「SF映画」なのに、「ヒューマンドラマ」として
代表的な「SF映画」といえば、
「スターウォーズ」や「インデペンデンス・デイ」などでしょうか。
私も、もれなく観ていますが、観ていて楽しいですよね。
「後味が悪い」なんてのはほとんど無いし、観ているこちら側は何も考えずに物語を楽しめます。
「SF映画」で必ず出てくる「宇宙」、現代科学の力を持ってしても、良く分かっていないそうです。今の所、人間が行ける限界が月ですので、「宇宙」のことは何も分かっていないというのが現状なんでしょうね。
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「SF映画」の舞台、「宇宙」とは何ですか?
wikiにはですね、「宇宙」について書かれているページがあります。
長すぎて、全てを読む気にはなりませんが、掻い摘んで書いてみると、
まず、「宇宙の大きさ」については全く分かっていない。
「宇宙」に行き止まりはあるのか、これもよく分かっていない。
良く目にする○光年、この「光年」という距離の単位、天文学で用いられるものです。
これもwikiに書いてあるんですけど、これは「宇宙」のページより読む気がおきない。数字がいっぱいです。
結局、
調べている途中です、
これから徐々に分かってくると思います。そんな感じですね。
広大で謎だらけの「宇宙」、だから魅力があって人々が興味をそそられるのでしょうね。
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地球にもし、エイリアンが来たとしたら
これだけ分からないことだらけの「宇宙」、何がいても不思議ではありません。
杖をついた全身緑色の、物凄く強いお爺ちゃん。
地球を侵略しようと、大きな円盤で襲って来るニュルニュルの生物。
いるかも知れませんね。会いたくはないですけど。
今回紹介する映画には、残念ながら彼らが出て来ることはありません。ただ、「エイリアン」は出て来ます。地球に来てしまった「エイリアン」です。地球を侵略しようとしていたり、光った棒で戦おうとはしませんので安心してください。
「人間」と「エイリアン」
共存できるでしょうか?
「SF映画」で「ヒューマンドラマ」
第9地区
監督・脚本 | ニール・ブロムカンプ |
出演 | シャールト・コプリー |
デヴィッド・ジェームズ | |
ジェイソン・コープ(エイリアン) | |
ヴァネッサ・ハイウッド | |
アメリカ公開 | 2009年8月14日 |
日本公開 | 2010年4月10日 |
第82回アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート |
脚色賞 | ノミネート | |
編集賞 | ノミネート | |
視覚効果賞 | ノミネート |
第82回アカデミー賞 作品賞 脚色賞 編集賞 視覚効果賞の4部門にノミネートされています。
残念ながら受賞はできませんでした。
ネタバレせずに、簡単に紹介します。
1982年、南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に出現した宇宙船。UFOですね。
その宇宙船の中に入ってみると、船内にいたのは難民エイリアンでした。
宇宙船の事故で漂流してしまったエイリアン達です。
人間達は、エイリアン達を地上に移して隔離します。この隔離地区が「第9地区」です。
人間とエイリアン、様々な衝突を繰り返しながら時代は進み、28年後。
エイリアン達は増加、人間達は新たな隔離地区を作って彼らを移住させようとします。
その移住交渉をしようと「第9地区」を訪れた男に悲劇が・・・。
難民であるエイリアン達と、抑圧しようとする人間達の対立を描いた作品です。
ドキュメンタリーのような作りになっています。
エイリアンが出て来るのに、真剣に考えさせられるドラマがこの映画にはありますね。
「SF映画」なのに、「ヒューマンドラマ」として鑑賞できる
日本でも有名になった作品です。アカデミー賞の作品賞にノミネート、
これだけでもただの「SF映画」ではないことが分かります。
「SF映画」は派手で、誰もが楽しめる作品が多いですが、
この「第9地区」は異質な映画です。映像の撮り方も見せ方もドキュメンタリー風ですし、扱うテーマも重いです。
地球へ辿り着いてしまったエイリアン難民を、
地球に住んでいる人間達が受け入れるのか、一概に答えを出せないようなテーマがこの映画の幹になっています。
映画は面白いと断言できますが、楽しいかというと、どうでしょうね。
「SF映画」が嫌いな方が唯一見ることができる「SF映画」、
「ヒューマンドラマ」として観られる、
こんな感じでしょうか。
この「SF映画」を観た方達のレビューを、紹介します
・「第9地区」を観たAさんのレビュー
地味に生涯映画らランキングでトップ5に入っているSF映画です。
モキュメンタリー形式で、なおかつ凄いリアルに作られています。
テーマも、エイリアンを難民として捉えていることで「差別社会」と「貧困」について描かれています。
エイリアンの造形も好きです。
自分はエビアレルギーなのですが、あの見た目は好きです。
・「第9地区」を観たBさんのレビュー
エイリアンとの戦いと思いきや、割とリアルにありそうな設定と人間味?あふれる話で、
最後は感動すらおぼえる作品です。
なんだかクセになりそうな映画ですよ。
・「第9地区」を観たCさんのレビュー
ずっと観たいとは思いつつも、後回しにしていたけど今回ついに鑑賞です。
・・・これ、こんなストーリーだったんですね。
冒頭がドキュメンタリー風だったから、なかなか入り込めなかったけど、進むにつれてどんどん引き込まれます。
エビたちのクオリティと割とスプラッタな映像。
ラストの切ないシーンまで良い意味で予想を裏切ってくれました。
・「第9地区」を観たおじさん
あくまでエイリアンなので、見た目は気持ちが悪いです。
扱っているテーマも重いです。
「ヒューマンドラマ」として楽しめる大人にはいいでしょうが、家族で観ようとしたり、お子さんと一緒に観ようとするのはオススメできません。お子さんがある程度の年齢なら大丈夫だと思いますけどね。
例えば、
私の甥っ子には絶対に勧めません。意味がわからないでしょうし、光った棒が出て来ませんので。
「SF映画」だけど「ヒューマンドラマ」としても楽しめる、大人の作品だと思います。派手さや映像美を求めるなら、観ない方がいいです。ガッカリしてしまいます。
お気をつけください。
最後に
地球侵略や、宇宙を舞台にエイリアン達と交戦するだけが「SF映画」ではないと、
この「第9地区」に教えてもらった気がします。
もちろん、地球侵略系の映画や宇宙戦争系の映画が嫌いなわけではありません。
何にも考えずに軽く観たい時には、非常に適していると思います。
ただ、
そういう映画とは全く違うテイストで描かれている「第9地区」は、
軽く観ようとすると火傷してしまいます。私がそれに気付いたのは、
観た後でした。
「ヒューマンドラマ」として観られる「第9地区」、大人の方にオススメします。
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