SF映画の名作『インターステラー』、ノーラン監督が描く「宇宙と時間と家族」

「TENET テネット 」で何かと話題に上がる映画監督、
クリストファー・ノーラン。
そんな彼が監督したSF映画、2014年に公開された名作、
『インターステラー』。
監督としては9作目の作品です。
今までに計11作の映画の監督をしてきたノーランの、代表的なSF映画ではないかと。
1998年「フォロウィング」:監督/製作/脚本/撮影/編集
2000年「メメント」:監督/脚本
2002年「インソムニア」:監督
2005年「バットマン ビギンズ」:監督/脚本
2006年「プレステージ」:監督/製作/脚本
2008年「ダークナイト」:監督/製作/原案/脚本
2010年「インセプション」:監督/製作/原案/脚本
2012年「ダークナイト ライジング」:監督/製作/原案/脚本
2014年『インターステラー』:監督/製作/脚本
2017年「ダンケルク」:監督/製作/脚本
2020年「TENET テネット 」:監督/製作/脚本
「メメント」をノーラン監督最高傑作と評する方もいますし、
「ダークナイト」、「インセプション」、「TENET テネット 」あたりを最高だと評する方もいますけど、
私は断然『インターステラー』です。
多分、10回は観ていないでしょうが、5回以上は確実に視聴してしまいました。
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SF映画の名作『インターステラー』
「インターステラー」
Interstellar-Trailer-Official Warner Bros.UK
監督・脚本・製作 | クリストファー・ノーラン |
出演(役名) | マシュー・マコノヒー(ジョセフ・クーパー) |
アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド) | |
ジェシカ・チャステイン(マーフィー・クーパー:マーフ) | |
マッケンジー・フォイ(マーフ:幼少期) | |
エレン・バースティン(マーフ:老年期) | |
マット・デイモン(ヒュー・マン) | |
マイケル・ケイン(ジョン・ブランド) | |
アメリカ公開 | 2014年11月7日 |
日本公開 | 2014年11月22日 |
第87回アカデミー賞 | 作曲賞 | ノミネート |
音響編集賞 | ノミネート | |
録音賞 | ノミネート | |
美術賞 | ノミネート | |
視覚効果賞 | 受賞 |
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あらすじ
『インターステラー』あらすじ
近未来、地球規模で起きた異常気象により、
植物は枯れ、人類滅亡の危機を迎えていた。そのような危機的状況の中、トウモロコシ農場を営んでいる元宇宙飛行士のクーパー。
義父と息子のトム、娘のマーフと共に4人で暮らしていた。
そして、
娘マーフの不思議な発見から、宇宙に飛び立つことになったクーパーは、
「必ず帰ってくる」とマーフに約束し、家族に別れを告げる。クーパーを含めた宇宙飛行士達の使命は、
別の銀河に人類の新天地を見つけること。地球に残った人類が、住める環境を擁している星を探しに、宇宙という謎だらけの地へ。宇宙、時間、家族。
クーパー達は人類が住める星を見つけることが出来るのか?
人類に残された時間には限りが・・・。
地球に残してきた家族を救うことは出来るのか・・・。
そして、何を失うのか...。クーパーはマーフに約束している、「必ず帰ってくる」と。
父が娘を思う気持ちは、遠い宇宙でも変わることはない。「必ず娘のもとへ帰る」
〜『インターステラー』〜
宇宙に旅立ったお父さんは、娘にしっかりと約束しました。
「必ず帰ってくる」
『インターステラー』、
「宇宙と時間と家族」をテーマに描かれている作品です。
・「宇宙」
神秘的でほとんど何も分かっていない未踏の地に、人類の新天地を求めて調査。
・「時間」
地球上と宇宙空間では時間の概念が異なり、ある星では、
体感する1時間という時間が、地球上の7年間にも及ぶ。
・「家族」
親と子の関係は、どんなに離れていても、どれだけ長い時間が経ったとしても、
一切ブレずに変わらない。
『インターステラー』の「宇宙と時間と家族」をSFで体験してみてください。
再生時間170分、アッという間です。
『インターステラー』を観た方達の感想


映像美と感動と家族愛と揃いに揃っている映画です。今までに観た映画とのスケールの違いに、度肝を抜かれました。
最後までどうやって終わるの?と思っていましたが、
まさかの展開で目が離せなくなり、涙が出ました!
ノーラン監督、一番好きな映画監督です!!


