「韓国映画」で「復讐劇」、強烈なインパクトで「後味も悪い」です

2021年8月10日

韓国映画」、

私は数本しか観ておりません。

別に嫌いというわけではありませんが、どうも手が伸びないですね。

数本しか観ていないので、「韓国映画」の良し悪しを語ることはできませんが、

今回紹介するのは、

後味の悪さを伴った「韓国映画」の1本です。

強烈なインパクトのある「韓国映画」、私にとって忘れることのできない1本です。

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「韓国映画」の印象

日本で妙に流行っていた時期があった「韓国映画」。

今までに公開された「韓国映画」、
日本国内での歴代興行収入ランキングを見てみると、

今現在、こんな感じです。

日本での「韓国映画」興行収入ランキング

No. 公開年 タイトル 興行収入(億円)
2020 パラサイト 半地下の家族 47
2005 私の頭の中の消しゴム 30
2005 四月の雪 27.5
2004 僕の彼女を紹介します 20
2000 シュリ 18.5
2004 ブラザーフッド 15
2001 JSA 12
2003 ボイス 10
10 2004 誰にでも秘密がある
10 2004 スキャンダル

記憶に新しい「パラサイト 半地下の家族」(2020年)。

「パラサイト」以前となると、

私個人の印象としては、
シュリ」(2000年)
JSA」(2001年)
ブラザーフッド」(2004年)
ランキングには載っていませんけど、「友へ チング」(2002年)

この辺りの印象が強烈に残ってしまっています。

観たことのある「韓国映画」が少なすぎるので、私の印象は偏っているのかもしれません。
テーマの重いものばかり、そんな印象になってしまっています。

今のところ、
ツマラナイ「韓国映画」には出会っていないので、悪い印象ではないんですが、
語れるほどのデータがほとんどない、現状はこんな感じです。

ただ、

今回紹介する「韓国映画」は、尋常じゃないインパクトを植え付けてくれました。

個人的にですが、「韓国映画No.1」だと思っています。
少ない本数しか観ていない私のNo.1ですから、真実味に欠けますけどね。

韓国映画No.1」で、

内容は「復讐劇」です。

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「韓国映画」で「復讐劇」

復讐劇

家族の仇(かたき)、恋人の仇、親友の仇、飼い犬の仇なんてのもありますが、
非常に連想しやすい構図ですよね。

復讐劇」を描くことは、
映画の中では以外と簡単な部類に入るかもしれません。
数多くの映画で、この「復讐劇」を物語の中心に添えています。

 

「復讐劇」を描いた代表的な映画

公開年 タイトル 主演
1995年 レオン ジャン・レノ
2000年 グラディエーター ラッセル・クロウ
2003年 キル・ビル ユマ・サーマン
2015年 ジョン・ウィック キアヌ・リーブス
2016年 レヴェナント :蘇りし者 レオナルド・ディカプリオ


描きやすいから面白い、そうは上手くいきませんが、
視聴者が想像しやすいジャンルなのは間違いないと思います。

想像しやすいジャンルの「復讐劇」を描いた作品の中でも、
上に挙げた映画は、構図の分かりやすさ、ストーリー展開の面白さから、
代表的と言っても差し支えのないものばかりではないかと。

で、

今回紹介するのは、

復讐劇」をテーマとした「韓国映画」。

上記したように、「韓国映画」対する私の印象は、
重いテーマが多い」、こんな印象になってしまってますので、
そのままだなという感じですが、この「韓国映画」は少し変わっています。
テーマは重いですよ、「復讐劇」ですから。

ただ、

「復讐」の構図がなんですよね、この「韓国映画」。

 

「復讐」の構図が逆だとしたら・・

復讐劇」を普通に考えると、

主人公が「復讐」する側として描かれる「映画」が圧倒的に多いのに、
この「韓国映画」はです。

主人公が「復讐」される側としてストーリーが進んでいきます。
しかも、なぜ「復讐」されるのか、主人公は分かっていません。忘れてしまっています。

なぜ、俺はこんな事をされるのか?」「なぜ、俺なんだ?

