「近未来」の「荒廃」した世界、元警官が「本能」で戦う「映画」

2020年12月26日

私のような昭和生まれのおじさん世代にはど真ん中だった「マンガ」、

北斗の拳

原作 武論尊

作画 原哲夫

核戦争によって文明と人々の秩序が失われた世界で、
特殊な能力を持った主人公・ケンシロウの生き様を描いた大ヒット「マンガ」です。

今回紹介する「映画」にケンシロウは出てきませんが、

 世界観はソックリです。

 

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「近未来」は、「北斗の拳」の世界?

 

199X年世界は核の炎に包まれた

 

北斗の拳」の有名な冒頭です。

今では過去になってしまいましたが、「北斗の拳」が週刊少年ジャンプで連載を開始したのは1983年、当時は「近未来」を描いた「マンガ」でした。

ハマりましたね。私の周りでも、読んでいない友達はいなかったですよ。男だけですけど。

 

 

 

北斗の拳」で描かれている「近未来」、「199X年」は、

核戦争が勃発、人類はほぼ死滅しています。
文明と秩序が無くなって、暴力が支配する弱肉強食の世界です。

わずかに生き残った人々は二分します。
暴力で生きていこうとする血も涙も無い連中と、
暴力に頼らずなんとか生き延びようとする人々、
完全に人類が二極化している「荒廃した世界」が舞台になっています。

 

今回紹介する「映画」、

世界観はほぼこれです。

北斗の拳」の実写版を紹介するわけではないので、ご安心を。

あんなもん、紹介できるか!

 

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「核戦争」で汚染された「近未来」、主人公は「救世主」?

 

「近未来」を描いた「映画」の大半は、「SF映画」と呼ばれる部類に入ります。

科学技術の発展した未来を舞台に、
派手で楽しい「映画」が多いですけど、
今回紹介する「映画」は、血生臭い人間たちの戦いを描いています。

「近未来」=「SF映画」、この「映画」には当てはまりません。

「核戦争」で汚染された「近未来」が舞台で、
しかも主人公は普通の(若干普通とは言い難いですが)男です。

北斗の拳」の主人公は「救世主」ですけど、
この「映画」の主人公は違います。「救世主」と呼べるほどのことはしていません。
どちらかというと、生きるためなら荒いことも難なくこなしてしまう血生臭い主人公です。
ケンシロウだと思って観ると、痛い目にあいますよ。

ただ、

この「映画」を見終わった後、不思議な感覚になっているのも事実です。
もしかして主人公は「救世主」だったのではないかと、
ケンシロウとは違ったタイプの「救世主」だったと、不思議な気持ち良さが残る「映画」です。

「核戦争」で汚染された「近未来」を舞台にした「映画」、

シリーズ4作目です。

 

「近未来」の「荒廃」した世界、男は戦い続ける

「マッドマックス 怒りのデス・ロード

Mad Max:Fury Road-Official Main Trailer[HD]

監督・脚本・制作 ジョージ・ミラー
出演 トム・ハーディ
シャーリーズ・セロン
ニコラス・ホルト
ヒュー・キース・バーン
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
ライリー・キーオ
アメリカ公開 2015年5月15日
日本公開 2015年6月20日

 

第88回アカデミー賞 衣装デザイン賞 受賞
美術賞 受賞
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 受賞
編集賞 受賞
音響編集賞 受賞
録音賞 受賞
撮影賞 ノミネート
視覚効果賞 ノミネート
監督賞 ノミネート
作品賞 ノミネート

第88回アカデミー賞で、
衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、
録音賞の6部門獲得しています。

 

ネタバレせずに、軽く紹介します。

世界観はまさに「北斗の拳」です。
核兵器による戦争勃発後、僅かに残った生存者たちは物資と資源を武力で奪い合い、
文明社会が壊滅している世界です。

主人公は、過去に救えなかった命の幻覚と幻聴に悩まされ続けている元警官の男です。

男は、旅の途中で暴徒らに襲撃され捕まってしまいます。
連れて行かれたのは、独裁者が支配している砦です。この独裁者、
潤沢な地下水と農作物栽培を牛耳っていて、このコミュニティの絶対的君主として君臨しています。

しかもこの独裁者、一族の子供を産ませようと5人の女性を妻として監禁している鬼畜ぶりです。

この5人の女性を助けようと、独裁者の部下が裏切ります。

裏切り行為に怒り心頭の独裁者、部下たちを引き連れて追いかけますが、
ある理由から一緒に追いかけることになった元警官、これが大誤算に・・。

 