凄まじい傑作です。バケモノじみている。もっと早く観るべき作品でした。
2001年宇宙の旅を彷彿させる圧倒的なリアル。さらにエモーション。
SFなのに愛がテーマになっていて感情が激しいです。キャスト選びも役に合っていて秀逸。演技も素晴らしいですね。
全ての人にオススメしたい作品。
予算をしっかりかけている印象があり、世界観に入り込めます。
SFによくある設定に不自然な部分がありません。
人をサポートするロボットが出てきますが、あれより自然な物を観たことがないですね。
どの時代でも楽しめる名作。


最高の映画でした。
家族愛、人間という生き物、信じるということ、諸々本当に考えさせられました。
もう、素晴らしい映画としか形容できません。


「2001年〜」に愛の物語をぶち込んで、ノーランのやりたいことも全力でやりましたって映画です。
今までのノーラン作品からは、考えられないぐらいのストレートな家族愛を中心としたストーリですけど、
そこにノーランによる画面の迫力が合わさって凄い映画になっています。
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おじさんの感想


(ノーラン監督作の中で1番好きな映画、SF映画の中で1番好きな映画)
私が『インターステラー』を知ったのは偶然で、
アカデミー賞を受賞した作品をなんとなく検索していて発見、
気軽に楽しめるSFなら良し!と思い、Blu-rayを購入して暇潰しに視聴しました。
ちょっと恥ずかしいんですけど、
クリストファー・ノーランという映画監督をしっかり意識したのはその時が初です。
「あ〜、メメントやダークナイトの監督か〜」、数年前にやっと知りました。
それが今やノーランの大ファン。
『インターステラー』のおかげで。
今まで派手なSFを何作も観てきましたので、まずは度肝を抜かれましたね。
大筋のテーマが「家族と時間」。宇宙と人類を舞台とした「あるお父さんのお話」なんです。
気味の悪い地球外生命体が出てこなくても、
人類がパニックに陥るシーンが出てこなくても、
ライトセーバー片手に戦うヒーローが一切登場しなくても、
こんなにも面白いSFがあるのかと、目を覚まさせてくれた作品です。
もちろん、派手なSFには良さがありますから、
「凄い映像体験をさせてもらって、お得感満載」なんて感じなんですけど、
この『インターステラー』で感じる気持ちは少し違っています。
「時間や時空を超えた家族愛を見せつけられて、マジで感動」
視聴後に一瞬疑問がよぎるんですよ。
「あれ?・・SF映画観ていたのに、なんで涙が出るほど感動しているんだろう・・」
私はもう打ちのめされていましたね。
是非ネタバレをしないで観て欲しいSF映画。
初見で存分に味わって欲しい作品。
2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督作、
『インターステラー』
170分もある長い映画ですけど、1度は体験して欲しいと思っています。
ちなみに、私は数回視聴しまして、
同じ場面で同じように涙が止まらなくなってしまいます。
そんなSF、この『インターステラー』だけです。
監督:クリストファー・ノーランについて
クリストファー・ノーラン(1970年7月30日〜)は、
イギリス出身の映画監督、映画プロデューサー、脚本家です。
主な長編映画監督作は、
公開年 | タイトル | 主演 |
1998年 | フォロウィング | ジェレミー・セオボルド |
2000年 | メメント | ガイ・ピアース |
2002年 | インソムニア | アル・パチーノ |
2005年 | バットマン ビギンズ | クリスチャン・ベール |
2006年 | プレステージ | ヒュー・ジャックマン |
2008年 | ダークナイト | クリスチャン・ベール |
2010年 | インセプション | レオナルド・ディカプリオ |
2012年 | ダークナイト ライジング | クリスチャン・ベール |
2014年 | インターステラー | マシュー・マコノヒー |
2017年 | ダンケルク | フィン・ホワイトヘッド |
2020年 | TENET テネット | ジョン・デヴィッド・ワシントン |
・2000年「メメント」(主演ガイ・ピアース:レナード・シェルビー役)
第74回アカデミー賞:脚本賞、編集賞でノミネート
・2005年「バットマン ビギンズ」(主演クリスチャン・ベール:ブルース・ウェイン/バットマン役)
第78回アカデミー賞:撮影賞でノミネート
・2006年「プレステージ」(主演ヒュー・ジャックマン:ロバート・アンジャー役)
第79回アカデミー賞:撮影賞、美術賞でノミネート
・2008年「ダークナイト」(主演クリスチャン・ベール:ブルース・ウェイン/バットマン役)
