「生存者ゼロ」、恐怖はすぐそこまで!?、安生正の「ミステリー小説」

2020年2月11日

恐怖の出どころは一体どこから?」

安生正のデビュー作、

生存者ゼロ」。

第11回「このミステリーがすごい!大賞大賞受賞作

パニック・ミステリー」とも言うべき作品です。

恐怖の出どころ」に、驚愕してください。

では早速。

「生存者ゼロ」、「恐怖の出どころ」はまさか・・・

 

生存者ゼロ」 安生正

第11回「このミステリーがすごい!大賞

受賞作 著者
大賞 生存者ゼロ 安生正
優秀賞 秘密結社にご注意を 新藤卓広
「童石」をめぐる奇妙な物語 深津十一
隠し玉 婚活島戦記 柊サナカ
残留思念操作
オレ様先生と女子高生・莉音の事件ファイル
あいま祐樹
最終候補 ポイズンガール 藍沢砂糖
梓弓 堂島巡

 

ネタバレせずに、紹介します。

生存者ゼロ」の主人公は2人と「恐怖」です。

主人公の1人:冨樫
中央アフリカで研究に取り組んでいる感染症学者。若くして医学賞を受賞するなど輝かしい経歴の持ち主。
中央アフリカで研究に取り組んでいる最中、妻が原因不明の感染症にかかり亡くなります。
悲劇は連鎖するのか、一人息子までもが体調不良で・・・。
この富樫が主人公の1人です。

もう1人の主人公:廻田
根室沖に浮かぶ採掘ターミナルからの連絡が途絶えて、テロの可能性を危惧した政府は、近くを航行していた自衛艦から特殊部隊を派遣しました。その部隊のリーダーが廻田です。
現場に到着した廻田が発見したのは、
全身を掻きむしったあとのある死体の数々、血まみれになっている船員たちの死体でした。
第一発見者と言える廻田が、もう1人の主人公です。

政府は、未知のウイルスを恐れて廻田たちを隔離します。

ここで富樫が絡んで来ます。

感染症学者である富樫に、原因究明をしてもらおうと要請して、調査に当たらせます。

原因が分からないまま、時は淡々と過ぎ去り、

とうとう第2の事件が発生してしまいます。

 

もう1つの主人公:「恐怖

ウイルスの仕業なのか、他の原因はあるのか、

足音を忍ばせて近寄って来た「恐怖」に、人類は驚愕させられてしまいます。

安生正のデビュー作、

パニック・ミステリー小説」、

生存者ゼロ

人間の背後を蠢く「恐怖」を堪能してください。

 

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「生存者ゼロ」を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

「生存者ゼロ」を読んだAさんのレビュー

読み進めて7割ぐらいまではアウトブレイク的な内容と思っていたのですが、ちょっとひねりが入りましたね。
しかし、読み応えはハンパなく、非常に面白かったです。
是非、実写化して欲しいと思いました。
でも、あまり現実的では無いかも・・・。

 

「生存者ゼロ」を読んだBさんのレビュー

小説の世界はやはり作り物のイメージが強いですけど、
安生正さんの小説は、凄く身近に感じてしまい怖いです。
本当に万単位で人が死んでいく恐怖。ありえそうなシチュエーション・・・。
どれもパニックサスペンスとして超一流ではないでしょうか。

 

「生存者ゼロ」を読んだCさんのレビュー

強烈なパニックスリラー。
北太平洋に浮かぶ石油採掘基地で職員全員が無残な死体となって発見されます。
自衛隊員の主人公が調査に乗り出しますが・・。
とんでもない真の原因に驚かされました。パンデミック、テロなど誰もが考えるその上から来たので、
「やられた!」と思いましたね。
「このミス」大賞受賞作なのですから、ただのパニック小説であるわけが無いんですけどね。
無能な政治家たちの馬鹿騒ぎも読んでいて痛快でした。
主人公が活躍し過ぎな気もしますが、まぁそこは「フィクション」という事で。秀作でした。

 

「生存者ゼロ」を読んだおじさん

他の方もおっしゃっていますが、
初めて読み始めた時は、私も「アウトブレイク」を思い出しながらでしたね。
途中から、もっと気持ちの悪い身近な存在に「恐怖」する事になるんですけど。

 

安生正という作家を知ったのは、この「生存者ゼロ」でした。
このミス!大賞関連だから手に取った作品です。

パニック・ミステリー」なんて書いてしまっていますが、
主人公には悲しい過去があったり、任務に命をかけている男の使命感も色濃く描かれていますので、
読み物として、しっかりとした「ミステリー小説」として、
読み応え十分な作品になっていると思います。

生存者ゼロ」は、
人間と「恐怖」の戦いを描いた「小説」です。
想像する事は安易な「恐怖」ですけど、身近な存在に背筋が寒くなる事をお約束します。

安生正の「このミス!大賞大賞受賞作
生存者ゼロ
オススメです。

 

 

 

安生正について

 

安生正(1958年〜)は、京都府京都市出身の小説家、推理作家です。

2012年に「生存者ゼロ」で、
第11回「このミステリーがすごい!大賞大賞を受賞。作家デビューをしています。

これまでの主な作品は、

年・(出版元) 小説
2014年(宝島社文庫) 生存者ゼロ
2015年(宝島社文庫) ゼロの迎撃
2016年(宝島社) ゼロの激震
2017年(実業之日本社) Tの衝撃
2018年(幻冬舎) レッドリスト

私が読んだのは、
生存者ゼロ」、「ゼロの迎撃」、「ゼロの激震」です。
Tの衝撃」と「レッドリスト」はまだ読んでおりません。文庫化されていないようですから。

まだデビューして間もない作家さんですので、
作品自体もまだ少ないです。これからの作家さんですね。

安生正の「ゼロシリーズ」は、
ほとんどがパニック系の「小説」になっています。
あり得るようであり得ないでほしい、あり得ないけど想像しやすい、
そんな感じで、読者に恐怖心を与える「小説」です。ホラーではありませんけど。

人間のドロドロした本格「ミステリー」にお腹いっぱいになっている方に、
オススメしたい作家さんです。
人間では太刀打ち出来るか微妙な脅威、その脅威に立ち向かっていく人々を、
パニック・ミステリー」として楽しんで欲しいと思っています。

生存者ゼロ
オススメです。

 

最後に

 

安生正の「小説」を紹介したのは初めてです。

いつも書いておりますが、これも、

このミステリーがすごい!大賞で知った「小説」です。

今まで「小説」を40冊ほど紹介してきましたけど、

このミステリーがすごい!大賞にはいつも助けてもらっています。

この賞が無かったら、私はこのブログで「小説」を紹介していなかったかもしれません。

このブログの「小説」カテゴリーは、

このミステリーがすごい!大賞と共に進んでおります。

 

どうでもいい事を最後に書いてしまいましたが、
楽しめる「小説」が数多くある賞ですので、
是非1度、
このミステリーがすごい!」大賞関連の「小説」を読んでみてください。
良い暇潰しになると思いますのでね。

 

ではまた。

 

 

 

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