『ランボー ラスト・ブラッド』、シリーズ最終章は6月26日から公開予定です
シルヴェスター・スタローンは1946年生まれ、
今年2020年の7月6日に74歳を迎える鉄人、超有名アクション俳優です。
ちなみに、
アーノルド・シュワルツェネッガーは今年で73歳(1947年生まれ)。
ジャッキー・チェンは今年で66歳(1954年生まれ)。
この鉄人たちに多少の衰え感はあるものの、
「生涯現役」という言葉が似合う俳優陣である事は間違いありません。
スタローンもシュワちゃんもジャッキーも老けましたけど、
一般人では考えられない歳の取り方をしていて、まだまだ若々しさが残っていますよね。
ハリウッド俳優は何から何まで違う・・・。
そんな中、この鉄人達の最年長であるシルヴェスター・スタローンの最新作、
代名詞的なシリーズの新作、そして最終章となる作品が2020年6月26日から公開予定となっています。
予告動画を観てみると、
70歳を超えてもアクション俳優として「現役」、そう思わずにはいられません。
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『ランボー ラスト・ブラッド』を既に視聴した方達、高評価よりの感想
シルヴェスター・スタローンの「ロッキー」に並ぶ代表作で、1982年に第1作目が作られた人気アクション映画「ランボー」のシリーズ第5作目です。
シンプルイズベスト!
理屈はいりません。素直に面白かったですね。
過去の映像も楽しめるので、40〜60代にオススメです。
公開が待ちきれずに、BDを取り寄せて鑑賞しました。
もちろん、全編英語だったわけですが、それでも全く問題ありません!
それくらい話は分かりやすいし、長さも89分と短くちょうど良い。
アクション最高!バイオレンス描写最高!
言うことなしです。
さらば、ランボー。
スタローンさんの映画を初めて観ましたw
にしてもその体格、そのご年齢でそんなことできるの?!っていう疑問が最初に出てきましたが、
それがどうでもよくなるくらい好きになりました。
昔の作品も観ようかしら?って思わせてくれましたよ。
でも、なんて言っているのか全然聞き取れなかったので、字幕は必須ですw
続編、ありませんかね?
またこうやってランボーが帰ってきてくれて嬉しいです。
この歳でまたスタローンがスクリーンに登場して、凄いと思いましたね。
『ランボー ラスト・ブラッド』を既に視聴した方達、低評価よりの感想
待ちきれなくて北米版BDを視聴しました。
これはラジー賞を獲るなという出来でしたね。
無事に助けて最後は二人で馬に乗るシーンで締めて欲しかった・・・。
これだと、ランボーの人生って何だったんだろうという虚無感が酷い、視聴者の心が空っぽになってしまいますよ・・・。
低予算なのは仕方ないにしても、内容が酷過ぎます。
やはり、シリーズ4作目で終わるべきでした。
ランボーシリーズは、名作だった一作目で終わっています。
この作品はないですね。
B級映画として観るなら良いかもしれません。
スタローンよ、本当にこれが最後でいいのか?
前作よりやスケールダウン、スタローン自身も年で体が動かず、ラスト10分は血まみれホームアローン状態に。
エンドロールは10分もあって、1作目から今作を振り返る映像が流れ、ファンならここで涙が!みたいな感じでしょうけど、
この出来ならただただ虚しいだけでした。
なんだろう・・これで締め括りでいいのかな。
反戦とか反アメリカ的な要素は一切なく、ただただ殺戮にいそしむ年老いたランボー。
反クスリ資本、強いて言えばそれぐらいは感じましたけど・・・。
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「ランボーシリーズ」で描かれたランボーの戦い
「ランボーシリーズ」の第1作目が日本で公開されたのは1982年。
今から約40年前です。
監督テッド・コッチェフ。原作はディヴィッド・マレルの「一人だけの軍隊」。
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーを演じたのがシルヴェスター・スタローン。
その後、40年ほどの年月の間、スタローンの代表作として君臨し続けている作品ですね。
「ランボーシリーズ」の第1作目「ランボー」で描かれているのは、
アクションだけの物語ではなく、ベトナム帰還兵の苦悩、戦争の傷跡に泥を塗りたくるような世間の冷たさ、
理不尽な扱いを受け行き場のないランボーの怒りと苦しみを描いている作品です。
反戦映画、ヒューマンドラマとしても評価の高い映画。
これまでの「ランボーシリーズ」で、ジョン・ランボーは様々な戦いを繰り広げてきました。
掻い摘んで表にしてみますと、
公開年 | タイトル | ランボーの戦い |
1982年 | ランボー | ワシントン州、山間の田舎町で、保安官に理不尽な扱いを受けたランボーは、保安官達と州兵に1人で立ち向かう。 「まだ終わっちゃいない、戦争は続いている!」 |
1985年 | ランボー2/怒りの脱出 | 服役中のランボーは、特赦と引き換えに極秘任務を行うように元上官から頼まれ、ベトナムへ潜入。 そこで戦争捕虜の惨状を目の当たりにし、任務外の救出活動をベトナム軍相手に1人で開始。 |
1988年 | ランボー3/怒りのアフガン | これまでの戦いで心の傷を負ったランボーは、タイの寺院にいた。 そこへまた元上官が現れ、ソ連軍が残虐行為を横行しているアフガニスタンの現地調査を協力するように頼まれる。 「俺の戦争は終わった」と語るランボーだが、元上官がソ連軍に捕らえられて、救出のためにアフガニスタンへ。 ソ連軍相手に1人で立ち向かう。 |
