ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』、Netflixで海外ドラマとして復活
日本では2020年5月25日からNetflixで配信が開始されたSFドラマ『スノーピアサー 』。
地球全体が凍りついてしまった世界で、生き残っているのは永久機関列車”スノーピアサー ”の乗客だけ。
様々なことが列車内で・・・というSFドラマです。
なんとなく面白そうだったので視聴してみました。
残念ながら、シーズン1を一気に視聴とはいかず(シーズン1は7月13日時点で全10話配信中)、
今はまだ4話までを視聴しただけなんですけど、
結構面白かったので紹介させて頂きます。
そしてもう1つ、
この海外ドラマ『スノーピアサー 』の基となった映画、
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』を視聴しておくとより、海外ドラマ『スノーピアサー 』を楽しめるのではないかと。
私はまず海外ドラマ版の第1話、2話を視聴した時点で、
映画版を知り、Netflixで視聴してみました。
順番的にはまず、映画『スノーピアサー 』を視聴しておいて、
海外ドラマ『スノーピアサー 』へ・・・、いい感じで再生ボタンを連打できますよ。
私は逆になってしまいましたけど。
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ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』(2013年)
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』
『スノーピアサー 』予告編
監督 | ポン・ジュノ |
脚本 | ポン・ジュノ、ケリー・マスターソン |
原案 | ポン・ジュノ |
出演(役名) | クリス・エヴァンス(カーティス) |
ソン・ガンホ(ナムグン・ミンス) | |
コ・アソン(ヨナ) | |
ジェイミー・ベル(エドガー) | |
ジョン・ハート(ギリアム) | |
ティルダ・スウィントン(メイソン) | |
オクタヴィア・スペンサー(ターニャ) | |
エド・ハリス(ウィルフォード) | |
韓国公開 | 2013年8月1日 |
日本公開 | 2014年2月7日 |
映画『スノーピアサー 』あらすじ
世界は地球温暖化が進み、その脅威を食い止めるべく散布された人口冷却物質CW-7。
人類が招いた地球温暖化への唯一の解決法だと信じて疑ってはいなかった。
しかし、
CW-7を散布した直後、
地球は凍りつき、地球上のあらゆる生物は絶滅してしまった。
生き残ったわずかな人類は、永久機関列車”スノーピアサー (走る箱舟)”内部で暮らすしか道は残されていない。
ほとんどの人類が絶滅した地球で、唯一の世界と呼べるのが”スノーピアサー ”。
手に手をとって助け合いながら生きているのかと思いきや、
結局人間は何も変わらず、列車内でも裕福層と貧困層の差はハッキリと構築されてしまう。
列車の最後尾は奴隷同然の貧困層、
先頭車両に行くにつれて富裕層となっていき、こんな狭い密室(列車)の中でも人間は優劣を決める。
奴隷同然に扱われ、酷い環境下で暮らしている最後尾車両の住人たち。
そんな中、貧困階級のカーティスは、
自分たちを苦しめる支配制度に立ち向かうべく、
仲間とともに反乱を企て、先頭車両を目指すことに・・・。
列車の開発者ウィルフォードが居座っているその場所へ。〜映画『スノーピアサー 』〜
監督は、
「パラサイト 半地下の家族」で第92回アカデミー作品賞(その他と合わせて4部門受賞)を受賞した、
韓国の映画監督ポン・ジュノ。
原作は、
ジャック・ロブ、バンジャマン・ルグラン、ジャン=マルク・ロシェットによるグラフィックノベル、
「Le Transperceneige」。
主演はキャプテン・アメリカ役でお馴染みクリス・エヴァンス。
韓国の名優ソン・ガンホ、
アカデミー助演女優賞を受賞した名優ティルダ・ウィンストン、
「アポロ13」、「ザ・ロック」などで存在感抜群の演技を魅せたエド・ハリスなど、
豪華なキャストで製作されたSFアクション・スリラー映画「スノーピアサー 」。
個人的な感想としては、概ね面白い作品だと思えたんですけど、
2時間に凝縮された感があって、今ひとつ最後尾車両の住人たちに感情移入できませんでした。
それはもしかすると、私が海外ドラマ『スノーピアサー 』を先に2話分視聴してしまったから、
かもしれません。
2時間ものをドラマ10話分にしますので、細かく描けるのは当たり前ですからね。
ただ、出演している豪華キャストは必見の価値アリ!、です。
特に、ソン・ガンホ、怪演を見せ付けるティルダ・ウィンストン、
やはりここでも存在感抜群なエド・ハリス、彼らだけでも観ておいて損はありません。
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』、世間の評価も悪くありませんから、
