「梶永正史」が描く「相棒シリーズ」、気軽に楽しめる「警察小説」です

2020年2月11日

相棒シリーズ

といえば聞こえはいいですが、

今回紹介する「小説」は凸凹コンビのお話です。

無口な刑事とおしゃべりな刑事、そんな刑事コンビが活躍する、

警察小説」です。

無口とおしゃべりですから、
上手いことバランスが取れそうな気もしますけどね。
そうそう上手くは・・・。

では。

「梶永正史」が描く「相棒シリーズ」

 

銃の啼き声 潔癖刑事田島慎吾 梶永正史

パトリオットの引き金/警視庁捜査一課・田島慎吾」を改題した「小説」です。
同作ですので、ご注意を。

ネタバレをせずに、紹介します。

警察小説」の「相棒もの」です。
主人公は2人、「相棒」ですから。

・田島慎吾
警視庁捜査一課警部補。
潔癖症無口コミュニケーション下手
綺麗好きというよりは、整理整頓派潔癖症です。几帳面が度を過ぎている感じなんですね。

何物もきっちりと平行に、間隔・順列・対称・秩序、世の中にはしかるべきルールがあり、
それは決して乱されてはいけないと思っているタイプの、潔癖症です。
その几帳面な性格は、捜査にも影響します。度が過ぎるほど。

 

・毛利恵美
警視庁捜査一課巡査。
おしゃべり天然、そして田島の相棒です。
警察の縦社会を考えると、かなりの天然です。
田島は警部補、恵美は巡査。明らかな階級の差があるんですけど、

恵美は一切田島にひるみません。むしろ当たりは強いぐらいです。空気が読めないともいえます。
アメリカのスタンフォード大学を経て、日本の警察組織に入ってきた女性です。
アメリカの生活が染み付いていて、上司の田島にズケズケものを言う相棒が、恵美です。
田島のストレスですね。

 

そんな2人が追う事件、

ある交通事故の捜査から始まります。
自衛官の死亡事故。この捜査に2人が乗り出すことになって、
新たな事実を掴み、
朝霞駐屯地へ聴き取りに行きますが・・・。

無口おしゃべり凸凹コンビが、
ある交通事故から自衛官に辿り着き、自衛隊をも巻き込んだ捜査に着手、
事故が隠そうとするに1歩ずつ近づいていく「警察小説」、
梶永正氏」が描く「相棒シリーズ」第1弾、
銃の啼き声 潔癖刑事田島慎吾
オススメです。

 

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「相棒シリーズ」第1弾を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

「銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾」を読んだAさんのレビュー

警察内で孤立しがちな田島刑事、そして捜査対象が自衛隊、
なんとも不穏な幕開けに心が折れそうになりましたが、田島側に応援が集まってくるようで、
安堵しながら緊迫のラストへ。
放送事故にはニヤリ!おしゃれな幕引きに満足でした。

 

「銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾」を読んだBさんのレビュー

時事問題を単なる出来事として登場させるだけではなく、
それが物語と巧みに絡み合い、意義あるものにしている点が素晴らしいです。
相棒の存在により、物語がポップになるだけでなく、話の理解の助けになっている点も良かったです。
他の作品も読んでみようと思っています。

 

「銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾」を読んだCさんのレビュー

田島毛利コンピが実に面白いですね。
物語も展開も小気味よく実によくできている物語です。
オチの音楽堂の場面は、映像で観ているかのような臨場感がありました。
是非、シリーズ化してほしいコンビキャラです。

 

「銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾」を読んだおじさん

自衛隊が絡んでくる「警察小説」です。
捜査対象が自衛官、捜査をするには色々な妨害を乗り越えなければいけません。
どちらも似ている側面はあるんですけどね。
警察も自衛隊も閉鎖的な1面を持っていますから。相通じる事は難しい難問です。

シリアスなテーマですけど、
凸凹コンビが、スラスラと読み進められる「警察小説」にしてくれています。

田島と毛利のやり取りだけでも楽しめる「小説」です。
このコンビが追っているのは、捜査の難しい閉鎖的な自衛隊ですから、
暗くなりがちな物語を、十分に楽しく読み進められる物語にしています。
読後感がスッキリとしますからね、不思議と。

自衛隊が絡んでくる「警察小説」、
シリアスなテーマだとしても、あまり構えずに読み始めて頂ける「小説」です。
凸凹コンビの田島と毛利を楽しみつつ、
読み終わった後、スッキリと納得が出来る物語、
銃の啼き声 潔癖刑事田島慎吾
是非、読んでみてください。
パトリオットの引き金/警視庁捜査一課・田島慎吾」を改題した「小説」です。

 

 

 

梶永正史について

 

梶永正史(1969年〜)は、日本の小説家です。

主な「小説」は、

刊行年 出版元 タイトル
2015年 宝島社文庫 警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官
2016年 警視庁捜査二課・郷間彩香 ガバナンスの死角
2017年 警視庁捜査二課・郷間彩香 ハイブリット・セオリー
2017年 朝日新聞出版 組織犯罪対策課・白鷹雨音
2018年 祥伝社文庫 ノー・コンシェンス/要人警護員・山辺努
宝島社文庫 警視庁捜査二課・郷間彩香 パンドーラ
ハルキ文庫 アナザー・マインド ×1捜査官 青山愛梨
2019年 宝島社文庫 銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾
講談社ノベルズ 殺意の証/警視庁捜査一課・田島慎吾

何度もすいませんが、
2017年に発売されている「パトリオットの引き金/警視庁捜査一課・田島慎吾」、
この「小説」と同じものです。改題されて新たに発売された「小説」になっています。

梶永正史は、
第12回このミステリーがすごい!大賞大賞受賞作
警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」でデビューした作家さんです。

郷間彩香シリーズと、田島慎吾シリーズ
どちらも楽しめる「警察小説」になっています。肩に力を入れる必要はありません。
読みやすく、読み進めるのが楽しくなるような「警察小説」ですので、
読んだことの無い方は是非1度。

 

最後に

 

梶永正史の「相棒シリーズ」、

銃の啼き声 潔癖刑事田島慎吾

を紹介させて頂きました。

あの有名な「相棒シリーズ」とは何の関係もありませんので、
ご注意ください。
田島慎吾を水谷豊に置き換えても想像はしやすいですけどね。
と言いつつ、
私はドラマ「相棒」を1度も観た事はありません。
ただの想像です。ご了承を。

ではまた。

 

その他、ただただ楽しめるオススメ「小説」

 

肩に力を入れずに楽しめる「小説」を載せておきます。

読み応えは十分、読者が暗くならない「小説」です。
構えずに読み進められてしかも、暇潰しには最適な作品ばかりですので、
是非1度、読んでみてください。

 

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