2008年 | ランボー/最後の戦場 | タイ北部のジャングルで、ボートによる運搬や蛇がりを生業として、ひっそりと暮らしていたランボー。 ある日、ミャンマーへの道案内をキリスト教系NGOの一団に頼まれ、彼らをミャンマーへ送り届ける事に。 数日後、その一団が独裁者率いるミャンマー軍に捕らえられた事を知ったランボーは、 傭兵団と共にミャンマーへ。 ランボーたちはミャンマー軍相手に派手な戦闘を開始。 |
2020年 | ランボー ラスト・ブラッド | メキシコの人身売買組織vsランボー |
(あらすじではなく、ランボーの戦いを簡単に書いただけです)
ランボーが戦った理由を簡単にいうと、巻き込まれです。
公開年 | タイトル | ランボーが戦った理由 |
1982年 | ランボー | ベトナム帰還兵は普通に暮らしてもいけない。自分の身は自分で守るしかない。ランボーにとって、戦い続けることだけが、生きていく手段だった。 |
1985年 | ランボー2/怒りの脱出 | 巻き込まれた感のある戦い。 元上官からの頼みごとを受けたために、再び戦闘へ。 |
1988年 | ランボー3/怒りのアフガン | またしても巻き込まれた感のある戦い。 元上官が捕まりさえしなければ、戦闘ヘリと戦車の一騎打ちは無かった。 |
2008年 | ランボー/最後の戦場 | 元上官からの巻き込みは無くなる。 が、自分が案内した一団が捕まったので、救出作戦を実行。 |
2020年 | ランボー ラスト・ブラッド | 農場の孫娘を助けるために、救出作戦を実行。 |
自ら進んで嬉々として戦闘した事は一切ありません。
ほとんどが不可抗力による巻き込まれです。
第1作目「ランボー」だけが自身の戦いで、
その後第2作目、3作目は元上官トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が元凶と言えますね。
ランボーを巻き込んだ張本人ですから。
「最後の戦場」と今作「ラスト・ブラッド」は共に、最初から助ける事を目的とした戦闘です。
ランボーが案内した一団、ランボーの身近な人間が捕まるから・・・。
こう見てくると、ランボーは被害者側ですよ。やらなくても良い戦いを延々と。
ちょっと可哀想です。
「ランボーシリーズ」の評価
可哀想な感じを受けてしまうジョン・ランボー、
映画そのものの評価もそれなりな感じで・・・。
公開年 | タイトル | レビューサイトの平均点 |
1982年 | ランボー | 「3.7」 「4.2」 「3.9」 (概ね高評価) |
1985年 | ランボー2/怒りの脱出 | 「3.8」 「3.5」 「3.1」 (高いとは言えないまでも、それなりの評価) |
1988年 | ランボー3/怒りのアフガン | 「3.4」 「3.3」 「2.8」 (シリーズ最低の評価) |
2008年 | ランボー/最後の戦場 | 「3.9」 「3.5」 「2.9」 (意外と評価の高い4作目) |
2020年 | ランボー ラスト・ブラッド | 「3.6」 「2.8」 (まだ観ていないのでなんとも・・) |
「ランボーシリーズ」第1作目の「ランボー」が高評価で、
後のシリーズ作は好き嫌いがハッキリと分かれる評価となっています。
(この際、ラジー賞に関しては無視します。悪口ばかりになるので)
個人的には、「ランボー3/怒りのアフガン」は大丈夫なんですよね。
(子供の頃、映画館で観た思い出補正も)
むしろ、意外と評価が高くてビックリした、
「ランボー/最後の戦場」が私にとっては最低で・・・。
スプラッター映画を観ているような殺戮シーン、年老いた戦闘狂にしか映らないランボー(2008年当時、スタローンは62歳)。
第4作目は観ていて全く楽しめなかったです。
(ワンシーンワンシーンが古臭く感じたのも、原因の1つかもしれません)
「ランボー」は見る価値あり、
「怒りの脱出」、「怒りのアフガン」はまだ大丈夫、
「最後の戦場」は無理、
「ラスト・ブラッド」は観ていないので分かりません(観るのが怖いですけど)。
私個人の評価はそんな感じですね。
これから「ランボーシリーズ」を観てみようと思っている方がいましたら、
第1作目「ランボー」のみでよろしいのではないか・・・極端ですかね?
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最後に
70歳を過ぎても、
アクション俳優として元気な姿を見せてくれているシルヴェスター・スタローン。
彼の代名詞的なアクション映画シリーズの最終章『ランボー ラスト・ブラッド』を紹介させて頂きました。
私は前作の4作目から少し懐疑的なんですけど、
一応、全ての「ランボーシリーズ」を観てきましたので、今作、最終章も観ておかないとな、
そんな気持ちになっています。
今、コロナの影響を受けて、映画業界の衰退が世界的に懸念されています。
映画好きのおじさんとしては、なんとか持ち直して欲しい・・そんな気持ちで一杯です。
映画館で、面白いと思える作品を存分に堪能したい。
『ランボー ラスト・ブラッド』にショックを受けるのか、最高の映画だと思えるのか、
どう転ぶのかは視聴してからのお楽しみです(期待はしておりませんけどね)。
ジョン・ランボーの最終章、
2020年6月26日から公開予定となっています。
ではまた。
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