SFドラマ『AWAY ー遠く離れてー』シーズン1「母は火星へ」
このドラマを視聴していると、幾度となく頭の中に浮かんでくる映画が、
「アポロ13」
監督ロン・ハワード、
トム・ハンクス主演、実話を基に制作された名作を思い出してしまいます。
この2つの作品、設定的には異なっているんですけど、
(「アポロ13」は月へ、『AWAYー遠く離れてー』は火星へ)
有人の宇宙探査機に巻き起こる困難と、地上でサポートしているチームの苦悩、
観れば観るほど「アポロ13」を追いかけているように思えてしまって、
そこまで目新しさを感じない方もいるかもしれません。
ですが、安心して再生ボタンを押して頂いて大丈夫ではないかと。
「アポロ13」のパクリではないですし、
地球に残った家族達をより深く描いている作品、ドラマとして楽しめますしね。
似たり寄ったりのシーンがあるのは事実ですけど。
スポンサーリンク
SFドラマ『AWAYー遠く離れてー』
『AWAYー遠く離れてー』
『AWAYー遠く離れてー』予告編 - Netflix
出演(役名) | ヒラリー・スワンク(エマ・グリーン:有人火星探査機の船長) |
ジョシュ・チャールズ(マット:エマの夫) | |
タリタ・ベイトマン(アレクシス・”レックス”:エマの娘) | |
ヴィヴィアン・ウー(ルー:有人火星探査機の中国人女性クルー) | |
マーク・イヴァニール(ミーシャ:有人火星探査機のロシア人クルー) | |
アトー・エッサンドー(クウェシ:有人火星探査機のクルー) | |
レイ・パンサキ(ラム:有人火星探査機のクルー) | |
配信 | Netflixで9月4日から配信中 |
『AWAYー遠く離れてー』シーズン1(全10話)
エピソード | タイトル | 再生時間 |
1 | ゴー | 57分 |
2 | 帰還不能 | 49分 |
3 | 天の半分 | 49分 |
4 | 立派な宇宙船 | 44分 |
5 | 宇宙の犬たち | 55分 |
6 | 少しの信仰 | 49分 |
7 | おやすみなさい かせいさん | 51分 |
8 | 希望の兆候 | 49分 |
9 | スペクトル | 47分 |
10 | いるべき場所 | 49分 |
スポンサーリンク
あらすじ
『AWAYー遠く離れてー』あらすじ
人類にとって月は身近な存在、しかし、”火星”は遠く離れた存在。
そんな”火星”に人類初の有人火星探査機が飛び立つことになる。
アメリカを代表してその探査機に乗り込むことになったエマ・グリーン。
船長として多国籍チームを率いる重大な任務を背負う。
期間は3年。エマは夫であるマット、娘のアレクシスを地球に残し、
”火星”に到達、調査という大きなプロジェクトに邁進していく。人類が未だかつて経験していない、遠く離れた宇宙で巻き起こる困難。
長い時間を共有し、その全てをチーム全員で乗り越えなければいけない苦悩。
地球でサポートしてくれるプロジェクトチームの支えと、
地球に残してきた家族達の支えを受けつつ、エマ達は”火星”に向かう。
成功の鍵は、サポートか、家族の存在か、信念、名誉、使命感・・・。遠く離れた宇宙で、死と隣り合わせの任務を遂行するしかない彼らは、
無事に”火星”にたどり着き、プロジェクトを成功させ、
そして、
家族の元へ帰れるのか。”火星”までの道のりは遥か遠く・・・。
〜『AWAYー遠く離れてー』〜
上にも書きましたが、有人宇宙探査のSFですので、
どうしても「アポロ13」を思い出してしまいます。おじさんだからかもしれませんけど。
ただ、設定は異なっていまして、
「アポロ13」は1970年に起こった実話を基に制作された映画。
『AWAYー遠く離れてー』は今よりも未来、近未来を舞台としたドラマです。
月に行くのがそれほど難しいわけではなく、月にある基地を経由して”火星”へ・・って感じですから。
技術的にも格段に進歩した未来、時代背景も全く違います。
そして、「アポロ13」よりも事細かく描かれているのが、
地球に残った家族達、地球から探査機をサポートするチーム。
主人公のエマは、宇宙飛行士の前に1人の母親ですし、
多国籍チーム1人1人にも離れた家族の存在があります。
そして、地球から技術的なサポートをするチーム。
宇宙というSFはしっかり描かれていますけど、
より濃く描かれているのが”人間ドラマ”。単純なSF・パニックものではありません。
”家族”を大事に描いているドラマです。
