スパイ・スリラー『クーリエ:最高機密の運び屋』キャスト/あらすじ/実在した人物/感想
2021年に日本で公開されたスパイ・スリラー映画、
ベネディクト・カンバーバッチ主演の最新作、
『クーリエ:最高機密の運び屋』。
『クーリエ:最高機密の運び屋』
✅ 実在した人物の半生を描いたスパイ・スリラー映画
✅ 主演はベネディクト・カンバーバッチ
✅ Rotten Tomatoesによると、批評家172人の評論のうち、
高評価は86%にあたる148件、平均点は10点満点中6.9点
実在した人物、事実に基づいたスパイ・スリラー映画、
『クーリエ:最高機密の運び屋』、
核戦争を回避するために命をかけた、あるセールスマンの物語です。
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『クーリエ:最高機密の運び屋』キャスト/あらすじ/実在した人物/感想
『クーリエ:最高機密の運び屋』
ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作『クーリエ:最高機密の運び屋』
・監督
ドミニク・クック
・脚本
トム・オコナー
・製作
アダム・アクランド|ベン・ブラウニング
ロリー・エイトキン|ベン・ピュー
・製作総指揮
ドミニク・クック|トム・オコナー
グレン・バスナー|リア・クラーク
ベネディクト・カンバーバッチ|アリソン・コーエン
アシュリー・フォックス|ミラン・ポペルカ
ジョシュ・ヴァーニー
・日本公開2021年9月23日
キャスト
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・キャスト(役名)
ベネディクト・カンバーバッチ
(グレヴィル・ウィン/英国のビジネスマン)
メラーブ・ニニッゼ
(オレグ・ペンコフスキー/ロシア連邦軍参謀本部情報総局大佐)
レイチェル・ブロズナハン
(エミリー・ドノヴァン/アメリカのCIA職員)
ジェシー・バックリー
(シーラ・ウィン/グレヴィルの妻)
アンガス・ライト
(ディッキー・フランクス/英国のMI6職員)
キリル・ピロゴフ
(グリバノフ/ロシアのKGB職員)
キーア・ヒルズ
(アンドリュー・ウィン/グレヴィルの息子)
マリア・ミロノバ
(ヴェラ/オレグの妻)
ジェリコ・イヴァネク
(ジョン・マコーン/アメリカのCIA長官)
Vladimir Chuprikov
(ニキータ・フルシチョフ/ソ連共産党中央委員会第一書記)
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あらすじ
『クーリエ:最高機密の運び屋』あらすじ
東西冷戦下の1960年、米ソ間の核武装競争が激化。
世界中の人々が核戦争の脅威に怯えていたその時、
CIAとM16のエージェントが1人の英国人に目を付けた。
グレヴィル・ウィン。
英国人のウィンは、東欧諸国に工業製品を卸すセールスマン。
そんな彼が依頼された任務、
「運び屋」
”販路拡大と偽ってモスクワへ赴き、GRUのペンコフスキー大佐からソ連の機密情報を受け取り、それを西側に持ち帰ること”
あまりに危険な任務、
恐れをなしたウィンは当初、協力を拒否。
しかし、
世界平和のために祖国を裏切ったペンコフスキー大佐に説得され、
仕方なくモスクワ往復を引き受けることに。
世界の運命を背負ってしまった、ただのセールスマン:ウィン。
その彼が辿った過酷な運命・・・。
〜『クーリエ:最高機密の運び屋』〜
平凡なセールスマンだったから、
東欧に出張が多いセールスマンだったから、
何もかも普通のセールスマンだからこそ、モスクワで警戒されない・・・。
それだけの理由でスパイに抜擢されたグレヴィル・ウィン。
スパイ・スリラー『クーリエ:最高機密の運び屋』、
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実在した人物:グレヴィル・ウィン
グレヴィル・メイナード・ウィン(1919年3月19日〜1990年2月28日)は、
ウェールズ出身の電気技師、セールスマン、そして、
スパイでした。
・若い頃、ノッティンガム大学で訓練を受け電気技師に。
その後、ウィンはビジネスを立ち上げて、東ヨーロッパへ頻繁に行き来するようになる。
・1960年11月、
イギリスの秘密情報部「M16」がウィンに接触、モスクワへのスパイ旅行を依頼され、
その過程でオレグ・ペンコフスキーと知り合い、
のちに依頼を承諾。
ソビエトへの頻繁なスパイ旅行、そして、ソビエトの最高機密をロンドンへ密輸。
・1962年10月、
ウィンとペンコフスキーのスパイ活動は、最終的にKGBによって露見し、2人は逮捕された。
・1963年5月7日、
2人は有罪を認め、4日後に有罪判決。
ペンコフスキーは死刑、ウィンは懲役8年の判決。
・1964年4月、
刑務所でウィンの健康状態が悪化、イギリス側は彼を助けるために、
