「古典部シリーズ」の2作目、米澤穂信の「ミステリー小説」

2020年2月11日

わたし、気になります

古典部シリーズ」の2作目です。

古典部」、

想像し難い部活ですけど、あまり考え過ぎても仕方ありませんので、

何となく読み進めてしまえば良いと思っています。

気になります

それだけで充分ですね。物事が動き出すのは。

 

「古典部シリーズ」の2作目

 

愚者のエンドロール 米澤穂信

 

ネタバレをせずに、紹介します。

 

古典部」に所属している4人

折木奉太郎:神山高校1年 古典部員
省エネ主義をモットーにしている高校生。
「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に
一見冷めた感じを受けますけど、そうでもないんです。
主人公的な立ち位置の探偵とも言える頭の冴えを見せます。

 

千反田える:神山高校1年 古典部部長
千反田家の令嬢。お嬢様です。嫌味は一切ありません。
わたし、気になります
この言葉が発せられたら最後、解決するまで彼女の好奇心は止まりません。
奉太郎たちは常々巻き込まれていくのですが、読者側からすると、早く巻き込めと思わせるぐらい、
不思議な魅力をお持ちのお嬢様です。

 

福部里志:神山高校1年 古典部員(手芸部員・総務委員も兼任)
奉太郎の中学時代からの親友。
ありとあらゆる雑学に精通している奉太郎の良き友であり、理解者
総務委員も兼任しているぐらい、顔の広さを併せ持っています。奉太郎にはない能力の持ち主。
全く異なった2人ですが、良いコンビです。

 

伊原摩耶花:神山高校1年 古典部員(図書委員・漫画研究会部員も兼任)
奉太郎と小学校からの腐れ縁。背が低く童顔ですが、毒舌がピンポイントで鋭い。
福部里志の事が好きな女子高校生。奉太郎への毒舌は冴え渡りますが、里志には発揮出来ません。
漫画家を目指している毒舌家、
この4人の中では、1番高校生らしいと言えるかもしれません。

 

今回、「古典部」の4人が巻き込まれていく事件は、

ミステリー映画の試写会から始まります。

2年F組が文化祭のクラスの出し物として自主制作したミステリー映画。

そのミステリー映画の試写会に、えるから誘われた3人。
そのミステリー映画を観てみると、
解決編が無かったんです。誰が犯人か分かりません。未完成のミステリー映画です。

 

未完成の理由は、
脚本を担当していた生徒が体調不良によって、解決編を描けなかったんです。
しかし、
文化祭当日は刻一刻と迫ってきています。

そこで「古典部」の登場です。

このミステリー映画を解決に導いて欲しい、犯人は一体誰なのか?
ある程度まで出来上がっているミステリー映画から、未完成の部分を推理してくれという、
奇妙な依頼が舞い込んできてしまいます。

わたし、気になります」の千反田える、
彼女の好奇心は今回も古典部」を巻き込んで・・・。

 

古典部シリーズ」の2作目

愚者のエンドロール

オススメです。

 

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「古典部」シリーズ2作目を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

「愚者のエンドロール」を読んだAさんレビュー

古典部シリーズ第2弾。第1弾の「氷菓」に比べてミステリー色が増していました。
といってもあくまでライトノベルです。サラッと読めます。
それでもラストの展開はしっかり意外性と納得性があります。
もう少し重厚な小説が好みですが、まぁ、これはこれでアリです。
シリーズ読破する気になりました。

 

「愚者のエンドロール」を読んだBさんレビュー

折木くんが色々と振り回されていくのが少し可哀想だったけど、
登場人物が濃くて楽しかったです!
最後のタイトル回収はなるほどってなりましたね。

 

「愚者のエンドロール」を読んだCさんレビュー

氷菓を読んでから、かなり経ってからの読破。
多少それぞれの設定に関して思い出しながらにはなりましたけど、明確な設定があるためにすんなりと世界観に戻る事が出来ました。
前回の内容よりミステリー度が強めなので、このシリーズの幅の広さを感じて、
続編も早速購入です。

 

「愚者のエンドロール」を読んだおじさん

米澤穂信の「古典部シリーズ」は、
私のようなおじさんでも楽しめる高校生達の物語です。
主人公は高校生、でも「ミステリー小説」、
それが「古典部シリーズ」です。

重厚な本格「ミステリー小説」を好んでいる方にはオススメしません。
殺人事件が起こる訳でもないし、ドロドロした人間関係を描いている訳でもないです。

ですが、

ミステリー小説」なんです。
高校生達の日常に潜んでいる謎を、推理して解き明かしていく、
探偵さながらの力を発揮する高校生を楽しむ「ミステリー小説」になっているんです。

本格「ミステリー小説」で打ちのめされたい方向けではありませんけど、
気軽な「気になります」的発想でサラッと読みたい方向けの「ミステリー小説」、
「古典部シリーズ」の2作目、
愚者のエンドロール
オススメです。
古典部」が挑む「未完成ミステリー映画の解決」を楽しんでください。

 

 

米澤穂信の「古典部シリーズ」

 

米澤穂信(1978年〜)は、岐阜県出身の小説家、推理作家です。

古典部シリーズ」は今までに6冊、刊行されています。

出版元 タイトル
2006年 角川文庫 氷菓
2007年 愚者のエンドロール
2008年 クドリャフカの順番
2010年 遠まわりする雛
2012年 ふたりの距離の概算
2019年 いまさら翼といわれても

文庫でですけど、全て読ませて頂きました。
いまさら翼といわれても」を読み終えたのはつい先日です。

古典部」の4人を主人公とした物語。
折木奉太郎千反田える福部里志伊原摩耶花
彼らの高校生活を舞台とした「ミステリー小説」。

2012年に、
氷菓」のタイトルでアニメ化。

2017年に、
氷菓」が映画化されています。
折木奉太郎ー山崎賢人 千反田えるー広瀬アリス
伊原摩耶花ー小島藤子 福部里志ー岡山天音
名前だけは聞いた事がある方が2人、名前を知らない方が2人。


名前を聞いた事のある2人、今の私は顔を思い出せません。おじさんには全く分からない方ばかりです。
この映画に斉藤由貴が出演しているようですが、斉藤由貴なら分かります。
おじさんというのは、そういうレベルなんです。

 

「小説」は全て読んでおりますが、
アニメも映画も全く観ておりません。

ですので、

アニメと映画をオススメは出来ませんけど、

古典部シリーズ」の「小説」はオススメさせて頂きます。
おじさんでも十分に楽しめる「ミステリー小説」ですからね。楽しんでください。

 

最後に

 

米澤穂信の「古典部シリーズ2作目

愚者のエンドロール」を簡単ではありますが、紹介させて頂きました。

あと4冊ありますので、

この「ブログ」のネタとして今後も助けて頂こうと思っております。

40冊以上「小説」を紹介してくると、

さすがにネタ切れになってくるんです。
読んだ「小説」全てを紹介は出来ませんから。面白くなかった「小説」は多数存在しますので。

そういう意味では、
古典部シリーズ」は大丈夫だと思っています。
オススメしたくなるぐらい私は大好きですし、何より読みやすい「ミステリー小説」ですしね。

古典部シリーズ」の3作目

いつの日か紹介させて頂きます。

 

ではまた。

 

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