「おじさん」達の「ストリップ」、カッコいいですよ
目の保養になるかは疑問です。
まぁまぁ歳を重ねたおじさん達の物語。
仕事はないけど、稼がなくてはいけない。
家族はいるし子供もいるし、
失業しているからといって、
生活レベルを落とすには歳を取りすぎたし・・・。
そんなおじさん達が一念発起して選んだ職業は、
「ストリップ」です。
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ストリップの印象
「剥ぎ取る(はぎとる)」、英語で「soripper(ストリッパー)」
一般的に、
日本でストリップといえば男性の遊び場ですね。
今はほとんどなくなっていると思います。
私も1度だけ行った事があります。
温泉街で先輩に連れられて、そんな感じでした。
男達のどうしようもない欲求から生まれた遊び場、
そういう印象が強いですね。
まぁ、実は・・・楽しかったですけど・・・。
ストリップは、男性のもの?それとも・・・。
ストリップといえば、
女性がダンスをしながら裸体を晒しているのを、
男性が見て楽しむもの、基本的なシステムはそういう事だと思います。
そんな基本的なシステムが、もし、逆ならどうでしょうか?
男性がダンスをしながら裸体を晒す、女性がキャーキャー言いながら見て楽しむ
女性の裸を見て満たされる男性がいれば、
男性の裸を見て満たされる女性がいたって不思議ではありません。
男だけの遊び場ではない!
女性だって日頃のストレスを解消するために、
男性ストリップを見ても良いではないかと。
若くて筋肉ムキムキの男性ストリッパー、
それなら理解できます。
ただですね、
もし、
男性ストリッパーが、
冴えないおじさん達だったら、女性は見に行きますかね?
「女性専用」の「おじさん」ストリッパー作品
「フル・モンティ」
監督 | ピーター・カッタネオ |
出演(役名) | ロバート・カーライル(ガズ) |
マーク・アディ(デイヴ) | |
トム・ウィルキンソン(ジェラルド) | |
スティーブ・ヒューイソン(ロンパー) | |
ポール・バーバー(ホース) | |
ヒューゴ・スピアー(ガイ) | |
ウィリアム・スネイプ(ネイサン:ガズの息子) | |
イギリス公開 | 1997年8月29日 |
日本公開 | 1997年12月13日 |
受賞した主な映画賞
映画賞 | 受賞 |
エディンバラ国際映画祭 | 観客賞 |
アカデミー作曲賞 | コメディー/ミュージカル部門 |
英国アカデミー賞 | 作品賞・主演男優賞・助演男優賞・観客賞 |
ヨーロッパ映画賞 | 作品賞・観客賞 |
MTVムービー・アワード | 新人監督賞 |
主演のロバート・カーライルは、
英国アカデミー賞:主演男優賞を受賞しています。
「おじさん」ストリッパー作品、軽く紹介
「フル・モンティ」あらすじ
不況の嵐が吹き荒れているシェフィールド。
失業の波に飲まれた男達がいる反面、
女たちは熱狂の渦の中に。
ある日、巡業でやってきた男性ストリップ集団「チッペンデール」。
彼らのショーを見る女たちは熱狂、大盛況だった。
その事実を知ったガズは、一人息子がいるにも関わらず、
失業中。
稼ぐしかない、1発デカイのを当てないと・・。
「これしかない!」
ガズが選んだ大逆転への道、
ストリップ!!〜「フル・モンティ」〜
ネタバレせずに、紹介します。
鉄工所を解雇されたおじさん(ガズ)、
離婚した元妻と親権問題で揉めることになります。
700ポンド必要になり、なんとか息子(ネイサン)との共同親権を確保したくて、
お金を稼ごうと奮い立ちます。
そこまでは良いのですが、結局思いついたのはストリップ。
男性ダンサーが稼いでいるからという、
安易な考えから動き出してしまいます。友達を引きずり込み、
最終的に集めたのはおじさん達、6人です。
この6人のおじさん達が、どうやってストリップの舞台に立つのか、
おじさんストリッパーズを見にくる女性はいるのか?
おじさんが若い男に勝てる要素はありません。では、武器は何か?
おじさんにはこれしかありません。
「フル・モンティ!」
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おじさんには丁度良い、「おじさん」ストリッパー
約20年前に公開された作品です。
なぜか今でも、
私の頭の中では良い映画として記憶されています。
6人のおじさん達に共感してしまいました。
6人、それぞれに抱えている悩みがあって、
なんとか自分を変えようと奮闘していく様を、
90分という短い時間で見事に描いていると思います。
主人公のパパに共感できるでしょうし、
手段が「ストリップ」という異質な方法だというだけですのでね。
手段を選ばず、息子のために裸で戦うお父さん、
カッコいいです。
「映画」のラスト、バチっと決まりますよ。
私のようなおじさんと呼ばれる世代に丁度良い映画、
そんな気がしますね。
この「おじさん」達の「ストリップ」を観た方達の感想を、少しだけ
・「フル・モンティ」を観たAさん
面白かった〜。
初めは、こんなおじさん達の裸なんか見たくないよ〜、と思っていたけど、見ているうちに段々楽しみになってくるから不思議です。
選曲が素晴らしい!
結構、クスクス笑えるシーンもあって、各々人生模様もあって、楽しいコメディーでした。
少年、カワイイ。
・「フル・モンティー」を観たBさん
終始楽しい気持ちで観られるコメディーです。
無職のおじさん達が困ったり頑張ったり、きゃっきゃしながらバカをやる姿に、思わずニヤニヤしてしまいますよ。
・「フル・モンティ」を観たCさん
最高に面白かった!
随所にいかにもイングランド、って感じを受けるし、なんか好きです。
主人公が良かった!
なぜか、ダメな奴なんだけど息子のために、バカみたいな事でも頑張る系親父、好きなんですよね。
それにしても、このロバートカーライルって、トレスポといい、こういう役似合いますよね。
・「フル・モンティ」を観たおじさん
楽しめるし、不思議と感動してしまう「映画」です。
親父達の戦いは、ストリップだけどカッコイイんですよね。
マッチョ感ほぼ無し、イケメン揃いではない、ダンスのド素人、
ストリップとして楽しめる要素がほぼ無いはずなのに、
観終わった後の爽快感と、やり切った親父達に拍手を送りたくなります。
ただ、残念ながら、
若い世代の方は共感できないかもしれません。
ストリップというのを見たことある人は少ないでしょうし、
そもそもストリップに興味がないかもしれません。
だから見てもつまらない、そういうことではありませんが、
「観てみよう」、こう思った際はお気をつけください。
ストリップは性風俗です。この映画に下ネタは多いですからね。
逆に、女性にはいいかもしれません。
カッコ良くてムキムキした若いストリッパーがいいのはわかりますが、
冴えないおじさん達を、裸で戦うナイスミドルな男達と思って観ていただければ、
大丈夫かなと。
共感できないかもしれませんが、
親父達が真剣に、プライドを捨てて、ストリップに挑む様子を90分ほど、
「フル・モンティ」で確認してみてください。最高の瞬間はラストに訪れます。
最後に
私は、この映画の主人公を演じているロバート・カーライルが好きなんです。
彼が有名になったのは、
「トレインスポッティング」、あのケンカ中毒ベグビーです。
「トレインスポッティング」が1996年、
「フル・モンティ」が1997年、落差にビックリしましたね。
全く違う役柄を見事に演じるロバート・カーライル、感動してしまいました。
息子を思う父親、ピッタリでしたよ。
そんなロバート・カーライルの「フル・モンティ」、
オススメです。
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