韓国映画『#生きている』、籠城系ゾンビモノのあらすじと感想
韓国とゾンビの組み合わせ、
ヨン・サンホ監督作「新感線 ファイナル・エクスプレス」や、
Netflixオリジナルドラマ「キングダム」などのゾンビ系で、面白さは証明されています。
ですので、多少ハードルが上がってしまっているのが現状。
今作、Netflixオリジナル作品、韓国籠城系ゾンビ映画、
『#生きている』
設定は分かりやすい籠城もの。
「新感染」や「キングダム」とは異質な新しいゾンビものです。
主人公が家でいつも通りの朝を迎えた時、
知らず知らずの間にゾンビが蔓延してしまっていた外の世界。
外に出られなくなった彼は、家に籠城することに・・・。
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籠城系ゾンビ映画『#生きている』
『#生きている』
#生きている | 公式予告編 | Netflix
監督 | チョ・イルヒョン |
出演(役名) | ユ・アイン(オ・ジュヌ) |
パク・シネ(キム・ユビン) | |
イ・ヒョンウク(イ・サンチョル) | |
オー・ハイウォン(警官) | |
韓国公開 | 2020年6月24日 |
日本で配信 | Netflixで2020年9月8日から配信中 |
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あらすじ
『#生きている』あらすじ
家で1人、いつも通りに目覚めたオ・ジュヌは、
家族が出かけたのを確認した後、学校へは行かずにオンラインゲームとチャットを始める。そこでちょっと様子がおかしいことに気付いたジュヌ、
チャットで仲間から「テレビを見ろ」と言われ、慌ててテレビをつけて確認すると、
すでに爆発的な感染が街全体、国全体にも広がっている事実を目の当たりにする。そして、
ベランダから外を確認してみると、
そこには、異形のモノとなった人間たちが暴れていて、人を襲い噛みつき、
噛み付かれた人間もそのまま異形のモノとなっている地獄が展開されていた。ジュヌがいる団地はまさに、ゾンビの群れに囲まれた状況に。
それでも事態が完璧には飲み込めないジュヌ、
今度は家のドアを開けて外の様子を確認しようとするが、
隣人が開けたドアから飛び込んでくる。「助けてくれ、頼む!」
しかし、その隣人がすでに感染していると分かったジュヌは、
隣人を追い出そうとするも、やがて、
その場で隣人は体を痙攣させながら、異形のモノ、ゾンビへと変わっていく。命からがら、隣人を家から追い出したジュヌ、
籠城開始。
〜『#生きている』〜
主人公、家に籠城してしまう今風の若者を演じるのがユ・アイン。
向かいの団地で、主人公と同じように籠城している今作のヒロインがパク・シネ。
ゾンビに侵された団地で、必死に生き延びようとする籠城系韓国ゾンビ映画、
『#生きている』
Netflixで視聴可能となっています。
籠城する主人公オ・ジュヌ役:ユ・アインについて
ユ・アイン(1986年10月6日〜)は、
韓国の俳優です。
主な映画出演作は、
公開年(韓国) | タイトル | 役名 |
2006年 | 俺たちに明日はない | チョン・チョンテ |
2007年 | よいではないか | シム・ヨンテ |
2008年 | Antique〜西洋骨董洋菓子店 | ヤン・ギボム |
2009年 | 空と海 | チング |
2011年 | ワンドゥギ | ド・ワンドゥク |
2013年 | カンチョリ オカンがくれた明日 | カン・チョル |
2014年 | 優しい嘘 | チョ・サンバク |
2015年 | ベテラン | チョ・テオ |
王の運命ー歴史を変えた八日間 | 思悼世子 | |
2016年 | 好きになって | ノ・ジヌ |
2018年 | バーニング 劇場版 | ジョンス |
国家が破産する日 | ユン・ジョンハク | |
2020年 | #生きている | オ・ジュヌ |
韓国映画をよくご覧になる方には有名な俳優さんなんでしょうね。
私は残念ながら全く知らなくて、
この『#生きている』で初めて知りました。
wikiを見てみると、
韓国の映画賞を数多く受賞している俳優さんで、見た目だけではなく演技そのものも評価されているのが分かります。
そんなユ・アインは『#生きている』で主人公オ・ジュヌを好演。
今風の若者(おじさん思考ですが)そのままな感じを受けて、非常に好感が持てました。
弱さも勢いも頷けてしまいました。
ユ・アインファンなら『#生きている』は必見です。
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同じく籠城していたキム・ユビン役:パク・シネについて
パク・シネ(1990年2月18日〜)は、
韓国の女優です。
主な映画出演作は、
