【スコセッシ監督最新作】映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』あらすじ/キャスト/感想

2023年10月24日

監督マーティン・スコセッシ、
主演レオナルド・ディカプリオ、共演ロバート・デ・ニーロ、
史実を基にした映画、
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

今現在(2023年10月23日)公開中です。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

✅ 上映時間206分(3時間26分)という超大作

✅ スコセッシ作品にディカプリオとデ・ニーロが出演、
これだけで安心して映画館へ足を運べる感じです
(上映時間の長さも耐えられる濃さ、を擁しているのではないかと)

✅ 2023年10月20日から日米同時公開予定

2019年にNetflixで配信されたスコセッシ監督の前作、
「アイリッシュマン」は210分、
今作キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンは206分。

3時間を楽に超える映画を、
映画館でひたすら座って視聴するのは大変です。トイレも我慢・・・。

ですが、私個人としては、

「この面子なら楽勝!」、なんて軽い気持ちを持ちつつ、
大きな期待を抱いて映画館へ足を運んできました。

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映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ファイナル予告

【監督】
マーティン・スコセッシ

【脚本】
エリック・ロス

【原作】
デヴィッド・グラン「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」

【製作】
レオナルド・ディカプリオ、ダン・フリードキン
エマ・ティリンジャー・コスコフ
マーティン・スコセッシ、ブラッドリー・トーマス

【音楽】
ロビー・ロバートソン

【撮影】
ロドリゴ・プリエト

【編集】
セルマ・スクーンメイカー

【上映時間】
206分(3時間26分)

【日本公開】
2023年10月20日

 

あらすじ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』あらすじ

1920年代、
オクラホマ州オーセージ。

その土地の石油鉱業権を保持し、
高い利益を得ていた先住民オーセージ族が、
次々と謎の死を遂げる。

元テキサス・レンジャーの特別捜査官トム・ホワイトは、
後のFBIとなる捜査局と29歳のジョン・エドガー・フーヴァー長官の下、
大規模な捜査を開始する。

しかし、

利権や人権差別が複雑に絡み合う事件に捜査は難航する。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
(参照元:wikipedia-キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

wikiのページだと、
特別捜査官のトム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)が主人公のような書き方をしておりますが、
映画版の主人公はアーネスト・バークハート(ディカプリオ)。
ウィリアム・ヘイル(デ・ニーロ)の甥です。

このウィリアム・ヘイルについては、wikiにページが存在しています。

ウィリアム・キング・ヘイル

1874年12月24日〜1962年8月15日

ヘイルは、オクラホマ州オーセージ群の政治ボスであり、
牧畜、オーセージの先住民たちとの不公正な取引、
および様々な殺人詐欺計画を組み合わせて富を築いた。
オーセージ・インディアン殺害事件の首謀者とみなされている。

1921年、
ヘイルはオーセージの首長の権利を掌握する計画として、
甥の妻の家族の契約殺人を命じた。

1929年10月、
ヘンリー・ローン殺害の罪でヘイルは有罪判決を受け、
終身刑を宣告された。

1947年7月、仮釈放。

1962年、アリゾナ州で亡くなった。

(参照元:wikipedia-ウィリアム・ヘイル

予告動画と、
このヘイルのwikiを重ねてみれば、
なんとなく内容を把握できるのではないかと。

簡単なあらすじ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

オーセージで王として君臨していたヘイル(デ・ニーロ)のもとに、
甥であるアーネスト(ディカプリオ)が帰ってきて、
その土地で原住民のモーリー(リリー・グラッドストーン)と出会い結婚。

しかし、
石油の利権などをめぐる様々なドス黒い陰謀が渦巻くオーセージ。
原住民たちに襲いかかる悪魔の銃弾、
その中心にいるのはヘイル(デ・ニーロ)。

そして、
アーネスト(ディカプリオ)はその陰謀に巻き込まれていく・・・。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
2023年10月20日から公開されています。

3時間越えの上映時間はなかなかハードだと思いますけど、
内容的にもキャスト陣的にもハズレるとは考え難い。
ハードルを上げきって映画館へ足を運んでみてもよろしいかと。

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キャスト

 
 
 
 
 
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【キャスト(役名)】
レオナルド・ディカプリオ(アーネスト・バークハート

