「名優」アル・パチーノが演技で魅せる、熱血と苦悩と老獪さ
アル・パチーノと言えば、
「ゴッドファーザー」があまりにも有名な「名優」です。
そんな「名優」が、
オリヴァー・ストーンという「名監督」と組んで、
アメフトの世界を描いた「映画」を紹介します。
「ゴッドファーザー」のアル・パチーノと、
「プラトーン」のオリヴァー・ストーン監督が組むと、
こうなります。
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「名優」アル・パチーノ主演、ヘッドコーチを熱演
「エニイ・ギブン・サンデー」
Any Given Sunday(1999)Official Trailer
監督 | オリヴァー・ストーン | |
出演・役柄 | アル・パチーノ | トニー・ダマト(ヘッドコーチ) |
キャメロン・ディアス | クリスティーナ(現オーナー) | |
デニス・クエイド | ジャック”キャップ”ルーニー(ベテランQB※) | |
ジェイミー・フォックス | ウィリー・ビーメン(無名選手) | |
アメリカ公開 | 1999年12月16日 | |
日本公開 | 2000年5月27日 |
※QB・・アメリカンフットボールのポジションでクォーターバック(Quarterback)の略。
チームのリーダー的な存在で、花形ポジションです。ちょっと古いですけど、サッカーでいうことろの「10番」、ゲームメイカーや司令塔と呼ばれる、チームの顔というべき存在です。
ネタバレをせずに、紹介します。
2001年のマイアミ、
かつて名選手として活躍していたトニー(アル・パチーノ)、今はヘッドコーチ(監督みたいなもの)としてマイアミ・シャークスというチームを率いていました。
シャークスの今シーズンは散々なもので、
負けが続きチームは不振、さらにキャプテンで中心選手のベテランQBのジャック(デニス・クエイド)も怪我、代えの選手はいない、
こんなボロボロなチームを、トニーは立て直さなければいけません。
トニーの苦悩はチームばかりではなく、
現オーナーのクリスティーナ(キャメロン・ディアス)とは意見が合わなくて対立状態、
どんなに意見をオーナーとぶつけ合っても、時間は止まりません。シーズン中です。
そんな中、ジャックの代わりを務めることになったのは、
補欠の無名選手ビーメン(ジェイミー・フォックス)、
期待以上に活躍してしまいチームは大躍進、
一躍トップスターの仲間入りをしたビーメンは、急に人気者になった者がやりがちな王道にハマってしまいます。
自分勝手なプレーの数々、ヘッドコーチの言うことは無視、
「シャークスは俺のチームだ」
チーム内に亀裂が入り、状況はさらに悪化していきます。
そして、
現オーナーのクリスティーナはビーメンを利用して、自分のビジネスのために暗躍。
トニーは、
チームとオーナーとビーメンに苦悩しながら、熱血ながらも仕事をこなしていき、
やがて、
アメリカンフットボールの世界で、長いこと生きてきたベテランの老獪さを、
世界に見せつけることに・・・。
「名優」アル・パチーノを、
「名監督」オリヴァー・ストーンが、アメフトのヘッドコーチとして描いた「スポーツ映画」
「エニイ・ギブン・サンデー」
おすすめします。
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この「名優アル・パチーノ」を観た方達のレビューを、紹介します
・「エニイ・ギブン・サンデー」を観たAさんのレビュー
アメリカンフットボールのルールを全く知りません。
ですが、私は非常に楽しめた映画でした。
理由はアルパチーノ。
アルパチーノの中でわたし的ナンバーワン映画です。
・「エニイ・ギブン・サンデー」を観たBさんのレビュー
アルパチーノの言葉が心に響く映画です。
思わず涙が出そうになる程熱い!ストーリー的には王道のスポ根ドラマです。試合を見ているかのような臨場感と、最後までハラハラするゲーム展開。
気持ちが落ちた時に観ると、エネルギーを注入されるかのような後半のパワーが凄かったです。
・「エニイ・ギブン・サンデー」を観たCさんのレビュー
アルパチーノの言葉に涙が出るほどアツくなれます。
「無駄に生きるな!熱く死ね!」
なんて、なかなかスッと入ってくる言葉じゃないけど、この流れで出てきたら拳を握りこむほど食い込んできます。
こんなにうまくいかない現状、誰しも当てはまる時がきます。その時に、このアルパチーノを思い出して頑張ろうと思っています。
・「エニイ・ギブン・サンデー」を観たおじさん
これだけで観ようと思える「映画」です。
若干キツイのは、アメフトのルールを全く知らない事ですね。いまだに私もよく分かっていません。ラグビーとも全く違うスポーツですからね。
