「フランス映画」の「入り口」として、「最強のふたり」

2020年12月26日

映画の好き嫌いは人それぞれです。

私はホラーが苦手で、ほとんど観ておりませんが、中にはホラーが好きな方がいたり、

恋愛映画が好きで、ハッピーエンドが好き、という方もいると思います。

そんな好き嫌いという感情と似ていますが、

どうも取っつきにくいというジャンルの映画が存在します。

ジャンルというか、というか。

 

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フランス映画は取っつきにくいですか?

フランス映画

私はあまり好んで観ませんね。

変な印象が着いてしまっています。「フランス映画」という言葉に反応してるのかもしれません。

テーマが暗いのに、色彩が豊かでオシャレな印象があって、映画評論家が好きそうな映画、ちょっと手に取りにくいですよね。これを観ておけば「映画通だ」みたいな感じを受けてしまいます。「映画通」になるなんて映画は、この世に1本もありませんけど。

ただ、

「フランス映画」と言われる作品の中にも、毛嫌いせずに観られる映画が存在します。

 

たまには「フランス映画」もアリですよ

 

有名な「フランス映画」といえば、ここ数年なら「アメリ」ですかね。

残念ながら私は観ておりません。日本でもヒットしました。

「アメリ」は観ておりませんが、観たことのある「フランス映画」で有名なのは、

ニキータ」、「レオン」(フランスとアメリカの合作)、

ここら辺でしょうか。

両方ともリュック・ベッソン監督です。他にも観たことはありますが、誰もが知っているのはこれぐらいですかね。

結局、観たことのある「フランス映画」は少ないです。これからもそうそう増える事はないと思いますが、最近、

1本増えたんですよね。好きな「フランス映画」と呼べる作品が。

たまには思い切って、「フランス映画」を観てみるのも悪くない、そう思わせてくれた作品がこれです。

 

「フランス映画」の「入り口」、「最強のふたり」

 

最強のふたり

監督 エリック・トレダノ(フランス語版)
オリヴィエ・ナカシュ(フランス語版)
出演 フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
アンヌ・ル・ニ(フランス語版)
フランス公開 2011年11月2日
日本公開 2012年9月1日

 

2011年第24回東京国際映画祭

部門 対象者 結果
東京サクラグランプリ 最強のふたり 受賞
最優秀男優賞 フランソワ・クリュゼ 受賞
オマール・シー

 

ネタバレせずに、軽く紹介します。

フランス・パリに住むお金持ちの紳士、
頸髄損傷(けいずいそんしょう)で首から下の感覚がありません。
全く体を動かすことが出来ないので、車椅子生活をしています。

紳士と秘書が新しい介護人を雇おうと、候補者をパリの邸宅に集めて面接を行います。

ここで普通なら、介護の資格を持っている候補者を選びそうですが、
この紳士、少し気難しい性格をしているので、全くの素人、しかも、

失業保険が欲しくて不合格になった証明が欲しいだけの男を採用します。

試用期間として1ヶ月働くことになった男、仕事ぶりは少々雑ですが、
紳士を病人としてでななく一人の人間として扱い、紳士は徐々に心を開いていきます。
1ヶ月後、本採用が決まり、ふたりの生活が始まります。

首から下が全く動かない車椅子の紳士

介護の経験が全く無いズブの素人の男

このふたりの物語です。観終わった後、妙に心が温まっていますよ。

 

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このふたりのモデル

 

この「最強のふたり」は、実在の人物をモデルに製作されています。

フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴとその介護人アブデル・ヤスミン・セローがモデルです。フィリップは、1993年に事故で頸髄損傷になり、2001年に介護人アブデルとの事を書いた本を出版、これが原作になったようです。

この映画では、1年ぐらいの出来事のように感じますが、実際の彼らは約10年間、雇い主と介護人の関係にありました。

 

第24回東京国際映画祭のコンペティション部門で、最高賞の東京サクラグランプリを受賞

第37回セザール賞(全く知らない賞ですが)で、作品、監督、主演男優、助演女優、撮影、脚本、編集、音響賞にノミネートされて、オマール・シーが主演男優賞を受賞しています。

日本でもヒットした映画ですね。

 

この「フランス映画」の「入り口」を体験した方達のレビューを、紹介します

 

「最強のふたり」を観たAさんのレビュー

実話だからこそ価値がある映画の代表例。
実話でなければ炎上もののブラックユーモアが大量に・・・。
テンポの良い会話の裏で流れている音楽が最高です。強引で良いので、私も背中を押してもらいたいです。

 

「最強のふたり」を観たBさんのレビュー

泣かせるヒューマンドラマかと思いきや、全然違いました。
テンポよく、音楽も素晴らしい、雇用関係にとどまらないふたりの掛け合いを楽しむ映画でした。

可哀想と同情されたくないフィリップとドリスの性格は、完璧にマッチしていたように思います。

 

「最強のふたり」を観たCさんのレビュー

まずい、かなりまずい。
この映画が一番好きになってしまいました。
観よう、観ようと思っていて、観れていなかった作品です。
最後に本当に感動で綺麗な涙が出た気がします。

ピアノに最初は慣れませんでした。でも、映画を観ていてなんて素敵なんだろう、なんでこんなにも合うんだろうと、感動してしまいましたね。
破天荒なところもあり、笑満載です。

明日、元気になりたいならこの映画を観てください。

 

「最強のふたり」を観たおじさん

上にも書きましたけど、この「最強のふたり」はそこまで「フランス映画」っぽい事はないです。色彩に凝ったオシャレ感はありませんしね。ふたりのドラマを単純に楽しめると思います。

「ニキータ」や「レオン」は好きだけど、「フランス映画」はちょっとな〜

と思っている方には、

「フランス映画」の「入り口」として、是非観て欲しい作品です。

銃でドンパチやらなくても、「殺し屋」が出てこなくても、こんなに楽しめる「フランス映画」があるんだなと、気付かせてくれる映画です。

たまには、毛嫌いしていた「フランス映画」に触れてみるのも悪くないですよ。

 

 

 

最後に

 

2012年の映画なのに、私が観たのは去年です。

良い映画だと聞いてはいたんですけど、なかなか手が伸びませんでした。

「フランス映画」という事がそうせていたのか分かりませんが、今は観ておいて良かったと思っています。

感動できたし、良い「フランス映画」に出会えたと思えましたからね。

この「最強のふたり」のような「最強のコンビ」、

あなたの頭には誰が思い浮かびますか?

 

 

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