ピエール・ルメートル最新作、カミーユ警部復活「わが母なるロージー」

その女アレックス」が有名なピエール・ルメートル

そのピエール・ルメートル作品の登場人物、
個性的で魅力的な警部カミーユ・ヴェルーヴェン

彼らが帰ってきました。

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズは3部作でしたが、

今回の「わが母なるロージー」は、

2作目と3作目ののお話です。

 

ピエール・ルメートル最新作、「わが母なるロージー」

 

わが母なるロージー ピエール・ルメートル

刊行年月 時系列 タイトル
2015年10月 悲しみのイレーヌ
2014年9月 その女アレックス
2019年9月 わが母なるロージー
2016年10月 傷だらけのカミーユ

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの中編作品、番外編になります。

ネタバレをせずに、紹介します。

・カミーユ・ヴェルーヴェン警部
パリ警視庁犯罪捜査部の警部。
身長145㎝、少し短気な性格。身長がハンデとはならない捜査能力の持ち主です。
過去に経験した凄惨な事件、その当事者でもあったカミーユ
今回彼が巻き込まれる事件は、パリで起きた爆破事件です。

パリのジェゼフ=メルラン通りで大きな爆発が起こり、
一瞬にして街の様子が変わりました。

地震のような揺れと当時に強烈な爆風。
窓ガラスや車が吹き飛ばされ、あちこちで倒れている人々、
徐々にざわめきが広がって、大声、叫び、うめき声、
街並みは一瞬で顔を変えてしまいました

その爆発を起こしたのは砲弾
第一次世界大戦時の砲弾が引き起こした爆発
砲弾に起爆装置を付けて、人為的に爆発された砲弾です。事故ではなく事件です。

そしてある男が出頭してきます。

カミーユ・ヴェルーヴェンと話したい。爆弾を仕掛けたのはです。あと6個の爆弾を仕掛けてあります。目的があるんです。その目的は・・・。」

パリで起きた爆発事件出頭してきた犯人
カミーユ・ヴェルーヴェン警部と爆発を引き起こした犯人とのやり取り、
残り6個の爆弾を巡り繰り返される尋問、
最終的にたどり着いた犯人の目的とは?
ピエール・ルメートルの最新作「わが母なるロージー」、
カミーユ警部が体験する悲しい結末を堪能してください。

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「わが母なるロージー」を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

 

「わが母なるロージー」を読んだAさんのレビュー

あっという間に読み終わりました。
このシリーズが大好きだから、警部にまた会えて嬉しかったです!
この小説を読んで、第一次世界大戦時のフランスを少しだけ調べてしまいましたw

 

 

「わが母なるロージー」を読んだBさんのレビュー

パリで起きた爆破事件。犯人が名乗りを出てあと6つ仕掛けてあるという。
そこからタイムリミットサスペンスのような緊迫した展開に。
犯人とその◯◯との関係性やカミーユの捜査とプライベート。
短い作品ながら圧倒されてしまいます。

 

 

「わが母なるロージー」を読んだCさんのレビュー

シリーズ三部作が好きで、この中編を待っていました!
今回は中編という事で短くさっぱりとした内容で、キャラも落ち着いている印象でした。
前の巻を読んで少し間が空いていたのですが、イメージが強いシリーズだったのですぐ入り込めました。
やっぱりこのシリーズは少し「奇抜」な内容だなぁと実感しました。
私にはついて行けない事もありましたが、そこがいい!と思って楽しませてもらいました。

 

 

「わが母なるロージー」を読んだおじさん

久々に読んだピエール・ルメートル作品、
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの中編番外編
わが母なるロージー
堪能させて頂きました。

200ページそこそこの短いストーリーですので、
非常に読みやすく、通勤時間内で読み進めても、3日間もあれば読み終えてしまいます。
カミーユ警部と犯人のやり取り、
取り調べから導き出される最終的な結末
閃光が走ったかのような終焉、その驚きと、映像として出てきてしまうラストに打ちのめされる、
そんな作品が「わが母なるロージー」です。

前作までの物語とは少し違った感じの作品。
凄惨な事件が描かれている訳ではありません。犯人の心情がメインの「小説」です。
前作までの感じを期待してしまうと、肩透かしを喰らう可能性がありますので、
あくまで中編番外編として読み進める事をおすすめします。

ピエール・ルメートルの、
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの中編番外編
わが母なるロージー
短い物語ですけど、最後に待っている閃光に打ちのめされてください。

 

ピエール・ルメートルの最高に後味の悪い小説

 

ピエール・ルメートル(1951年4月19日〜)は、
フランスの小説家、推理作家、脚本家です。

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作、
その女アレックス」は、
「このミステリーがすごい!2015」海外部門第1位
「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位
「このミステリが読みたい!」海外編第1位
「IN★POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位
本屋大賞翻訳小説部門第1位
ここまでの評価によって、文春文庫版が60万部を超える大ヒット作となっています。

私も読んでおります。

が、

私がまずおすすめしたいのは、「その女アレックス」ではありません。

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作

刊行年月 時系列 タイトル
2015年10月 悲しみのイレーヌ
2014年9月 その女アレックス
2019年9月 わが母なるロージー
2016年10月 傷だらけのカミーユ

悲しみのイレーヌ」をまず読んでおく事をおすすめします。

個人的には、
その女アレックス」よりも遥かに「悲しみのイレーヌ」の方が好きです。
あの、
後味の悪い映画でお馴染みの「セブン」を思い起こさせるラストを搭載している「小説」です。

悲しみのイレーヌ」で最高の後味の悪さを堪能した後、
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを読み進めて頂ければなと。

刊行年月 読む順番 タイトル
2015年10月 悲しみのイレーヌ
2014年9月 その女アレックス
2016年10月 傷だらけのカミーユ
2019年9月 わが母なるロージー

わが母なるロージー」は、
悲しみのイレーヌ」ほどの後味の悪さはありません。
悲しみの閃光によって打ちのめされますけどね。

ピエール・ルメートルの、
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ、おすすめです。

 

最後に

 

ピエール・ルメートル最新作、
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの中編番外編
わが母なるロージー」を紹介させて頂きました。

200ページそこそこの短いストーリーですので、
サラッと読み終える事の出来るミステリー、
暇潰しの期間は短いですけど、読み応え十分な作品です。

ラストの閃光によって、複雑な感情の残る「小説」です。

映像として出てきてしまうあのラストまで、
短い時間で到達出来ます。良いか悪いかは微妙ですけどね。
わが母なるロージー」、手にとってみてください。

ではまた。

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