衝撃の実話を基にした戦争映画『キル・チーム』あらすじ/キャスト/感想
2021年に、
東京・ヒューマントラストシネマ渋谷などで公開された戦争映画。
衝撃の実話を基に製作された問題作、
『キル・チーム』
✅ 2010年にアフガニスタンで実際に起きた事件を基にした戦争映画
✅ 戦争の暗部に沈み込んだ人間の強烈な実話
✅ リアリズムを追求するため、映画の撮影前に、俳優陣に軍隊でのトレーニングを受けさせる
アメリカ軍兵士が、
アフガニスタンで何の証拠もなく一般市民を殺害していたという、
衝撃的な事件を基に描かれているのが『キル・チーム』。
予告動画を観ただけでも、その強烈さが伝わります。
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衝撃の実話を基にした戦争映画『キル・チーム』あらすじ/キャスト/感想
『キル・チーム』
全世界に衝撃を与えた”殺人部隊(キル・チーム)の真実/映画『キル・チーム』予告編
【監督/脚本】
ダン・クラウス
【製作】
ナット・ウルフ、マーティ・ボーウェン
ウィク・ゴッドフリー、アドリアン・ゲラ
アイザック・クラウスナー
【製作総指揮】
ミゲル・アンジェラ・ファウラ、マーク・グッダー
ダン・クラウス、ヌリア・バルス
【日本公開】
2021年1月22日
✅ 監督のダン・クラウスは、ドキュメンタリー作品で2度、
アカデミー賞にノミネートされています。
・第78回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
「The Death Of Kevin Carter:Casualty Of The Bang Bang Club」
(「ハゲワシと少女」などで知られる写真家ケビン・カーターのドキュメンタリー)
・第89回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞 ノミネート
「最期の祈り」
(アメリカのハイランド病院を舞台にした、終末期医療に迫るドキュメンタリー)
今作『キル・チーム』も、
ダン・クラウス自らドキュメンタリー映画として製作した「キル・チーム」(2013年版)の、
劇映画版です。
✅ 『キル・チーム』(2021年1月22日公開)・・実話を基にした戦争映画
✅ 「キル・チーム」(2013年版)・・実際に起きた事件のその後を追ったドキュメンタリー
ダン・クラウスが1度掘り下げた真実のドキュメンタリーを、
今度は映画として、という感じですね。
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あらすじ
『キル・チーム』あらすじ
正義感と愛国心に燃えアフガニスタンへ赴任してきたアンドリュー。
だが、現地アフガニスタンでは、
地元住民を取り調べるだけの退屈な日々が続いていた。
ある日、
上官が地雷を踏んで爆死する姿を目の当たりにして、
自分がいる場所は死と隣り合わせだと思い知ることになる。
そして、
爆死した上官の代わりに赴任したきたのが、
ディークス軍曹。
歴戦の猛者、誇り高き軍人として名高いディークス軍曹との出会いは、
アンドリューを本物の兵士へと導いていく。
しかし、
兵士としての指針だと思っていたディークス軍曹は、
治安を守るためと理由をでっち上げ、
証拠もなく民間人を殺害し続けていた。
誇り高き軍人のディークス、
理由もなく民間人を殺害するディークス。
上官を信じたい気持ちと、良心の呵責に苦しむアンドリュー。
そんなアンドリューの姿から、忠誠心が揺らいでいると気が付いたディークス。
事態がどんどん悪い方向へと突き進む中、
アンドリューが下した最後の決断・・・。
〜『キル・チーム』〜
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『キル・チーム』の基になった実話とは?