公開年(韓国) | タイトル | 役名 |
2006年 | とかげの可愛い嘘 | ピョン・ピョンジャ |
2007年 | 伝説の故郷ー双子の姉妹秘死 | ソヨン/ヒョジン |
2010年 | シラノ恋愛操作団 | ミニョン |
2013年 | 7番房の奇跡 | イェスン |
恋のじゃんけん | ウニ | |
2014年 | 尚衣院ーサンイウォンー | 王妃 |
2015年 | ビューティー・インサイド | ウジン |
2016年 | あの日、兄貴が灯した光 | イ・スヒョン |
2017年 | 沈黙、愛 | チェ・ヒジョン |
2019年 | コール(仮題) | ソヨン |
2020年 | #生きている | キム・ユビン |
主人公を演じているユ・アイン同様、
私は全く知らなかった女優さんなんですが、映画よりもむしろドラマ女優やモデルとして有名らしいですね。音楽活動もされているそうで。
今作『#生きている』で初めて彼女を見たとき、
日本人女優の波瑠さんかと思って視聴していましたけど、
よく見たら違っていたという・・・。
『#生きている』で彼女が演じているのは、
主人公オ・ジュヌが住んでいる部屋の向かいの団地に住んでいて、
オ・ジュヌ同様に部屋に籠城し、策を凝らしてなんとか生き延びている女性ユビン。
その2人が途中から協力し合い、ゾンビで蔓延した団地から逃げ延びようと奮闘、
命がけの脱出を展開していくのが今作です。
『#生きている』を観た方達の感想
韓国のゾンビものはやっぱり、スピード、展開が早くてアッというまです。
ずっとハラハラドキドキ出来て面白かったですね。
開始早々、主人公が追い詰められているのは良かった。
「死にたい」って思って生きていても、こういう環境になると、意地でも生きるって変わるんでしょうね。
女の子が潔く強くて可愛かったです。
ず〜っとハラハラドキドキしていました。ウィルス感染の今、この時代の作品だと思います。
人間の孤独、迷い、弱さ、強さ、生きるための方法があるのではと感じましたね。
「新感線」好きなら尚ハマると思います。
しかし、韓国の役者は芝居が上手すぎます!
感染者のビジュアルは良かったですね。アップになっても手抜き感の無いメイクです。
主人公とヒロインの背景が全く描かれず、感情移入出来ないものの、ストーリーはサクサク進むので割と普通に楽しめた映画です。
つまり、オススメとは言い難いかな〜。
謎の感染症により国全体がゾンビで溢れてしまい、家から出られ無いという凄い設定ですけど、テンポ良く話が進むし、グロいシーンもそこまで無いから平気でした。
状況は違うけど、家からあまり出られないステイホーム感は、ちょっと共感できましたね。
おじさんの感想
(韓国版ゾンビの怖さは、獲物にまっしぐらなスピーディー感)
上にも書きましたが、韓国とゾンビの組み合わせにハズレはありません。
今のところですけど。
ですので、今回の『#生きている』も十分に楽しめた作品でした。
相変わらず韓国版のゾンビは怖いですからね。
動きが超速い。
でも、「新感線 ファイナル・エクスプレス」と比べてしまうと残念ながら・・・。
ちょっとハードルが上がり過ぎました。
これは個人的な思い込み、勝手な解釈なんですが、
時系列をこちらで判断してしまって、
「新感線 ファイナル・エクスプレス」で起こったパンデミックと同時期に巻き起こっていた団地バージョンの『#生きている』、
そんな解釈をしてしまえば、勝手な繋がりを感じられて楽しめますよ。
この頃あちらの列車では、
そしてこちらの団地では、
そんな感じで。
どっちのゾンビもまぁ怖いですし、同じように動き回る速さが尋常じゃありません。
ゾンビの怖さはどちらも同等ですから、
同じ時期の出来事でしょ、と楽しんでしまってください。
実際の繋がりはありませんので、お気をつけて。
ユ・アイン主演、パク・シネ共演の、
籠城系韓国ゾンビ映画『#生きている』
Netflixで視聴可能となっています。
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最後に
今やゾンビを描かせたら最高峰の韓国が贈る籠城ゾンビパニック、
『#生きている』を紹介させて頂きました。
「新感線 ファイナル・エクスプレス」のような期待をしてしまうと、
ちょっとパワー不足感はありますけど、
籠城ものとして違った魅力があるのは事実です。
再生時間も約90分ほどで観やすいですし、
ゾンビ映画好きなら1度は観ておいて損はないと思います。過度の期待は禁物で。
ある意味、
「現代科学vsゾンビ」なんて見方も出来ますからね。
サクッと楽しんでください。
ではまた。
→→韓国ゾンビ映画『新幹線 ファイナル・エクスプレス』、続編の前に視聴をオススメ
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