名作『クレイマー、クレイマー』、アカデミー賞に絡んだ俳優達は今観ても涙腺が・・
なんとなくもう1回観てみたら、
やっぱり良い映画だったので、
『クレイマー、クレイマー』を紹介させて頂きます。
主演で父親役のダスティン・ホフマンはアカデミー主演男優賞を受賞。
母親役のメリル・ストリープがアカデミー助演女優賞を受賞。
最高に可愛かった息子ビリー役を演じた、
ジャスティン・ヘンリーが8歳という年齢でアカデミー助演男優賞にノミネート。
家族みんなが演技を評価されている名作です。
完全にビリーで涙目になってしまいましたね。
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アカデミー賞に絡んだ俳優達が素晴らしい『クレイマー、クレイマー』
『クレイマー、クレイマー』
(原題:Kramer vs. Kramer)
Kramer vs. Kramer(1979)Trailer #1
監督・脚本 | ロバート・ベントン |
出演(役名) | ダスティン・ホフマン(テッド・クレイマー) |
メリル・ストリープ(ジョアンナ・クレイマー) | |
ジャスティン・ヘンリー(ビリー・クレイマー) | |
ジェーン・アレクサンダー(マーガレット・フェルプス) | |
ハワード・ダフ(ジョン・ショーネシー) | |
ジョージ・コー(ジム・オコナー) | |
アメリカ公開 | 1979年12月8日 |
日本公開 | 1980年4月5日 |
☆作品賞→→『クレイマー・クレイマー』受賞
☆監督賞→→ロバート・ベントン『クレイマー・クレイマー』受賞
☆主演男優賞→→ダスティン・ホフマン「テッド・クレイマー役」受賞
☆助演女優賞→→メリル・ストリープ「ジョアンナ・クレイマー役」受賞
☆脚色賞→→ロバート・ベントン『クレイマー・クレイマー』受賞
・助演男優賞→→ジャスティン・ヘンリー「ビリー・クレイマー役」ノミネート
・助演女優賞→→ジェーン・アレクサンダー「マーガレット・フェルプス役」ノミネート
・撮影賞→→ノミネート
・編集賞→→ノミネート
第52回アカデミー賞で、9部門ノミネート、5部門で受賞
※父親役のダスティン・ホフマン、母親役のメリル・ストリープ、
息子役のジャスティン・ヘンリー、
家族を演じる全員が、演技を認められていると言える作品です。
※ジャスティン・ヘンリーは、
史上最年少(8歳)でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
『クレイマー、クレイマー』あらすじ
ニューヨークのマンハッタンに住むクレイマー家。
父親のテッドは仕事熱心な会社員で、家事と育児を妻のジョアンナに押し付けていた。
ある日、
全てに耐えられなくなったジョアンナは、
夫のテッド、そして、5歳の息子ビリーを残して家を出て行ってしまう。
ここから、父と子の二人の生活が始まる。
フレンチトーストさえろくに焼けないテッド、
家事全般に四苦八苦しながらも、ビリーと二人、
なんとか生活を続けていく事に。
仕事が全てだったテッドは、
ジョアンナが居なくなった事をキッカケに、
徐々にビリーとの生活が生きる中心となっていく。
仕事に支障をきたしたとしても、ビリーとの生活を大事にする父親に変貌。
仕事は上手くいかないが、ビリーとは徐々に上手くいくようになる。
そんなある日、
ジョアンナから1本の電話が。
再開した二人、ビリーを巡る親権争いに発展、
仕事が上手くいっていなかったテッドは職を失い、再就職をして裁判へ。
争うテッドとジョアンナ、
全てはビリーの為に・・・。〜『クレイマー、クレイマー』〜
『クレイマー、クレイマー』を観ると、
ほとんどの人が父親テッドに感情移入して、
母親の身勝手さにムカつきを覚えます。夫と子供を捨てたくせに今更、と。
そして『クレイマー、クレイマー』を観た全ての人が、
息子のビリーに胸を打たれます。
ビリーが、
本当に悲しくて、本当に辛くて仕方ない時に見せる涙は、
視聴者の胸を締め付けて、絶対に忘れられないシーンとしてずっと、残っていきます。
テッドが見せる、ビリーに向ける笑顔、
ジョアンナが母親として流す涙、
両親に向けた無垢な愛情を見せるビリー、
過去に何があろうと、そこだけは嘘偽りが一切ありません。
1980年に日本で公開された『クレイマー、クレイマー』、
40年前から名作と有名な作品です。
今観てもグッと来てしまいますね。
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『クレイマー、クレイマー』を観た方達のレビューを、紹介します
オープニングの音楽から心を掴まれる名作です。
何度観ても、
フレンチトーストを一緒につくるシーンで号泣してしまいます。
父、母、子、みんな権利がありますから。
