後味の悪い映画『ウィッカーマン(1973年)』キャスト/あらすじ/感想、「ミッドサマー」の元ネタ?

アリ・アスター監督の「ミッドサマー」を視聴していなければ、
この映画に巡り合うことは無かったはず・・・。

後遺症です。

とりあえず観ておこう・・・そう思ってしまいました。

ウィッカーマン(1973年)』

✔︎ 1973年製作のイギリス映画、クラシック・カルトホラーの怪作

✔︎ 「ミッドサマー(2019年)」の元ネタ?
(アリ・アスター監督「好きな映画だが、脚本執筆中は観返さなかった」と語っていましたけど、影響を強く受けているのは丸分かりです)

✔︎ 何とも言えない後味の悪さを感じられる
(保証します)

ウィッカーマン(1973年)』
リメイクされたのが「ミッドサマー」・・・これは全く違うと言えますが、
「ミッドサマー」の元ネタ・・・こちらはスンナリと受け入れられます。

不気味な後味の悪さを感じたい方、
1度再生してもよろしいのではないかと。

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『ウィッカーマン(1973年)』キャスト/あらすじ/感想

ウィッカーマン(1973年)』

The Wicker Man(1973)Official Trailer

【監督】
ロビン・ハーディ

【脚本】
アンソニー・シェーファー

【製作】
ピーター・スネル

【音楽】
ポール・ジョヴァンニ

【撮影】
ハリー・ワックスマン

【編集】
エリック・ボイド=パーキンス

【公開】
イギリス⇨1973年12月
日本⇨1998年3月21日

ちなみに、

英ガーディアン紙が映画のジャンル別トップ10を発表、
その中のホラー部門がこんな感じです。
(定かではないんですが、多分、2014年ごろのランキングじゃないかと)

1.「サイコ」(1960年)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演:アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー

2.「ローズマリーの赤ちゃん」(1968年)
監督:ロマン・ポランスキー
主演:ミア・ファロー

3.「赤い影」(1973年)
監督:ニコラス・ローグ
主演:ドナルド・サザーランド

4.ウィッカーマン』(1973年)
監督:ロビン・ハーディ
主演:エドワード・ウッドワード

5.シャイニング」(1980年)
監督:スタンリー・キューブリック
主演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル

6.エクソシスト」(1973年)
監督:ウィリアム・フリードキン
主演:エレン・バースティン、リンダ・ブレア

7.「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922年)
監督:F・W・ムルナウ
主演:マックス・シュレック

8.「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008年)
監督:トーマス・アルフレッドソン
主演:カーレ・ヘーデブラント

9.「吸血鬼」(1932年)
監督:カール・デオドア・ドライヤー
主演:ジュリアン・ウェスト

10.「血を吸うカメラ」(1960年)
監督:マイケル・パウエル
主演:カールハインツ・ベーム

こう見ると、1973年は当たり年のように感じますね。

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キャスト

【キャスト(役名)】
エドワード・ウッドワード(ハウイー巡査

クリストファー・リー(サマーアイル卿

ダイアン・シレント(ローズ

ブリット・エクランド(ウィロー

イングリッド・ピット(司書

リンゼイ・ケンプ(アルダー・マグレガー

ラッセル・ウォーターズ(港長

オーブリー・モリス(老庭師

アイリーン・サンタース(メイ・モリソン

サマーアイル卿”役のクリストファー・リーは有名な俳優さんで、
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ
「ホビット」シリーズの“サルマン”
「スター・ウォーズ」シリーズの“ドゥークー伯爵”など、
記憶に新しいキャラを演じていました。
(2013年に93歳で他界されています)

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あらすじ

ウィッカーマン(1973年)』あらすじ

非常に厳格なキリスト教徒、
スコットランド・ハイランド地方西部の警察に務める中年の巡査部長、
ニール・ハウイー。

ハウイーは、
“サマーアイルという孤島で行方不明となった少女ローワン・モリソンを探して欲しい”
という匿名の手紙を受け取り、
飛空挺に乗り単身でサマーアイル島にやってきた。

その島で彼が見たものは、

キリスト教徒の自分では理解できない異宗教を信じる人々
外の世界とかけ離れた風習と儀式が成り立っている異世界だった。

島の文化に嫌悪感を抱きながらも、
行方不明になった少女の捜査を開始したハウイー。

しかし、

少女の痕跡を追跡するも捜査に進展はなく、
孤島の異世界でただ1人、
もがき続けているだけ。

やがて、

島の領主サマーアイル卿に話を聞いたハウイーは、
少女が“生贄”となって死亡したか、これから“生贄”となるために捕らわれているのではないかと疑念を抱き、
島の儀式に潜入する。

そして、

ハウイーが少女の行方不明事件の真相を知った時、

彼に残されていたのは、祈る事のみ・・・。

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おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
ウィッカーマン(1973年)』の感想

 

(視覚的なホラー感は無いけど、不気味な後味の悪さ

7.5

 

「ミッドサマー」の影響を受けて視聴した1973年版のウィッカーマン
後味の悪い映画を好んでいる方にはオススメできる1本でした。

 

何とも言えない、何とも不気味な後味の悪さ

 

再生時間も100分ほどですから、

 

サラッと再生してみてもよろしいかと。

 

後味の悪い映画を好む方限定!!、ですけど。

 

ただ、
怖さを感じるような映画ではなかったですね。

 