1度、視聴してみてはいかがでしょうか。
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映画『スノーピアサー 』を視聴した方達の感想を、紹介します
前半はちょっと間延びって言うか浅いなって感じたけど、狂った学校が出てきたあたりから加速度的に面白くなっていきました。
ラストシーンは鳥肌ものです。
設定は面白いのだけれど、主人公らの目的がイマイチ明確に納得できず物語が進んでいくので、楽しくはないです。
これを作ったこと自体は凄いなぁと思いました。
貧富の差を表す長い列車、終わることなく走り続ける列車、色んな人の人生を乗せた列車・・・面白かったです。
タトゥーでの会話!?も好きな設定でした。
ポンジュノ監督が描く貧富の差の撮り方って半端ないですね。超えられない壁があるというか、これぞ別世界というか。
ストーリー的にはシンプルで、テンポも良く見応えがありました。
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』は今現在、
Netflix(ネットフリックス)で視聴可能となっています。
ポン・ジュノ監督について
ポン・ジュノ(1969年9月14日〜)は、
韓国の映画監督、脚本家です。
主な映画監督作は、
公開年 | タイトル | 備考 |
2000年 | ほえる犬は噛まない | 長編監督デビュー作 |
2003年 | 殺人の追憶 | 主演ソン・ガンホ |
2006年 | グエムルー漢江の怪物ー | 主演ソン・ガンホ Netflixで視聴可能 |
2009年 | 母なる証明 | Netflixで視聴可能 |
2013年 | スノーピアサー | |
2017年 | オクジャ/okja | |
2019年 | パラサイト 半地下の家族 | 7月22日にBlu-ray&DVD発売 |
圧倒的に有名になったのが、第92回アカデミー作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」。
韓国の名優ソン・ガンホ主演のブラックコメディ ・スリラー映画です。
映画『スノーピアサー 』にもソン・ガンホを起用しています。
ちなみに、ティルダ・ウィンストンも2017年「オクジャ/okja」に出演。
今後も、ソン・ガンホとコンビを組んでいくでしょうし、
ハリウッドの名優たちとも映画を作っていくと予想されるポン・ジュノ。
アカデミー作品賞を受賞した映画監督、期待は大きく、そして、視聴者の目も厳しくなっていくんでしょうね。
そんな注目される存在、映画監督として今後に期待が集まるポン・ジュノ、
海外ドラマ『スノーピアサー 』に製作総指揮として絡んでいます。
Netflix海外ドラマ『スノーピアサー 』
Netflix海外ドラマ『スノーピアサー 』
『スノーピアサー 』予告編ーNetflix
No. | タイトル | 再生時間 |
1 | 始まりは気候変動 | 52分 |
2 | その時に備えて | 46分 |
3 | アクセス権は力の象徴 | 46分 |
4 | 関係者がいなくても | 46分 |
5 | 最初から正義などない | 48分 |
6 | トラブルは予期せぬところから | 46分 |
7 | 宇宙は無関心 | 47分 |
8 | 彼の革命だから | 48分 |
9 | 求めたのは人々の血 | 44分 |
10 | 全994車両の列車 | 45分 |
出演(役名) | 役柄 |
ジェニファー・コネリー(メラニー・カヴィル) | 車両を管理している、客室乗務員のトップ |
ダヴィード・ディグス(レイトン・ウェル) | 元殺人課の刑事、最後尾車両の住人 |
ミッキー・サムナー(ベス・テイル) | 列車の警備部隊の女性 |
アリソン・ライト(ライラ・アンダーソン) | メラニーの部下、客室乗務員 |
イド・ゴールドバーグ(ベネット) | 列車の設計を知る数少ない技術者の一人 |
スーザン・パーク(ジンジュ) | 高級レストランのシェフ |
ケイティ・マクギネス(ジョシー・マッコーネル) | 最後尾車両で暮らす女性 |
シェイラ・ヴァンド(ザラ) | 元レイトンの妻、3等車で暮らす女性 |
アナリース・バッソ(LJ・アンダーソン) | 1等車に住むアンダーソン夫妻の娘 |
Netflix海外ドラマ『スノーピアサー 』あらすじ
始まりは気候変動。
否定派は事実を隠してウソを垂れ流し、戦争で温暖化は加速していた。
氷が溶けて生物は絶滅の危機に。
そこで科学者たちは地球の冷却化を試みる。
これが災いして、地球全土が雪と氷に覆われ、生物が生きられない世界を生んでしまう。
この未来を予見していたウィルフォードだけが壮大な”箱舟”、
”スノーピアサー” を作っていた。
地球が凍りつく寸前に、災いの元凶たる富裕層はこの”スノーピアサー ”に避難。
1001両編成の列車。
凍りついた大地に取り残される事となった人たちは、銃撃の網をかいくぐり、強引に”箱舟”に乗車しようとする。
多くの犠牲を払いながら、乗車券なしでなんとか”箱舟”に乗り込んだ人たちは、
