「デ・ニーロ」主演の忘れられた「映画」?いえいえ、「名作」です
もの凄く「悲しい映画」です。
この「悲しい映画」を撮った監督は、
「父親に愛されなかった息子の物語」だと語っています。
主演は名優でお馴染み、
「ロバート・デ・ニーロ」
この「悲しい映画」の主人公を怪演しています。
スポンサーリンク
「ロバート・デ・ニーロ」について
多くを語る必要のない名優、「ロバート・デ・ニーロ」(1943年8月17日〜)
俳優としての活躍は言うまでもありませんが、映画監督としても活躍している方です。
アカデミー賞に絡んだ出演作を軽く表にしてみると、こんな感じです。
アカデミー賞 主演男優賞 受賞 |
「レイジング・ブル」(1980年) |
アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート |
「タクシードライバー」(1977年) |
「ディア・ハンター」(1979年) |
「レナードの朝」(1990年) |
「ケープ・フィアー」(1992年) |
アカデミー賞 助演男優賞 受賞 |
「ゴッドファーザー PARTⅡ」(1975年) |
アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート |
「世界にひとつのプレイバック」(2013年) |
名の通った有名な「映画」ばかりですが、
これ以外にもたくさんの「映画」に出演しています。
1987年の「アンタッチャブル」では、
伝説的なギャングのボス「アル・カポネ」を怪演していますし、
上の表にある1992年の「ケープ・フィアー」では、
執念深く復讐心の塊のような犯罪者を怪演しています。
「悪役」を演じることも少なくありません。しかも、
かなりエグい「悪役」を演じています。視聴者をドン引きさせるような「悪役」です。
今回紹介する「デ・ニーロ」は、「悪役」というより、「怪物」です。
スポンサーリンク
「デ・ニーロ」が「怪物」?
「ロバート・デ・ニーロ」という「名優」は、「悪役」を演じさせても超一流です。
生々しくて恐ろしい「悪役」を、これでもかというぐらい見せつけられます。
上で書いたように、
「アンタッチャブル」と「ケープ・フィアー」の「デ・ニーロ」はもの凄く怖いです。
そういう役柄だと言ってしまえばそれまでですが、「名優」と呼ばれるようになるには、
「悪役」もソツなくこなせないとダメなんでしょうね。エグい「悪役」を。
この2作を覚えているでしょうか?
年 | 映画 | 「デ・ニーロ」の役名 |
1988年 | ミッドナイト・ラン | ジャック・ウォルシュ |
2000年 | ミート・ザ・ペアレンツ | ジャック・ティベリウス・バーンズ |
個人的に思う、
「デ・ニーロ」出演作として万人にオススメできる数少ない「映画」、2本です。
他にもあるにはありますけど、
「大丈夫、楽しめますよ」と自信満々に言えるのはこの2本ぐらいです。
今回紹介する「デ・ニーロ」は、
上の2本と違って、万人にオススメできるような「映画」ではありません。
「デ・ニーロ」がガッツリ特殊メイクして「怪物」を演じる、
「悲しい映画」です。
「デ・ニーロ」が「怪物」を演じる、「名作映画」
「フランケンシュタイン」
Mary Shelley's Frankenstein Trailer[HD]
・監督
ケネス・ブラナー
・製作
フランシス・フォード・コッポラ
ジェームズ・V・ハート
ジョン・ヴィーチ
ケネス・ブラナー
デビッド・パーフィット
・キャスト(役名)
ロバート・デ・ニーロ
(クリーチャー:片足の男)
ケネス・ブラナー
(ヴィクター・フランケンシュタイン)
トム・ハリス
(ヘンリー)
へレム・ボナム=カーター
(エリザベス)
ジョン・クリーズ
(ウォルドマン教授)
・日本公開1995年1月21日
映画「フランケンシュタイン」を軽くご紹介
ネタバレをせずに、紹介します。
と言っても、「フランケンシュタイン」を題材にした「ホラー映画」です。
これが全てですが、一応。
グロい紹介になりますので、ご注意ください。
✔︎
フランケンシュタインというのは、「怪物」の名前ではなく、
「怪物」を生み出してしまった博士の名前です。生みの親の名前です。
この「映画」ではヴィクター・フランケンシュタイン、
永遠の命を探求することに情熱を注いでいる医学生です。
ある教授に弟子入りしたヴィクターは、永遠の命に対する探究心を抑えられず、
とうとう実験に着手します。
師匠ともいうべき教授が刺し殺されるという事件が起こり、
教授の死に憤るビクターは、教授の研究ノートから生命創造の実験を始めます。
まず、教授を殺した犯人が絞首刑になったので、その死体を入手。
他の死体も入手して、ツギハギに縫い合わせて、そして、
教授の脳を入れます。
実験に没頭していくヴィクター、とうとう成功させてしまいます。
「怪物」を作り出してしまいました。醜く恐ろしい「怪物」を・・・。
と、ここまでにしておきます。
「フランケンシュタイン」を題材にした「ホラー映画」なのに、
なぜこの「映画」が「名作映画」なのか、「悲しい映画」なのかは、
あなたの目で確認してください。おぞましい「怪物」が出ている「映画」なのに、なぜ・・。
スポンサーリンク
「フランケンシュタイン」を観た方達のレビューを、紹介します
・「フランケンシュタイン」を観たAさんのレビュー
とうとう、デニーロモンスター化してしまったのね・・と思いながらも、
彼なりのフランケンは、良かった!です。
デニーロバージョンのフランケンシュタイン、私的に有りですね。
・「フランケンシュタイン」を観たBさんのレビュー
フランケンシュタインの原作本を読んだことがある者なら、
今作に込められた彼の悲しみがヒシヒシと伝わると思います。そして、その役をデ・ニーロが!
