「ハンニバル・レクター」の過去に触れる、シリーズ3作目の狂気

2020年12月25日

ハンニバル・レクターを知っていますか?」

そんな質問をされると、

即、頭の中に出てきてしまいます。

あの顔と声と、そして、

彼が起こした様々な狂気の数々を。

 

世界中の「映画」ファンが簡単に想像できる男、

ハンニバル・レクター

彼の過去に少しだけ触れてみようという事で、

シリーズ3作目を紹介します。

 

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「ハンニバル・レクター」 シリーズ3作目

 

レッド・ドラゴン

Red Dragon Official Trailer #1

監督ブレット・ラトナー
原作トマス・ハリス「レッド・ドラゴン」
出演(役名)アンソニー・ホプキンス(ハンニバル・レクター
エドワード・ノートン(ウィル・グレアム
レイフ・ファインズ(フランシス・ダラハイド)
ハーヴェイ・カイテル(ジャック・クロフォード)
リーバ・マクレーン(エミリー・ワトソン)
メアリー=ルイーズ・パーカー(モリー・グレアム)
アメリカ公開2002年9月30日
日本公開2003年2月8日

トマス・ハリス原作の「レッド・ドラゴン」は、
刑事グラハム/凍りついた欲望」として、1986年にアメリカで公開されています。
今回紹介する「レッド・ドラゴン」はいわばリメイクです。2度目の映画化作品

 

ネタバレをせずに、紹介します。

FBI捜査官グレアム(エドワード・ノートン)は、
ある連続殺人犯の捜査をしていました。捜査をしていく中で、知恵を借りていたのが、

犯罪心理学者・精神科医ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)です。

レクター博士の知恵を借りつつ捜査を進めていたグレアムはある日、

自分の推論をレクター博士に打ち明けている最中、とうとう証拠を掴んでしまいます。

「こ、これだ!」

グレアムが気付いた時には既にレクター博士のナイフが胸に・・・。

 

時は流れて3年後

FBIを退職していたグレアムのもとに、
元上司のジャック・クロフォード(ハーヴェイ・カイテル)が訪ねてきます。
連続一家惨殺事件の捜査協力を依頼されたグレアム、期間限定を条件に現場に復帰します。

期間限定とはいえ、
グレアムは連続一家惨殺事件の捜査を着々と進めます。
犯人像の分析、推理力を駆使して犯人を追い詰めようと力を注ぎます。しかし、
捜査は行き詰ってしまい、
とうとう、あの男の助言を借りる事になります。

以前は、
犯罪心理学者・精神科医としての彼に知恵を借りていましたけど、

今度は、
天才的な殺人鬼ハンニバル・レクター博士としての彼に知恵を借りる事になりました。

ただ残念ながら、

ハンニバル・レクター博士が無償で知恵を貸すことはありません・・・。

 

羊たちの沈黙」よりも前の話、

ハンニバル・レクター博士の過去に少しだけ触れる事ができる、

レッド・ドラゴン

オススメです。

 

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「ハンニバル・レクター」シリーズ3作目を観た方達のレビューを、紹介します

 

「レッド・ドラゴン」を観たAさんのレビュー

レクターシリーズ3作目。
初めて羊たちの沈黙を観た時の衝撃は、今でも忘れないし、アンソニーホプキンスを観るだけで怖いと思ってしまいます。
そんな俳優は彼だけです。

羊たちの沈黙、ハンニバルと観てきて、今回のドラゴンは1作目より前の話、
面白かったです。

 

「レッド・ドラゴン」を観たBさんのレビュー

今回、レクター博士は控えめの出演です。
時系列的には「羊たちの沈黙」の少し前になります。
よく練り込まれたストーリー展開と、ハラハラ感と謎に包まれた容疑者。犯人がわかってからの犯人の心理と苦悩と狂気。
面白かったです。怖かったです。
まぁ多くは語りませんw

 