アメフト好きの方なら、間違いなく楽しめる「映画」ですけど、
アメフトを知らない方だと、ちょっとためらってしまう「映画」と言えます。微妙なところです。
ですが、
アメフトを知らない方でも楽しめてしまうのが、
この「エニイ・ギブン・サンデー」です。
理由は皆さんもおっしゃっている通り、
「名優」アル・パチーノの存在と、
ドラマ性のある「映画」を作らせたらピカ1の「名監督」オリヴァー・ストーン、
この2人の存在が、「エニイ・ギブン・サンデー」を娯楽作として観るものを楽しませる「映画」に昇華しています。
アメフトを知らなくても楽しめます。大丈夫です。
「エニイ・ギブン・サンデー」ではまず、
アル・パチーノの、熱血でありながら苦悩していく姿と、ベテランの老獪さを楽しんでいただいて、
観終わった後、
試合の勝敗だけではない、
世の中に数多く存在する勝負の世界で、一体誰が勝って誰が負けたのか、
賛否あるであろうやり方を堪能していただいて、複雑な心境になりつつも、
ラストでスカッとして頂きたい、
そんな風に思っています。
「エニイ・ギブン・サンデー」
おすすめさせて頂きます。
オリヴァー・ストーン監督について
オリヴァー・ストーン(1946年9月15日〜)は、アメリカの映画監督、映画プロデューサー、脚本家です。
主な監督兼脚本作は、
1986年 | プラトーン |
1987年 | ウォール街 |
1989年 | 7月4日に生まれて |
1991年 | JFK |
1994年 | ナチュラル・ボーン・キラーズ |
1999年 | エニイ・ギブン・サンデー |
2016年 | スノーデン |
ベトナム帰還兵である自身の実体験を活かして「プラトーン」を作り、
一躍有名になった映画監督です。
戦争映画としていまだに有名な「プラトーン」、アカデミー賞でも評価されています。
第59回アカデミー賞 (プラトーン) |
賞 | 結果 |
作品賞 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |
編集賞 | 受賞 | |
録音賞 | 受賞 | |
脚本賞 | ノミネート | |
助演男優賞(トム・ベレンジャー) | ノミネート | |
助演男優賞(ウィレム・デフォー) | ノミネート | |
撮影賞 | ノミネート |
この「プラトーン」の他に、
「7月4日に生まれて」というトム・クルーズ主演の、これまたベトナム戦争を題材にした「映画」でアカデミー監督賞を受賞しています。
個人的に、
戦争映画で好きなのは「プライベート・ライアン」派ですので、「プラトーン」や「7月4日に生まれて」を紹介する事はありません。好きな作品ですけどね。
どちらかと言えば、
「JFK」のオリヴァー・ストーンとして印象深くなってしまっています。こちらは大好きです。いつか紹介したいぐらいです。3時間越えの観るのが大変な「映画」ですが。
戦争映画や社会派ドラマで有名なオリヴァー・ストーンの、
「エニイ・ギブン・サンデー」、
ちょっと異質な感じを受けますけど、
アメリカンフットボールの世界の内情、選手の引き抜きやフランチャイズ移転問題、現場を知らないオーナーとヘッドコーチの対立、傲慢な態度を見せるQBとの確執などなど、
実在する選手やチームなどを連想できるぐらいリアルで、シリアスな物語を描いている作品です。
実話ではありませんが、臨場感はバッチリです。
アメフトを知らない方でも楽しめるドラマ性がしっかりと描かれている、
「エニイ・ギブン・サンデー」
おすすめです。
最後に
アル・パチーノの事は多少書いてきましたけど、
オリヴァー・ストーン監督については初めてですかね。
アメリカの政府や政治に物申す系の「映画」が多いので、
あまりピンと来ない作品が多いのですが、「映画」自体の力は相当ですから、
是非、観たことがない方は1度、
オリヴァー・ストーン監督作に触れてみてください。
「プラトーン」からが間違いないでしょうが、テーマが重すぎるので、
出来たら、
「エニイ・ギブン・サンデー」から観て、よく分かっていないアメフトの世界を気軽に楽しんで、
その後、
テーマの重い「プラトーン」や「7月4日に生まれて」を視聴して、
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」という上映禁止にもなったバイオレンスに触れた挙句、
「JFK」の3時間に挑む、
流れとしてはこれが良いのではないかと、個人的には思っています。
まずは、
「エニイ・ギブン・サンデー」から、
おすすめします。
ではまた。
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