五十嵐貴久『コヨーテの翼』あらすじと評価と感想【暗殺のプロvs警備のプロ】
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映画やドラマにもなった、
「リカ」という恐ろしい存在を生み出した五十嵐貴久のサスペンス小説、
『コヨーテの翼』。
『コヨーテの翼』
✅ 東京オリンピックを舞台に、
日本の警察組織vs凄腕の暗殺者を描いたサスペンス
✅ 文庫本で280ページほど、一気読み必至です
五十嵐貴久といえば、
「リカシリーズ」があまりにも有名になっています。
すでに7作を生み出し、8作目もすでに決まっているそうです。
どうせそのうち8作目も読むことになるので、
「リカ」を追いかけるのは少しお休みしまして、
色の違うサスペンス小説『コヨーテの翼』でもいかがでしょうか。
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五十嵐貴久『コヨーテの翼』あらすじと評価と感想
『コヨーテの翼』五十嵐貴久
- Beginning 「April 1st.」5〜
- Assassination 1「April,2020」9〜
- Assassination 2「May,2020」67〜
- Assassination 3「June,2020」109〜
- Assassination 4「July,2020」175〜
- Assassination 5「7/24/2020」227〜
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あらすじ
『コヨーテの翼』あらすじ
ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、
1人のスナイパーを雇った。
そのスナイパーは数々の要人暗殺に関わったプロ中のプロだが、
正体は不明。
年齢、経歴その他一切不明、
写真もなく、身長や体重のデータも存在しないスナイパー、
コードネーム:コヨーテ。
そして、
ターゲットは、
日本で開催される東京オリンピックの開会式に出席する、
日本の総理大臣や世界各国のVIP。
全世界へ生中継されるオリンピックの開会式で、
世界各国の人が見守る中、
ある宗教の過激派が画策した聖戦テロ・・・。
そんなある日、
オリンピック開催の中止を求め、要求に応じなければテロも辞さないという、
1通のメールが警視庁に届いた。
超人的スナイパーvs日本の全警察官、
コヨーテの策略を防ぐことはできるのか?
〜『コヨーテの翼』〜
評価
五十嵐貴久の『コヨーテの翼』、
初版の発行は2018年12月、約4年前にハードカバーで発売されました。
文庫化されたのが、
2022年5月15日。
ホラー小説が有名になっている著者ですけど、
このサスペンスも高評価です。
【楽天ブックス】
文庫版:レビュー数8件で5点満点中3.7
電子版:レビュー数7件で5点満点中3.6
ハードカバー:レビュー数15件で5点満点中3.5
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おじさんの感想
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「リカシリーズ」でお馴染みの小説家、
五十嵐貴久のサスペンス小説『コヨーテの翼』。
東京を舞台とした日本の警察組織と暗殺プロとの攻防、面白かったです。
物語自体、そこまで長いものではありません。
視点的にも大きく2つですから、
展開のスピード感もあって一気読みできてしまう作品となっています。
ただ、
2018年に書かれた小説ですので、
コロナによる東京オリンピックの延期などはなく、当初の予定通り開催、
現実と重ねて読み進めるのは少し難しいかも・・・。
「もし、東京オリンピックが予定通り開催という運びで、テロの予告があったなら?」
と想像しながら読み進めることをお勧めします。
ラストにも驚きのサプライズが!
若干、スパッと終わらせ過ぎている感を受けてしまいますけども、
最後まで興味が薄れることなく堪能できました。
五十嵐貴久、
「リカシリーズ」だけではありませんね。
「リカシリーズ」とは違った魅力のある『コヨーテの翼』、
読んでみてください。
最後に
五十嵐貴久のサスペンス小説『コヨーテの翼』を紹介させていただきました。
私がこの小説を読んだのは、
文庫化された2022年5月15日以降、
発売されて間も無く手に取りました。
日本の元首相が凶弾に倒れたのが7月、
流石にその時、ビックリし過ぎてこの小説を思い出してはおりませんでしたけど、
こんな記事を書いていると、少しリンクさせてしまいます。
テロ行為や暗殺、戦争も、
小説や映画やドラマの中だけ、フィクションとしてだけで十分・・・ですね。
ではまた。