ロバート・デ・ニーロ(ウィリアム・ヘイル

リリー・グラッドストーン(モーリー・バークハート

ジェシー・プレモンス(トム・ホワイト

ブレンダン・フレイザー(W・S・ハミルトン

タントゥー・カーディナル(リジー・Q

ルイス・キャンセルミ(ケルシー・モリソン

ジェイソン・イズベル(ビル・スミス

カーラ・ジェイド・メイヤーズ(アンナ・ブラウン

ジェネー・コリンズ(リタ

ジリアン・ディオン(ミニー

スタージル・シンプソン(ヘンリー・グラマー

ウィリアム・ベロー(ヘンリー・ローン

タタンカ・ミーンズ(ジョン・レン

当初、
ディカプリオが“トム・ホワイト”を演じるという企画だったらしいですが、
ディカプリオ自身で変更を希望し、
アーネスト役”となったようです。

この変更により、
映画版での主人公は“アーネスト”。
トム・ホワイト”は脇役へ、といった感じらしいですね。

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ディカプリオとスコセッシ

スコセッシ映画への出演、
レオナルド・ディカプリオは今作のキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン6作目となっています。
常連の1人。

(出典元:U-NEXT - 「ディパーテッド」)

✔︎ ディカプリオとスコセッシ
(日本での公開年順)

2002年「ギャング・オブ・ニューヨーク」
ディカプリオ(アムステルダム・ヴァロン役)
第75回アカデミー賞 10部門ノミネート
〈作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞、録音賞〉

2005年「アビエイター」
ディカプリオ(ハワード・ヒューズ役)
第77回アカデミー賞 11部門ノミネート 5部門受賞
〈作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞、録音賞〉

2007年「ディパーテッド」
ディカプリオ(ビリー・コスティガン役)
第79回アカデミー賞 5部門ノミネート 4部門受賞
作品賞監督賞、助演男優賞、脚色賞編集賞

2010年「シャッターアイランド」
ディカプリオ(テディ・ダニエルズ役)

2014年「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
ディカプリオ(ジョーダン・ベルフォート役)
第86回アカデミー賞 5部門ノミネート
〈作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞〉

2023年『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
ディカプリオ(アーネスト・バークハート役)
第96回(2024年)アカデミー賞 部門ノミネート
〈作品賞、監督賞へのノミネートは可能性大
〈原作があるので脚色賞へのノミネートを予想
〈ディカプリオの主演男優賞ノミネートも可能性大
〈リリー・グラッドストーンが主演か助演女優賞へノミネートされるかも
〈助演男優賞にデ・ニーロかジェシー・プレモンス、ブレンダン・フレイザーあたりがノミネート
〈その他、映像系の部門へのノミネートも〉

これまでの5作、アカデミー賞との相性はバッチリです。
受賞数は少ないかもしれませんけど、ノミネートはガッツリ。

今作、
ディカプリオとスコセッシの6作目、
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
来年(2024年)のアカデミー賞の主役となる映画かもしれません。

とりあえず、公開されたら確認しておいて損の無い映画だと思います。

 

「ギャング・オブ・ニューヨーク」
「ディパーテッド」
「シャッターアイランド」
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の4作は、
U-NEXTで見放題配信されています。

新作を視聴する前に0円再生可能!!

 

デ・ニーロとスコセッシ

スコセッシ映画の常連といえばこの人、
ロバート・デ・ニーロ。

今作キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンでなんと10作目、
黒澤明監督作品に出演していた三船敏郎並のコンビ感ですね。
(ちなみに、三船敏郎が出演した黒澤明監督作品は16作)

(出典元:U-NEXT - 「タクシードライバー」)

✔︎ デ・ニーロとスコセッシ
(日本での公開年順)

1976年「タクシードライバー」
デ・ニーロ(トラヴィス・ビックル役)
第49回アカデミー賞 4部門ノミネート
〈作品賞、主演男優賞、助演女優賞、作曲賞〉
第29回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞

1977年「ニューヨーク・ニューヨーク」
デ・ニーロ(ジミー・ドイル役)

1980年「ミーン・ストリート」
デ・ニーロ(ジョニー・ボーイ役)

1981年「レイジング・ブル」
デ・ニーロ(ジェイク・ラモッタ役)
第53回アカデミー賞 8部門ノミネート 2部門受賞
〈作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、編集賞、撮影賞、録音賞〉

1984年「キング・オブ・コメディ」
デ・ニーロ(ルパート・パプキン役)

1990年「グッドフェローズ」
デ・ニーロ(ジェームズ・“ジミー”・コンフェイ役)
第63回アカデミー賞 6部門ノミネート 1部門受賞(ジョー・ペシ)
〈作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞〉

1991年「ケープ・フィアー」
デ・ニーロ(マックス・ケイディ役)
第64回アカデミー賞 2部門ノミネート
〈主演男優賞、助演女優賞〉

1996年「カジノ」
デ・ニーロ(サム・“エース”・ロススティーン役)

2019年「アイリッシュマン」
デ・ニーロ(フランク・シーラン役)
第92回アカデミー賞 10部門ノミネート
〈作品賞、監督賞、助演男優賞:2人、脚色賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、視覚効果賞〉

2023年『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
デ・ニーロ(ウィリアム・ヘイル役)
⇨ちなみに、ディカプリオとデ・ニーロはほぼ初共演
〈1997年に日本で公開された「マイ・ルーム」という映画で一応共演はしています〉

スコセッシ映画に出演しているデ・ニーロにハズレは1つもありません。
今作でも癖の強い明らかな悪役。
今年80歳を迎えおぞましい経験値を積み重ねてきた大御所の、
老獪で超イヤ〜な悪役ぶりを堪能できるのではないかと。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン、気になる方は劇場へ。

 

「タクシードライバー」
「レイジング・ブル」
「キング・オブ・コメディ」
「グッドフェローズ」
「ケープ・フィアー」
「カジノ」の6作は、
U-NEXTで見放題配信されています。

0円で名優の演技を堪能!!

 

おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の感想

 

(3時間超、席を立とうとは一切思いませんでした)

8

 

異様な期待感を持って、
日曜日のレイトショーで視聴したキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

 

スコセッシの最高傑作!、とは言いませんけど、
3時間以上もの長い時間を飽きさせない良作!、
だったとことは間違いありません。

 

映画鑑賞として濃厚な時間を過ごせましたね。

 

まず、
絶対的に触れなくてはいけないのが、
レオナルド・ディカプリオ

 

キング(デ・ニーロ)に全く逆らえず、ダメで弱い男を視聴者に見せつけ、イライラ感を募らせるキャラクターを熱演していたと思えば、
ラストの方でセリフを吐いている姿や顔の感じなどから、
映画「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランドを彷彿とさせる異様な演技を観せていました。

 

というか、ディカプリオの顔、
マーロン・ブランドに似てきているような気が・・・。
(わざと顎をしゃくらせてセリフを吐いている感じでした)

 

流石に、
「レヴェナント」の演技よりも素晴らしいとは感じませんでしたけど、
ディカプリオの代表作の1つとなった事は間違いないと思います。

 

続いて、ロバート・デ・ニーロ

 

この大御所が素晴らしいのは語る必要のない事。
80歳を超えて、あの好々爺然とした笑顔を作りながら、
腹の中に底知れない悪意を併せ持っている姿をスクリーンから視聴者へお届けできるんですから、
何が怖いって、
デ・ニーロそのものが1番怖いです。
存在感はいまだ現役トップといった感じでした。

 

そして、
リリー・グラッドストーン

 

来年のアカデミー賞。
主演なのか助演になのかは分かりませんが、
間違いなく彼女が演じたモーリーはノミネートされるはずです。

 

次々と家族が亡くなっていく中、
疑惑がドンドンと増していきつつも、夫を信じたいという気持ちとの間に入り込み、
病と戦いながら葛藤していく様は圧倒的でした。
もしかすると、
この映画で最大の演技を魅せつけてくれたのは彼女ではないかと。

 

それぐらい凄まじいパワーを感じましたね。

 

この3人を中心にし、
強烈な史実を基に描いているキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

 

本編終了後、
「その後の彼らは?」といった部分を、
あのような形にしたのは、スコセッシの遊び心・・・ではなく、
文字ではなく言葉で伝えたいという映画人スコセッシのこだわり、だったのではないかと、
個人的には思っています。

 

映画館で視聴しておいて良かった。

 

スコセッシ健在、いまだバリバリなデ・ニーロ、
ディカプリオさすが、
新発見リリー・グラッドストーン、
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンを気になる方は映画館へ足を運んでみてください。

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最後に

2023年10月20日から日本で公開、
マーティン・スコセッシ監督最新作、
主演レオナルド・ディカプリオ、共演ロバート・デ・ニーロ、
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンを紹介させていただきました。

この映画の公開前、
聞こえてきていた言葉がこちら。

“最も革新的でベストなスコセッシ作品”

“リリー・グラッドストーンがを注ぎ込んだ”

“まぎれもない傑作

“レオナルド・ディカプリオの俳優人生最高の演技”

視聴後ですね、
概ねこの言葉群には賛成しております。反論しようとは思いません。
3時間超、私は楽しませていただきましたから。

ではまた。

 

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