『キル・チーム』の基になった実話を調べた結果、
wikiにページがありましたので、掻い摘んで紹介させて頂きます。
・2010年、
アフガニスタン駐留米軍の兵士4人が、「スリルを楽しむために」と同国の民間人を射殺した事件が起こった。
・主犯格とされるのはカルビン・ギブス二等軍曹。
(軍法会議検察官は、「戦利品」として被害者の遺骨の1部を持ち帰ったギブスを主犯格と見立てた)
・同二等軍曹には終身刑が言い渡されている(最低10年間刑に服したのち、仮釈放資格が付与された)。
・Wikipediaにも、「メイワンド地区殺人」としてページが存在しています。
ただ、こちらのページは英文ですので、もし気になる方は翻訳して読んでみてください。
→→Wikipedia:「メイワンド地区殺人」のページ(英文)
当時のアフガニスタンで起きた実話事件を調べていると、
この事件以外にも残虐な行為を行なった実話が存在しています。
映画『キル・チーム』とは関係のない事件ですけど、
一応載せておきます。
・2012年3月11日
アフガニスタン南部カンダハール州パンジャウェイに住む16名の民間人が殺害され、駐留部隊の下士官ロバート・ベイルズ二等軍曹が犯行を自供
・2012年3月23日
アメリカ合衆国政府は、ベイルズ軍曹を16件の殺人罪と6件の殺人未遂の容疑で立件
・2017年9月
ベイルズに終身刑が言い渡される
参照元:Wikipedia「ロバート・ベイルズ」のページ(日本語ページ)
こんな感じで色々と検索してみたんですが、
あまりいい行為ではありませんね。
知らなくてもいい情報、気分が悪くなる情報に当たってしまいました。
これならまだ、
出演俳優について調べていた方がマシです。サラッとした情報ですから。
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キャスト
【キャスト(役名)】
ナット・ウルフ(アンドリュー・ブリグマン)
アレクサンダー・スカルスガルド(ディークス軍曹)
アダム・ロング(レイバーン)
ロブ・モロー(ウィリアム・ブリグマン)
ジョナサン・ホワイトセル(クームズ)
ブライアン・マーク(マルケス)
オシ・イカイル(ウェプラー)
アンナ・フランコリーニ(ローラ・ブリグマン)
オリヴァー・リッチー(キャピー)
アンドリュー役:ナット・ウルフについて
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ナット・ウルフ(1994年12月17日〜)は、
アメリカ出身の元子役、俳優、ミュージシャンです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル(役名) |
2005年 | 「ネイキッド・ブラザーズ・バンド:The Movie」 (ナット・ウォルフ) |
2012年 | 「ハッピーエンドが書けるまで」 (ラスティ・ボーゲンズ) |
2014年 | 「パロアルト・ストーリー」 (フレド) |
「そんな君に恋してる」 (リック・スティーヴンス) |
|
2015年 | 「愛しのグランマ」 (カム) |
「マイ・インターン」 (ジャスティン) |
|
2017年 | 「ホーム・アゲイン」 (テディ) |
「Death Note/デスノート」 (ライト・ターナー) |
|
2019年 | 『キル・チーム』 (アンドリュー・ブリグマン) |
有名な作品にはあまり当たっていないナット・ウルフ、
まだ今年で27歳と若いですから、これからの活躍を期待されている若手俳優です。
ちなみに、「Death Note/デスノート」というのは、
あの「デスノート」です。
原作:大場つぐみ、作画:小畑健の大ヒット漫画「DEATH NOTE」を、
アメリカが実写映画化したのが、
ナット・ウルフ主演(八神ライト:ライト・ターナー役)の「Death Note/デスノート」。
(配給元はNetflixですので、今ならNetflixで視聴可能)
今作、衝撃の実話を基にした戦争映画『キル・チーム』では、
戦争の暗部に翻弄される兵士アンドリューを演じています。
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ディークス軍曹役:アレクサンダー・スカルスガルドについて
アレクサンダー・スカルスガルド(1976年8月25日〜)は、
スウェーデン出身の俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル(役名) |
