【文庫本で読む】中山七里のおすすめ小説9選/シリーズもの、胸糞、痛快エンタメあり

2021年3月8日

幅広いジャンルの作品を世に産み続けている中山七里

刑事ものサスペンスを読んで余韻に浸っていたら、
急にイヤミス小説で胸糞にされて、
今度は痛快なエンタメ小説で読後感最高・・・。

これだけ振り幅の大きな作家さんも珍しいですね。

引き出しの多さが半端ではありません。

そんな中山七里の小説を【文庫本】で読み続けてきましたので、

おすすめできる9冊を駆け足で紹介したいと思います。

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【文庫本で読む】中山七里のおすすめ小説9選

中山七里(1961年12月16日〜)は、
岐阜県出身の小説家、推理作家です。

中山七里

「さよならドビュッシー」で、
第8回(2009年)このミステリーがすごい!大賞大賞受賞して作家デビュー

48歳で作家デビューしてから、怒涛の勢いで作品を発表し続ける

2020年には、デビュー10周年を記念して、なんと、
新作単行本12ヶ月連続刊行を実施

ハードカバーで読む事がない私ですら、
「もう新作が発売しているよ」と【文庫本】を探していてビックリする中山七里作品。

「毎月以上のペースで【文庫本】の新作が出てません?」

と、錯覚するほどです。

極論ですけど、
このような作家さんを1人だけ好きになっておけば、事足りてしまいます。

「何を読もうかな〜」と悩み抜いてしまう、面倒臭い時間を削ってくれるんですよね。

しかも、シリーズものの続きが定期的にやってくるし、
新しいジャンルの作品も平気でバンバン出てきます。

同じ時間軸で生活しているようには思えない作家さんです。
【文庫本】の新作発売が早過ぎる・・・。

で、1発目に紹介する中山七里の小説がイヤミス小説胸糞系の物語

あの事件を思い出すぐらい、衝撃的な内容でした。

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「ワルツを踊ろう」・・現代版「津山事件」?

「ワルツを踊ろう」あらすじ

20年ぶりに生まれ育った故郷に帰ってきた溝端了衛。
仕事も金も、住む場所すら失った元エリートの了衛にしたら、再起をかけた新たなスタートだった。

了衛はなんとか村人たちとの交流を図り、溶け込もうと努力をするが、
冷たい目を向けられ、何をやってもうまくいかない。

やがて、了衛の心に宿ってしまった極端な感情、強烈にドス黒い想い・・・。

思い知らせてやろう

中山七里作品としては珍しい「後味の悪い小説」です。
完全なイヤミス系ですね。

そして、私はこの「ワルツを踊ろう」を読んで、
現代版、令和の時代に中山七里が蘇らせた「津山事件」ではないかと思ってしまいました。

 

 

レビュー記事⇨⇨イヤミス小説「ワルツを踊ろう」、令和版「津山事件」を描いたのか・・

 

 

「連続殺人鬼カエル男」シリーズ

「連続殺人鬼カエル男」あらすじ

「きょう、かえるをつかまえたよ。はこのなかにいれていろいろあそんだけど、だんだんあきてきた。おもいついた。みのむしのかっこうにしてみよう。くちからはりをつけてたかいたかいところにつるしてみよう」

ある日、新聞配達員が発見した死体の側にあった犯行声明文。
ひらがなばかりの幼稚さ、その幼稚さと相反する残忍な手口の殺人事件。

連続殺人鬼カエル男の歩みはここから・・・。

中山七里作品ではお馴染みの埼玉県警のコンビ「渡瀬と古手川」、
法医学教室の監察医「光崎」などが登場するシリーズものの第1作目。

「連続殺人鬼カエル男」はドラマ化もされていて、
関西テレビが動画配信サービスU-NEXTとタッグを組んで製作されました。
今現在もU-NEXTで視聴可能となっています。

 

 

レビュー記事⇨⇨「中山七里」の、可愛い表紙の「ミステリー小説」で騙されてください

続編の記事⇨⇨「悪夢ふたたび・・・」、カエルが帰ってきた「ミステリー小説」

 

 