そんな感じの主人公なんですよ。

なんでだ」、「なぜだ

この問いを視聴者が主人公と一緒に追いかける「ロードムービー」的な要素があります。
もちろん、最終的に答えは出ます。

主人公が「復讐」される理由
しっかりとラストまで観れば明らかになる・・・。

そして、

「復讐」する側の人間、あえて「犯人」としておきますが、
「犯人」がなぜ主人公に「復讐」するのか、その「復讐」のやり方、
「犯人」は「復讐」をどこに着地させるのか、

主人公と「犯人」の思惑が交差しながら、
おぞましいラストに向かって突き進んでいく「韓国映画」です。

ラストは語りませんが、ある意味、

後味の悪い韓国映画」と言えますね。

 

強烈なインパクトのある「韓国映画」、「後味が悪い」映画

 

オールド・ボーイ

監督 パク・チャヌク
出演(役名) チェ・ミンシク(オ・デス)
ユ・ジテ(イ・ウジン)
カン・へジョン(ミド)
チ・デハン(ノ・ジュファン)
韓国公開 2003年11月21日
日本公開 2004年11月6日

 

2004年の第57回カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ受賞

審査員長のクエンティン・タランティーノは、

「できればパルム・ドール(カンヌ国際映画祭の最高賞)を授与したかった」

こう語っています。

 

ネタバレをせずに紹介します。

原作は日本の漫画「ルーズ戦記 オールドボーイ」土屋ガロン(作)、嶺岸信明(画)。

オールド・ボーイあらすじ

ごく平凡な生活を送っていたおじさんが、
ある日突然誘拐され、殺風景な部屋に閉じ込めらてしまいます。

自分のいる場所も、誘拐されて閉じ込められた理由も、
何一つ分からない状態で監禁

食事は常に餃子、
誰とも話すことのできない状態、
自ら命を断つことすらできない状態で、ただただ時間だけがすぎていきます。

そんな状況をひたすら続けていたおじさん、

完全に「復讐」に取り憑かれていきます。

「誰が俺を閉じ込めたんだ」「何の目的で閉じ込めたんだ」

「俺を閉じ込めたやつ、理由がどうあれ、許さない

「復讐」に取り憑かれたおじさん、いつの日かここを出て、
顔も分からない「犯人」に対する「復讐心」から体を鍛え始めます。

待っていろ、いつか、いつか、いつか・・・

そして、急に外に出されます。

15年ぶりに。

 

おじさんの「復讐劇」が始まります。閉じ込めた「理由」を、
その「犯人」を追い求めて、おじさんはひた走ります。

徐々に真相が明らかになっていき、

なぜ、15年間も俺を閉じ込めたのか

なぜ、15年ぶりに解放したのか

そして、

なぜ、俺はこんな仕打ちを(復讐)を受けたのか・・・

 

悲しくておぞましいラスト、「後味の悪い韓国映画」です。

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この「映画」を観た方達の感想を、少しだけ

 

男性の声
男性の声
「オールド・ボーイ」を観た感想

衝撃度

5

あまりに衝撃的な映画!!
ストーリー的には大好きな復讐系ですけど、
ショッキングなシーンが多すぎて生々しく、
何回か目を逸らして観ていました。これR15ですが、R18にしてもキツイ・・・。

ありきたりなハッピーエンドに飽きた人たち、おすすめの映画ここにあり!