第81回アカデミー賞:助演男優賞、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞、
視覚効果賞、音響編集賞、編集賞でノミネート。
助演男優賞(ヒース・レジャー)、音響編集賞を受賞。
・2010年「インセプション」(主演レオナルド・ディカプリオ:ドム・コブ役)
第83回アカデミー賞:作品賞、脚本賞、撮影賞、視覚効果賞、美術賞、
作曲賞、音響編集賞、録音賞でノミネート。
撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞の4部門を受賞。
2014年『インターステラー』(主演マシュー・マコノヒー:ジェセフ・クーパー役)
第87回アカデミー賞:作曲賞、音響編集賞、録音賞、美術賞、視覚効果賞でノミネート。
視覚効果賞を受賞。
2017年「ダンケルク」(主演フィン・ホワイトヘッド:トミー役)
第90回アカデミー賞:作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、
録音賞、作曲賞でノミネート。
編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞。
クリストファー・ノーランはまだ、
アカデミー賞の作品賞、監督賞には縁がありません。
ノミネート止まりです。
もしかすると、ノーラン監督の新作『TENET テネット 』が、
この作品賞や監督賞を初受賞なんてことになるかも知れませんね。
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クーパー役:マシュー・マコノヒーについて
マシュー・マコノヒー(1969年11月4日〜)は、
アメリカの俳優、映画プロデューサーです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1996年 | 評決のとき | ジェイク・タイラー・ブリガンス |
1997年 | コンタクト | パーマー・ジョス |
アミスタッド | ロジャー・シャーマン・ボールドウィン | |
2000年 | U-571 | アンドリュー・タイラー大尉 |
2003年 | 10日間で男を上手にフル方法 | ベン・バリー |
2011年 | リンカーン弁護士 | ミック・ハラー |
2012年 | MUD-マッド- | マッド |
2013年 | ダラス・バイヤーズクラブ | ロン・ウッドルーフ |
2014年 | インターステラー | クーパー |
2016年 | SING/シング | バスター・ムーン(声の出演) |
2017年 | ダークタワー | 黒衣の男/ウォルター |
2019年 | ザ・ジェントルメン | ミッキー・ピアソン |
・「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013年):ロン・ウードルーフ役
☆第86回アカデミー主演男優賞受賞
☆第71回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞
映画の賞レースにはあまり縁の無いマシュー・マコノヒーですが、
日本で2014年に公開されたジャン=マルク・ヴァレ監督の実話を基に製作された作品、
「ダラス・バイヤーズクラブ」での演技が認められて、
アカデミー主演男優賞を受賞しています。
「エイズで余命30日」と宣告された電気技師を演じています。
約17キロの減量をして挑んだ役。
今作『インターステラー』では、
家族と人類の未来のために宇宙に飛び立つお父さん役、クーパーという男を熱演。
賞レースには引っかかりませんでしたけど、
視聴者の記憶にはしっかりと引っかかる演技を魅せてくれています。
彼の代表作の1つであることは間違いありません。
そして、もうすぐ公開予定となっている(2021年に日本で公開かも)、
ガイ・リッチー監督作「ザ・ジェントルメン」も楽しみですね。
必ず映画館で見ます。
最後に
クリストファー・ノーラン監督作、2014年に公開された名作、
『インターステラー』を紹介させて頂きました。
単純に1番好きなSF映画ですし、ノーラン作品の中で1番好きな作品ですから、
躊躇することなくオススメできる映画です。
もし、SFに興味がない、ノーランにもマシューにも興味がないという方なら、
アン・ハサウェイという綺麗な女優さんを観てみようなんて発想で良いので、
是非1度だけ視聴してみてください。
本当に綺麗ですしね。
『インターステラー』で、遠く離れた宇宙からの「家族愛」を観る、
良い暇つぶしになると思いますよ。
ではまた。
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