七尾与史『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』あらすじ/感想、シリーズ2作目
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偶然を演出するプロ集団「偶然屋」、
そのシリーズ2作目となるのが、
『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』
七尾与史『偶然屋2』
✅ 「偶然屋」シリーズ2作目『闇に揺れるツインテール』
✅ おすすめエピソードは、「明らかになるクロエの過去」パート
✅ このシリーズはまだまだ続いていく
七尾与史版”ニキータの誕生”と想像してしまうエピソードが盛り込まれたシリーズ2作目、
今回も楽しませてもらいました。
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七尾与史『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』あらすじ/感想
『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』七尾与史
「偶然屋」の面々
「オフィス油炭」の社長:油炭寿文
・焦げ茶色に染められた個性的な髪型、舞台役者を思わせる整った顔立ち、
筋肉質でしなやかな体型、だが、本人は恵まれた容姿に頓着がない
・運動能力は異様に高い
・確率に異常にこだわる
「オフィス油炭」の女子中学生:クロエ
・父親は防衛省の権力者、お嬢様学校に通う女子中学生
・基本的に口は悪いが、見た目は容姿端麗なツインテール、
誰からも可愛いと評価される容姿の持ち主
・運動神経と戦闘能力が高い、相当の訓練を受けていた・・・
「オフィス油炭」の社員:水氷里美
・弁護士試験に挫折して「オフィス油炭」で働くようになった女性
”アクシデントディレクター”
・空手の有段者で、「偶然屋稼業」にも能力を発揮してきている
・基本的に金欠、パチンコで生活費を稼ぐ力も併せ持つ
あらすじ
『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』あらすじ
『偶然屋2』は主に3つの物語で構成されています。
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1、「偶然屋」として真っ当な?仕事
・”偶然の出会いを演出”
大ヒットアニメ映画「君のナワ」で描かれていた”出会って一目惚れ”演出を、現実世界で再現しようと依頼人を手伝う「偶然屋」の面々。
しかし、依頼人の本当の狙いは別のところに・・・。
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可愛いだけじゃない、明らかに普通ではない身のこなしと、戦闘能力の高さを誇っているクロエ。
その彼女の知られざる驚愕の”過去”が明らかに。
あの戦闘能力の高さが生み出されたエピソード。
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3、「偶然屋」最大の敵
・”偶然屋と仏”
日本中の優秀な子供たちを集めて、特別学習させる国家主導のプロジェクトへ、クロエはメンバーとして選ばれた。
そのプロジェクトに、”偶然屋、最大の敵「仏」”の影が見え隠れしている・・・。
潜入捜査を試みる里美、メンバーとして参加するクロエ、
そして「仏」の影。
無人島で開催されたプロジェクト、何かが起こる・・・。
この3つの物語が1つに纏め上げられているのが、
七尾与史『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』です。
おじさんの感想
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![おじさんの声](https://savicevicjenio.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG_0209-264x300.jpg)
「死亡フラグが立ちました!」の続編を待っていたんですけど、
先にこちらの続編が文庫で発売されていたので、
手に取りました。
『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』。
派手さもあって、いつもの通り、楽しく読み進めさせていただきました。
中でも、
独立したエピソードとして、”クロエの過去エピソード”は非常に楽しかったですね。
七尾与史版”ニキータの誕生”を描いているようで、
クロエが過去に経験した壮絶な出来事、
そのまま映画を観ている感覚で読み進められました。
『偶然屋2』のラストも楽しかったですが、
私個人としては、断然”クロエの過去エピソード”がおすすめです。
今後も「偶然屋シリーズ」に必ず絡んでくるであろう部分ですしね。
「仏」との対決の行方は気になる、けども、
”クロエとエマ”の方が・・・、これ以上はやめておきます。
「偶然屋」の仕事内容を楽しんでいる感じではなくなってしまいましたけど、
この先の展開も気になって仕方ないシリーズもの、
『偶然屋』、『偶然屋2』。
肩の力を抜いて楽しめるミステリーとして読んでみてください。
アクション要素もありますしね。
シリーズ1作目『偶然屋』
七尾与史(1969年6月3日〜)は、
静岡県出身の推理作家、歯科医師です。
第8回「このミステリーがすごい!」大賞で、
「死亡フラグが立ちました!」が最終選考に残り、その後、
2010年に同作で作家デビューしました。
デビューから「死亡フラグシリーズ」、「ドS刑事シリーズ」などのヒット作を生み出し、
今回”七尾与史のシリーズもの”に新たに加わったのが「偶然屋シリーズ」。
シリーズ1作目『偶然屋』の文庫化は2018年10月です。
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『偶然屋』簡単なあらすじ
・弁護士試験で挫折、就職活動中の水氷里美は、ある日、偶然に、
電信柱に貼られていた求人広告「オフィス油炭」を見つけてしまった。
働かなくてはと焦っていた里美は、なんとか面接までたどり着いて、その後、
「アクシデントディレクター」という聞いたこともない仕事(ミッション)をこなしていくことに。
妙な人たちと・・・。
確率に異常なこだわりを見せる社長の油炭、
見た目は可愛いけどクソ生意気な女子中学生、しかも戦闘能力が異様に高いクロエ、
妙で変な人たちと里美の3人で「偶然屋」が動き出す。
このシリーズ1作目『偶然屋』を読んだのちに、
『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』を読み進めた方が、より楽しめると思います。
まだ読んでいない方は、1作目からスタートさせてみてください。
最後に
七尾与史の『偶然屋2 闇に揺れるツインテール』を紹介させていただきました。
シリーズ2作目、
1作目を読んだのがそこまで昔ではなかったので、
すんなりと物語に入り込むことができました。
本当は、上にも書きましたけど、
「死亡フラグシリーズ」の第5作目を待ち望んでいたんです。
七尾与史版「デッド・バイ・デイライト」の続編を読みたかったんですよね。
それがまさか、
七尾与史版”ニキータの誕生”を読み進めることになるとは・・・。
少量エピソードなのに、非常に面白かったです。
「偶然屋シリーズ」の次回作に期待しつつ、
「死亡フラグシリーズ」の最新作を早めでお願いします!、
といった願いを込めて。
ではまた。