『デッド・ドント・ダイ』のあらすじと感想、ゆるく楽しむゾンビ映画
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2020年の今、
「ゾンビ」というキーワードでトップに君臨しているのは、
「ウォーキング・デッド」。
シーズン11が決定している程の大人気海外ドラマです。
「ウォーキング・デッド」が面白いのは間違いありませんが、
基本、暗くてトラウマが増えていくようなお話の連続ですから、
笑顔で観ている瞬間なんて稀なんですよね。
シリアス系のゾンビパニック物語の代表が「ウォーキング・デッド」だとすると、
この映画は、ゾンビパニックをゆる〜く、そして、
楽しめる人だけ楽しんでくれ!
そんな作りになっているゾンビ映画です。
豪華キャストとジム・ジャームッシュ監督が贈る、
『デッド・ドント・ダイ』
気軽に再生ボタンを押して、闇雲に期待しないで視聴する事をオススメします。
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ゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』
『デッド・ドント・ダイ』
『デッド・ドント・ダイ』6/5(金)公開/海外版予告_日本語字幕付き
監督・脚本 | ジム・ジャームッシュ |
出演(役名) | ビル・マーレイ(クリフ・ロバートソン) |
アダム・ドライバー(ロナルド・ピーターソン:ロニー) | |
ティルダ・スウィントン(ゼルダ・ウィンストン) | |
クロエ・セヴィニー(ミネルヴァ・モリソン:ミンディ) | |
スティーヴ・プシェミ(ミラー) | |
ダニー・グローヴァー(ハンク・トンプソン) | |
アメリカ公開 | 2019年6月14日 |
日本公開 | 2020年6月5日 |
・第72回カンヌ国際映画祭オープニング作品/コンペティション部門正式出品
・「2020年6月5日(金)からの公開」
4月3日から全国で公開予定となっていた『デッド・ドント・ダイ』、
新型コロナウイルス感染症拡大をふまえて、公開日が延期となっていましたが、無事に公開されることになりました。
『デッド・ドント・ダイ』は2020年6月5日(金)から日本で公開。
今は既にレンタルが可能になっています。
あらすじ
『デッド・ドント・ダイ』あらすじ
のどかな田舎町センタービル。
ある日、動物たちが突然異常な行動を取り始めるという事件が発生。
どうもその理由は、地球の自転軸がズレて、世界に異常気象を引き起こしているのが原因のようだが、
それも定かではない。やがてセンタービルで、
町の墓地に埋葬されていた死体が復活してきてしまった。
「ゾンビ誕生」
そして、ゾンビによる最初の事件が起こる。
ダイナーで働く2人の女性がゾンビの犠牲に。その事件の一報を受け、警察署長のクリフ、警察官のロビーとミンディの3人は、
凄惨な遺体から異常な事が起こりつつある事を予見する。
内臓が食い破られ、息絶えている2人。
野生動物の仕業か、あるいは、かの有名なゾンビの仕業か。
結局答えは、後者。
センタービルはゾンビで溢れかえる。〜『デッド・ドント・ダイ』〜
豪華なキャストが出演している『デッド・ドント・ダイ』。
「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイ(クリフ役)。
「スター・ウォーズ」のアダム・ドライバー(ロニー役)。
アカデミー助演女優賞を受賞しているティルダ・スウィントン(女剣士ゼルダ役)。
「リーサル・ウェポン」のダニー・グローバー(ハンク役)。
「アルマゲドン」、「ファーゴ」などでお馴染みスティーヴ・ブシェミ(ミラー役)。
アメリカのロックミュージシャン:イギー・ポップがゾンビ役として出演しています。
チョイ役ですけど。
ゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』、
ゆる〜く楽しむゾンビ映画としては豪華すぎるキャストなのに、
この面子だからこそしっくりくるという、なんとも不思議な映画でした。
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『デッド・ドント・ダイ』を観た方達の感想
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オーソドックスながらも、ちょっと現代風にアレンジされたゾンビ映画。
最後に突然やってくるメッセージ性にも注目です。
アダム・ドライバーのキャラの車のキーにも注目してみてください。