「レッド・ドラゴン」を観たCさんのレビュー

なぜか分からないけど、最近妙に興味が湧いたので鑑賞です。

レクター博士のカリスマが圧倒的。そしてレイフファインズの怪演、凄く恐怖を感じました。
ウィルの驚異的な生命力、レクターもべた褒めだったしかなり有能な印象ですw

ラストはもうやめてくれって思うぐらいハラハラ。

本気で一度レクター博士に精神分析されてみたいですw
君は夢を見るか?が頭から離れません・・。

 

「レッド・ドラゴン」を観たおじさん

羊たちの沈黙」をこの「ブログ」で紹介していないのに、
レッド・ドラゴン」を紹介しています。何故だかは私にも判りません。思い付いてしまったんですよね。

レッド・ドラゴン」の主人公はエドワード・ノートン演じるグレアムと、
レイフ・ファインズ演じるダラハイド、
リーバ・マクレーン演じるエミリー、
この3人ではないでしょうか。
レクター博士は脇役です。インパクトは相変わらず強烈ですけど、「羊たちの沈黙」ほどではありません。
充分に楽しめる「サイコ・サスペンス」なのは間違いないので、観て確認をして欲しいのですが、
少しだけ注意点があります。

ハンニバル・レクター博士の歴史としては、
レッド・ドラゴン」、「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」の順番です。
しっかりとした時系列はこうです。

ですが、
映画を撮ったのは、
羊たちの沈黙1991年)」
ハンニバル2001年)」
レッド・ドラゴン2002年)」

ですので、レクター博士の容姿に若干の無理があるんです。
明らかに「レッド・ドラゴン」のレクター博士の若さが足りないんです。
これは致し方ない事だとは思いますけど、もし、
ハンニバル・レクターシリーズをしっかりと時系列通りに観てみようと思っている方がいるなら、
あまりオススメしません。ちょっと悲しくなってしまいますのでね。

ハンニバル・レクターシリーズをこれから観ようと思っているなら、
やはりまずは「羊たちの沈黙」から、
こちらをオススメします。
そして「ハンニバル」(個人的にこの映画はあまり・・理由は後述します)。
その上で「レッド・ドラゴン」を視聴してみてください。
時系列は追えませんけど、レクター博士の容姿には納得がいきますから。変な理由ですいません。

ハンニバル・レクターシリーズ3作目、
レッド・ドラゴン
エドワード・ノートンを楽しんでください。素晴らしい俳優さんです。

 

 

 

「ハンニバル・レクター」シリーズについて

 

作家トマス・ハリス(1940年4月11日〜)が生み出した怪物、
ハンニバル・レクター」。

ハンニバル・レクター」シリーズは「映画」として作品です。

タイトル監督
1991年羊たちの沈黙ジョナサン・デミ
2001年ハンニバルリドリー・スコット
2002年レッド・ドラゴンブレット・ラトナー
2007年ハンニバル・ライジングピーター・ウェーバー

羊たちの沈黙」が頭一つ抜けているのは明確なんですが、

レッド・ドラゴン」も好きな作品です。
上で挙げた主役の3人の演技は素晴らしかったですからね。
ストーリーもゾクゾクして楽しめましたし。

ただ、

ハンニバル」だけはダメなんです
好きな方には申し訳ないんですけど、これだけは納得いかないんですよ。どうしても。

 

「映画ハンニバル」は納得できない

 

すいません、これから書くことはただの愚痴です。
おじさんのたわ言ですので、「映画ハンニバル」を好きな方は読まないでください。
ネタバレも含んでいますので、気を付けてください。

映画ハンニバル」を好きな方、絶対に読まないでください。お願いします。

 

では。

理由は何個かあるんです。まず1つめ。

・配役が納得できない

私は楽しみにしていました。ゲイリー・オールドマンを。

「レオン」のスタンスフィールドを演じたあの俳優さんです。

なぜあの「名優」と言えるゲイリー・オールドマンを、
特殊メイクしたメイスン・ヴァージャー役で使ったのか。あんなメイクをするなら、誰だってオーケーです。ちょっと演技の出来る人で充分。
ゲイリー・オールドマンの無駄遣い、私はこう思ってしまいました。
(クラリス役は、色々あったみたいですから納得しております)


・怖さをあまり感じない

猟奇的なシーンを増やせば良いでしょ?