 

男性の声
男性の声
「オールド・ボーイ」を観た感想

耐え難い辛さを持った復讐劇

4

こういう生々しいグロテスクな描写は、ちょっと耐えられなかった。
チェミンシクさんの圧巻の演技!とにかく圧倒されました。

オ・デスも可哀想だけど、ウジンもかなり辛い過去だったから、いたたまれない気持ちになりました。
それにしても、15年はシンドイですよね・・・。

最後が衝撃で、最後まで展開が読めなくて面白かった!やっぱり、復讐する物語は好きです。



 

女性の声
女性の声
「オールド・ボーイ」を観た感想

グロさ後味の悪さ切ないお話

3.5

15年間監禁されていた男性のお話。
なぜ監禁されたのか?誰が?何のために?
わずかな記憶を頼りに真相を紐解いていくミステリー。
とてつもなく切ないお話でした。

ストーリーとしては、色んな仕掛けや伏線があって面白いけど、結構グロいシーンがあるのと、観終わった後のモヤモヤ感があるので、万人受けする映画ではないでしょうね。後味は悪いですよ。



 

男性の声
男性の声
「オールド・ボーイ」を観た感想

全てが明らかになった時・・・)

5

言ってしまえば、結構胸糞悪い系の映画なのですが、夢中になって観てしまう面白さがありました。

ストーリーが結構ショッキングですから、苦手な方も多いかもしれませんが、韓国映画ならではの思い切りが感じられて良かったです。
ラストシーンも鳥肌モノでしたね。



 

「オールド・ボーイ」を観たおじさん

個人的に、韓国映画No.1

9.5

私は見終わった時、なんとも言えない切ない気持ちになりました。

 

感想

復讐劇」をテーマとした「映画」を観て、こんな気持ちになるのは珍しいです。

大抵の場合、「復讐劇」を観終わった後スカッとしているのが相場ですけど、
この「オールド・ボーイ」は全く違った景色を視聴者に残します。

悲しくて切なくて、そして怖すぎる

視聴者を、多少とはいえ「犯人」側に立たせるんですよ。

主人公の「復讐劇」と「犯人」の「復讐劇」を巧みに交差させて、
ラストで全てがハッキリした時に、自分が一体どちら側からこの「映画」を観ていたのか、
一瞬迷ってしまうんです。

私が「オールド・ボーイ」を初めて鑑賞した時は、
もちろん、主人公側からこの「オールド・ボーイ」を観ていたんですが、
観終わった後、複雑な心境になってもう1度見返したんです。そんな感じで数回観ております。

で、結局、

「犯人」側に立っている自分に気付かされました。

「犯人」に感情移入してしまっていたんですね。

いい歳をしたおじさんの私ですから、普通に考えて「復讐」が正しいとは思いません。

「映画」の中の話なので、そこまで真面目に考える必要はありませんが、
この「オールド・ボーイ」を観ると、いつも考えさせられるんですよ。

「復讐」する側にしっかりとした理由があって、
「復讐」される側にもしっかりとした理由があって、一体「復讐」とはなんなんだ、

そんな複雑な心境にさせられる「オールド・ボーイ」、

私の中で「韓国映画No.1」です。

あと、もう1つだけ触れておきたいのが、

主人公のおじさんを演じているチェ・ミンシク、素晴らしかった。

アメリカでいえばデ・ニーロばりの演技力だと思います。
人間はここまで変わるのかというおじさんの変貌ぶりは圧巻です。
しっかり別人になっています。

「俳優」というのは恐ろしい職業だなと、改めて思い知らされましたよ。

後味が悪くてスカッとしない復讐劇」ですが、

オールド・ボーイ」、1度は観ておいて損のない「韓国映画」です。

 

 

最後に

 

この「オールド・ボーイ

2013年にリメイクされています。アメリカで。

個人的にですけど、圧倒的にこちらの韓国版「オールド・ボーイ」の方が面白かったです。

圧倒的です。

リメイクする際、最初はスピルバーグ監督でという話があったそうなので、
もしかしたら、ハリウッド版「オールド・ボーイ」は違う評価をされていたかもしれません。
結局、そうはなりませんでした。

私の中で、ハリウッド版「オールド・ボーイ」は無かったことになっています。

あくまで、個人的に、

ですけどね。

ではまた。

 

後味は悪い」ですけど、好きな「映画

 

▶︎▶︎「後味が悪い映画」で有名な「セブン」、個人的ベスト1です

 

 

 

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