「SFの名作!」と紹介したら、友達がいなくなる「映画」です
「地球に火星人襲来!!」
謎の円盤飛行物体が地球にやってきました。
火星人が地球に襲来です。
一体、
彼らの目的は何なのか?
地球と友好関係を築くのか、それとも地球を・・・。
「SF超大作」、「SFの歴代トップテン入り」、「火星人襲来」を描いた「映画」、
・・・ではありません。 全く違います。
「火星人たちが地球人を一方的にいたぶる名作映画」です。
横になりながら視聴してください。
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「SFの名作」ではない、コメディー映画
「マーズ・アタック!」
Mars Attacks!(1996)Official Trailer #1
監督・製作 | ティム・バートン |
出演 | ジャック・ニコルソン(大統領と詐欺師の二役) |
グレン・クローズ | |
アネット・ベニング | |
ピアース・ブロスナン | |
ダニー・デヴィート | |
マイケル・J・フォックス | |
トム・ジョーンズ | |
ナタリー・ポートマン | |
アメリカ公開 | 1996年12月13日 |
日本公開 | 1997年3月20日 |
ビックリするほどの豪華俳優陣です。
これほどの俳優を集めて作られた「映画」、面白くならないはずがありません。
物凄い人気作です・・・、
ごく1部の人たちに。
ネタバレをせずに、紹介します。
まず、
この「マーズ・アタック!」は冒頭から素晴らしい映像美で始まります。
「今日はBBQかい?肉の焼けるいい匂いがするね〜」
牛の大群が走ってきます。背中に火をまとって。綺麗な炎ですよ。
そして未確認飛行物体、「UFO」です。
想像を絶する大きさと迫力を伴った円盤が、飛び去ります。
すいません、嘘を書きました。
想像を絶する陳腐さで、ハリボテにしか見えない「UFO」が登場します。
こんな冒頭シーン、
まだ停止ボタンは押さないでください。もう少しだけ。
謎の円盤飛行物体が地球に飛来し、地球はパニックです。
テレビジャックという形で地球にコンタクトを取ってきた、
「ミドリ人」と名乗る醜い火星人たち、彼らは地球に何をしに来たのか?
アメリカ大統領:デイル(ジャック・ニコルソン)は悩みます。
政権内では意見が真っ二つ。
和平派と戦争派に主張が別れてしまいますが、一応、火星人たちを歓迎しようと、
セレモニーを開くこととなりました。
ただ、
ここで大問題が起こります。
ある出来事から、
火星人たちは大激怒です。怒り狂った火星人たちの攻撃は、
地球人をあれよあれよといたぶっていきます。一瞬で体が消えるぐらい、力の差を見せつけられてしまいます。太刀打ちできません。
地球は大パニックです。
この状況を脱するために、あれこれ頑張るんですけど、
どうも上手くいきません。
話が通じる相手ではありませんからね。地球にあるどんな武器も通じませんし。
結局、
アメリカ大統領:デイルはなんとか会話をしようと、
火星人たちに感動的なスピーチをするんですけど・・・。
地球の最大の危機、「火星人襲来」という人類史上最大の難問を、
地球人たちがどう切り抜けるのか、
これだけだと「SFの名作」じみて聞こえるかもしれませんが、
この「マーズ・アタック!」はただの、
「火星人たちが地球人を一方的にいたぶる名作映画」です。
真面目に書くと、
B級感満載の「SFコメディ」、
1部の人たちから「SFの名作映画」と讃えられている作品です。 ごく1部ですよ。
真面目な人なら冒頭で停止ボタンを押してしまいます。
そんな「マーズ・アタック!」
オススメです。
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この「SFコメディ」を観た方達のレビューを、紹介します
・「マーズ・アタック!」を観たAさんのレビュー
キャストと特殊効果とスケールは超一流なのに、ストーリーとCGはクソです。
僕でもこれよりマシな脚本を書ける自信が湧いてきました。
それでも、
いじられて愛されるタイプの映画で熱狂的なファンがいるのも頷けます。
・「マーズ・アタック!」を観たBさんのレビュー
宇宙人グロいしポップ!
