安生正のリアル災害小説『首都決壊』あらすじ/評価/感想【荒川決壊・巨大竜巻・大規模停電】
2012年、
第11回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞した、
「生存者ゼロ」の著者、安生正による災害小説、
『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』。
『首都決壊』
✅ 記録的豪雨、巨大竜巻、大規模な停電に襲われた首都を舞台にしたリアルな災害小説
✅ この複合災害に、防災専門官の1人の女性官僚が立ち向かう物語
首都圏に住む人にとっては、
他人事とは思えない内容の小説になっています。
私もその1人・・・読後、色々な感情が湧き上がりますけども、
少し、怖くなりましたね。
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安生正『首都決壊』あらすじ/評価/感想
『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』安生正
- 「序章」8〜
- 第一章「レベル1」20〜
- 第二章「レベル2」116〜
- 第三章「レベル3」190〜
- 第四章「レベル4」268〜
- 「終章」386〜
あらすじ
『首都決壊』あらすじ
ある真夏の金曜日、
埼玉県および東京都を流れ東京湾に注ぐ荒川上流を、
記録的豪雨が襲い、
巨大な竜巻が東電の変電所を破壊した。
そんな中、
内閣府防災政策企画官の文月祐美は、
官邸で対応に奔走。
だが、
大災害への経験が乏しい内閣は、
政策ブレーンの顧問団が繰り出す無意味な対応に従い、
判断ミスを重ねていく。
そして、
首都を流れる荒川は決壊の瀬戸際へ・・・。
消防団員として災害の最前線で命をかけて戦う夫、
幼い息子を持つ母親でもある文月は、
保身に走る政治家たちと暗い影が覗く顧問団に、
かけがいのない無数の命を守るため、
反旗を翻す。
〜『首都決壊』〜
評価
※『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』、
2022年8月1日現在の評価です。
〈Amazon:3件のレビュー〉
平均で
〈honto:5件のレビュー〉
平均で
〈楽天ブックス:5件のレビュー〉
平均で
おじさんの感想
「このミス」大賞の大賞を受賞した「生存者ゼロ」、
その著者:安生正によるリアルな災害小説、
『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』を読ませていただきました。
首都圏在住の私にとっては、
絵空事とは思えない内容の1冊でしたね。
未曾有の災害が起こった時、自分の身は自分で守らなければいけない、
そう感じましたし、
ある意味、怖さも感じつつ、悲しくもなる物語。
災害への対応が遅れる、といったレベルではなく、
国民を無視し、まずは保身に走る官僚たちの立ち振る舞いに胸糞が悪くなり、
怖くなりましたよ。
そこまで悪くないだろうと思いたいけど、あり得るな・・・と。
現実世界でですね、
この物語の主人公、文月祐美のような存在が1人でも、官僚組織の中に居てくれる事を願わずにはいられません。
居るはずだ、そう信じたい・・・。
「東日本大震災を忘れるな!」という警鐘とも受け取れる1冊、
安生正のリアル災害小説『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』、
読後に色々な感情が溢れますけど、
読み進めてみてはいかがでしょうか?
最後に
第11回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞した、
「生存者ゼロ」の著者、安生正による災害小説、
『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』を紹介させていただきました。
映画にもできそうな物語です。
ゴジラをリアルな災害と描いた「シン・ゴジラ」のような作りになって、
二番煎じ的に感じてしまうかもしれませんけど、
これはこれで映像として観てみたいですね。
強烈な政治家批判の映画になりそうですし。
小説や映画なら大歓迎です。
現実世界で起こったとしたら・・・メチャクチャ嫌。
ではまた。