「不夜城シリーズ」2作目『鎮魂歌』、馳星周が描く歌舞伎町の裏社会

20年以上前の「小説」です。

当時、
ハードカバーで読んだこの「小説」、
異様にワクワクしながら読み進めていたのを思い出します。

ハードボイルド裏切り暗躍裏社会
現実社会においては遠ざけておきたい事ばかりですけど、

小説」の世界なら、
こんなにも楽しめるんですね。不思議です。

馳星周ベストセラー不夜城」、
その続編シリーズの2作目となる、
鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を紹介します。

もう1度、
ラストを読み返してみたら、やっぱりカッコいいんですよね。

 

「不夜城シリーズ」2作目『鎮魂歌』

 

鎮魂歌 不夜城Ⅱ 馳星周

第51回日本推理作家協会賞 長編部門受賞作

鎮魂歌 不夜城Ⅱ」あらすじ

中国人マフィア同士の大抗争から2年
歌舞伎町の裏社会は2つの勢力でバランスを保っていた。
香港マフィアの襲撃の痛手から立ち直った北京マフィアと、
トップ2人を失いながらもNo.3を中心にまとまった上海マフィア
そんな中、
北京マフィアの幹部が殺される
身内の犯行だと睨んだ北京マフィアのボスは、
元悪徳警官の男に捜査を依頼。
そして、
元悪徳警官の男は、
故買屋であり情報屋、
どの組織にも属していない劉健一の元へ・・・。

〜「 鎮魂歌 不夜城Ⅱ」〜

 

歌舞伎町の裏社会を生きる男たち

・滝沢誠(たきざわまこと)
元刑事。幼い頃からどうしようもない男で、
刑事になってからもそのまま。
捜査で知り得た秘密を、強請りの道具として使うことに一切の躊躇がありません。
北京マフィアの幹部が殺された事件の捜査をすることに。
情報を求めて向かった先は・・・

・郭秋生(グオ シウチョン/かく あきお)
台湾海軍の元特殊部隊員、殺しの技術に優れる凄腕の殺し屋
北京マフィアの幹部を殺した張本人です。
殺しの技術には長けていますが、裏社会で生きるためのズル賢さが欠けている
情報を求めて向かった先は・・・

・劉健一(リウ ジェンイー/りゅう けんいち)
故買屋で情報屋
中国人マフィアのどの組織にも属さず、立ち回っている健一
数年前の大抗争を生き延び歌舞伎町の裏社会、その情報網を手中に収めている、
恐ろしくも厄介な存在として君臨しています。

健一が望む望まないに関わらず、

情報は彼の元へ、足音を忍ばせながら、
全ては筒抜けなのにも関わらず・・・。
滝沢が向かった先郭が向かった先光の届かない場所、です。

大抗争から2年後歌舞伎町を舞台とした物語、

鎮魂歌 不夜城Ⅱ

裏切りと暗躍が蠢く世界をお楽しみください。

 

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「不夜城Ⅱ 鎮魂歌」を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

 

「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を読んだAさんのレビュー

不夜城シリーズの第2弾。
血と暴力の物語です。
これぞまさに暗黒小説。最後まで、読者を惹きつける力はさすがですね。
次の作品も楽しみです。

 

 

「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を読んだBさんのレビュー

不夜城の続編です。
主人公は前作とは全く別の二人です。
同性愛などもテーマに取り入れられて、また新しい歌舞伎町の一面を描いています。
前作との繋がりはそこまで濃くないものの、
やはり不夜城だなと感じさせる安定した面白さはありました。
前作の主人公への愛着が強いと物足りないかもしれませんが、
単体作品としても十分に楽しめる良作だと思います。

 

 

「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を読んだCさんのレビュー

ゴリゴリのハードボイルドの中に、
たまに顔を出す詩的な文章が、刹那的な透明さと繊細さを見せてくれます。
そして、憎しみでますますどす黒くなってしまった健一は、憐れにも思えますね。

 

 

「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を読んだおじさん

前作「不夜城」の大抗争から2年後の物語
鎮魂歌 不夜城Ⅱ
シリーズ第2作目続編です。

 

今作の中心として描かれる主人公は2人
滝沢
立ち位置としての主人公はこの2人です。
前作「不夜城」のファンだと、健一が主人公ではない物語に魅力を感じないかもしれませんが、
そこは安心して読み進めて頂いて大丈夫です。
あの大抗争を生き延びた健一です。
故買屋は続けつつ、歌舞伎町の裏社会で、情報屋としての確固たる地位を築き、
虎視眈々と何を狙っているのか?

 

中国人マフィアが勢力争いを繰り広げる町、歌舞伎町で、
どこの組織にも属さずに生き延びている男、劉健一
この「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を読み終えた時、
健一という男の変わりようと、その凄まじいまでに黒く塗り潰された彼の心に、
打ちのめされてしまいます。
もしかすると、黒過ぎてカッコいいとまで思ってしまうかもしれません。
滝沢の物語郭の物語
いえ、違います。
これは、
劉健一のレクイエムです。

 

 

 

馳星周について

 

馳星周(1965年2月18日〜)は、
日本の小説家です。本名坂東齢人(ばんどうとしひと)。
少林サッカー」、「カンフーハッスル」でお馴染み、
周星馳チャウ・シンチー)のファンで、その名を逆にしたペンネームを使っています。

主な文学賞受賞候補歴は、

1997年「不夜城 第116回直木賞候補
第18回吉川英治文学新人賞受賞
第15回日本冒険小説協会大賞(国内部門)受賞
1998年「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」 第51回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞
1999年「漂流街」 第1回大藪春彦賞受賞
1999年「夜光虫」 第120回直木賞候補
2000年「M」 第122回直木賞候補
2002年「ダーク・ムーン」 第15回山本周五郎賞候補
2004年「生誕祭」 第130回直木賞候補
2007年「約束の地で」 第138回直木賞候補
2015年「アンタッチャブル」 第153回直木賞候補

 

1996年8月、
不夜城」で小説家としてデビュー
ベストセラーとなった「不夜城」は映画化もされています。

監督 リー・チーガイ
出演(役名) 金城武(劉健一/リウ ジェンイー)
山本未来(佐藤夏美)
椎名桔平(呉富春/ウー フーチュン)
郎雄(楊偉民/ヤン ウェイミン)
日本公開 1998年6月27日
第16回ゴールデングロス賞 優秀銀賞 受賞

当時ヒットした映画です。
この「不夜城」で金城武は日本でも大人気になりました。

個人的には、
プレステの「鬼武者シリーズ」、明智左馬助の印象が異様に強いです。
ゲーム自体も面白かったし、当時は熱狂してしまいました。

馳星周の「不夜城」がベストセラーとなり、
映画不夜城」が生まれて、金城武が日本で人気に。
そして「鬼武者シリーズ」、あの明智左馬助が生まれたと・・感慨深いものがありますね。

おじさんになると、そんな所まで掘って、
馳星周に感謝したくなってしまいます。相当楽しませてもらいました。

 

最後に

 

馳星周ベストセラー不夜城」、
その続編シリーズ2作目の、
鎮魂歌 不夜城Ⅱ」を紹介させて頂きました。

20年以上前に発売された「小説」です。

この「不夜城シリーズ」は、

2004年に完結編長恨歌 不夜城 完結編」が発売されていて、
シリーズはすでに終焉を迎えています。

歌舞伎町を変な目で見てしまうキッカケになり得るシリーズですが、

物語として楽しんで頂ければ幸いです。
もしかすると・・・は、残ってしまうんですけどね。

ではまた。

 

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