映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』あらすじと感想

2020年12月21日

12月4日にNetflixでの配信が控えている、
デヴィッド・フィンチャー監督作、ゲイリー・オールドマン主演
『Mank/マンク』
非常に楽しみにしている映画です。

その『Mank/マンク』までの繋ぎという訳ではないんですけど、
名作と評価の高い作品を視聴していませんでしたので、
今のうちに、
ゲイリー・オールドマン主演の最新映画を観る前に、
こちらを視聴してみました。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

チャーチル演じる主演ゲイリー・オールドマンは、
第90回アカデミー主演男優賞受賞、彼自身初のオスカー獲得となった作品です。
その理由も視聴すれば一発で分かりますよ。

 

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映画『ウィンストン・チャーチル』あらすじと感想

 

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

ゲイリー・オールドマン主演『ウィンストン・チャーチル』特別映像

監督 ジョー・ライト
出演(役名) ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル)
クリスティン・スコット・トーマス(クレメンティーン・チャーチル)
リリー・ジェームズ(エリザベス・レイトン)
ベン・メンデルソーン(国王ジョージ6世)
スティーヴン・ディレイトン(ハリファックス子爵)
ロナルド・ピックアップ(ネヴィル・チェンバレン)
サミュエル・ウェスト(アンソニー・イーデン)
アメリカ公開 2017年11月22日
日本公開 2018年3月30日
『ウィンストン・チャーチル』
・製作国:イギリス、アメリカ合衆国
・再生時間:125分
・2017年9月に第42回トロント国際映画祭でプレミア上映

第92回アカデミー賞
☆作品賞ノミネート
主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)受賞
☆美術賞ノミネート
☆撮影賞ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞
(辻一弘、デヴィッド・マリノフスキ、ルーシー・シビック)
☆衣装デザイン賞ノミネート
6部門ノミネート、2部門受賞

第75回ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)受賞

 

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あらすじ

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』あらすじ

ウィンストン・チャーチル
嫌われ者の彼がイギリス首相となったのは必然だったのか?
それとも、単なる貧乏くじを引いただけなのか?
いずれにせよ、
絶望的だったイギリスの命運を握ったのは事実。

1940年5月10日、
第二次世界大戦の初期、イギリスの首相であったチェンバレンが辞任。
ヒトラー率いるドイツのヨーロッパ侵攻が勢いを増す中、
劣勢を強いられていたイギリスの首相に就任したのが、
ウィンストン・チャーチル

チャーチルはヒトラーへの徹底抗戦を表明。
しかし、チェンバレンなどの保守党はドイツとの和平交渉への道を探り、
チャーチルの考えを真っ向から否定。
周りに自分と同調してくれる仲間の存在もなく、
チャーチルの言葉は音として響いているだけだった。

そんな中、
イギリス軍30万人がフランス・ダンケルクで孤立。
彼らを助けるためにチャーチルは動き出す。

ヒトラー率いるドイツの勢いは衰えることなく、
チャーチルの肩に重くのし掛かることになった命と国。
ヒトラーへの降伏か、犠牲を厭わない徹底抗戦か。

チャーチルの決断、その言葉が、
イギリス国家とイギリス国民、そして世界の未来を左右する重責を担った時、
彼のとった行動は、声を聞くこと

チャーチルの言葉はイギリス国民の声と同化して、
やがて彼は決断する。
迷いのなくなった言葉がイギリスを導くことに・・・。

〜『ウィンストン・チャーチル』〜

ウィンストン・チャーチル
ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチル
(1874年11月30日〜1965年1月24日)

・第一次世界大戦時は、海軍大臣、軍需大臣として戦争を指揮
・1940年、チェンバレンの後を引き継ぎ首相に就任(65歳)
ダンケルクに孤立した30万人の兵士たちのほとんどは、チャーチルの艦隊によって救出される

・1945年、第二次世界大戦の終了。勝利達成まで首相に就任した後、総選挙で敗れ野手党党首へ。
・1951年、再びイギリス首相に就任(77歳)
・1953年、ノーベル文学賞を受賞(現職の国家指導者が同賞を受けたのはチャーチルのみ)
・1955年、首相職を辞任。
・首相退任後も庶民院議員を務め続けたが、政界の表に立つことはなかった
・1960年代に入った晩年のチャーチルはひどく老衰し、1964年11月29日、元気な姿を群衆に披露したが、これが公衆に見せた最後の姿に
・1965年1月24日午前8時ごろ、永眠