そんな風に作っているように思ってしまって、陳腐さも感じながら観ていました。

羊たちの沈黙」の、背筋をジワジワと凍りつかせるような怖さが影を潜めて、
派手でインパクトだけを狙っているようなシーンの連続に悲しくなりましたね。
「サイコ・サスペンス」ではなく、
レクター・アクション」満載のリドリー・スコット「映画」になっていました。

あの脳みそのシーン、陳腐過ぎて笑えましたよ。全く怖さを感じませんでしたね

 

・ラストがダサい

ハンニバル・レクターの恐怖はアジアへ?

ダサい

羊たちの沈黙」のラストと被せているつもりかもしれませんけど、
あの時のレクターはターゲットを狙いつつ街に消えていきました。
ターゲットの未来を想像するのは容易です。背筋がピリッとする終わり方でした。

今回のラストは、
飛行機でアジア?へ向かっている最中、見知らぬ子供にある食べ物を食べさせて、思わせぶりに終わるんですが、
ただ逃げているおじさんですからね。
レクターが今度はアジアで何かを起こす、レクターの恐怖は終わらない、
そんな思いを込めていたのかもしれませんけど、
そこに恐怖は微塵も感じませんでした。ダサいなと。
思わせぶりに終わらせておこう、そう感じてしまいました。

そして最後、

これが私の失敗です。「映画ハンニバル」を楽しめなかった元凶

・「映画」より「原作」の方が数倍面白い

私は失敗しました。

映画ハンニバル」を観る前に、「原作」である「ハンニバル」を読んでしまっていました。

これはダメです。辞めておくべきでした。

メイスン・ヴァージャー

「原作」では恐ろしいまでの復讐鬼です。
レクターへの復讐心に取り憑かれている富豪なんですね。
そこまでいくと愛しているのではないかと錯覚するほどの復讐心です。

「原作」でのメイスン・ヴァージャーのラストは「映画」と全く違います。
彼のラストは恐ろしいですよ。
その彼をゲイリー・オールドマンが演じる、期待するはずです。
それがあんな特殊メイクで・・。もう少し表情を出して欲しかったです。

 

「そして「原作」のラスト

これも「映画」と全く違います。

だいたい、クラリスとの脳みそのシーンも全く違いますしね。

細かいことは完全なネタバレになりますから、書きませんけど、

「原作」のラストは背筋がジワジワと凍るラストです。

ある人がある場所で、レクターを見かけるんです。レクターです。
1人ではありません。複数です。

私は「原作」を読み終わった後、
なんとも言えない恐怖を背筋に感じて、ため息をつきながら本を閉じました。

レクターの恐怖はアジアへなんて、微塵も怖くないラストではなく、

レクターの恐怖は、心を取り込む恐怖なんだと思い知らされるラストなんです。

レクターを見かけたある人は、その場から素早く立ち去ります。恐怖を感じて。
そして、
読者も同じように「原作」から立ち去るんです、恐怖を感じて

 

そんな恐怖を味わえると思って「ハンニバル」を映画館で視聴、

私はショックを受けました

 

ザックリとではありますが、
私が「映画ハンニバル」に納得していない理由は概ねこんな感じです。

映画ハンニバル」が好きな方は読んでいないと決めつけて書かせて頂きました。

長々とおじさんのたわ言、

すいませんでした。あまり参考にしない事を願っています。

原作」の「ハンニバル」はオススメです。気が向いたら読んでみてください。

 

最後に

 

愚痴を書いてしまいました。

どうも「映画ハンニバル」の事になるとちょっと熱が・・。

期待が大きかった分、ショックも大きくてですね、

こんな記事になってしまいました。

映画ハンニバル」はこの際どうでも良いので、

レッド・ドラゴン」を楽しんで頂ければ幸いです。

私の中では、「映画ハンニバル」より楽しめた作品ですのでね。

レッド・ドラゴン

観ていない方は是非。

 

ではまた。

 

 

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