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ジム・ジャームッシュ監督らしい、B級感の中に散りばめられた小ネタの数々。
休日に家族と笑いながら観るもよし、お菓子とかアイス食べながら観るもよし、じっくりと観るもの・・まぁ、アリですね。
疲れていようが元気な時であろうが、披露しないで視聴できるゾンビ映画です。
いや〜面白かった。
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流れは単調です。
ただ、ビル・マーレイとアダム・ドライバーのやりとりが終始シュールで面白かったです。
かなり監督の社会風刺が込められている内容で、それにゾンビ要素がプラスされた映画ですね。
スターウォーズネタは笑えました。
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楽しかった〜。ジャームッシュの常連達が良い味出しています。
ロック好きの身としては、やっぱりイギーポップとトムウェイツにはニンマリしてしまいましたね。
おじさんの感想
![おじさんの声](https://savicevicjenio.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_0209-264x300.jpg)
![おじさんの声](https://savicevicjenio.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_0209-264x300.jpg)
(真面目にゾンビ映画を楽しもうと思わないで、気軽に)
絶対に映画館で視聴しようと思っていたんですけど、
なんだかんだ行けずに、今回ようやく観る事ができました。
『デッド・ドント・ダイ』
ゆる〜く視聴できるゾンビ映画でしたね。
ゾンビが人を食らう場面だけは、妙にリアルに描かれているんですが、
それ以外は結構淡々としたストーリー展開で、
緊張感を持ってラストまでいけるかというと、そうでもないんですよね。
会話の妙でラストがどうなるか予想はつきますし。
ただ、
非常に興味深かったのは、
現代人ならこんな風にゾンビに即対応してしまうんではないかと、そう思わせる部分があって、
例えば、「ウォーキング・デッド」視聴者なら頭が弱点だと簡単に見抜けますよね。
映画やドラマでゾンビに慣れきっている現代人が普通に出てくるし、
そしてそのまま、しっかりと頭が弱点なゾンビに簡単に対応したりしますから、
ゾンビを目の当たりにしても、全然驚いていない感じも受け取れます。
ほとんどパニックにならないゾンビ映画、
非常に興味深かったです。これはこれでアリだなと。
監督はあのジム・ジャームッシュ、
真面目に視聴しようなんて思わない方が身のためです。緊張感のないゾンビ映画。
ティルダ・スウィントンの役名なんて、ゼルダ・ウィンストンですよ。
どっちでもいいだろ、なんてツッコミたくなりますしね。
しかもゼルダのラストなんて・・・、ここでキレる方がいるかも・・・。
個人的には、なんだかんだ楽しめたゾンビ映画でした。
緊張感なくゆる〜く観られるゾンビ映画、他にありませんから。
『デッド・ドント・ダイ』
どうしようもなくお暇な時間ができてしまったら、完全な暇潰しとしてオススメします。
監督ジム・ジャームッシュについて
ジム・ジャームッシュ(1953年1月22日〜)は、
アメリカの映画監督、脚本家です。
これまでの監督・脚本をこなした映画は、
公開年 | タイトル | 主演 |
1980年 | パーマネント・バケーション | クリス・パーカー |
1984年 | ストレンジャー・ザン・パラダイス | ジョン・ルーリー |
1986年 | ダウン・バイ・ロー | トム・ウェイツ |
1989年 | ミステリー・トレイン | 永瀬正敏・工藤夕貴 |
1991年 | ナイト・オン・ザ・プラネット | ウィノナ・ライダー |
1995年 | デッドマン | ジョニー・デップ |
1997年 | イヤー・オブ・ザ・ホース | ニール・ヤング |
1999年 | ゴースト・ドッグ | フォレスト・ウィテカー |
2002年 | 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス | ※1 |
2003年 | コーヒー&シガレッツ | ※2 ロベルト・ベニーニ 他 |
2005年 | ブロークン・フラワーズ | ビル・マーレイ |
2009年 | リミッツ・オブ・コントロール | イザック・ド・バンコレ |
2013年 | オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ | トム・ヒドルストン |