成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ
ウィンストン・チャーチルの言葉

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
ウィンストン・チャーチルの生涯を描いた作品ではありません。
第一次チャーチル政権となった1940年を舞台とした、歴史的史実を基に描いた伝記映画です。
戦時中の史実と、その余波の中、イギリス首相に就任したチャーチルの葛藤と苦悩を、
フィクションを交えながら、チャーチルの人となりに没入する感じの映画でした。

主演は名優ゲイリー・オールドマン
特殊メイクを施された彼は、どこからどう見てもおじいちゃん。
その演技が評価され、さらにメイクアップチームも評価されたのは頷けますね。

派手さは一切ない作品ですけど、
2時間がアッという間に過ぎ去るほどドラマ性の高い映画、
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
今ならNetflix視聴可能となっています。

 

 

『ウィンストン・チャーチル』を観た方達の感想

女性の声
女性の声
『ウィンストン・チャーチル』の感想

5

世界史というと、ウィンストンチャーチルを思い出すぐらい、大ファンです。
チャーチルのことを事細かく描写していて、面白かったです。

 

 

女性の声
女性の声
『ウィンストン・チャーチル』の感想

4

彼の決断一つで何千何万もの人の生死がかかっていて、そのプレッシャーは計り知れません。
けれど、友の言葉、国民の声、そして彼自身の言葉を武器に変え、ヒトラーから世界を救ったチャーチル。

兵士の命か国の歴史、どちらかを守るには犠牲が必要で、それはまさに紙一重。
前線にいない人間たちも武器を持たない戦争をしていました。
葛藤する姿に涙を堪えることが出来ませんでした。

 

 

男性の声
男性の声
『ウィンストン・チャーチル』の感想

3.5

第二次世界大戦で英国がここまで追い込まれていたとは知りませんでした。
チャーチルが国や国民の未来のために、苦悩する様子が凄く分かります。
最後の演説は「ペンは剣よりも強し」ならぬ「言葉は剣よりも強し」を見事に体現し、拍手を送りたくなりました。

 

 

男性の声
男性の声
『ウィンストン・チャーチル』の感想

4

素晴らしい!
脚本も、ゲイリー・オールドマンの演技も、そして何よりライティングとカメラワークが最高!
チャーチル自体については賛否両論があるものの、
やはり国のリーダーたるもの、あのくらい個性的でチャーミングであってほしいものですね。

 

おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
『ウィンストン・チャーチル』の感想

 

(派手さは一切ないのに、異様に濃い戦争映画だと思える作品)

8

 

12月4日の配信を待ちわびているゲイリー・オールドマン主演の映画、
『Mank/マンク』の前に観ておこうと思い、
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男を視聴しました。

 

ウィンストン・チャーチルという歴史上の人物に関しては、
名前だけなら聞いたことのある方も多いと思いますけど、
彼がどんな人物だったのか、何をしたのかなどを細かく知っているかと問われると、
すいません・・・と謝るしかありません(私の場合)。

 

ただ、この映画を観ればチャーチルの全てを知られるという訳でもないので、
チャーチルを知るためにオススメです、
とは言えないんですよね。
ほんの片鱗ですから。

 

その片鱗、
チャーチルがイギリス首相に就任して、約1ヶ月ほどで起こった出来事を描いているだけです。
第二次世界大戦中
ヒトラー率いるドイツのヨーロッパ侵攻
劣勢に立たされているイギリス
ダンケルクで孤立したイギリス軍30万人
孤軍奮闘をせざる負えない状況下での首相就任
約1ヶ月の間にこれだけの事が起きれば、その片鱗メチャクチャ濃いものに。

 

チャーチルという人物像をこの作品だけで語るのは不可能ですけど、
チャーチルの人となりに少し触れる事ができる作品だと思います。
その少し触れるというのが、異様に濃いんですけどね。
約2時間、非常に観応えのある映画でした。

 

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
今現在、Netflix視聴可能となっています。是非1度、視聴してみてください。

 

 

ゲイリー・オールドマンについて

ゲイリー・レナード・オールドマン(1958年3月21日〜)は、
イギリスの俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサーです。

主な映画出演作は、

公開年 タイトル 役名
1991年 JFK リー・ハーヴェイ・オズワルド
1992年 ドラキュラ ドラキュラ
1994年 レオン ノーマン・スタンスフィールド
1997年 フィフス・エレメント ジャン=バティスト・エマニュエル・ゾーグ
エアフォース・ワン イワン・コルシュノフ
1998年 ロスト・イン・スペース ドクター・スミス
2001年 ハンニバル メイスン・ヴァージャー
2004年 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 シリウス・ブラック
2005年 バットマン ビギンズ ジェームズ・”ジム”・ゴードン警部補
2011年 裏切りのサーカス ジョージ・スマイリー
2017年 ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 ウィンストン・チャーチル
2020年 Mank/マンク ハーマン・J・マンキーウィッツ
主な映画賞
・「裏切りのサーカス」(2011年)
☆第84回アカデミー主演男優賞ノミネート(ジョージ・スマイリー役)

