「歴史上の人物」を描いた、リュック・ベッソンの「名作映画」
以前にも書いたと思いますが、
私はあまり「歴史映画」を好んでは観ません。
歴史上の人物を描いた「映画」、
有名な人物になればなるほど、結果が分かってしまっています。
ラストのオチを分かりきっている「映画」を観るのは結構な苦痛です。
それでもたまに観ることになるんですよね。
「映画」の監督に興味があったり、主役の俳優に興味があったりすると、手に取ることがたまにあります。
今回、紹介する「映画」もそんな感じでした。
オチは分かりきっていますが、過程を楽しむ、
「歴史の1ページ」に触れてみようということですね。
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「歴史上の人物」を描いた「映画」
日本だと、家康、秀吉、信長、あたりでしょうか。
「映画」でというと、
最近はあまり描かれていないように思いますが、
今でも大河ドラマや年末年始にドラマとして、ちょくちょく放送している印象なんですけど、
どうなんでしょうか?
すいません、私は全く知りません。
私がまだテレビを観ていた頃は、
結構頻繁に放送していましたね。年末年始なんかは多かったです。
今はテレビをほぼ観なくなってしまったので、私の頭には資料が全くありません。
これが「海外映画」となると、「歴史上の人物」を描いた「映画」、まだ結構ある方ですよね。
ヒトラーだとかチェ・ゲバラ、エリザベス女王、
歴代のアメリカ大統領なんかを題材にした「映画」もあります。
モーツァルトを題材にした「アマデウス」なんて有名な「映画」もありましたね。
今回紹介する「歴史上の人物」は彼らではありません。
フランスで若くして亡くなった1人の少女のお話です。
「歴史上の人物」は、フランスの「英雄」
フランスの「英雄」と聞くと、私のサッカー脳では即2人出てきてしまいます。
プラティニとジダン、サッカーに興味のある方なら良く知る名前だと思います。
これが「歴史上の人物」でフランス、これだとナポレオンですかね。私の薄い知識ではこれが限界です。
「歴史上の人物」でフランスの「英雄」、1人の少女、
彼女のことをwikiで調べてみると、こんな感じです。
現在のフランス東部に、農夫の娘として生まれた少女。神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍して、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め、後のフランス王シャルル7世の載冠に貢献しました。その後少女は、ブルゴーニュ公国軍の捕虜となり、身代金と引き換えにイングランドへ引き渡されました。イングランドと通じていたボーヴェ司教ピエール・コーションによって「不服従と異端」の疑いで異端審問にかけられ、最終的に異端の判決を受けた少女は、19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じました。
wikiに掲載されている、少女のザックリとした生涯です。
少女の死後25年経ってようやく、復権裁判が行われて、
少女の無実と殉教が宣言されています。
今、少女は、
フランスの守護聖人の1人になっています。
「歴史上の人物」、フランスの「英雄」、そして1人の少女が歩んだ19年という短い生涯、
断片だけだとしても、「映画」で知るのも悪くないですよ。
リュック・ベッソンの「名作映画」
「ジャンヌ・ダルク」
The Story of Joan of Arc(1999)Official Trailer 1
監督・脚本 | リュック・ベッソン |
出演 | ミラ・ジョボヴィッチ |
ジョン・マルコヴィッチ | |
フェイ・ダナウェイ | |
ダスティン・ホフマン | |
フランス公開 | 1999年10月27日 |
アメリカ公開 | 1999年11月12日 |
日本公開 | 1999年12月11日 |
フランス・アメリカ合作の伝記映画です。
ネタバレも何もないんですけど、少しだけ書きます。
フランスの「英雄」として扱われてきたジャンヌ・ダルクを、
1人の少女という視点から描いた「映画」です。
宗教色は多少色濃く描かれていますが、
大規模で迫力のある戦闘シーンも数多く観ることができる娯楽大作になっています。
そして、結構なエグイシーンも見ることになるので、ご注意を。
分かりきっていますが、ラスト、
