がいるのは事実、
まだ解決していない事件が多数ある中で、
こんな言葉を吐くのは不謹慎だと思いますけど・・・、
非常に観応えがあって興味深く、面白いと感じてしまいました。
明らかにショッキングな内容と言えるドキュメンタリー。
今まで記憶していたルーカスという男は、
完全なサイコパスで、常識が一切通じない、人間の皮をかぶった悪魔。
ハンニバル・レクターの元ネタの1人になるぐらいの異常者。
私とは全く違う世界に住む闇の住人、ぐらいに思っておりましたが、
このドキュメンタリーを視聴してしまうと、完全に覆されます。
彼を擁護するつもりは毛頭ありません。
しかし、
シリアルキラー:ヘンリー・リー・ルーカスといった印象は、
ほぼ捏造されたものだという考えに・・・。
「あの州の未解決事件?、ルーカスっぽい事件だね〜」
「こっちの州の事件?、ルーカスが訪れている可能性は高い!」
「あの〜、我々が捜査している・・」「あっ、ルーカスに聞いてみよう!」
やったかどうかも記憶していない、もしくは、記憶に無い重罪に対する証言を、
言われるがままに自供しまくったルーカスにも非はあります。
けど、
自分たちの名声を高めるために、
法の番人が利用しまくっただけ、だったとしたら・・・。
もちろん、真実は分かりません。
ルーカスが本当にシリアルキラーだった可能性、0にはなりません。
私がこのドキュメンタリーを視聴して、強烈に思ったのは、
「犯人逮捕が慰めになるとは思えないが、
ルーカスが犯人だと聞いて、ある1つの区切りを付けられたであろう犠牲者の遺族の方々、
その遺族の感情を踏みにじった行為、これこそ重罪!」
”ルーカスの仕業とお伝えしました。我々は今でもそう信じています。でも、
証拠は何1つとしてありませんでした・・・”。
こう突きつけられた遺族、
感情を踏みにじられた遺族を多数作ってしまった法の番人達。
私が強烈に思ったのは、ルーカス事件に関わった捜査機関への、
怒り
でした。
ドキュメンタリー『コンフェッション・キラー:疑惑の自供』、
不謹慎にも面白く感じてしまいましたけど、
色々と考えさせられる部分が数多くあるのは事実です。
気になる方は、Netflixで視聴してみてください。
おじさんの怒りを共有していただけたら、幸いです。
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最後に
Netflixのリミテッドシリーズ、
ドキュメンタリー『コンフェッション・キラー:疑惑の自供』を、
紹介させていただきました。
難しいのは、
作り手側に、偏った方向へ導こうとする意図が0という状態、
これがベストなんですが、
仮に、もし、その意図を持って製作されてしまうと・・・。
視聴者側があらぬ方向へ引っ張られる可能性も0とは言えません。
難しいですよね。
ルーカスという男の場合は特に、そう強く感じてしまいます。
怒り狂っておきながら申し訳ありませんけど。
これから視聴するなら是非、
フラットな状態での視聴をおすすめします。
観応え◎なのは間違いありませんから。
ではまた。