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(2017年)
第90回アカデミー主演男優賞受賞(ウィンストン・チャーチル役)
第75回ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞(ウィンストン・チャーチル役)

個性派の名優として広く知られているゲイリー・オールドマン
その割には映画賞で認められたのは今作ウィントン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男ぐらいなんですよね。
使い古された言葉ですけど、記録よりも記憶、
映画賞に絡まない名演技を観せてくれているのは事実です。

やはり触れずにはいられないスタンスフィールド
1994年「レオン」で演じたキレキレの麻薬取締局の刑事
あのスタンスフィールドを観せられてしまった私は、
「レオン」の登場人物重要度で、彼が断トツのナンバーワンになってしまいました。

他にもですね、
1992年「ドラキュラ」のドラキュラ伯爵
1997年「フィフス・エレメント」のゾーグ
1998年「ロスト・イン・スペース」のドクター・スミスなどで、
ゲイリー・オールドマンに触れておけば、彼の奥深さが感じられるのではないかと。

✔️ただ1つだけ、個人的に腑に落ちない役がありまして・・・。
ふざけた特殊メイクをしたあの続編・・・。

 

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ゲイリー・オールドマンの特殊メイク

 

今作ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
ゲイリー・オールドマンの特殊メイクは全く違和感のない素晴らしいメイクだったんですけど、
個人的に全く受け入れられない特殊メイクがありまして、
今でも受け付けないんですよね。

こちらの作品です。

How Hannibal Made Mason Verger | Hannibal(2001)

監督 リドリー・スコット
出演(役名) アンソニー・ホプキンス(ハンニバル・レクター)
ジュリアン・ムーア(クラリス・スターリング)
ゲイリー・オールドマン(メイスン・ヴァージャー)
レイ・リオッタ(ポール・クレンドラー)
フランキー・R・フェイソン(バーニー)
アメリカ公開 2001年2月9日
日本公開 2001年4月7日

「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」。ゲイリー・オールドマンは、
レクターに復讐を誓っている大富豪メイスン・ヴァージャーを演じているんですけど、
この特殊メイクだけはいただけません。

怖いですか?この感じ。

これは私の失敗だったんですが、
原作の小説「ハンニバル」は非常に面白い作品だったんです。
メイスン・ヴァージャーの怖さも原作では異様に光り輝いていて、
それをゲイリー・オールドマンが演じると聞いた時には、最高にテンションが上がったんです。
この映画を観るまでは・・・。
原作小説を読んでしまったのは失敗でした。

この失敗があったので、それ以降、映画の原作を一切読まなくなりましたね。

こんな陳腐な特殊メイクをされたゲイリー・オールドマンだけは、
好きな俳優なんですけど、いまだに受け付けられません。
怖くもなんとも感じませんでした。

むしろ、
アンソニー・ホプキンスを「羊たちの沈黙」時のレクターあたりに特殊メイクした方が、
まだマシだったのではないかと・・・、
すいません、この映画を好きな方には謝ります。
どうしても無理なんです。ラストもひどかったし・・・もうやめます。

ちなみに、
映画版「ハンニバル」と原作小説「ハンニバル」の中身は全然違いますよ。
ある程度は同じですけど、ラストも全く異なった描き方ですし、
レクターとクラリスのその後も全く違います
今から原作「ハンニバル」を書店で手に入れるのは難しいかもしれませんから、
もし読みたい方がいましたら、ブックオフがオススメです。結構見かけますからね。

 

 

最後に

 

もうすぐゲイリー・オールドマン主演の『Mank/マンク』を観られるなと、
ちょっとテンションが上がってきていたので、
彼が主演の名作と評判の高かった、
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男を視聴して、
紹介させて頂きました。

パッと見、作中でゲイリー・オールドマンと認識するのは、
ちょっと難しいぐらいの特殊メイクで、
完全なおじいちゃんがチャーチルを演じているのではと錯覚してしまいます。

プロが行う特殊メイクは凄いですね。
彼らがいれば、もう1度「ハンニバル」の撮り直しが可能ではないかと思うぐらいですよ。
あっ、また・・・すいません、本当にもうやめます。

気を取り直して。
もう少し待てばNetflixで『Mank/マンク』が視聴可能となります。
その繋ぎではないんですけど、
ゲイリー・オールドマン主演『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
是非、観たことがないならこの機会に視聴をオススメします。
2時間、しっかりと楽しると思いますよ。

ではまた。

 

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