恐怖感よりも得体の知れない不気味さ、
ホラー映画というよりは後味の悪い映画、といった感じ。

 

外の世界から遮断された小さなコミュニティー、
なのに独自の文化や思想が強烈に根付いている異世界、
そこへ、
変な言葉になりますけども、1人でノコノコとやって来てしまった厳格なキリスト教徒のおじさんの末路・・・。

 

そして、ラストで描かれている2つの対比。

 

片方は、笑顔で踊り歌う集団。

 

片方は、祈るだけしか許されないおじさん。

 

海岸で綺麗な夕日をバックに描かれているこの2つの対比に、
不思議な気持ちになりつつ、不気味さを感じながらエンドロールへ・・・、
何とも言い難い後味の悪さを残して終焉する物語、でした。

 

スプラッター的なホラー映画を好む方には勧めません。
不気味な後味の悪さを感じたい方なら、
ウィッカーマン(1973年)』を楽しめるかも知れません。

 

気になる方はU-NEXTで視聴してみてください。

 

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「ミッドサマー」の元ネタ?

ミッドサマー

「ミッドサマー」予告編

【監督/脚本】
アリ・アスター

【キャスト(役名)】
フローレンス・ピュー(ダニー・アーダー

ジャック・レイナー(クリスチャン・ヒューズ

ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(ジョシュ

ウィル・ポールター(マーク

ヴィルヘルム・ブロングレン(ペレ

アーチー・マデクウィ(サイモン

エローラ・トルキア(コニー

ビョルン・アンドレセン(ダン

【日本公開】
2020年2月21日

ウィッカーマン(1973年)』が、
ミッドサマー」の元ネタ的な映画だというのは、ほぼ丸分かりになりました。

“外の世界と遮断された小さなコミュニティー”
“異宗教”“異文化”“独自の儀式”“生贄という発想”
“ラストで描かれる2つの対比”
そして、
“画面がほぼ明るく、ダークな雰囲気の無い不気味さ”

パクリではありませんけど、根本的な部分では繋がっているなと。

ですので、「ここは全然違う!」という箇所を数個、紹介させていただきます。

視聴者の緊張感が一気に高まる時間帯

ウィッカーマン(1973年)』
“物語の終盤までジワジワと不気味に緊張感を高めていき、ラストで一気に”
唐突に緊張感が高まるような描写は、ラストまでほぼありません。
ジワリジワリと不気味さを紡いでいった先に、得体の知れない「ウィッカーマン登場」でドンッ!と。

ミッドサマー
物語の序盤、アッテストゥパンの儀式から緊張感が高まり、それがラストまで持続”
序盤で急に来ます。視覚的にも恐ろしい描写が描かれて、
その緊張感をラストまで持続させられてしまいますから、視聴後の疲労感はこちらの方が・・・。

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視覚的な恐ろしさ、グロ

ウィッカーマン(1973年)』
“血生臭いグロさだったり、目を背けるような描写はほぼありません
独自の文化や儀式で描かれる性的な描写の違和感は半端ないですけど、グロいかと問われるとそうでもないですね。
視覚的な恐怖は味わえない映画です。
(だからこそ、私のようなホラー苦手おじさんでもしっかりと視聴できました)

ミッドサマー
“視覚的な恐ろしさ、グロさ、こちらの方が圧倒的です”
しっかりと見せ付けられてしまいます。物語の終盤なんてそれはそれは酷いもんで・・・。
ただ、
私はホラーが苦手なのに、どうしても引っかかってしまう変なパワーのある映画、そこは間違いありません。

2回目の再生ボタンを押す時

ウィッカーマン(1973年)』
“落ち着いた状態で、そこまで躊躇せずに再生できます”
もう1回触れてみようかなと、仮に思ったとしたら、こっちの方が楽ですね。

ミッドサマー
“もう1度最初から最後まで視聴しようとなったら、数日間、心の準備が必要です”
画面の明るさ、ダークな雰囲気の無さなどは一緒なのに、こちらをもう1度視聴しようとすると、私には準備が必要です。
あの持続する緊張感に耐えうる精神状態を作り、
1度観て分かっているのに、視覚的なキツさへの覚悟を決め、
そして、
変なパワーに溢れた、変に強力な1発を喰らった視聴後の、変な後味の悪さを、
再度受けられる準備が、私には絶対に必要です。

私は「ミッドサマー」を視聴した後、
ウィッカーマン(1973年)』を視聴したんですけど、
まだ2本とも観ていないという方、
色々な意味でドギツイ映画を視聴したいというなら、
ミッドサマー」をオススメします。責任は一切負いかねますけどね。

ミッドサマー
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最後に

アリ・アスター監督の「ミッドサマー」に影響されて、
ウィッカーマン(1973年)』を視聴しましたので、紹介させていただきました。

個人的な感覚でいうと、

ミッドサマー」の方が断然キツかったですね。

単純に視覚的なキツさの差、かもしれませんけど。

視覚的にキツくない後味の悪い映画、を視聴したいのなら、
ちょっと古いですが、
ウィッカーマン(1973年)』は最適な1作だと思います。

2006年に、
ニコラス・ケイジ主演でリメイクされた「ウィッカーマン」は視聴していないので、
なんとも言えません。

ちょっとレビューを調べてみると、あまり・・・。

いつの日か機会があったら観てみたいなと・・・違う意味の準備が必要そう・・・。

ではまた。

 

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