
『SCS ストーカー犯罪対策室』、五十嵐貴久の新作は「身近に潜む恐怖とリアル」
「リカシリーズ 」でお馴染みとなった五十嵐貴久の新作、 『SCS ストーカー犯罪対策室』 「リカ」という存在に遭遇する確率はほぼゼロですけど、 「ストーカー」と ...

現実か空想か?久坂部羊の『黒医』、7つの短編で描くブラックな医療界
楽しい話ではありません。 むしろ、 知らない方が良かったと思える話ばかりです。 現役のお医者さんが書いている小説ですので、 どうしても現実感を伴って読み進める事 ...

「このミス!」大賞受賞作『オーパーツ 死を招く至宝』、不思議な世界観を持つミステリー
2017年、 第16回「このミステリーがすごい!」大賞、大賞を受賞した作品。 『オーパーツ 死を招く至宝』 受賞当時のタイトルは、 「十三髑髏」(じゅうさんどく ...

『科警研のホームズ』、「このミス!」大賞の優秀賞を受賞した著者によるミステリー
名探偵と聞いて名前が浮かぶのが、 シャーロック・ホームズ。 日本で言うと金田一耕助でしょうか。 様々な事件に絡んで登場する探偵役は、 鋭い洞察力と、類い稀な推理 ...

SNSミステリー『あなたもスマホに殺される』、共感?してしまう恐怖体験
お正月早々に紹介するのは相応しくない、 不気味なお話です。 1996年当時、 日本の人口が約1億2500万人、携帯電話の契約数が約867万台。 2019年、 日 ...

中山可穂の圧巻ノワール小説『ゼロ・アワー』、少女の悲しい復讐劇です
初めて読んだ作家さんの作品です。 文庫の帯に記載されている、 「圧巻のノワール」という文章。 「ノワール」というのは、 フランス語で「Noir」(ヌワール、ノワ ...

中山七里の『翼がなくても』、ハンデを背負った女性アスリートの復活劇
前回読んだ中山七里作品が、 「ワルツを踊ろう」でしたので、 今回の『翼がなくても』は面食らいました。 「ワルツを踊ろう」は、 1人の男が闇に取り込まれて踊り狂う ...

『ちょっと1杯のはずだったのに』、忘年会シーズンに読んでおく「ミステリー小説」
この世からお酒が無くなっても、 一切影響を受けないおじさんですが、 飲まない訳ではないんです。 習慣化されていないだけで、 嫌いというほどでもありませんけど、 ...

第162回芥川賞・直木賞の候補作が決定!10人中7人が初候補
先日、 第162回芥川賞候補作品、 第162回直木賞候補作品が発表されました。 2019年の下半期の受賞作、その候補となったそれぞれの5作。 選考委員会は、 2 ...

医療小説『告知』、久坂部羊が描く「在宅医療」の壮絶な現実を短編集で
ユーモアを交えながら、 フィクションとして描かれている医療小説なら、 ワクワクドキドキしつつ、 楽しく読み進められますけど、残念ながらこの小説は無 ...