SF映画?『囚われた国家』キャスト/あらすじ/評判/感想、個人的には好き・・
SF映画というジャンルで、
”エイリアンの侵略もの”だと勝手に思い込んでいましたけども、
視聴してみると、これが!、
全く異なる映画でした。
✔︎ 全体を通して暗く、派手な描写がほぼ無い、ジャンル分けするとSF映画というだけ
✔︎ 今までの”エイリアン侵略もの”をイメージして再生してしまうと、ガッカリするかも・・
✔︎ 評判はあまりよくありませんけど、”人間の物語”としては悪くありません
ジョン・グッドマン主演、ルパート・ワイアット監督作、
『囚われた国家』
アメリカでは2019年に公開されて、評判は悪い・・・、
日本でもそんな感じ・・・。
私個人はなぜか、嫌いじゃない・・・、むしろ、
物語の締め方は好きですね。
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『囚われた国家』キャスト/あらすじ/評判/感想
『囚われた国家』
地球外生命体による侵略から9年、従うか?抗うか?映画『囚われた国家』予告編
【監督】
ルパート・ワイアット
【脚本】
ルパート・ワイアット、エリカ・ビーネイ
【製作】
ルパート・ワイアット、デヴィッド・クロケット
【製作総指揮】
ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
ロン・シュミット、アダム・サイモン
【日本公開】
2020年4月3日
【再生時間】
103分
キャスト
【キャスト(役名)】
ジョン・グッドマン(ウィリアム・マリガン)
アシュトン・サンダース(ガブリエル・ドラモンド)
ジョナサン・メジャース(レイフ・ドラモンド)
ヴェラ・ファーミガ(ジェーン・ドゥー)
アラン・ラック(チャールズ・リッテンハウス)
ケヴィン・ダン(ユージーン・アイゴー)
ジェームズ・ランソン(パトリック・エリソン)
ベン・ダニエルズ(ダニエル)
D・B・スウィーニー(レヴィット)
マリガン役:ジョン・グッドマンについて
ジョン・グッドマン(1952年6月20日〜)は、
アメリカ合衆国ミズーリ州アフトン出身の俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1987年 | 赤ちゃん泥棒 | ゲイル・スノーツ |
1988年 | パンチライン | ジョン・クリトジック |
1989年 | シー・オブ・ラブ | シャーマン |
オールウェイズ | アル・ヤッキー | |
1990年 | ステラ | エド・マン |
夢を生きた男/ザ・ベーブ | ベーブ・ルース | |
1994年 | フリントストーン/モダン石器時代 | フレッド・フリントストーン |
1998年 | 悪魔を憐れむ歌 | ジョーンジー刑事 |
ブルース・ブラザーズ2000 | マイティ・マック | |
ビッグ・リボウスキ | ウォルター・ソブチャック | |
2000年 | オー・ブラザー! | ビッグ・ダン・ティーグ |
2012年 | アルゴ | ジョン・チェンバース |
2017年 | キングコング:髑髏島の巨神 | ウィリアム・”ビル”・ランダ |
2019年 | 囚われた国家 | ウィリアム・マリガン |
個人的には、
1998年「悪魔を憐れむ歌」、「ビッグ・リボウスキ」が非常に印象深くなっている俳優さんですが、
声優としての活躍もされている方です。
公開年 | タイトル | 役名(声優として) |
2000年 | ラマになった王様 | パチャ |
2001年 | モンスターズ・インク | サリー |
2003年 | ジャングル・ブック2 | バルー |
2005年 | ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦 | パチャ |
2006年 | カーズ | サリー |
2007年 | ビー・ムービー | レイトン・T・モンゴメリー |
2009年 | プリンセスと魔法のキス | ビッグ・ダディ |
2012年 | パラノーマン ブライス・ホローの謎 | ブレンダーガストおじさん |
2013年 | モンスターズ・ユニバーシティ | サリー |
2014年 | トランスフォーマー/ロストエイジ | ハウンド |
2017年 | トランスフォーマー/最後の騎士王 | |
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 | アイゴン・サイラス |
私がまともに観た事のある作品は、
2001年「モンスターズ・インク」(サリーの声優)と、
2014年「トランスフォーマー/ロストエイジ」(ハウンドの声優)、
2017年「トランスフォーマー/最後の騎士王」(ハウンドの声優)のみで、
あまり声優としての活躍を堪能しておりません。
「モンスターズ・インク」のサリーは印象深いんですけどね。
ジョン・グッドマンと聞いて、どうしても最初に思い出してしまうのは、
コーエン兄弟の代表作(勝手に思っているだけです)、「ビッグ・リボウスキ」。
ベトナム戦争退役軍人で防犯ショップの経営者ウォルター役、最高に笑わせていただきました。
今作『囚われた国家』ではシリアスな役を演じています。
ウォルターの事は忘れて視聴してください。
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監督:ルパート・ワイアットについて
ルパート・ワイアット(1972年10月26日〜)は、
イギリス出身の映画監督、脚本家です。