ただ、自分が働いていて、家庭に入ったこともないから、
ダスティンホフマンと子役に感情移入し、
メリル・ストリープがどうしてもワガママに感じてしまう瞬間もありました。
けど、
メリル・ストリープの、
「私は常に誰かの妻であり、母であり、娘だった」という言葉がわかるんですけどね・・・。
誰も悪くない映画です。
万人受けする非の打ち所がない名作です。
メリル・ストリープ演じるママのメンヘラ加減がとても上手くて、表情に釘付けになってしまいます。
最初と最後で見違える成長を遂げるパパですが、この人はそもそも、
勤勉なバイタリティ溢れる出来る男で、
エネルギーを注ぎさえすれば何だって上手くやるんです、
すごい。
・『クレイマー、クレイマー』を観たおじさんの感想
久しぶりにしっかりと『クレイマー、クレイマー』を観ました。
結構短い映画なんですよね。1時間40分ほどで感動させられる映画です。
『クレイマー、クレイマー』と言えば、
テーマ音楽、父と母、フレンチトースト、裁判、そして息子。
離婚から親権を争うようになってしまう「ある家族の物語」です。
昔観た時は、
母親の身勝手な行動を、頭にきながら観ていた感じだったと記憶していますが、
改めて観てみると、
ラストでその感情は救われるし、
巧妙な一筋の光をしっかりと残している、完璧なエンディングを迎える名作、
そんな印象に変わりましたね。
40年前の映画で、名作と有名な作品『クレイマー、クレイマー』
流石に映像は古臭いですけど、
今の時代に観たとしても、視聴した事を絶対に後悔しない作品です。
涙無しで、父親としての心情の揺れを見せるダスティン・ホフマン、
涙を流しつつ、母親としての葛藤を見せるメリル・ストリープ、
涙と、苦しいけど、父親と母親への無垢な愛情を見せるジャスティン・ヘンリー、
俳優達の完璧な演技で、1時間40分はアッという間です。
私は泣かされてしまいました。
ちなみに、
『クレイマー、クレイマー』を今観てみて、
母親に対するムカつきは軽減されていましたが、
母親の弁護士は今もダメでしたね。相当ムカつきます。
昔の名作と言われる映画をもう1度観てみると、変な事に気付かされる事もあるでしょうから、
改めて歳を重ねてから、もう1度観てみても面白いと思いますよ。
ダスティン・ホフマンの笑顔って、こんなに良かったのか〜、とか、
楽しめる要素が増えていますので、今1度、是非。
『クレイマー、クレイマー』は今現在、
「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です
アカデミー主演男優賞受賞:ダスティン・ホフマンについて
ダスティン・ホフマン(1937年8月8日〜)は、
アメリカの俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1967年 | 卒業 | ベン・ブラドック |
1969年 | 真夜中のカーボーイ | ラッツォ |
1979年 | クライマー、クレイマー | テッド・クレイマー |
1982年 | トッツィー | マイケル・ドーシー/ドロシー・マイケルズ |
1988年 | レインマン | レイモンド |
1989年 | ファミリービジネス | ヴィト・マクマレン |
1991年 | フック | フック船長 |
1995年 | アウトブレイク | サム・ダニエルズ大佐 |
1999年 | ジャンヌ・ダルク | ジャンヌの良心 |
2008年 | 新しい人生のはじめかた | ハーヴェイ・シャイン |
2014年 | ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 | カーヴェル |
1969年「卒業」、
1969年「真夜中のカーボーイ』でアカデミー主演男優賞にノミネート。
1979年『クレイマー、クレイマー』、
1988年「レインマン」で2度、アカデミー主演男優賞を受賞。
日本では、
1995年の「アウトブレイク」が最も人気のある作品かもしれません。
私も大好きな作品です。
個人的なオススメは、
『クレイマー、クレイマー』、「レインマン」は当然として、
「アウトブレイク」と「ジャンヌ・ダルク」、「トッツィー」ですね。
完璧主義者と言われるダスティン・ホフマンを、
堪能できる作品ばかりだと思います。
アカデミー助演女優賞受賞:メリル・ストリープについて
メリル・ストリープ(1949年6月22日〜)は、
アメリカの女優です。
経歴が凄くて、
アカデミー賞の女優賞に絡んだ作品だけを挙げてみると、
公開年 | タイトル | アカデミー賞 |
1978年 | ディア・ハンター | 助演女優賞:ノミネート |
1979年 | クレイマー、クレイマー | 助演女優賞:受賞 |
1981年 | フランス軍中尉の女 | 主演女優賞:ノミネート |