ソビエトのスパイ:コノン・モロディとの身柄交換を提示、ウィンは釈放。
・釈放後、ウィンは自分のビジネスを再開したが、投獄の余波で、
うつ病とアルコール依存症に苦しむ生活を強いられた。
・1990年2月28日、
ロンドンのクロムウェル病院で、ウィンは喉頭癌を患い、その生涯を閉じた(享年70)。
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実在した人物:オレグ・ペンコフスキー
オレグ・ウラジミロヴィチ・ペンコフスキー(1919年4月23〜1963年5月16日)は、
ソ連参謀本部情報総局(GRU)の職員。
・ペンコフスキーが祖国を裏切ろうとした理由は明らかになっていない・・・。
・ペンコフスキーに対しCIAは当初、信頼性を疑い軽視していた。
しかし、ペンコフスキーは、
イギリスの協力者グレヴィル・ウィンを介し、彼が1961年にロンドンを訪れた際に、
2人のアメリカ人とイギリス人1人からなる情報機関員との会合を設定してもらった。
その会合でCIAは、ペンコフスキーの重要性を直ちに認める。
・ウィンを”クリエ”とし、この後18ヶ月に渡って、
ペンコフスキーは大量の情報を西側に提供。
・GRU大佐でのちに亡命したヴィクトル・スヴァーロフの言葉
「歴史家はGRU大佐オレグ・ペンコフスキーの名前を感謝の念とともに心に留めることになるだろう。彼の計り知れない価値のある情報によって、キューバ危機は最後の世界大戦に発展しなかったのだ」
・1962年10月22日、
KGBによってペンコフスキーの裏切りが露見、逮捕された。
・1963年、
ペンコフスキーは反逆罪とスパイの罪で裁判にかけられたとされている。
・1963年5月16日、
処刑方法はいまだハッキリしていない・・・(享年44歳)
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クーリエの意味
クーリエ(英語:courier)は本来、
外交官業務の一環で、外交文書を本国と各国の大使館・公使館等の間、
あるいは大使館・公使館相互間などで運搬する業務のこと。
・外交関係に関するウィーン条約では「外交伝書使」と呼称されている。
・英語におけるcourierは、フランス語から英語に入った言葉で、
急使や飛脚(runner)といった意味。
・外交文書には機密文書も多く含まれることから、
運搬業務に当たっては厳重に封印が施され”DIPLOMAT”(外交官)の文字が印刷された機内持ち込み可能な巾着袋「外交行嚢」(外交封印袋)を用いる。
また、一般に外交特権の一種として、行嚢の中身に関しては税関などで確認を行われないことが認められている。
参照元:wikipedia-クーリエ
おじさんの感想
(カンバーバッチ、圧巻・・・)
第94回アカデミー賞の主演男優賞部門に、
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」”フィル・バーバンク役”でノミネートされている、
ベネディクト・カンバーバッチ。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を視聴し、
そして、
『クーリエ:最高機密の運び屋』を視聴した結果、
個人的には、
「なぜ『クーリエ』のカンバーバッチがノミネートされなかったの?」と、
疑問に思うぐらい強烈な役作りを見せてくれていました。
アカデミー賞の対象としては、
第93回だったと思うのですが、ノミネートすらされず・・・。
3ヶ月間で体重10kg減量、実際に丸刈りにして、
痩せ細り弱りきった彼を作中で確認した時、本当に息を呑むぐらい強烈なインパクトを受けましたね。
もちろん、物語としてもおすすめですけど、
カンバーバッチの演技だけでも視聴して欲しいと思える映画です。
”オレグ・ペンコフスキー役”のメラーブ・ニニッゼも同等に注目して再生してみてください。
キューバ危機を救った2人のスパイ、
なかなか知り得ない、歴史に埋もれた実話を基に製作されたスリラー映画、
『クーリエ:最高機密の運び屋』、
110分がアッという間。
ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、
鬼気迫る2人の演技は圧巻です。
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最後に
2021年9月23日に日本で公開されたスパイ・スリラー映画、
ベネディクト・カンバーバッチ主演、
『クーリエ:最高機密の運び屋』を紹介させていただきました。
実在した人物、実話を基に描いたスパイの物語。
ベネディクト・カンバーバッチファンにとっても、
スパイ映画ファンにとっても、
絶対に観ておいた方が良い作品です。
派手な銃撃戦が一切なくても観応えのある稀有なスパイ映画。
おすすめです。
ではまた。