1001車両の最後尾に閉じ込められた。
地球を周回しながら停止することのない列車”スノーピアサー ”、
最後尾に閉じ込められた住人たちの戦いが始まる。〜Netflix海外ドラマ『スノーピアサー 』〜
製作総指揮の1人がポン・ジュノ、
主演ジェニファー・コネリー(ショーン・コネリーの娘、ではありません。無関係です)。
有名な俳優は彼女だけで、あとは無名に近い方ばかりが出演しています。
なんとなく観たことある俳優さんもいますけど、作品名が思い出せないぐらい・・・。
唯一、確実に観たことのある俳優さんが2人だけ。
「ウォーキング・デッド」のサイモン役スティーブン・オッグさんと、
「ヴァン・ヘルシング」というドラマに出演していたヴィンセント・ゲイルさん。
ゲイルさんは第4話でたくさん登場するLJのお父さん役ですから、注目してみてください。
シーズン1全10話、まだ配信途中の海外ドラマ『スノーピアサー
』、
途中まで観た方たちのレビューがありますので、少し紹介します。
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海外ドラマ『スノーピアサー 』を視聴した方達の感想を、紹介します
今のところ、特別面白いとは思えてないけど、なんとなく配信日である月曜日を楽しみにしています。
映画版と同じティルダ・ウィンストンだったらもうちょっとテンションが上がったんですけど・・・。
もう少しだけ観続けてみます。
ちゃんとポンジュノへのリスペクトもあって安心しました。映像美、特に先頭らへんの美術は美しいです。
確かにドラマ形式であることの良さがありますね。
この電車内をもっと詳しく見てみたいという視聴者の欲求に応えてくれそうですし。
今後を楽しみにしています。
2話まで視聴しました。とっても良かったですね。前の作品の映画も視聴したのですが、映画版よりもドラマの方が好きです。
前より、SF要素が強くなった気がしました。
2話までを鑑賞。
映画版は観ていません。
今のところ、面白さを感じないので、もう観ないと思います。
海外ドラマ『スノーピアサー 』を観たおじさんの感想
上にも書きましたが、私は海外ドラマ『スノーピアサー 』を2話まで視聴した後、
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』を視聴しました。
(今はシーズン1全10話まで視聴済み)
個人的には映画版よりもドラマ版の方が楽しめます。
映画版は、ズンズン先頭車両を目指す革命色の強いアクションよりなSF。
ドラマ版は(6話まで)、サスペンス色が色濃く描かれている列車密室劇。
どちらも最後尾の住人たちが物語を大きく動かし、徹底した貧富の差が描かれているのは同じです。
ただ、深く掘り下げられる分、映画版よりもドラマ版の方が楽しめるなと。
海外ドラマ『スノーピアサー 』のレビューを調べてみると、概ね高評価なんですけど、
低評価な意見ももちろんあって、今の段階ではどちらとも言えない状況です。
まだ配信途中とはいえ、ファーストコンタクトに失敗してしまうと、
続きを観る気が失せてしまうんでしょうね。
その点、私は全然大丈夫でした。
列車密室劇、サスペンス色もあって、スンナリとこの世界観を受け入れられました。
6話までですけど、キッチリと楽しめている海外ドラマです。
シーズン1、全10話を観終わった後、同じ気持ちでいるかどうかは定かではないんですが・・・。
配信を楽しみに待ちたいと思います。
(全10話を観終わりました。楽しめましたが、シーズン2への持ち越し的な消化不良感は否めません)
永遠に止まることがない1001両の永久機関列車”スノーピアサー ”、
SF・サスペンス海外ドラマ『スノーピアサー 』。
格差社会の縮図となっている”箱舟”の旅を楽しんでください。
今現在、Netflix(ネットフリックス)で視聴可能となっています。
最後に
ポン・ジュノ監督作『スノーピアサー 』、
ポン・ジュノが製作総指揮として絡んでいるNetflix海外ドラマ『スノーピアサー 』、
2つを紹介させて頂きました。
ドラマ版はまだシーズン1の途中、毎週月曜日に最新話が配信される予定となっています。
冒頭で、映画版を観てからドラマ版をとオススメしましたけど、
もしかすると、私のようにドラマ版で世界観に触れておいてから映画版を視聴、
そのほうが両方楽しめる可能性はあります。
ドラマ版を2話までのみ視聴してから映画ですので、
どちらの作品にも感情移入をしていない状態、完全なフラット状態で視聴できたんですよね。
映画版『スノーピアサー 』に思い入れが全くなかったから、
ドラマ版も映画版も楽しめたのかも・・・そんな気がしています。
思い入れが強いとどうしても偏った評価になりますからね。
私は「楽しめたらそれでいいや!」と思っているおじさんです。
映画版『スノーピアサー 』、海外ドラマ『スノーピアサー 』も両方、楽しんで欲しいと思っています。
ではまた。
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