真実の物語『博士と狂人』あらすじ/メル・ギブソン/ショーン・ペン/感想、2大スターが初共演
メル・ギブソンとショーン・ペン。
共に60歳を超えている映画界の大御所です。
✅ メル・ギブソン
「マッドマックス」や「リーサル・ウェポン」などのシリーズで主演。
演技派とは言い難いけど、個性的な映画俳優として長年に渡り大活躍。
映画監督として、アカデミー作品賞、監督賞を受賞している大御所。
✅ ショーン・ペン
数々の出演作でその演技が認められ、映画賞を総ナメ状態に。
ロバート・デ・ニーロら名優と肩を並べる超演技派の大御所。
そんな2人が初共演、非常に気になっていたので、
Netflixで視聴しました(2022年2月17日)。
日本では2020年に公開された『博士と狂人』、
実話を基に製作された映画です。
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真実の物語『博士と狂人』あらすじ/メル・ギブソン/ショーン・ペン/感想
『博士と狂人』
映画『博士と狂人』
【監督】
ファラド・サフィニア(P・B・シェムラン名義)
【原作】
サイモン・ウィンチェスター
「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」
【脚本】
トッド・コマーニキ、P・B・シェムラン
【製作】
ニコラス・シャルティエ、ガストン・パヴロヴィッチ
【製作総指揮】
ドミニク・ラスタム、ゼブ・フォアマン
ピーター・マカリーズ、タイラー・ザカリア
マニュ・ガルギ
【日本公開】
2020年10月16日
【キャスト(役名)】
メル・ギブソン(ジェームズ・マレー博士)
ショーン・ペン(ウィリアム・チェスター・マイナー)
ナタリー・ドーマー(イライザ・メレット)
エディ・マーサン(マンシー)
スティーヴ・クーガン(フレデリック・ジェームズ・ファーニヴァル)
ジェニファー・イーリー(エイダ)
ヨアン・グリフィズ(ヘンリー・ブラッドリー)
ジェレミー・アーヴァイン(チャールズ・ホール)
ローレンス・フォックス(フィリップ・リッテルトン・ジェル)
スティーヴン・ディレイン(リチャード・ブレイン博士)
世界最大の英語辞典、
「オックスフォード英語辞典(Oxford English Dictionary):略称OED」誕生に隠された真実の物語を描いた作品です。
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あらすじ
『博士と狂人』あらすじ
19世紀のイギリス。
オックスフォード大学で英語辞典編纂計画の中心になっていたマレー。
彼は貧しい家に生まれ、独学で言語学博士となった学者。
マレーは全身全霊で英語辞典編纂計画を推し進める。
シェイクスピアの時代まで遡り、全ての言葉を収録しようと、
無謀な挑戦を続けていくが、
あまりにも壮大なプロジェクトは困難を極めて、
暗礁に乗り上げてしまう。
しかし、
マレーの元に大量の資料を送ってくる謎の協力者が現れた。
その協力者は、
エリートながら精神を病んだアメリカ人の元軍医。
殺人を犯し、精神病院に収監されていたマイナーからの協力だった・・・。
マレーとマイナー、
2人の天才は急速に距離を縮め、英語辞典編纂計画に携わっていく。
〜『博士と狂人』〜
・原作は、
サイモン・ウィンチェスターのノンフィクション、
「博士と狂人ー世界最高の辞書 OEDの誕生秘話」。
・メル・ギブソンは、
この原作の映画化に真っ先に名乗りを上げ、
彼は20年以上の時間を費やし、『博士と狂人』に情熱を傾けてきたようです。
そして、ショーン・ペンという名優を相手役に据えることに成功。
長い間同じ映画界にいながら、ようやく今作で初共演となりました。
ちなみに、
「オックスフォード英語大辞典(略称:OED)」は、
41万語以上の収録語数を誇る世界最大にして最高の辞典と評されています。
その英語辞典編纂計画の中心にいたのが、
メル・ギブソン演じるジェームズ・マレー博士と、
ショーン・ペン演じるウィリアム・チェスター・マイナーの2人。
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メル・ギブソン(ジェームズ・マレー役)
メル・ギブソン(1956年1月3日〜)は、
アメリカのニューヨーク州ピークスキル生まれの映画俳優、映画監督、脚本家、
映画プロデューサーです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1979年 | マッドマックス | マックス・ロカタンスキー |
1981年 | マッドマックス2 | |
1985年 | マッドマックス/サンダードーム | |
1987年 | リーサル・ウェポン | マーティン・リッグス |
1989年 | リーサル・ウェポン2/炎の約束 | |
1992年 | リーサル・ウェポン3 | |
1995年 | ブレイブハート | ウィリアム・ウォレス |
1996年 | 身代金 | トム・ミューレン |