「ヒポクラテスの誓い」シリーズ

「ヒポクラテスの誓い」あらすじ

浦和医大の研修医・栂野真琴は、偏屈で変わり者の光崎藤次郎の教室、遺体解剖を主とする「法医学教室」で研修をする事に。

埼玉県警と連携しながら、遺体が発している声にならない声を拾い上げながら、
真琴は遺体に隠されている真実と向き合っていく。

研修医・栂野真琴を主人公にした連作短編集

中山七里の「法医学ミステリー」シリーズ第1作目です。

若き研修医・栂野真琴が「法医学教室」での経験を経て成長していく物語。
こちらにもしっかりと登場する埼玉県警の面々、中山七里作品の繋がりを感じられるシリーズです。

「ヒポクラテスの誓い」もドラマ化されていて、
WOWOW連続ドラマWの「日曜オリジナルドラマ」枠で、
2016年10月2日〜10月30日まで放送されていました。主演は北川景子。

 

 

レビュー記事⇨⇨「中山七里」の「法医学ミステリー」、真相究明にひた走る研修医

続編の記事⇨⇨「ヒポクラテスの憂鬱」、中山七里の法医学ミステリー第2弾

 

 

「悪魔の弁護人」シリーズ

「贖罪の奏鳴曲」あらすじ

法外な弁護報酬、あらゆる手を使って必ず執行猶予を勝ち取り、時には無罪までも勝ち取ってしまう悪名高き弁護士・御子柴礼司

そして、彼自身が元犯罪者。
26年前に世間を震撼させた「死体配達人」事件、その犯人こそが・・・。

時を経て弁護士となった御子柴は、壮絶な過去を背負いながら法廷に立ち続ける。

「悪魔の弁護人」シリーズの第1作目です。
悪名高き弁護士・御子柴礼司を主人公とした「法廷ミステリー」。

「カエル男」シリーズ、「法医学ミステリー」シリーズ同様、
埼玉県警の「渡瀬・古手川」コンビが絡んできます。中山七里作品の繋がりはどんどん広がっていく感じですね。

「贖罪の奏鳴曲」もドラマ化されています。
WOWOWの「連続ドラマW」にて2015年1月24日〜2月14日まで放送。
主演は三上博史。

 

 

レビュー記事⇨⇨「御子柴礼司シリーズ」、ドラマ化された法廷ミステリー「贖罪の奏鳴曲」

続編の記事⇨⇨「法廷ミステリー小説」、悪魔の弁護人シリーズ2作目「追憶の夜想曲」

 

 

「ネメシスの使者」・・社会派ミステリー

「ネメシスの使者」あらすじ

平成25年8月、埼玉県熊谷市で起きた殺人事件の現場へ、
埼玉県警の渡瀬と古手川は覆面パトカーで向かった。

刺殺体となって発見された65歳の女性。

そして、壁に書かれている血文字。横一列のカタカナで、

ネメシス

ギリシア神話に登場する”復讐の女神”「ネメシス」。

この言葉と共に、事件は深い闇の中へ突き進んでいく。
犯罪加害者の家族、被害者遺族、死刑制度、司法システム・・・。
正解なんて存在しない・・・。

死刑制度に想いを馳せる事になる、かなりヘビーな社会派ミステリーです。

中山七里作品でお馴染みの埼玉県警のコンビ「渡瀬と古手川」が登場する本作。

面白い小説と紹介できないぐらい、
読後に色々と考えさせられてしまう物語でした。
半端ではない読み応えは保証しますが、心に残る感情の明暗は保証できません

 

 

 

 

「セイレーンの懺悔」・・報道の在り方とは?を問うミステリー

「セイレーンの懺悔」あらすじ

不祥事で番組存続の危機に陥った帝都テレビの報道番組、
「アフタヌーンJAPAN」

入社2年目、配属2年目の報道記者・朝倉多香美は、先輩記者である里谷太一と起死回生のスクープを狙っていた。

そんな中、東京都葛飾区で女子高生誘拐事件が発生する。
事件を追いかけ、事件の担当刑事に張り付いていた2人はやがて、
廃工場で、顔を焼かれて遺体となっている女子高生を目撃する事に・・・。

ある意味「胸糞が悪くなる小説」だった「セイレーンの懺悔」。

メインは殺人事件を追いかけるサスペンス系の物語ですが、
主人公は記者である朝倉多香美、マスコミ目線で描かれている小説です。

マスコミとは何か?、ジャーナリズムとは何か?