手に汗握るアクションシーンの数々、「荒廃」した世界で繰り広げられる異質な人間たちの戦い、「アクション娯楽大作」として楽しめる「映画」です。

 

 

 

 

 

 

 

この「映画」を観た方達の感想を、少しだけ

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観たAさん

あり得ないけど、リアルな世界観が面白いです。サウンドも迫力があって怖いのに、見入ってしまいました。

暴力シーンのある映画で、女性がメインで活躍する作品を観た後は、その女性に憧れて私は少し男勝りになります。

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観たBさん

観ているだけでアドレナリン出まくり!狂気の2時間ノンストップカーレース!
男たちが勝ち上がるしかないと信じ込んでる中、生き物を育て生きることを諦めてない女性陣がカッコいいです。
そして、何と言ってもヒュリオサがどんなヒーローよりもカッコ良すぎます。

 

 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観たCさん

メルギブソンのオリジナル3作は観ていなくて、北斗の拳のモデルになった作品ぐらいの知識しか無いです。大変面白かったです。
作品自体の勢いが凄くて、ラストまでハイテンションで定期的に観たくなる作品でした。
セリフがあまり無く、キャラの裏設定とかも調べたら面白そうです。
女性陣がモデルばりに綺麗な人ばかり。揉めてて続編が制作されるか微妙との事ですが、それさえもエネルギー源にして、凄い続編を期待しています。

 

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観たおじさん

最近観た「アクション映画」の中では、ダントツで面白かった作品です。

ストーリーを楽しむ「映画」とは言えませんけど、
アクションを楽しむ「映画」としては最高の作品だと断言できますね。
登場人物は極めて異質で現実感なんて全くありませんが、
「荒廃」した「近未来」ならではの世界観を、何も考えずに楽しもう、そんな「映画」になっています。

 

 

ただ、残念ながらですね、

コアな「マッドマックス」ファンにはオススメできない「映画」です。

一応、
この「マッドマックス 怒りのデス・ロード」はシリーズ4作目ということになっています。
ちょっとした回想シーンでもその事が伺えますけど、
「マッドマックス PART4」として観るのは無理があるかなと。主人公の容姿も全く違いますのでね。

 

以前の「マッドマックス」に思い入れがない、
アクション娯楽大作」として単純に楽しみたいという方だけに、
是非観てほしい「映画」です。暇を潰すのに最適。

 

この「シリーズ」について

 

マッドマックス」の第1作は1979年公開のオーストラリア映画です。

主演はメル・ギブソン、監督はジョージ・ミラー、

このコンビで、「マッドマックス」、「マッドマックス2」、
マッドマックスサンダードーム」の3作を世に送り出しています。

一般的な評価は、

マッドマックス2」←「マッドマックス」←「マッドマックスサンダードーム

こんな感じでしょうか。

2←1←3、これだけを見ると「ターミ◯ーター」シリーズとソックリですね。
PART2の出来が良すぎて、
PART3が霞んでしまうという現象が「マッドマックス」にも当てはまっているようです。
時系列的には、
マッドマックス」現象が「ターミ◯ーター」シリーズに受け継がれたという事でしょうけど。

 

そんな評価の中、
シリーズ4作目の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を約30年ぶりに製作したジョージ・ミラー、
思い切った作品を作りましたね。

 

コアな「マッドマックス」ファンを、
多少の回想シーンで煙に巻くというレベルの高い無視をして、
マッドマックス」シリーズを全く観ていない世代に、
新しい「マッドマックス」を植え付ける高度な洗脳を成功させました。

私は一応、「マッドマックス」シリーズを全て観ておりますが、
コアなファンではないので、この「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が大好きです。

 

 

コアなファンの方には申し訳ありませんが、
アクション娯楽大作」としてこの新しい「マッドマックス」、
続編を期待せずにはいられません。
何も考えずにアクションを楽しめる「映画」、ほとんどありませんからね。

 

最後に

 

北斗の拳」、

マッドマックス2」の影響を色濃く受けています。

北斗の拳」を読んでいた当時、そんなことは一切気になりませんでした。
世界観が似ていようと、影響を受けていようと、
北斗の拳」という「マンガ」の評価が落ちることはありません。

私にとっての「北斗の拳」は、
子供の頃に食い入るように読んでいた数少ない「マンガ」の1つとして、
今でも印象深い大好きな作品なんです。

 

それなのに、

 

あの実写版「北斗の拳」、

あれだけはダメだ・・・。

 

観てしまったという人、います?

その悲惨でうざったい記憶を、

マッドマックス 怒りのデス・ロード」で消し去ってください。

私の願いです。

 

 

1、2の出来が良すぎて、3の印象が霞んでいる「映画」

 

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