1997年 | 陰謀のセオリー | ジェリー・フレッチャー |
1998年 | リーサル・ウェポン4 | マーティン・リッグス |
2000年 | パトリオット | ベンジャミン・マーティン |
ハート・オブ・ウーマン | ニック・マーシャル | |
2002年 | サイン | グラハム・ヘス |
2019年 | 博士と狂人 | ジェームズ・マレー博士 |
未定 | リーサル・ウェポン5 | マーティン・リッグス |
・メル・ギブソンが監督、製作、主演をこなした歴史映画
(完全な史実ではありません)
☆第68回アカデミー賞:作品賞、監督賞、音響効果賞、メイクアップ賞、撮影賞
5部門を受賞
メル・ギブソンと聞くと即思い出してしまうのが、
「マッドマックスシリーズ」と「リーサル・ウェポンシリーズ」です。
どちらもメル・ギブソンの代名詞的なシリーズもの。
「マッドマックス」は2015年公開の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で、
新旧交代感がありますけど、
「リーサル・ウェポン」に関しては、
「リーサル・ウェポン5」の製作が今年の1月に発表されています。
そのうちまたマーティン・リッグスに会える可能性がありますね。
映画俳優としてのメル・ギブソンは有名、実は映画監督としても評価されていたりします。
1995年公開の「ブレイブハート」でアカデミー監督賞を受賞。
2004年に公開されたメル・ギブソン監督作「パッション」は、
内容の賛否は別れましたけど、アメリカで大ヒット(日本では残念ながら・・・)。
イエス・キリストが処刑されるまでの12時間を描いた作品ですので、日本人にはあまり・・・。
当時、問題作という煽り文句に踊らされて一応視聴したんですが、オススメできるような作品ではなかったですね。興行的には成功。
映画俳優としても成功、映画監督としても成功、今や映画界の大御所となったメル・ギブソン、
今作『博士と狂人』でジェームズ・マレー博士役を熱演、俳優業に専念しております。
そして、
ショーン・ペンという名優と初共演。
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ショーン・ペン(ウィリアム・チェスター・マイナー役)
ショーン・ペン(1960年8月17日〜)は、
アメリカの俳優、映画監督です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1982年 | 初体験/リッジモント・ハイ | ジェフ・スピコリ |
1988年 | カラーズ 天使の消えた街 | ダニー・マクガヴァン |
1989年 | カジュアリティーズ | トニー・ミザーヴ軍曹 |
俺たちは天使じゃない | ジム | |
1993年 | カリートの道 | デイヴィッド・クレインフェルド |
1995年 | デッドマン・ウォーキング | マシュー・ボンスレット |
1997年 | シーズ・ソー・ラヴリー | エディ・クィン |
ゲーム | コンラッド・ヴァン・オートン | |
1998年 | キャスティング・ディレクター | エディ |
1999年 | ギター弾きの恋 | エメット・レイ |
2001年 | アイ・アム・サム | サム・ドーソン |
2003年 | ミスティック・リバー | ジミー・マーカム |
21グラム | ポール・リヴァーズ | |
2008年 | ミルク | ハーヴェイ・ミルク |
2013年 | L.A.ギャングストーリー | ミッキー・コーエン |
2019年 | 博士と狂人 | ウィリアム・マイナー |
有名な作品に数多く出演してきたショーン・ペン、
むしろ、彼の演技が評価されて有名になった映画も少なくありません。
ザーッと書いてみます。
・1993年「カリートの道」(デイヴィッド・クレインフェルド役)
☆ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート
・1995年「デッドマン・ウォーキング」(マシュー・ボンスレット役)
☆ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)受賞
☆アカデミー主演男優賞ノミネート
☆ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート
・1997年「シーズ・ソー・ラヴリー」(エディ・クィン役)
☆カンヌ国際映画祭 男優賞受賞
・1998年「キャスティング・ディレクター」(エディ役)
☆ヴェネツィア国際映画祭 男優賞受賞
・1999年「ギター弾きの恋」(エメット・レイ役)
☆アカデミー主演男優賞ノミネート
☆ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート
・2001年「アイ・アム・サム」(サム・ドーソン役)
☆アカデミー主演男優賞ノミネート
☆ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート
・2003年「ミスティック・リバー」(ジミー・マーカム役)
☆アカデミー主演男優賞受賞
☆ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞
☆英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
・2003年「21グラム」(ポール・リヴァーズ役)
☆ヴェネツィア国際映画祭 男優賞受賞
☆英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
・2008年「ミルク」(ハーヴェイ・ミルク役)
☆アカデミー主演男優賞受賞
☆ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート
☆英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
世界三大映画祭(ヴェネツィア、カンヌ、ベルリン)の主演男優賞を全て受賞。
クリント・イーストウッド監督作「ミスティック・リバー」、
ガス・ヴァン・サント監督作「ミルク」の2作でアカデミー主演男優賞を受賞。
男優としての名誉ある賞はほぼ全て、手中に納めたショーン・ペン。
揺るぎない名優です。
最近もニュース記事などで、彼の名前を見かけた方もいると思いますが、
31歳年下の女優レイラ・ジョージとの結婚を発表しました。
ショーン・ペンにとって3度目の結婚です。
ちなみに、
1度目の結婚はあのマドンナ。
2度目は「フォレスト・ガンプ/一期一会」でお馴染みロビン・ライト(ジェニー・カラン役)。
で、3度目がレイラ・ジョージ。
超有名人、有名女優、無名女優(これからの女優さんです)が奥さんに。
今年60歳になったショーン・ペン、映画キャリアも私生活も充実していますね。
そして、
真実の物語『博士と狂人』でメル・ギブソン(今年64歳)と初共演。
ほぼ同世代の2人、映画界に凄まじいキャリアを積んできた2人が、
初共演でどのようなぶつかり合いをしているのか。
ショーン・ペンとメル・ギブソン、
同じ画面に写っているだけで異常な濃さを感じ取れますから、気になる方は視聴してみてください。
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おじさんの感想
(途方もない労力をかけた辞書の誕生、それ以上に人間そのもの・・・)
Netflixで配信されていましたので、
ようやく視聴した『博士と狂人』、個人的には面白かったです。
メル・ギブソンとショーン・ペン、2大スター初共演、
視聴者の集中力を切らさない画力と、演技力はさすがでした。
ですが、この映画、言ってしまえば、
「辞書の誕生秘話」、です。
興味あります?
正直に言いますと、私は一切興味の無いお話です。ヒキが弱い、とでも言いますか。
真実や実話系の映画なら、戦争ものや事件ものを好んでいるので、
「辞書の誕生秘話・・・」、って感じなんですよね。
そんな興味の薄かった私のようなおじさんですら、
『博士と狂人』を観終わった今、面白かったと感じています。
特に、
ショーン・ペンが演じる”ウィリアム・マイナー”という人物の実話部分は壮絶です。
一応wikiにページが存在しています(英語で)。
そのページを翻訳して読んでみると、
『博士と狂人』で描かれている”殺人”、”切断”、”ウィンストン・チャーチル”部分はほぼ真実だったようで、
ただただ「辞書」に焦点を当てているだけの物語、ではありませんでした。
人間の”消えない罪”、”後悔”、”償い”、そして”許す”、
夫を殺された未亡人が、夫を殺したマイナーの入院先に度々訪問していたのも、実話らしいんですよね・・・。
「凄い辞書を作りましたよ〜」という物語だけじゃなく、
「人間そのもの」にも焦点を当てている物語、
『博士と狂人』。
アメリカでの評価は高くないようですが、私は面白かったです。
Netflixに加入しているなら是非、再生してみてください。
Netflix未加入の方、
『博士と狂人』を視聴するのに最適なのは、
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最後に
イマイチ記憶が定まらないんですけど、
メル・ギブソンが出演している映画を視聴するのは、「サイン」以来ではないかと・・・。
M・ナイト・シャラマン監督作、2002年の映画「サイン」。
個人的に全く楽しめなかったので、メル・ギブソンのラストは散々でした。
かたやショーン・ペンはというと、
「ミスティック・リバー」を最近また観直していたので、そこまで久しぶり感はありません。
メル・ギブソンは相当久しぶり、
ショーン・ペンはリアルタイム。
私はそんな感覚になっていたので、
久しぶりに観るメル・ギブソンに注目しながら『博士と狂人』を視聴。
もちろんメル・ギブソンも良かったんですけど、ショーン・ペンがさすがだったなと。
どちらにせよ、
あご髭ボーボーの2人の画力は半端じゃありませんでしたね。
ではまた。