火刑のシーンは圧巻です。人に勧められないぐらい・・・。
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リュック・ベッソンについて
リュック・ベッソン監督といえば、日本でもお馴染みの「映画監督」ですね。
主な監督作は、
1988年 | グラン・ブルー |
1990年 | ニキータ |
1994年 | レオン |
1997年 | フィフス・エレメント |
1999年 | ジャンヌ・ダルク |
「グラン・ブルー」、「ニキータ」、「レオン」、「フィフス・エレメント」
「TAXI」シリーズ(製作)など、
有名な作品ばかりです。
上に挙げた作品は、私ももれなく観ておりますが、
リュック・ベッソンが監督した「映画」で、
この「ジャンヌ・ダルク」が1番好きかもしれません。
「レオン」か「ジャンヌ・ダルク」か、迷うところですね。
「レオン」も大好きですけど、
ショッキングなラストで「ジャンヌ・ダルク」の方がより印象深くなってしまっています。
「レオン」もほぼ全て覚えていますが。
リュック・ベッソンはこの「ジャンヌ・ダルク」を、独自の視点で描いています。
ジャンヌは神の使いなどではない、
神の啓示も受けていないと、この作品では否定的に描かれています。
フランス史に残る「英雄」には間違いないが、
神の使いとして舞い降りた救世主ではなく、1人の少女だ、
そんな思いでリュック・ベッソンはこの「映画」を生み出したのかもしれません。
1人の少女として描かれた「ジャンヌ・ダルク」、リュック・ベッソンの力作です。
リュック・ベッソンの「名作映画」を観た方達のレビューを、紹介します
・「ジャンヌ・ダルク」を観たAさんのレビュー
全体を包むスピリチュアルで哀しい空気感が独特で、
個人的には何度も観たくなるリュック・ベッソンの作品の1つです。「神の徴」と信じて止まない、精神的にも極限に達しているジャンヌを、
見開いた瞳で演じる若きミラ・ジョボヴィッチの才能が素晴らしいです。
・「ジャンヌ・ダルク」を観たBさんのレビュー
しんどい・・・ハッピー展開になる訳ないけどそれにしても、
戦争と宗教は恐ろしいです。
拘る人は皆ある種の狂気だし、それが「普通」「しなければならないこと」なのがまた・・。
反戦無宗教の人間として恐ろしい世界でした。
・「ジャンヌ・ダルク」を観たCさんのレビュー
ミラジョボヴィッチ気高くてカッコ良かったです。
凄い歴史!
フォロミー!!!のシーンは今でも強く残っています。
兄と映画館に観に行って、熱く語りながら帰った記憶が蘇ってきます。
・「ジャンヌ・ダルク」を観たおじさん
個人的にですけど、
リュック・ベッソンが至極真っ当な作り方で撮った「映画」だと思っています。
普通に考えれば、神の使いだとか、神の啓示を受けたとか、
胡散臭く思ってしまいますよね。
「歴史上の人物」を美化して「映画」を作ることは簡単です。
神様のおかげで勝利したなどと、よく分からないことを描いておけば、
「映画」として派手で、しかも、「歴史上の人物」を汚さなくて済みますからね。
そういう意味でも、
リュック・ベッソンの「ジャンヌ・ダルク」はよく出来ていると、私は思っています。
1人の少女としてジャンヌを描いて、神の啓示を妄想だろうと決めつけ、
歴史上本当にあった戦闘を娯楽としてしっかり観せて、
そしてあのラストへ持っていく。ショッキングなラストへ。
ある意味、「後味が悪い」と言えるラスト、
衝撃的です。
あともう1つだけ。
この「ジャンヌ・ダルク」にダスティン・ホフマンが出演しています。
どの役でとは言いませんが、
さすが大御所ダスティン・ホフマン、ラスト、抜群の存在感を示しますよ。
ラストは分かりきっているかもしれませんが、
1人の少女が19年という短い生涯を駆け抜けた歴史を、
この「ジャンヌ・ダルク」で確認してみてください。オススメです。
最後に
「歴史上の人物」、「フランス」、「英雄」、
この3つで連想するのはジャンヌ・ダルク、次いでナポレオン、
この「映画」を観て、私はそうなりました・・・、
なんて嘘はつけません。
やっぱりフランスの英雄は、プラティニとジダン、コパとフォンテーヌetc・・・。
サッカー脳も大概にしないとダメですね。
「歴史上の人物」、「フランス」、「英雄」、
これで連想するのはジャンヌ・ダルク!
こうなるように祈っておきます。
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