「映画の原作」で、1度だけの失敗をしてしまった「ハンニバル」
「いや〜、あの映画は原作小説の方が面白いよ。」
事あるごとに、「原作では・・」と言ってしまう人たちのことを、
総称して、「原作厨」と呼ぶようです。
多分この「原作厨」と呼ばれるような人種は、
私のようなおじさん世代に多くなっているのではないでしょうか?
思い出補正が根強く、ちょっと頑固で、
新しいとされる事柄を恥ずかしさもあって、受け入れづらくなっている人種、
私たち、おじさんですね。
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時と場合によっては、映画の原作は知らない方がいい
ニコニコ大百科によりますと、
原作を愛するあまり、原作以外を受け付けない人たち、そういうことでしょうか。
おじさんとしては、批判はあっても良いのかなと思えます。
時と場合によっては、強い口調になってしまう事もあるかもしれません。
ただ、ネタバレだけはいただけません。
この先、何が起こるのか?
この登場人物はどうなっていくのか?
どんなジャンルの、どんな作品でも良いですが、
楽しんで観ている人たち、
これから観ようと思っている人たちの邪魔をする事は避けるべきですね。
自分がされたらと思うと、悲しくなりますし、怒る事もあるでしょうし。
小説、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、
どんなジャンルでもネタバレ無しに楽しみたいです。
常にそう思っている私ですが、1度だけ、失敗してしまったことがあります。
「原作厨」になっていたんですね。
ある小説を読んでしまい、後日、ある映画を観終わった後に。
「いや〜、あの映画は原作小説の方が面白いよ。」と。
単純なミスです。
「原作を読まずに映画を観る」、これだけでよかった。
このミスを犯したせいで、一切、映画の原作を読まなくなりました。
特に、映画を観る前は絶対に避けますね。作品の面白さが半減してしまいます。
原作小説を、
2時間ほどの映画にする難しさはなんとなく分かりますけど、
ここまで変わってしまうのかと、
本当に悲しくなったんですよね。原作が異常に面白かっただけに・・・。
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読んでしまって、失敗した映画の原作小説
そんな原作小説、
私を「原作厨」にした戦犯、映画を台無しにした犯人は、
「ハンニバル」トマス・ハリス
有名な映画「羊たちの沈黙」の続編です。
もちろん、映画「ハンニバル」も有名ですね。
原作「ハンニバル」を読んでしまった後に、
映画「ハンニバル」を観てしまった、これが痛恨のミスでした。
この原作小説が非常に面白かった。
ネタバレはしたくないのですが、1つだけ書かせてください。
ラストが全く違います。別物ですね。
原作のラストで感じる恐怖は、
映画版のラストよりも遥かに恐ろしく、そんな結末を迎えるなんて・・・、と、
背筋が凍ること間違いなしのラストとなっています。
クラリスとレクターの関係性も全く別物として結末を迎えますしね。
映画と原作小説、ラストが全く違う
映画のラストより原作のラストの方が、私はリアルに恐怖を感じました。
このインパクトが強かったせいで、映画を見終わった後に「原作厨」になりました。
ただ、ラストを極端に変えた事に関しては、
しっかりとした理由が制作者側にあったらしいです。
wikiに載っています。致し方なかったようですね。
今思うと非常に残念です。映画「ハンニバル」をもう少し楽しめたのではないかと。
映画「羊たちの沈黙」を観る・・・面白い映画に出会えた
↓↓↓
原作「ハンニバル」を読む・・・面白い小説に出会えた ←←ミス
↓↓↓
映画「ハンニバル」を観る・・・悲しみとともに「原作厨」へ
映画「ハンニバル」のゲイリー・オールドマンの使い方も気に入らないんですよね。
あの名優をあんな使い方をして、
しかも、
キャラの特殊メイクも陳腐さを感じさせるものでしたし、
キャラ自体の魅力も原作より遥かに劣っていました。
ゲイリー・オールドマンの無駄遣いと言わざるおえない出来・・・、もうやめておきます。
原作を読んでから映画を視聴、オススメしません。
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最後に
長々と書いてきましたが、
原作を超える二次創作物があるのも事実ですからね。
一概に原作が至高というのもどうかなと。
知らなくても楽しめる事はあるし、
映画「ハンニバル」を楽しめた方もたくさんいると思います。
私はミスを犯して楽しめなかった・・この1回だけなんですけどね。
そのせいで、
この「レクターシリーズ」で唯一、
面白くなかった映画として「ハンニバル」が存在しています。
原作を読んでいなければ受け入れられたでしょうが、
私にはもう、後の祭りです。
この教訓を活かし、「原作厨」にならず、
ネタバレを極力避けて進んでいきたいと思っています。
最後に、
映画「ハンニバル」を好きな方には申し訳ないです。
あくまで個人的なミスの話ですので、ご了承を。
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