平居紀一『甘美な誘拐』、第19回「このミス」大賞の文庫グランプリを受賞した群像劇
2002年、 宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテスト、 「このミステリーがすごい!」大賞(略称「このミス」大賞)。 2020年、 第 ...
介護ビジネスに潜む悪意の螺旋!安田依央『ひと喰い介護』のあらすじと感想
『ひと喰い』 強烈なこの言葉、何を連想しますか? 私は、人間の血肉を喰らう恐怖を連想してしまいました。 『ひと喰い』という言葉から私が連想した恐怖 ...
『久坂部羊のおすすめ小説8選』〜文庫で読む、現役医師が描く医療界の壮絶な裏側?!
文庫化されると、必ず手にとって読み進めてしまうほど好きな作家、 そこまで多くはありません。 むしろ少ないぐらいです。 迷うことなく読み進める、 そんな数少ない作 ...
自衛隊ミステリー『インソムニア』、日本ミステリー文学新人賞を受賞した辻寛之のデビュー作
自衛隊ミステリー『インソムニア』、 第22回日本ミステリー文学新人賞を受賞した辻寛之のデビュー作です。 辻寛之『インソムニア』 ✅ 「insomn ...
第18回「このミス」大賞受賞作、歌田年『紙鑑定士の事件ファイル』を読んだ感想
非常に読みやすい小説が多い文学賞でお馴染みの、 「このミステリーがすごい!」大賞。 個人的には、 活字に慣れていない人でも手に取りやすい小説が多い文学賞だと思っ ...
リカシリーズ第6弾『リフレイン』、現実世界と「リカ」をリンクさせる最恐エピソード
『リフレイン』、この言葉を英語にすると、 「refrain」・・(‥を)控える、断つ、やめる、我慢する このような意味を持っている言葉と認識されていますが、 音 ...
新シリーズになるかも?中山七里の『能面検事』あらすじと感想、検察ミステリーです
中山七里という作家が今まで生み出してきた強烈なキャラクター達。 読者としては、読み進めるのが楽しくて、 常に続編に期待をしてしまいます。 今回も、新たな強烈なキ ...
ピエール・ルメートル『監禁面接』、57歳男性が逆転を夢見る再就職サスペンス
「その女アレックス」で有名なフランスの小説家ピエール・ルメートル。 その彼が「その女アレックス」よりも前に発表していた小説が、 『監禁面接』 『監禁面接』 ...
久坂部羊の長編小説『介護士K』あらすじと感想、読後はモヤモヤと無口に
現役の医師である久坂部羊が、 2014年に実際に起きた事件「川崎老人ホーム連続殺人事件」に想を得て、 高齢者医療と介護の現場で体験した事を基に作られた作品。 『 ...
【文庫本で読む】中山七里のおすすめ小説11選/シリーズもの、胸糞、痛快エンタメあり
幅広いジャンルの作品を世に産み続けている中山七里。 刑事ものサスペンスを読んで余韻に浸っていたら、 急にイヤミス小説で胸糞にされて、 今度は痛快なエンタメ小説で ...