彼のファンなら必見の良作!
・「フランケンシュタイン」を観たCさんのレビュー
子供の頃に観て心を打たれた映画です。
全体的に悲しい物語ですけど、
愛憎劇が素晴らしくて観ていて引き込まれました。
生命を誕生させるという事について、深く考えさせられます。出演者の方の演技力、
陰鬱なゴシックな雰囲気が最高の映画です。観る度に悲しくなりますが、大好きな映画ですので、
この先何年経っても繰り返し観続けます!
・「フランケンシュタイン」を観たおじさん
分かりきっていますが、「フランケンシュタイン」の主人公は「怪物」です。
「怪物」が出てくる「ホラー映画」なのに、観終わった後、
悲しくて切ない、なんとも言えない気持ちになっています。
私はあまり怖さを感じませんでした。むしろ、
「怪物」に感情移入すらしてしまいます。醜くて恐ろしい「怪物」にです。
「ホラー映画」を堪能したい方には不向きな作品だと思います。
怖いより「悲しい」ですから。
逆に、
観て欲しいなと思うのは、
「デ・ニーロ」の印象が、
「ミッドナイト・ラン」や「ミート・ザ・ペアレンツ」で出来上がっている方にこそ観て欲しいと思っています。
もしかすると、キツくて途中で観ることをやめてしまうかもしれませんが、
「フランケンシュタイン」の「デ・ニーロ」に度肝を抜かれるのは間違い無いですから、
是非挑戦していただきたいなと。
ジャンルとしては「ホラー映画」ですけど、
「悲しい映画」で「名作」と言える作品「フランケンシュタイン」、
「怪物」を演じる「デ・ニーロ」を堪能してください。
監督について
「フランケンシュタイン」の表を見てもらうと分かりますが、
監督のケネス・ブラナーは出演もしています。俳優なんですね。
巨匠のフランシス・フォード・コッポラは、
プロデューサーに徹して、俳優のケネス・ブラナーに監督を任せています。
ケネス・ブラナーの主な監督作、
出演作をちょっとだけ表にしてみました。
年 | 監督作 | 出演作 |
1994年 | フランケンシュタイン | ヴィクター役 |
1996年 | ハムレット | ハムレット役 |
2011年 | マイティー・ソー | 出演無し |
2017年 | オリエント急行殺人事件 | ポワロ役 |
2019年 | アルテミスと妖精の身代金 | 出演無し |
監督として興行的に成功もしていますし、
俳優としても有名な「映画」に数多く出演している多才な方です。
「炎のランナー」(1981年)、「相続人」(1998年)、
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)、
「ダンケルク」(2017年)など、
印象深い演技を見せてくれる俳優ですね。
最近観たので、印象深いだけでしょうけど、
「ダンケルク」のケネス・ブラナーは素晴らしかった。
ケネス・ブラナーの監督・出演作として5作目にあたる「フランケンシュタイン」、
コッポラが絡んでいるとはいえ、ケネス・ブラナーの「代表作」だと、
個人的には思っています。
スポンサーリンク
最後に
いつも、「映画」の「記事」を書こうととする時に、
あらかじめ数本決めておくんです。だいたい3本ぐらい。
ちょっと前に「ドラキュラ」を書いたのですが、
「フランケンシュタイン」を書こうと思い立ったのはこの「ドラキュラ」が理由です。
コッポラの「ドラキュラ」を思いついたその時、「あっ、フランケンシュタイン」、
そんな感じで「記事」にすることを決めました。
好きな「映画」ですので、書きやすいというのもありますけど、
実際には簡単な発想からなんですね。
これを思い出したから、こっちも思い出した、
おじさんの脳みそでは、こうでもしなければ中々続けられません。
ヴィクターが入れ替えてくれると言うなら・・・、
絶対にお断りです。
ではまた。
▶︎▶︎「後味の悪い映画ランキング」、常に上位の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
▶︎▶︎「後味の悪い映画」です。私は「2度と観ない!」と決めた
▶︎▶︎【ネタバレ】映画「セブン」、犯人ジョン・ドゥの「七つの大罪」