冤罪で死刑判決?『黒い司法 0%からの奇跡』キャスト/あらすじ/感想、強烈な実話
冤罪で死刑判決を受けた黒人を救うべく、
正義を貫こうと闘い続けた黒人弁護士の実話です。
真実の物語。
主演にマイケル・B・ジョーダン。
アフリカ系アメリカ人で史上3人目となるアカデミー主演男優賞を受賞している、
ジェイミー・フォックス。
2015年、
「ルーム」でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。
豪華なキャストで贈る奇跡の実話、
『黒い司法 0%からの奇跡』、観ておいて損はありません。
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真実の物語『黒い司法 0%からの奇跡』
『黒い司法 0%からの奇跡』
映画『黒い司法 0%からの奇跡』本予告 2020年2月28日公開
・監督
ダスティン・ダニエル・クレットン
・脚本
ダスティン・ダニエル・クレットン
アンドリュー・ラナム
・原作
ブライアン・スティーヴンソン
「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」
・製作
ギル・ネッター
アッシャー・ゴールドスタイン
・製作総指揮
マイケル・B・ジョーダン、マイク・ドレイク
ダニエル・ハモンド、ガブリエル・ハモンド
チャールズ・K・キング、ニーヤ・クイケンドール
ブライアン・スティーヴンソン
・日本公開
2020年2月28日
キャスト
・キャスト(役名)
マイケル・B・ジョーダン
(ブライアン・スティーヴンソン/黒人弁護士)
ジェイミー・フォックス
(ウォルター・マクミリアン/証拠が1つもない状態で死刑判決を受けた黒人男性)
ブリー・ラーソン
(エバ・アンスリー/人権擁護活動家の女性)
ロブ・モーガン
(ハーバート・リチャードソン)
ティム・ブレイク・ネルソン
(ラルフ・マイヤーズ)
レイフ・スポール
(トミー・チャップマン)
弁護士役:マイケル・B・ジョーダンについて
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マイケル・バカリ・ジョーダン(1987年2月9日〜)は、
アメリカの俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
2012年 | クロニクル | スティーヴ・モンゴメリー |
2013年 | フルートベール駅で | オスカー・グラント |
2015年 | ファンタスティック・フォー | ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ |
クリード チャンプを継ぐ男 | アドニス・クリード | |
2018年 | ブラックパンサー | エリック・キルモンガー |
クリード 炎の宿敵 | アドニス・グリード | |
2019年 | 黒い司法 0%からの奇跡 | ブライアン・スティーヴンソン |
2021年 | ウィズアウト・リモース | ジョン・クラーク |
バスケの神様マイケル・ジョーダンと同じ名前ですけど、
一切関係はありません。名前が同じだけです。
・2013年「フルートベール駅で」
⇨ゴッサム・インディペンデント映画賞 ブレイクスルー演技賞 受賞
・2015年「クリード チャンプを継ぐ男」
⇨全米映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
⇨ボストン・オンライン映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
⇨第47回NAACPイメージ・アワード映画部門 主演男優賞 受賞
シルヴェスター・スタローンの「ロッキー」シリーズ、
そのスピンオフ作品、
「クリード チャンプを継ぐ男」で演じたアポロの遺児、
アドニス・クリード役としてよく知られている俳優さんです。
2018年、
マーベル作品「ブラックパンサー」で演じたエリック・キルモンガー役も、
批評家から絶賛されています。
2019年、
『黒い司法 0%からの奇跡』で、
新人弁護士のブライアン・スティーヴンソン役を演じています。
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死刑囚役:ジェイミー・フォックスについて
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ジェイミー・フォックス(1967年12月13日〜)は、
アメリカ合衆国テキサス州出身の俳優、ミュージシャンです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1999年 | エニイ・ギブン・サンデー | ウィリー・ビーメン |
2001年 | ALI アリ | ドリュー・バンディーニ・ブラウン |
2004年 | コラテラル | マックス |
Ray/レイ | レイ・チャールズ | |
2006年 | ジャーヘッド | サイクス三等曹長 |
マイアミ・バイス | リカルド・タブス | |
2007年 | キングダム/見えざる敵 | ロナルド・フルーリー |
2009年 | 完全なる報復 | ニック・ライス |
2012年 | ジャンゴ 繋がれざる者 | ジャンゴ |
2014年 | ANNIE/アニー | ウィリアム・”ウィル”・スタックス |
2018年 | フット:ザ・ビギニング | リトル・ジョン |
2019年 | 黒い司法 0%からの奇跡 | ウォルター・マクミリアン |
2020年 | プロジェクト・パワー | アート |
2021年 | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム | マックス・ディロン/エレクトロ |
ジェイミー・フォックスにとって2004年は素晴らしい年でした。
・2004年「コラテラル」
⇨第77回アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート
・2004年「RAY/レイ」
⇨第77回アカデミー賞 主演男優賞 受賞
⇨第62回ゴールデングローブ賞<コメディ・ミュージカル部門>主演男優賞 受賞
⇨英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
「コラテラル」でトム・クルーズと共演、
タクシードライバーのマックス役で第77回アカデミー助演男優賞にノミネート。
同じくその年の主演男優賞に、
「Ray/レイ」で演じたレイ・チャールズ役でノミネートされ、
見事に主演男優賞を受賞しています。あと1歩という所でダブル受賞を逃しましたが、
アフリカ系アメリカ人として、