派手なSFを期待してしまうと、若干の物足りなさを感じる『AWAYー遠く離れてー』。
しかし、
”人間ドラマ”を視聴してみようとすれば、最後までしっかりと楽しめると思います。
『AWAYー遠く離れてー』シーズン1、全10話、
Netflixで視聴可能となっています。
エマ・グリーン役:ヒラリー・スワンクについて
ヒラリー・アン・スワンク(1974年7月30日〜)は、
アメリカの女優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1999年 | ボーイズ・ドント・クライ | ブランドン・ティーナ |
2000年 | ギフト | ヴァレリー・バークスデール |
2002年 | インソムニア | エリー・バー |
2003年 | ザ・コア | レベッカ・チャイルズ大佐 |
2004年 | ミリオンダラー・ベイビー | マギー・フィッツジェラルド |
2006年 | ブラック・ダリア | マデリン・リンスコット |
2011年 | ニューイヤーズ・イブ | クレア・モーガン |
2017年 | ローガン・ラッキー | サラ・グレイソン |
2020年 | ザ・ハント | アシーナ・ストーン |
・「ボーイズ・ドント・クライ」(1999年)
☆第72回アカデミー主演女優賞受賞
☆第57回ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)受賞
☆英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
・「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)
☆第77回アカデミー主演女優賞受賞
☆第62回ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)受賞
アカデミー主演女優賞を2回受賞している名女優。
それなのにちょっと地味な印象を受けるヒラリー・スワンク、
派手な作品にほとんど出演していないのが原因かもしれません。「ザ・コア」ぐらいでしょうか。
1番有名なのは(個人的にかも)、
クリント・イーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」、
女性ボクサー:マーガレット(マギー)・フィッツジェラルド役は強烈でしたね。
作品そのものも強烈でしたけど・・・。
あとは、「TENET テネット 」のクリストファー・ノーラン監督作、
ダークなサスペンス「インソムニア」の女性刑事:エリー・バー役も印象深い女優さんです。
そんな名女優のヒラリー・スワンクが主演しているドラマ、
『AWAYー遠く離れてー』
有人火星探査機の船長エマ・グリーン役を熱演しています。
このドラマの中では圧倒的な大物俳優です。
スポンサーリンク
マット役:ジョシュ・チャールズについて
ジョシュア・アーロン・チャールズ(1971年9月15日〜)は、
アメリカの俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1989年 | いまを生きる | ノックス・オーヴァーストリート |
2003年 | S.W.A.T. | T・J |
2005年 | フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い | ファウラー捜査官 |
2009年 | アフターライフ | トム・ピーターソン |
2015年 | ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 | ブライアン・ケルダー |
2016年 | アメリカン・レポーター | クリス |
ジョシュ・チャールズ出演作の中で、
最も有名なのは「いまを生きる」ではないでしょうか。
監督ピーター・ウィアー、
ロビン・ウィリアムズ主演の名作「いまを生きる」。
ノックス・オーバーストリート役で出演。
SFドラマ『AWAYー遠く離れてー』では、元宇宙飛行士のマットを演じています。
妻エマを”火星”に送り出し、娘のアレクシスと共に地球に残って、
遠く離れた地球から、遠く離れた妻エマをサポートする良き理解者役。
地球に残った家族達にも様々な出来事が起こり、
マット自身の人生にも大きな転機が訪れるんですけど、それでも常に妻エマをサポート。