こちらも読後にしっかりと考えてしまいます。報道の在り方とは・・・。

「セイレーンの懺悔」もドラマ化されていて、
去年の10月18日〜11月8日にかけてWOWOWプライム「連続ドラマW」で放送されました。

主人公・朝倉多香美を演じているのは新木優子です。

 

レビュー記事⇨⇨ドラマ「セイレーンの懺悔」の原作小説、報道のタブーに切り込むミステリー

 

 

「逃亡刑事」・・現代版「ミッドナイト・ラン」

「逃亡刑事」あらすじ

ある晩、養護施設から逃げ出した8歳の少年:猛(たけし)は、
廃業したカーディーラーのショールームで、
殺人事件を目撃してしまう。

殺されたのは、麻薬密売ルートを探っていた千葉県警の生田巡査部長。

この事件を担当する事になった屈強な女刑事:高頭冴子は、
独自に捜査し犯人の目星をつける。

しかし、事件の真相に迫りつつあった冴子に、不利な証拠が捏造され、
冴子こそが生田殺害の犯人であると警察から追われる羽目に。

事件の唯一の手がかりである「目撃者」となった猛と、
警察から追われる羽目になった「逃亡者」の冴子は、
2人で追跡をかわしながら、真犯人への反撃を試みる。

個人的に、
中山七里が現代版にアレンジした「ミッドナイト・ラン」的な痛快エンタメではないかと。

おじさん2人の逃避行「ミッドナイト・ラン」が、
女刑事と少年の逃避行「逃亡刑事」へ、そんな感じを受けた小説です。

読後もスッキリとする物語ですので、気軽に読み進めてみてください。

 

レビュー記事⇨⇨痛快エンタメ『逃亡刑事』、中山七里が描く「ミッドナイト・ラン」の現代版

 

 

「翼がなくても」・・ハンデを背負った女性アスリートの復活劇

「翼がなくても」あらすじ

陸上200メートル走でオリンピックを目指す女性アスリート、
市ノ瀬沙良。

実業団に所属し、日々練習を積んでいたある日、悲劇が沙良を襲う。

まるでスローモーションを見ているかのような時間感覚の中で、
沙良は交通事故に遭ってしまう。

命は助かったが、沙良は片足という大切な翼を1つ失う羽目に・・・。

「私はもう、以前のように走れない・・・」

しかし、新しい翼に出会った沙良は、もう1度、
この2つの翼で大きく羽ばたく事を決意する。

ミステリー要素もあるにはあるんですけど、
どちらかというと、アスリートを主人公にしたスポ根的な物語となっています。

もちろん中山七里作品ですので、
「どんでん返し」もしっかりと含まれていて納得!、といった内容なんですが、
今まで紹介してきた小説とは少し毛並みの違う作品になっていると思います。

あの悪魔の弁護人・御子柴礼司も登場しますので、そこらへんも楽しんで頂ければなと。

 

レビュー記事⇨⇨中山七里の『翼がなくても』、ハンデを背負った女性アスリートの復活劇

 

 

「能面検事」・・新シリーズになり得る検察ミステリー

「能面検事」あらすじ

大阪地検一級刑事の不破俊太郎(ふわしゅんたろう)。
「能面」と呼ばれるほどに、感情の読めない表情が特徴的な凄腕の検事。

その不破と共に行動し、事件の真実を追いかけるのが、
新米女性事務官の惣領美晴(そうりょうみはる)。

大阪で起こった数々の事件、
警察でさえ辿り着けなかった本当の真実をこれでもかと暴いていく。

しかし、不破と美晴の行動はやがて、

大阪府警を揺るがす一大スキャンダルへと・・・。

「能面検事」は、中山七里が新たに生み出した強烈なキャラクター、
不破俊太郎を主人公とした検察ミステリーです。

これぐらい強烈なキャラクターだと、

この検察ミステリーは、今後、シリーズ化されるかも?

と期待をしてしまいますね。

もしかすると、中山七里がこれまでに生み出してきた先輩キャラ達との共演が、
今後の作品で読めるかもしれません。シリーズ化、期待しています。

 

レビュー記事⇨⇨新シリーズになるかも?中山七里の『能面検事』あらすじと感想、検察ミステリーです

 

 

最後に

 

駆け足ではありましたが、
中山七里のおすすめ小説9選を紹介させていただきました。

この他にも、
「岬洋介シリーズ」や「刑事犬養隼人シリーズ」、
「毒島シリーズ」など多彩なジャンルの作品が目白押しですので、
中山七里作品の1つの取っ掛かりとしてまずは1冊!

そんな感じでこの記事を利用して頂けたら幸いです。

間違い無く言えることは、

中山七里作品を好きになっておくと、確実に暇が潰せる

私はず〜っと助けられています。

ではまた。

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