2010年 | 「ロシアン・ルーレット」 (ジャック) |
2011年 | 「メランコリア」 (マイケル) |
2012年 | 「バトルシップ」 (ストーン・ホッパー中佐) |
2013年 | 「ザ・イースト」 (ベンジー) |
2014年 | 「ギヴァー 記憶を注ぐ者」 (ジョナスの父親役) |
2016年 | 「ターザン:REBORN」 (ジョン・クレイトン/ターザン) |
2018年 | 「MUTE/ミュート」 (レオ) |
「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」 (ヴァーノン・スノーン) |
|
2019年 | 『キル・チーム』 (ディークス軍曹) |
2020年 | 「ゴジラVSコング」 (アイザック・ドーソン) |
アレクサンダー・スカルスガルドは、ドラマ俳優としても有名な方です。
2008〜2014年「トゥルーブラッド」(エリック・ノースマン役)で、
・スクリーム賞 最優秀悪役賞 受賞
2017〜2019年「ビッグ・リトル・ライズ」(ペリー・ライト役)で、
・エミー賞 助演男優賞(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)受賞
・ゴールデングローブ賞 助演男優賞(シリーズ・リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)受賞
・全米映画俳優組合賞 男優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門) 受賞
賞レースに恵まれていて、インパクトが強いのはドラマの方でしょうけど、
2021年に日本で公開された映画2作は、どちらも注目度の高い作品でした。
2021年1月22日公開『キル・チーム』。
2021年7月2日公開「ゴジラVSコング」。
アレクサンダー・スカルスガルドの実話とゴジラ、
毛並みの違う2作品が2021年に公開されました。
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おじさんの感想
(胸糞が悪くなるぐらい強烈な実話)
U-NEXTで配信されている『キル・チーム』、
再生時間も87分と短い映画でしたから、ポイントを利用して気軽に視聴してみました。
内容は気軽に・・・とはいきませんでしたけど。
この映画、想像していたような戦争映画ではなかったですね。
ほぼドンパチシーンはありません。
戦闘シーンを中心に描かれている戦争映画じゃないんですよ。
アフガニスタンで起きた実話を基に描かれている”ある新兵の葛藤”を、
生々しく映像化した作品でした。
銃撃戦を観たくて再生しても、楽しめる要素は全くありません。
ただ、
強烈な実話には触れられますけど・・・。
正直、胸糞が悪くなるお話です。
戦地という特異な環境に置かれた事のない私が、
分かった風を装って、言葉を継ぎ足していくのは気がひけてしまいますけども、
この胸糞の悪い実話には圧倒されてしまいます。
「背後から、味方に、撃たれるかも・・・」
”ある新兵の葛藤”を思うと、流石に面白かったという感想にはなりませんね。
本当に強烈・・・これが本音です。
もし、これから『キル・チーム』を視聴するなら、
「アメリカ万歳!」的な戦争映画じゃないと踏まえた上で再生してください。
強烈な実話で胸糞が悪くなる映画、楽しめないけど、
記憶に残るはずです。
『キル・チーム』を視聴するなら、
課金せずに、まずはキャンペーン利用、
0円で600ptをゲットして、399ptで再生、をオススメします
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最後に
2021年に公開された、
衝撃の実話を基にした戦争映画『キル・チーム』を紹介させて頂きました。
残念ながら全国ロードショーとはならなかったので、
知名度的には高くありません。
公開当時に予定されていた映画館も、これだけ・・・。
・東京:ヒューマントラストシネマ渋谷
・神奈川:川崎チネチッタ
・大阪:シネ・リーブル梅田
・福岡:中洲大洋映画劇場
ただ、今なら動画サイトで『キル・チーム』は視聴可能です。
強烈で、胸糞の悪くなる実話だと踏まえておけば、ちょっとは楽に・・なるとは思えませんけど。
ではまた。
→→『ノマドランド』公開日は21年3月26日、最高賞2冠のロードムービー
→→ダニエル・ラドクリフ主演『ガンズ・アキンボ』2021年2月に公開予定
→→大ヒットゲームを実写映画化『モンスターハンター』2021年3月26日公開