「米澤穂信」の傑作、シリアスな「ミステリー小説」

2020年2月3日

以前に紹介した米澤穂信の「小説」は、

高校生が主役の「青春ミステリー」のような作品でしたが、

今回は、

シリアスな「ミステリー小説」です。

 

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「米澤穂信」といえば

米澤穂信の代表的な作品といえば、

古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」、「さよなら妖精」や「満願」なんかも有名ですね。

古典部シリーズ」の中には、実写映画化された作品もあるぐらい、有名な作家さんです。

米澤穂信の「小説」、ほぼ全て読んでいます(文庫でですけど)。

高校生が主人公の「青春ミステリー」もあれば、
「本格ミステリー」といえる作品で読者を楽しませてくれる、多彩な才能を持っている作家さんです。
安心して「小説」を手に取ることができる、数少ない作家の1人ですね、個人的に。

 

米澤穂信を知るキッカケになったのは、「このミステリーがすごい!」大賞です。

「このミステリーがすごい!」大賞、略して「このミス」大賞。

 

 

私はいつも、「このミス」大賞関連の「小説」に助けてもらっています。

「このミス」大賞で米澤穂信を知ることになって、彼が描く物語のファンになり、
好きな作家が1人増えて、イヤな通勤時間を癒してもらっています。

好きな作家が増えてくると、次から次へと読む本が決まっていきますので、
非常に楽なんですよね。読む本に迷わなくなります。

 

次に読む本をほとんど迷わない私が、今回紹介する米澤穂信の「小説」は、

本格ミステリー」として評価の高い「小説」です。

 

 

評価の高い、「米澤穂信」の「本格ミステリー」

米澤穂信、三冠王です。

 

2015年 「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋) 国内部門1位
2016年 「このミステリが読みたい!」(早川書房) 国内部門1位
2016年 「このミステリーがすごい!」(宝島社) 国内部門1位

 

米澤穂信の「満願」という「小説」も三冠王を達成しています。「満願」が前年度に三冠王、今回紹介する「小説」で2年連続の三冠王です。偉業達成です。

 

古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」も評価の高い「小説」ですけど、「本格ミステリー」でも高い評価を得ている米澤穂信、どんな作品でも読者を楽しませる作家さんと言えますね。

 

「小説」の世界には様々な賞レースがあります。こういった賞をあまり信用しない方もいると思いますが、選ばれるにはそれなりの理由があるのも事実です。大多数の人間がツマラナイと思うような「小説」が、王様の椅子に座ることはできません。

三冠王を獲り、王様の椅子にドッシリと座った米澤穂信の「小説」を紹介します。

 

 

 

「米澤穂信」の傑作、「本格ミステリー」です

王とサーカス 米澤穂信

 

 

2015年 「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋) 国内部門1位
2016年 「このミステリが読みたい!」(早川書房) 国内部門1位
2016年 「このミステリーがすごい!」(宝島社) 国内部門1位

 

ネタバレをせずに、軽く紹介します。

2001年6月1日、新聞社を退社してフリーの記者になった太刀洗万智(たちあらい まち)、アジア旅行特集の事前取材をするために、ネパールの首都・カトマンズへやって来ました。

宿泊するトーキョーロッジには、日本人の元僧侶、アメリカ人大学生、インド人の商人らが泊まっていました。

万智は現地で知り合った少年にガイドを頼み、取材をしていこうとした矢先、王宮で大事件が勃発します。

 国王を含めた王族8人が皇太子に殺害される大事件です。

フリーの記者として、万智はこの大事件を取材することになります。王宮と王族、日本人には馴染みのない異国文化を相手に、万智は果敢に挑んでいきますが・・・。

2001年に実際に起こったネパール王族殺害事件(ナラヤンヒティ王宮事件)を取り込んで描いた壮大なフィクション、米澤穂信の「本格ミステリー」です。

 

 

読んだ感想

残念ながら、「古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」のように、肩の力を抜いて楽しめる「小説」とはいえません。

この「王とサーカス」は、濃厚な「本格ミステリー小説」です。

米澤穂信の「青春ミステリー」といえる「小説」しか読んでいない方には、もしかすると取っつきにくい作品になってしまう可能性があります。フィクションとはいえ、実際に起こった王宮事件を背景にしていますから、どうしても肩に力が入ってしまいます。濃厚な物語をじっくり読み進めることになると思います。

古典部シリーズ」のような、楽しく読み進められる「小説」を好んでいる方にはオススメできませんが、「本格ミステリー」をじっくり噛み締めながら読み進めたいという方に、是非読んで欲しい作品です。

私は通勤時間中に、じっくり噛み締めながら電車の中で読ませていただきました。肩に力の入った濃厚な通勤時間というのもどうかと思いますが、集中して読んでしまいますから、400ページがアッという間に終わります。

 

米澤穂信の「本格ミステリー小説」、「王とサーカス

 

 

濃厚な時間を噛み締めてみてください。

 

 

 

事件について、少しだけ

ネパール王族殺害事件について、少しだけ書いておきます。

wikiによりますと、

2001年6月1日にネパールの首都カトマンズ、ナラヤンヒティ王宮で発生した事件。ディペンドラ王太子(事件直後、危篤状態のまま名目上は国王に即位し、その3日後にしぼう)が、父・ビレンドラ国王ら多数の王族を殺害したとされる事件。現場名称を取ったナラヤンヒティ王宮事件とも呼ばれる。

ただし、事件に関する不自然さ、矛盾などからディペンドラが真犯人かどうかは疑問視されている。また、事件後に即位したビレンドラの弟ギャネンドラの動向などから、彼が行なったクーデターとする説もある。だが、いずれの説も決定的な証拠がなく、その真相は現在に到るまで不明なままである。

今から約18年前の2001年、ネパールで実際に起こった事件です。

犠牲者は、犯人を含めて10人、今も真相は謎のままです。

 

 

 

最後に

いつものように、おチャラけて終わるわけにはいかなくなってしまいました。

書く順番を間違えましたね。

 

あくまで、「王とサーカス」はフィクションとして読める「小説」です。

実際に起こった事件を背景に描いていますが、物語として、

そして、米澤穂信の「本格ミステリー」として読み進めて欲しい作品です。

濃厚な時間を過ごせるよう、

願っています。

 

 

 

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