【警察の闇・・】深町秋生『ブラッディ・ファミリー』あらすじ/感想、シリーズ2作目です

映画「渇き。」
(2014年公開、監督:中島哲也、主演:役所広司)。

映画「ヘルドッグス」
(2022年公開、監督:原田眞人、主演:岡田准一)。

この2つの濃い物語の産みの親:深町秋生が描く、

【警察組織のドス黒い・・】

ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治

✔︎ 前作「ドッグ・メーカー」の続編、シリーズ2作目

✔︎ 警察組織最大の禁忌に迫る骨太な警察小説

✔︎ 「ヘルドッグス」シリーズと同様にオススメ

深町秋生の「ヘルドッグス」シリーズは、
“潜入捜査官”が主な主題となっていた警察小説でした。

こちらの「ドッグ・メーカー」シリーズは、
“警察の中の警察”と言われる“監察係”が主題です。

同じ警察小説なのに、全く違う色合いで楽しませてくれる物語となっています。

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深町秋生『ブラッディ・ファミリー』あらすじ/感想

ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治』深町秋生

ブラッディ・ファミリー』レビュー評価

〈honto〉
11件のレビューで5点満点中4.2

〈booklive〉
9件のレビューで5点満点中4.2

〈Amazon〉
120件のレビューで5点満点中4.2

〈楽天〉
9件のレビューで5点満点中4.2

2022年10月24日現在のレビュー評価です

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あらすじ

ブラッディ・ファミリー』あらすじ

熱意に満ち、将来を嘱望されていた女性刑事、
波木愛純が自ら命を絶った。

彼女を追いつめ、死を決意させたのは、

警視庁入庁以来、
問題ばかりを起こしていた不良警察官の、
伊豆倉陽一巡査部長。

陽一の父親は、
次期警察庁長官の座を約束されたエリート中のエリート、
伊豆倉知憲

知憲の威光に逆らう者はおらず、警察組織の中で好き勝手に生きてきた陽一。

その陽一が死に追いやった1人の女性刑事。

遺書は隠蔽され、
真相は闇に葬られた事件・・・だったが・・・。

この事件に足を踏み込んでいく2人、
愚直なまでに正義を貫く相馬美貴警視と、
非合法な手段を辞さない通称“ドッグ・メーカー”と呼ばれる、
黒滝誠治警部補。

身内から、
“警察の中の警察”と忌み嫌われる“監察”として、
相馬と黒滝は、
日本警察最大の禁忌に迫っていく。

ブラッディ・ファミリー

 

 

おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
ブラッディ・ファミリー』の感想

 

深町秋生のハードボイルド小説、
警察組織の闇を描かせたら間違いないというシリーズ2作目、
ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治
いつもながら面白かったです。

 

警察組織の上層部には、胸糞の悪くなる偉い人間がごまんと居座り、
己の私利私欲のみで生きている魑魅魍魎たちを相手に、
正義を貫く相馬美貴警視正と、
合法非合法問わず何でも武器にする黒滝誠治警部補。

 

巨大な権力に立ち向かっていく非対称の2人を主人公とした警察小説、一気に読み進められる1冊でした。

 

シリーズ2作目ブラッディ・ファミリーを読み進めるなら、
まずはシリーズ1作目の「ドッグ・メーカー」を読んでおくべき、なんですけど、
2作目を読んでから1作目に移行したとしても、
面白さが損なわれることはありません。

 

過去を振り返る感じでもよろしいかと。

 

なぜならですね、

 

私自身、シリーズ1作目「ドッグ・メーカー」の内容をほぼ覚えておらずに、
シリーズ2作目を手に取り読み進め、
読み終わった後、「ドッグ・メーカー」の内容を調べて、ようやく、
そして、
しっかりと思い出したからです。

 

「あ〜、そう言えばそうだった!!」的に。

 

この感じでも存分に楽しめたのがブラッディ・ファミリー

 

もし、
しっかりとシリーズを追いたいのであれば、
シリーズ1作目「ドッグ・メーカー」から読み進めるようにしてください。

 

まずは新しい物語から、
そんな想いがあるのなら、シリーズ2作目ブラッディ・ファミリーから読み進めたとしても、
全く問題なく楽しめると思いますので、
気になる方は手に取ってみてください。

 

 

シリーズ1作目「ドッグ・メーカー」

深町秋生「ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」

【レビュー評価】
〈honto〉
11件のレビューで5点満点中3.9

〈booklive〉
25件のレビューで5点満点中3.9

〈Amazon〉
106件のレビューで5点満点中4.0

〈楽天〉
28件のレビューで5点満点中3.9

2022年10月24日現在のレビュー評価です

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【あらすじ】
黒滝誠治(警部補)
事件関係者に首に縄をつけ情報収集を行う強引な手法から、
ドッグ・メーカー”と呼ばれる男。
特異な能力と数々の功績を挙げていたが、ある事件のために交番勤務へ左遷。

相馬美貴(警視)
モデル並みの美貌だが、組織の倫理に丸め込まれず、
正義をとことん貫く火の玉のような魂を有する“烈女”。
数少ない女性キャリア。
周囲の反対を押し切り、黒滝を部下に迎え入れた。

白幡一登(警務部長)
周囲の人間には「軽薄な遊び人」と思わせているが、
その内実は野心家にして、豊かな人脈を持つ、類まれな“寝業師”。
黒滝と美貴の上司、しかし、味方かどうかは不明・・・。

一月前、
赤坂署の悪徳刑事・田所稔を内偵中の同僚・日下裕二が、
自宅近くで何者かに刺殺された。
その事件の捜査を、
希代の“寝業師”白旗と、美人キャリア“烈女”の相馬の命を受け、
黒滝が捜査を開始する。
しかし、黒滝の歩む先に待っていたのは、魑魅魍魎が巣食っている修羅道だった・・・。

シリーズをまともに追いかけたいのなら、
1作目「ドッグ・メーカー」から読み進めることをオススメします。

「ドッグ・メーカー」、ブラッディ・ファミリーと続けて読めば、
面白さも増すと思いますので。
(私は記憶を失っていて、出来ませんでしたけど・・・)

 

 

最後に

深町秋生の「ドッグ・メーカー」シリーズの2作目、
ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治を紹介させていただきました。

「ヘルドッグス」シリーズと同様、
ハードボイルドな警察小説ですので、
いつの日か映画化、なんて事もあり得るかもしれません。

パンチ力という意味では、
「ヘルドッグス」シリーズに軍配が上がりそうですけど、
まぁ、それでも大丈夫ではないかと。

派手さもありますし、物語は相当濃いですしね。

もしかしたら、いつの日か・・・。

ではまた。

 

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