実際宇宙人が来たら、こんな感じでしょうか。脳みそが大っきいところとかがなんとなくリアルです。そして、
皮肉たっぷりなコメディが良すぎます!
ゴジラが出てきたり、人面犬とかのビジュアルがセンスありすぎて・・・。
あと、
今まで観てきたキスシーンの中で、一番ロマンチックじゃなくて笑いましたね。
・「マーズ・アタック!」を観たCさんのレビュー
クライマックスがクライマックス過ぎて、
それに至るまでのクソのような1時間強がチャラになってお釣りももらえます。
単純な面白さのパラメータなら、ティム・バートン作品の中で1番だと思います・・
大好き。
・「マーズ・アタック!」を観たおじさん
紹介しておいてすいませんが、
注意点があります。というか、
注意点しかありません。
まずですね、
「SF映画」をこよなく愛しているあなた、絶対に観ないでください。
「マーズ・アタック!」は、
地球人はしょうもないというのを、「SF」というジャンルで隠しているだけです。
むしろ、浮き彫りにしている、そんな「映画」ですからね。
あとは、
ティム・バートンが好きなら問題ありませんけど、
そうではない人で、しっかりとした「映画鑑賞」で時間を潰そうとしているあなた、
絶対に観ないでください。
上手くいけば笑えてスッキリとした暇潰しになるんですが、
もし万が一、
「マーズ・アタック!」がダメだった場合、
完全に時間を無駄にする事になります。何一つ心に残らない「映画」として記憶すらされない、
そんな可能性がありますので、
時間を大切にしているなら、他の「映画」を視聴候補としてください。その方が健全です。
一応、「マーズ・アタック!」をオススメできる人は、
・ティム・バートンが好き
・ふざけた「映画」を視聴しても構わない
・時間なんか気にしない
・「映画」に何も求めていない
そんなあなたなら、「マーズ・アタック!」を楽しめると思います。
私の勝手な想像ですが、
ティム・バートンなら「グリーンマイル」すら「B級コメディ」に作り直せるぐらいの、
おぞましい鬼才をお持ちの監督だと私は思っています。そんな事は起こりませんけどね。
鬼才ティム・バートンが贈る、
「マーズ・アタック!」
楽しめる人がいるなら嬉しいです。
鬼才ティム・バートンについて
ティム・バートン(1958年8月25日〜)は、アメリカの映画監督、映画プロデューサー、
脚本家、芸術家です。
ティム・バートンの主な映画監督作は、
1985年 | ピーウィーの大冒険 |
1988年 | ビートルジュース |
1989年 | バットマン |
1990年 | シザーハンズ |
1996年 | マーズ・アタック! |
1999年 | スリーピー・ホロウ |
2001年 | PLANET OF THE APES/猿の惑星 |
2005年 | チャーリーとチョコレート工場 |
2007年 | スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 |
こんな感じですかね。個人的な表になっています。
ティム・バートン、
世界中にファンが存在している映画監督です。
彼の作品を好きな人は、異常に好きになってしまうんですね。カルト的人気といってもいい程です。
世界観にドップリとつかれる方達です。
逆に、
ティム・バートンの世界観が全くダメという人も存在します。
まさに「マーズ・アタック!」はいい例だと思います。評価は真っ二つに分かれます。
ガッツリと楽しめる「SFコメディ」になるか、
こんなふざけた「SFコメディ」は受け付けない、
両極端になってしまうんです。
もう1度書いておきますが、
「マーズ・アタック!」を楽しめる方は少数です。
楽しめないのが普通ですので、
視聴する際は本当にお気を付けください。過度の期待は禁物ですよ。
最後に
「SFの名作?」を紹介させて頂きました。
好きな作品だと、友達に言えない「SF映画」です。
紹介するなら大親友だけにしておいてください。許してくれますのでね。
そんな「マーズ・アタック!」、
私は当時、
映画館で視聴しております。
疑問、衝撃、爆笑、単純、疑問・・・、
そして、「そんなはずはない」
心が揺さぶられましたね。
本当にお気を付けください。
ではまた。
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