「エクソシスト」、1973年版と2011年版を両方楽しめます?
「ホラー映画」が苦手な人でも1度は耳にしたことのあるタイトル、
「エクソシスト」
私は「ホラー映画」が大の苦手です。
好んで観ることは一切ありません。
それなのになぜか、「エクソシスト」だけは何作か観ております。
なぜかと言うと多分、
「悪魔祓い(あくまばらい)」というフレーズに惹かれているのでしょうね。
なんか良いですよね、「悪魔祓い」。
今回は、
「ホラー映画」と言うべきか「オカルト映画」と言うべきか、よく分かりませんが、
1973年「エクソシスト」と、
少し角度の違う2011年「エクソシスト」を紹介します。
続編ではありませんので、ご注意ください。
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「エクソシスト」 1973年版と2011年版
「エクソシスト」と聞いて、まず思い浮かべるのは、
「ブリッジしている少女」か、「首が凝って悩むなんて絶対にない少女」か、どちらかですね。
「悪魔祓い」のシーンより、
「悪魔に取り憑かれた少女」のシーンをより鮮明に記憶しています。恐ろしい描写の連続でした。
トラウマになりそうなシーンばかりなのに、なぜか楽しめる「エクソシスト」、
「ホラー映画」やこの手の「映画」を苦手とする私ですら、面白かった「映画」として記憶してしまっています。
やはり、「悪魔祓い」というのに魅力があるんでしょうね。
エクソシスト(exorcist)というのは、キリスト教、特にカトリック教会の用語で、エクソシスムを行う人のことです。
エクソシスムはギリシア語で「厳命によって追い出すこと」を意味しています。
色々難しいかもしれませんが、簡単に解釈して、
「悪魔に取り憑かれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻す」
「悪霊退散!」と、十字架を持って頑張る神父さんだと思っていただければ良いと思います。怒られそうな解釈ですけど。
この「悪魔祓い」を題材にして大ヒットした「映画」が、1973年の「エクソシスト」です。その後の「映画界」にも影響を与えた有名な作品です。
そして、
元祖から約40年後に製作された「エクソシスト」、
この2本を紹介したいと思います。
1973年版「エクソシスト」
「エクソシスト」
監督 | ウィリアム・フリードキン |
出演(役名) | リンダ・ブレア(リーガン) |
エレン・バースティン(クリス) | |
ジェイソン・ミラー(カラス神父) | |
マックス・フォード・シドー(メリン神父) | |
第46回アカデミー賞 | 脚色賞 受賞 |
音響賞 受賞 |
もう、ネタバレしてもいいだろうと思えるぐらい古い「映画」です。
ですが一応、私のスタイルですので、ネタバレせずに軽く紹介します。
イラク北部で遺跡を発掘調査していたメリン神父は、悪霊パズズの像を発見します。メリン神父は、
「この邪悪な宿敵と再び対峙する日が近い」
こう予感します。
そして、
女優のクリスは一人娘リーガンと映画撮影のために、ワシントン近郊のジョージタウンに家を借りて滞在していました。
クリスはやがて娘の異変に気付きます。聞いたことのないおぞましい声、娘のものとは思えない顔に豹変していき、その異様な光景は日を追って激しくなっていきました。医者に診せても一向に良くなる気配はありません。
そんなある日、とうとうある事件が起きます。クリスの友人である映画監督が、クリス宅を訪問した直後に変死してしまいます。
この事件を担当した警部は、事件の異様さにある仮説を立てます。
「悪魔的な何かの仕業ではないか・・・」
ここまで、娘の異常な言動の数々を目の当たりにしたクリス、確信してしまいます。
「娘は悪魔に取り憑かれている・・」
悪魔の存在に否定的なカラス神父に助けを求めます。
「悪魔から娘を救って!」
カラス神父は徐々に、
悪魔の存在を否定できなくなり、「悪魔祓い」の経験者であるメリン神父に協力を依頼します。
そしていよいよ、
カラス神父とメリン神父の「悪魔祓い」、「エクソシスト」が始まります。
と、ここまでがザックリとした紹介です。
まだ観たことが無い方、ご覧になってみてください。「ホラー映画」や「オカルト映画」が好きなら楽しめると思います。
ただ、
1973年版の「エクソシスト」にはエグいシーンが一杯です。
相当汚いセリフもたくさん出てきますので、視聴する時はご注意ください。
教育上という意味で言うと、よろしくない表現ばかりですのでね。
お子さんを怖がらせようとウキウキして、一緒に視聴することはお勧めできません。
家族でワイワイ楽しむ映画としては完全に不向きです。
1人で楽しみます!