2016年 | パターソン | アダム・ドライバー |
ギミー・デンジャー | イギー・ポップ | |
2019年 | デッド・ドント・ダイ | ビル・マーレイ |
※1
2002年「10ミニッツ・オールダー」はオムニバス映画です。
1巻「イデアの森」と2巻「人生のメビウス」、「時」に関する10分間の作品群で構成されている映画です。
ジム・ジャームッシュが監督・脚本を担当しているのは、
2巻「人生のメビウス」の中の『女優のブレイクタイム』という作品。
※2
2003年「コーヒー&シガレッツ」は、
ジム・ジャームッシュが断片的に撮った11の作品から作られたオムニバス映画です。
登場人物がコーヒー(時には紅茶)を飲みつつ、タバコを吸いながら、何でもない会話をしているだけの映画らしいです。
観たことがないのでどう書いていいのか分かりませんけど、
不思議な映画である事は間違いなさそうですね。
映画監督の鬼才として評価されているジム・ジャームッシュ、
俳優とは言えないまでも、映画そのものにチョイ役で出演している事もあります。
1996年、ビリー・ボブ・ソーントン監督作「スリング・ブレイド」に、
ファーストフード店の店員として出演しています。
(第69回アカデミー脚本賞を受賞した作品)
その他の作品にもチョイチョイ出演していますけど、
今作『デッド・ドント・ダイ』には出演しておりません。
見た目的には、ゾンビ役が似合いそうな風貌なんですが・・・そこはイギー・ポップでという事ですね。
クリフ役:ビル・マーレイについて
ビル・マーレイ(1950年9月21日〜)は、
アメリカ出身のコメディアン、俳優、映画監督、脚本家です。
代表作といえばこちら。
公開年 | タイトル | 役名 |
1984年 | ゴーストバスターズ | ピーター・ヴェンクマン博士 |
1988年 | 3人のゴースト | フランク・クロス |
1989年 | ゴーストバスターズ2 | ピーター・ヴェンクマン博士 |
1998年 | 天才マックスの世界 | ハーマン・ブルーム |
2003年 | ロスト・イン・トランスレーション | ボブ・ハリス |
2016年 | ゴーストバスターズ | マーティン・ハイス博士(カメオ出演) |
2019年 | デッド・ドント・ダイ | クリフ・ロバートソン |
2021年 | ゴーストバスターズ/アフターライフ | ピーター・ヴェンクマン博士 |
ビル・マーレイと聞いてパッと思いつくのは、
1984年「ゴーストバスターズ」のピーター・ヴェンクマン博士ですね。
1989年「ゴーストバスターズ2」、
そして今年、2021年に公開予定となっている「ゴーストバスターズ」の正統的な続編、
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」にも出演しております。
(2016年の「ゴーストバスターズ」は別物となっています)
上の表には書かなかったんですけど、
2009年「ゾンビランド」、
2019年「ゾンビランド:ダブルタップ」に本人役として出演していて、
ゴーストだけではなく、ゾンビとの繋がりもしっかりとある俳優さんです。
ゴースト系もゾンビ系もコメディタッチの映画、
今作『デッド・ドント・ダイ』には適役と言えるでしょうね。
ビル・マーレイの2020年、
視聴者として、まずはゾンビとの戦いを楽しませてもらって、その後、
2021年公開予定の「ゴーストバスターズ」の正統続編で懐かしさを堪能できるのではないかと。楽しみです。
ロニー役:アダム・ドライバーについて
アダム・ドライバー(1983年11月19日〜)は、
アメリカ出身の俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
2013年 | インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 | アル・コーディ |
2014年 | ハングリー・ハーツ | ジュード |
2015年 | スター・ウォーズ/フォースの覚醒 | カイロ・レン |
2016年 | バターソン | バターソン |
沈黙-サイレンス- | フランシス・ガルぺ神父 | |
2017年 | スター・ウォーズ/最後のジェダイ | カイロ・レン |
2018年 | テリー・ギリアムのドン・キホーテ | トビー・グリソーニ |
ブラック・クランズマン | フィリップ・ジマーマン刑事 | |
2019年 |
マリッジ・ストーリー | チャーリー・バーバー |
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け | カイロ・レン | |
