シリーズ第3弾:中山七里『嗤う淑女 二人』あらすじ/感想/連続ドラマ化〈ダークヒロイン・ミステリー〉

中山七里の「淑女」シリーズ第3弾、
嗤う淑女 二人が文庫化されました。

中山七里『嗤う淑女 二人

✅ 「嗤う淑女」「ふたたび嗤う淑女」に続くシリーズ第3弾

✅ 今作の主人公は、
頭脳として暗躍する淑女と、手となり行動する淑女の二人

✅ シリーズ第1作「嗤う淑女」が連続ドラマ化されました
(7月27日から東海テレビ・フジテレビ系で放送中)

多くの著書を出版し読者を楽しませている中山七里の「淑女」シリーズ、
その第3弾が文庫化されましたので、
読ませていただきました。

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シリーズ第3弾:中山七里『嗤う淑女 二人』

シリーズ第3弾:中山七里『嗤う淑女 二人

目次
  • 「日坂浩一」 5〜
  • 「高濱幸見」 73〜
  • 「大塚久博」 135〜
  • 「古見千佳」 199〜
  • 「有働さゆり」 261〜
  • あとがき漫画 松田洋子

 

あらすじ

嗤う淑女 二人』あらすじ

•富士見インペリアルホテル〈翡翠の間〉にて、
現役の国会議員を巻き込んだ大量無差別毒殺事件が発生。
犠牲者:17人
(その犠牲者の中の1人にはというアラビア数字を記された紙切れが握らされていた)

•上信越自動車道長野インターチェンジ付近にて、
大型バスの衝突事故が発生。
犠牲者:26人
(真鍮で作られた金属片にアラビア数字でと刻まれたものが発見される)

•ある日の夜中、
秋川第一中学校の校舎から火の手が上がり消防隊が駆けつけ鎮火。
火元となった職員室から遺体を発見。
犠牲者:1人
(アラビア数字でと刻印されたベルトのバックルのような金属片が発見される)

•流山市菅平のヤマギシ・フィットネスクラブが爆発炎上。
消化活動は短時間で終わるも、建物の中から複数の遺体が発見される。
犠牲者:5人
(アラビア数字でと刻まれた真鍮製のプレートが発見される)

」「」「」「」、
警察はこの4つの事件に関わっている人物に辿り着く。

以前、
飯能市で起きた連続殺人事件の犯人と目され、逮捕されたが、
精神鑑定の結果、精神疾患と認定されて八王子医療刑務所に入所していた矢先、
脱走を許してしまい全国指名手配されていた女、

有働さゆり

そして、

有働さゆりを追いかけていた警察に、
事件の裏で暗躍しているもう1人の女の存在が浮かび上がって・・・。

嗤う淑女 二人

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おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
中山七里『嗤う淑女 二人』の感想

 

中山七里の「淑女」シリーズ第3弾嗤う淑女 二人、楽しく読ませていただきました。

 

中山七里作品を好んで読んでいる読者ならよく知っている人物、
「カエル男」シリーズや「御子柴礼司」シリーズなどに登場する有働さゆりが登場し、
「淑女」シリーズの蒲生美智留と〈最凶コンビ〉を組んだ今作。

 

第一章から第四章まで、
さゆりと美智留の登場シーンは少ないんですけど、
事件の答え合わせ的な楽しみ方を出来る作りになっていて、
第五章でとうとう二人の対決という、
なんとも忙しい小説ではあるんですが、面白かったですね。

 

淑女二人の同じようで違いのある能力のぶつかり合いは、知能の異種格闘技戦を観ているような感覚をもたらしてくれる読み応え抜群の第五章でした。怖いし・・・。

 

続編があるなら是非、もう1度二人の絡みを読み進めてみたいものです。

 

そしてこの「淑女」シリーズ、
文庫本の帯を見て知ったんですけど、連続ドラマ化されているようです。

 

ドラマの原作となっているのは、
シリーズ第1弾:「嗤う淑女」。

 

8月11日現在、
第3話まで放送されているようで、予定では全9話。

 

シリーズの全てを原作としている感じではなく、
シリーズ1作目だけをドラマ化しているようですから、有働さゆりは登場しないんでしょうね、たぶん。

 

今後、このドラマが続くようなら、
いつの日か、
シリーズ第3弾の嗤う淑女 二人を映像化した作品が視聴できるかもしれません。

 

蒲生美智留と有働さゆりの最凶対決、
今のうちから読んでおいて、映像化されるその日に備えておくのも、
1つの楽しみ方としてアリではないかと。

 

気になる方は読んでみてください。

 

 

連続ドラマ化

中山七里の「嗤う淑女」を原作とした連続ドラマ、
2024年7月27日から、
東海テレビ制作・フジテレビ系列の「土ドラ」枠で放送されています。

ドラマ「嗤う淑女」

〈キャスト(役名)〉
内田理央(蒲生美智留) 松井玲奈(野々宮恭子)
内藤秀一郎(青木真太郎) 小島藤子(鷺沼紗代)
宮田俊哉(神崎ドグマ) 青木さやか(古巻佳恵)
円井わん(二森玲夏) 武田航平(武田良平)
前田拳太郎(野々宮弘樹) 袴田吉彦(宝来兼人)
大東駿介(麻生)

〈脚本〉
泉澤陽子 継田淳

〈主題歌〉
「Heaven」琴音(ビクターエンタテインメント)

〈オープニング曲〉
「BLEEDING」HTDE(ユニバーサル ミュージック)

〈放送〉
毎週土曜夜11時40分からフジテレビ系で放送

〈配信〉
FODで最新話まで全話配信

TVerで最新話無料配信

U-NEXTで全話見放題配信

ドラマ「嗤う淑女」あらすじ

「まさに自業自得ですね!」の決め台詞と共に、
今最も注目を集めるネット言論界のニューヒーロー・神崎ドグマ(宮田俊哉)。

ライブ配信の討論番組「言論クラッシュ」に出演し、
極論と暴言で討論をぶち壊した挙句、
テーマそっちのけで相手の弱みを暴露して貶めるスタイルで、
ネット民からは“神”と崇められている。

そんな彼の背後には蒲生美智留(内田理央)がいた。

美智留の力で「言論クラッシュ」に出演したドグマは、
美智留の指示通りの極論と、
野々宮恭子(松井玲奈)の調べた暴露ネタで討論相手を叩きのめし続け、
ネット民の支持を高めていく。

しかし、

その先にある美智留が仕掛けた策略で、
ドグマはやがて破滅への道を歩き始めることに・・・。

ドラマ「嗤う淑女」

参照元:「嗤う淑女」HP

原作小説と同じような内容、結末になるのかどうかは分かりませんが、

稀代の悪女が次々に人を堕とす!
東海テレビがお送りする土ドラのヒット作「火の粉」「絶対正義」「リカ」続く、
新たなダークヒロインが誕生します!

とHPで宣伝されていますから、
サイコ・サスペンスとして楽しめる映像化となっているようです。

興味のある方はドラマを視聴してみてください。

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最後に

中山七里の「淑女」シリーズ第3弾:嗤う淑女 二人を紹介させていただきました。

ドラマは視聴していないので何とも言えませんけど、
原作は読んでいるので、
小説「淑女」シリーズはオススメ、これだけは言えるなと。

それにですね、
中山七里という作家は、
著書が異様に多いし、新作文庫もまぁ良く発売される感じですから、
読書を暇潰しとして楽しむ方にはもってこいの作家さんです。

まだ読んだことのない方、
「淑女」シリーズを中山七里のスタートとしてみてもよろしいのでは。楽しめると思いますよ。

ではまた。

 

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