そんな方だけに、おすすめします。
2011年版「エクソシスト」
「ザ・ライト-エクソシストの真実-」
監督 | ミカエル・ハフストローム |
出演(役名) | アンソニー・ホプキンス(ルーカス・トレヴァント神父) |
コリン・オドナヒュー(マイケル) | |
アリシー・ブラガ(アンジェリーナ) | |
キーラン・ハインズ(ザビエル神父) | |
トビー・ジョーンズ(マシュー神父) | |
アメリカ公開 | 2011年1月28日 |
日本公開 | 2011年4月9日 |
この2011年版「エクソシスト」は、1973年版「エクソシスト」の続編でもリメイクでもありません。違う監督によって、違う時代に作られた、全くの別物です。共通しているのは、
題材が「悪魔祓い」
これだけです。
私がなぜこの作品を観たのか、理由は簡単で、
アンソニー・ホプキンスが出演していて、「悪魔祓い」、これ以上の理由は存在しません。おすすめ「映画」というより、こんな「エクソシスト」もありますよ、という感じですね。
例のごとく、ネタバレをせずに、軽く紹介します。
葬儀社の息子で神学生のマイケルは「悪魔祓い」という儀式だけではなく、「神」そのものの存在すら疑っている学生です。
成績優秀なマイケルは、恩師の推薦で「悪魔祓い」の講習を受けるためにバチカンへ派遣されます。悪魔の存在も全く信じていないマイケル、悪魔に取り憑かれたとされる者へ、必要なのは司祭より精神科医だと言い放ちます。
「悪魔祓い」を全否定するマイケルはある日、何千回と「悪魔祓い」を行ってきた伝説的な「エクソシスト」の神父の助手を務めることになります。
神父の助手として、マイケルが目にしたのは、
邪悪で凶暴な悪魔が神父によって追い出される、そんな恐ろしい光景ばかりでした。
悪魔の存在を強く否定していたマイケルは、目の前で行われる「悪魔祓い」を体験していくうちに、徐々に理解を示していくようになっていきました。少しずつ、少しずつ・・・。
そして、
なんと神父自身が・・・。
アンソニー・ホプキンスが「エクソシスト」を演じる、
「ザ・ライト-エクソシストの真実-」、
1973年の「エクソシスト」と比べてみるのも面白いと思います。暇潰しにはなりますよ。
アンソニー・ホプキンス主演の「ザ・ライト-エクソシストの真実-」は、
今現在、Netflixで視聴可能となっています。
アンソニー・ホプキンスについて
アンソニー・ホプキンスは、1937年12月31日生まれのイギリス出身、画家でもあり作曲家でもあり、そして俳優として成功を収めている方です。
出演している「映画」を軽く表にします。
年 | 映画 | 役名 |
1980年 | エレファント・マン | フレデリック・トリーブス |
1991年 | 羊たちの沈黙 | ハンニバル・レクター |
1992年 | ドラキュラ | ヴァン・ヘルシング |
1998年 | ジョー・ブラックをよろしく | ウィリアム・パリッシュ |
2001年 | ハンニバル | ハンニバル・レクター |
2002年 | レッド・ドラゴン | ハンニバル・レクター |
2005年 | 世界最速のインディアン | パート・マンロー |
2011年 | ザ・ライト-エクソシストの真実- | ルーカス神父 |
2014年 | ノア 約束の舟 | メトセラ |
2015年 | ブレイン・ゲーム | ジョン・クランシー |
2019年 | 2人のローマ教皇 | ベネディクト16世 |
この他にもたくさんの作品に出演していますが、個人的な表を作るとこんな感じになります。
あまりにも有名なのがハンニバル・レクター博士ですね。
「羊たちの沈黙」のレクター博士は、
第64回アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。強烈なインパクトを残しました。
少し可哀想だと思うのが、レクター博士の印象が強すぎて、その後の作品でアンソニー・ホプキンスを観ると必ず、「あっ、レクターだ」、
こう思ってしまうようになりました。私だけではないと確信しております。
ちなみに、
「映画」の公開は、
「羊たちの沈黙」→「ハンニバル」→「レッド・ドラゴン」
ですが、
内容の時系列的には、
「レッド・ドラゴン」→「羊たちの沈黙」→「ハンニバル」
です。
まだ観ていないという方は少ないと思いますが、キッチリとした時系列を追いたいのならば、「レッド・ドラゴン」から観るのをおすすめします。
原作を読もうと思っている方もですね。
ただ、「レッド・ドラゴン」から観てしまうと、アンソニー・ホプキンスが「羊たちの沈黙」で若返ってしまうので、お気をつけください。面食らってしまいますので。
個人的なおすすめ度は、
「羊たちの沈黙」→「レッド・ドラゴン」→→→→→→「ハンニバル」です。
最後に
今現在(2019年4月26日)、
「Netflix(ネットフリックス)」で、
1973年「エクソシスト(ディレクターズカット版)」
「ハンニバル」と「ハンニバル・ライジング」が視聴可能になっています。
加入していないから観られないというあなた、
無料お試し期間がありますので、ゴールデンウィーク中に無料登録して視聴してみてください。
暇を潰せますのでね。
タダで「映画」を楽しんで、
タダでゴールデンウィークを楽しんでしまえばいいと、
おじさんは思っています。
ではまた。
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