このドラマの主役の1人ですね。
ルー役:ヴィヴィアン・ウーについて
ヴィヴィアン・ウー(1966年2月5日〜)は、
アメリカを拠点に活動している、中国の上海生まれの女優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1987年 | ラストエンペラー | 文繍(ぶんしゅう) |
1993年 | 天と地 | Madame Lien |
1997年 | 宋家の三姉妹 | 宋美齢 |
2001年 | ディナーラッシュ | ニコーレ・チャン |
第60回アカデミー賞で9部門を受賞した「ラストエンペラー」。
(作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞、録音賞、衣装デザイン賞、美術賞、作曲賞の9部門)
ヴィヴィアン・ウーはこの「ラストエンペラー」に出演(文繍役)、
中国人女優として有名になる足掛かりになりました。
個人的には全く覚えておらず、でしたけど。「ラストエンペラー」はしっかりと観たのに・・・。
そんな感じでしたので、
『AWAYー遠く離れてー』で視認した時、どっかで観たことのある女優さんだな、ぐらいでしたね。
『AWAYー遠く離れてー』では中国人女性宇宙飛行士ルー(ワン博士)を熱演。
彼女も夫と息子を地球に残して、命がけで有人火星探査機に乗り込んでいます。
中国からの政治的な圧を背負わされ、苦悩の連続となっていきますが、
エマ達と共に”火星へ!”と奮闘します。
魅力的なキャラクターの1人です。
おじさんの感想
(序盤がだるく感じたけど、結局ラストまで楽しめたSFドラマ)
有人火星探査機の船長として、宇宙に飛び立つ母親エマが主演のドラマ、
『AWAYー遠く離れてー』
見応えのあるドラマでした。
ただですね、正直に言うと、
中盤辺りまでがちょっとだるかったんですよ。
イマイチかもな〜なんて思いながら視聴していました。スピード感無いなと。
それでも最後まで視聴できたのは、
中盤から一気に加速する物語、終盤にかけての追い込みですね。
宇宙に飛び立ったクルー達、地球に残った家族、
この2つの描写が1:1という感じでしたから、少しスピード感の欠けた序盤。
そのスピード感に欠けた序盤が引き伸ばされて中盤に突入。
しかし、中盤から終盤にかけては、ギアが入ったようにスピード感が増して、
再生ボタンを止めることなく視聴してしまいました。
「アポロ13」的な描写はいくつか見受けられますが、
宇宙探査を描いた作品でそれは致し方ないかなと。むしろ、宇宙探査機のクルー達、地球に残った家族達をより濃く描いた作品になっているのではないか、そう感じました。
月と火星の違いもありますしね。
遠く離れた宇宙から、火星と家族を思うクルー達、
遠く離れた地球から、クルー達の安全を願う家族やサポートチーム、そんな様々な視点から描かれているSFドラマ、
『AWAYー遠く離れてー』
ちょっとだるい序盤を乗り越えれば、ラストまでしっかりと楽しめる海外ドラマだと思います。
シーズン1全10話、Netflixで視聴可能となっています。
シーズン2を楽しみに待ちたいですね。
スポンサーリンク
最後に
NetflixオリジナルSFドラマ『AWAYー遠く離れてー』を紹介させて頂きました。
「アポロ13」、「インターステラー」、「オデッセイ」あたりを観てきた方達にとっては、
あまり目新しさを感じないSFかもしれませんけど、
ドラマという尺で”人間ドラマ”を描ききっている感はありますから、
序盤さえ乗り越えてしまえば、ラストまで楽しめる物語ではないかと。
あとこれは、ちょっとしたネタバレになってしまうかもしれませんが、
シーズン1より、
シーズン2の方が面白そうだなという気持ちの良い終わり方をします。
SF感が増したシーズン2になるのでは、そんな感じの。
シーズン2の制作が決定しているのかはまだ不明、
気長に待ちますよ、という気持ちになったシーズン1でした。
ではまた。
→→予言的中?『アウトブレイクー感染拡大ー』、現実世界とリンクするドラマ
→→韓国ゾンビドラマ『キングダム』、「ウォーキング・デッド」版ゾンビより怖すぎる
→→『リアリティZ』Netflixが贈るブラジル産ゾンビドラマの感想【ネタバレ無し】
→→Netflixドラマ『ラグナロク』シーズン1のあらすじと感想、サクッと観られます