史上3人目のアカデミー主演男優賞受賞となりました。
・アフリカ系アメリカ人のアカデミー主演男優賞
・シドニー・ポワチエ
⇨1963年「野のユリ」(ホーマー・スミス役)
⇨第36回アカデミー賞 主演男優賞 受賞
・デンゼル・ワシントン
⇨2001年「トレーニング デイ」(アロンゾ・ハリス刑事)
⇨第76回アカデミー賞 主演男優賞 受賞
・ジェイミー・フォックス
⇨2004年「RAY/レイ」(レイ・チャールズ役)
⇨第77回アカデミー賞 主演男優賞 受賞
オスカー俳優ジェイミー・フォックス、
『黒い司法 0%からの奇跡』で、
死刑判決を受けたウォルター・マクミリアンを演じています。
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人権擁護活動家役:ブリー・ラーソンについて
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ブリー・ラーソン(1989年10月1日〜)は、
アメリカの女優、映画監督、シンガーソングライターです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
2013年 | ショート・ターム | グレイス |
2015年 | ルーム | ママ/ジョイ・ニューサム |
2017年 | キングコング:髑髏島の巨神 | メイソン・ウォールズ |
2019年 | キャプテン・マーベル | キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル |
アベンジャーズ/エンドゲーム | ||
黒い司法 0%からの奇跡 | エバ・アンスリー | |
2022年 | ザ・マーベルズ | キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル |
・2015年「ルーム」
⇨第88回アカデミー賞 主演女優賞 受賞
⇨第73回ゴールデングローブ賞<ドラマ部門>主演女優賞 受賞
⇨ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞2015 主演女優賞 受賞
ブリー・ラーソンの代表作となると、2015年の「ルーム」。
上記した他にも、放送映画批評家協会賞の主演女優賞、
英国アカデミー賞の主演女優賞、
全米映画俳優組合賞の主演女優賞と、
主演女優賞を総ナメしています。
個人的には、「アベンジャーズ」シリーズを観た事がないので、
2017年「キングコング:髑髏島の巨神」のメイソン役が印象深くなってしまっている女優さんです。
『黒い司法 0%からの奇跡』で、
人権擁護活動家としてブライアン弁護士と共に闘うエバを演じています。
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あらすじ
『黒い司法 0%からの奇跡』あらすじ
ハーバード大学のロースクールを卒業、
弁護士資格を取得したブライアン・スティーヴンソン。
アラバマ州で小さな弁護士事務所を設立していた。
1988年、
白人女性殺害の容疑で逮捕されていたウォルター・マクミリアンの弁護をする事に。
ウォルターには、犯人である証拠は1つも無く、
死刑判決を受けていた。
検察側のでっち上げによって犯人に仕立て上げられている可能性が高い。
黒人への差別意識、
白人至上主義によって不正がまかり通っているアラバマ州で、
ウォルターの無実を証明するために、
ブライアンは「真の正義」を貫き、闘い続ける。
可能性が0%だとしても・・・。
〜『黒い司法 0%からの奇跡』〜
実話:ウォルター・マクミリアン冤罪事件
・1986年11月、
アラバマ州モンローヴィル群で女子大生のロンダ・モリソンの他殺体が発見されました。
・容疑者として逮捕されたのがウォルター・マクミリアン。
・物的証拠はほとんど無く、逮捕の根拠となったのは、
別の殺人事件で逮捕されていた者の証言のみ。
証拠は無く、逮捕の根拠となった証言の信憑性も薄っぺらい、そんな状況での裁判で、
ウォルターの第一審、死刑判決を受けます。
・事件当日、ウォルターには完璧なアリバイがあり、数十人に及ぶ証人がいるのに、
死刑判決が覆されることはありませんでした。
そして、その冤罪を晴らそうと尽力したのがブライアン・スティーヴンソン弁護士。
ブライアン・スティーヴンソンが2014年に発表した、
ノンフィクション「黒い司法 死刑大国アメリカの冤罪」を原作として製作された映画です。
真実の物語『黒い司法 0%からの奇跡』。
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おじさんの感想
(タイトルはちょっと・・それでも必見)
『黒い司法 0%からの奇跡』、
タイトルで完全にネタバレをしてしまっている感がある映画ですけど、そんな事はどうでも良くなるぐらい、
非常に面白かったです。
1度は観ておいて損はありません。
完璧な冤罪で死刑囚にされてしまった黒人男性ウォルター、
その男性を救おうと奮闘する黒人弁護士ブライアン。
黒人への差別的意識が色濃く存在している世界で、奇跡を起こす物語。
実話ですから、まずビックリするんですよね。
こんなことが本当に起こっていたのか・・・と。
そして、
次に巻き起こる感情が、怒り。
冤罪、いえ、あれは、嘘とでっち上げの強烈なコンボです。
冤罪という言葉が生易しいと感じてしまうほどでした。
で、タイトルでネタバレしているように、奇跡が起こるんですよね。
ウォルターには、完璧ではないけど安堵感を、
ウォルター以外にも冤罪で苦しむ黒人がいるのでは・・・、
と、安堵しながら考えさせられる映画です。
タイトルへの不満は残るものの、
作品そのもの、映画そのものは非常に面白いと感じられると思いますのから、
1度だけ再生してみてください。
分かりきったラストへ向かうのは確定的、
それなのに全く色褪せない面白さ、
『黒い司法 0%の奇跡』、おすすめです。
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最後に
実話を基にした真実の物語、
奇跡の実話と評される『黒い司法 0%からの奇跡』を紹介させて頂きました。
有名な映画レビューサイトでも、
5点満点中4点以上の平均点を叩き出している作品です。
観ている方がまだ少なくて、投票数はあまり多くありませんけどね。
邦題に『0%からの奇跡』と表記されてしまっているので、
ネタバレ感が残念ですけど、実話を基に製作されていますから、
重厚なドラマとして1度は観ておいて損はありません。
豪華キャスト、そして奇跡の実話、
『黒い司法 0%からの奇跡』、再生してみてください。
ではまた。
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