1982年 | ソフィーの選択 | 主演女優賞:受賞 |
1983年 | シルクウッド | 主演女優賞:ノミネート |
1985年 | 愛と哀しみの果て | |
1987年 | 黄昏に燃えて | |
1988年 | クライ・イン・ザ・ダーク | |
1990年 | ハリウッドにくちづけ | |
1995年 | マディソン郡の橋 | |
1998年 | 母の祈り | |
1999年 | ミュージック・オブ・ハート | |
2003年 | ふたりにクギづけ | 助演女優賞:ノミネート |
2006年 | プラダを着た悪魔 | 主演女優賞:ノミネート |
2008年 | ダウト〜あるカトリック学校で〜 | |
2009年 | ジュリー&ジュリア | |
2011年 | マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 | 主演女優賞:受賞 |
2013年 | 8月の家族たち | 主演女優賞:ノミネート |
2014年 | イントゥ・ザ・ウッズ | 助演女優賞:ノミネート |
2016年 | マダム・フローレンス!夢見るふたり | 主演女優賞:ノミネート |
2017年 | ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 |
表にするのも大変なぐらいの大女優。
アカデミー助演女優賞に4回ノミネートされて、
『クレイマー、クレイマー』で1回受賞。
アカデミー主演女優賞に17回ノミネートされて、
「ソフィーの選択」、
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で2回受賞。
1978年から、
アカデミー賞の常連となっている大女優ですね。
1976年「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロの演技に衝撃を受けて、
1976年「キングコング」のオーディションを受けますが、落選。
その後、
メリル・ストリープの舞台を観たロバート・デ・ニーロが、
「ディア・ハンター」の相手役として彼女を推薦、出演のキッカケとなった逸話があります。
「キングコング」のオーディション担当は、
メリル・ストリープの才能を見極められませんでしたが、
ロバート・デ・ニーロには即、見抜かれたようです。
演技の天才同士なら分かる何かが、あるんでしょうね。
1978年「ディア・ハンター」でのアカデミー助演女優賞ノミネートから始まり、
1979年『クレイマー、クレイマー』で助演女優賞を受賞。
1982年「ソフィーの選択」でアカデミー主演女優賞を受賞。
この4年で女優として確立された方です。
そして、今でも大女優として君臨している恐ろしい方でもありますね。
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アカデミー助演男優賞ノミネート:ジャスティン・ヘンリーについて
ジャスティン・ヘンリー(1971年5月25日〜)は、
アメリカの元子役、俳優です。
有名な映画出演はほぼ1本だけです。
1979年の『クレイマー、クレイマー』で映画デビュー。
アカデミー助演男優賞に史上最年少でノミネートされた天才子役でした。
当時8歳。
1981年、
ヤング・アーティスト・アワードの子役部門で最優秀賞を受賞しています。
1984年「すてきな片想い」、
1985年「遥かなる少年の日々」、
1988年「スウィート・ハート・ダンス」、
などに出演しますが、途中で学業を優先させて、大学へ進学。
1993年に心理学の学士を取得して卒業しています。
今はまた役者として活躍しているようです。
ジャスティン・ヘンリーの天才ぶりを確認するなら、
『クレイマー、クレイマー』のビリー役しかありません。
もう1人、天才子役として記憶に残っていくと思います。
最後に
40年も前の映画で、
今だに名作として名前の挙がる作品、
『クレイマー、クレイマー』を紹介させて頂きました。
原題は「Kramer vs Kramer」で、
「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」という意味があるらしく、
同じ名前の人物が争っている、離婚裁判を意味しているとの事です。
皆さんの感想にもあるように、
フレンチトーストのシーンは必ず記憶に残るシーンなんですが、
個人的には、
息子ビリーへ向けるテッドの笑顔と、
ジョアンナが、葛藤の末に見せる母親としての涙、
そして、
どちらが欠けても苦しくて、どうしようもない気持ちになってしまうビリー。
『クレイマー、クレイマー』で是非、観て欲しいオススメです。
歳をとって涙腺の緩んだ私には、
十分過ぎるほど涙目になる映画でした。
ではまた。