デッド・ドント・ダイ | ロナルド・ピーターソン |
アダム・ドライバーの代名詞的な役:カイロ・レン、
「スター・ウォーズ」シリーズのエピソード7、8、9の印象が強い俳優さんです。
最近はその印象もちょっと薄れてきています(個人的にですけど)。
先日視聴した「マリッジ・ストーリー」のチャーリー・バーバー役、
第92回アカデミー主演男優賞にノミネートされた程の演技力を観せ付けられて、
カイロ・レンだけの俳優とは言えない役者さんだと、改めて思い直しましたね。
(アカデミー賞では相手が悪かっただけですし:ホアキン・フェニックス)
先日公開された「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」は視聴していないので、
アダム・ドライバーが出演しているコメディとして初視聴となるのが、
『デッド・ドント・ダイ』になりそうです。
ライトセーバー、結婚指輪をそっとテーブルに置いたアダム・ドライバーが、
ゾンビたちと戦う姿を楽んでください。
ゼルダ役:ティルダ・スウィントンについて
ティルダ・スウィントン(1960年11月5日〜)は、
イギリスの女優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1991年 | エドワード Ⅱ | イザベラ |
2000年 | ザ・ビーチ | サル |
2001年 | バニラ・スカイ | レベッカ・ディアボーン |
ディープ・エンド | マーガレット・ホール | |
2005年 | コンスタンティン | ガブリエル |
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 | 白い魔女 | |
2007年 | フィクサー | カレン・クラウダー |
2008年 | ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 | 白い魔女 |
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 | エリザベス・アボット | |
2010年 | ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 | 白い魔女 |
2014年 | グランド・ブダペスト・ホテル | マダム.D |
2016年 | ドクター・ストレンジ | エンシェント・ワン |
2018年 | サスペリア | マダム・ブラン |
2019年 | アベンジャーズ/エンドゲーム | エンシェント・ワン |
デッド・ドント・ダイ | ゼルダ・ウィンストン |
1991年「エドワード Ⅱ」で、
第48回ヴェネツィア国際映画祭:女優賞を受賞。
2007年「フィクサー」で、
第80回アカデミー助演女優賞を受賞。
2018年「サスペリア」では特殊メイクを駆使して3役をこなした程の女優さんです。
個人的に強く印象に残っているのは、
2005年「コンスタンティン」のガブリエル役、
作品の中で良い役回りをしていて、強烈なインパクトを残しています。
今作『デッド・ドント・ダイ』のゼルダ・ウィンストン役、
「キル・ビル」風な剣士のような感じで、
日本刀らしき刀を駆使し、ゾンビをバッタバッタと華麗に切り刻んでいます。
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー演じる警察官たちとの絡み、
そして何よりゼルダのラストをご堪能ください。
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最後に
予告動画を観て、妙に面白そうでしたし、豪華キャストが出演している作品でしたので、
ずっと視聴したいと思っていた『デッド・ドント・ダイ』、
今回ようやく観られましたので紹介させて頂きました。
既に映画を視聴した方達のレビューを調べてみると、
ホラーとして楽しむ映画ではない、
シリアス系のゾンビ映画でもない、という評価、
まさに、
気軽に笑いにいくゾンビもの、ハードルを下げつつ楽しむだけに視聴する映画、
という事でしたし、私も同意見ですので、
是非、ゆる〜い気持ちで暇潰しとして視聴してみてください。「ウォーキング・デッド」を脇に追いやって。
楽しめる人には楽しめるゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』は、
数あるゾンビ系作品の息抜き的な作品です。
ではまた。
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