長編映画の監督としては、『囚われた国家』で4作目です。
公開年 | タイトル | ルパート・ワイアットの役割 |
2008年 | DATSUGOKU〜脱獄〜 | 監督・脚本 |
2011年 | 猿の惑星:創世記 | 監督 |
2014年 | ザ・ギャンブラー/熱い賭け | 監督 |
2019年 | 囚われた国家 | 監督・脚本・製作 |
有名なのは、
2011年「猿の惑星:創世記」(主演:ジェームズ・フランコ)。
1968年から始まっている「猿の惑星シリーズ」、
2011年「猿の惑星:創世記」は第7作目にあたります(単純計算すると)。
大人気シリーズのオリジナルストーリーという形ですので、
旧シリーズのファンからどのような評価を下されるのか、非常に難しいところですが、
概ね好意的な意見が多いようですね。
・ルパート・ワイアット「猿の惑星:創世記」について
「これは神話の一部であり、そう見えるようにしなくてはならない。他の映画との関連はなく、オリジナルストーリーである。旧作が好きな人も満足してくれるだろう。「バットマン ビギンズ」のように、ファン層を取り込めるかで映画の真価が問われる。」
日本の旧シリーズファン、シリーズを初体験したファンの方達にも、
好意的に評された作品を生み出した監督です。
が、
上記したように、
『囚われた国家』に対する視聴者の評価はあまり高くありません。
大きな枠で考えると、”エイリアン侵略もの”には有名な作品がたくさんありますから、
比べられてしまい、評価を落としてしまった・・そんな経緯があったようです。
従来の”エイリアン侵略もの”とは異なるSF映画・・・。
あらすじ
『囚われた国家』あらすじ
2019年、エイリアンに地球が占領されてからのイリノイ州シカゴ。
シカゴでは厳戒令が敷かれていた。
そんな中、
ドラモンド一家は監視の目をかいくぐり、シカゴからの脱走を計画する。
しかし、エイリアンに見つかってしまい、
両親はその場で殺害され、残された子供2人(ガルリエルとレイフ)は許された。
時はたち8年後の2027年。
エイリアンの統治下として支配されている地球。
体制への不満分子は容赦無く始末されていた。
それでもなお、
エイリアンの支配下にある地球をなんとかしようと立ち上がるレジスタンス達。
姿を見せないエイリアンを探し続けるレジスタンス、
両親を殺され、レジスタンスの一員となっているガブリエル。
世間は「レジスタンスなんて、なんの意味も無い」と諦めムードの中、
シカゴ市警に所属するマリガンだけは、彼らを脅威とみなしていた。
エイリアンの支配下にある地球、未来はあるのか?
〜『囚われた国家』〜
『囚われた国家』は、
従来の派手な”エイリアン侵略もの”と期待され、視聴したら全然違ったので、
ガッカリされてしまったのかもしれません。
視聴者たちの評判、そこが影響しているのかも・・・。
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評判
映画批評集積サイト「Rotten Tomatoes」には37件ほどのレビューがあって、
批評家支持率は半分以下の49%、平均点は10点満点で5.4点ほどとなっています。
批評家の見解では、
「『囚われた国家』は観客を虜にすることは無いかもしれない。しかし、同作の政治的な合意は挑戦的なものであり、エイリアンによる侵略を描いたアクション映画としては面白いものを提供している。」
「まぁ、アリなんじゃない?」
そんな評価を下されている映画となっています。
今の映像技術で描かれている作品ですので、SF感が陳腐ということはありません。
歴代の”エイリアン侵略もの”と比べてしまうと、ちょっと・・・。
そんな感じですかね。
結局は、自分で観て判断しないと何の意味もありません。
あくまでも、
”エイリアンの支配下にある地球、統治された人間たち”が主役の映画です。
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おじさんの感想
(暗くて地味なSF映画、嫌いじゃない)
SF映画『囚われた国家』、
評判が良くないことは知っておりましたけど、視聴してみると、その評判に頷けてしまうのも事実です。
従来の”エイリアン侵略もの”としては暗すぎて、地味な印象ですし、
「インデペンデンス・デイ」あたりを期待して再生してしまったら、20分ぐらいで停止してしまう方もいそうです。
それぐらい派手さの無いSF映画、ですが、
私個人としては好きな感じでした。
まずですね、
人間たちが完全にエイリアンに屈しています。
地球そのもの、言ってしまえば、”エイリアンの植民地と化した地球”が舞台。
もう既に人間は負けています。
「エイリアンから地球を守ろう!」という初期段階は終わっているんです。
”エイリアンに統治されることを受け入れた人間たちが暮らす地球”、
受け入れた側と、
エイリアンの支配を不服として活動を続けるレジスタンス、
彼らを主人公とした物語。
暗くて当たり前ですね。
低姿勢な態度でエイリアンの支配を受け入れた人間が大多数の地球、ですから。
そんな部分を私は”目新しい”と感じて、最後まで集中して視聴できました。
そしてもう1つ、
ジョン・グッドマンが演じるマリガン、
ネタバレはしたくないので、あまり多くは書きませんけども、
ラストへの全てがマリガンに繋がっていて、なんか良いんですよ。
私は「カッコ良い!」と思ってしまいました。
そんな感じでしたから、『囚われた国家』の個人点は8点、
評判の良くない映画を「面白かった」なんて書いて、逆をいくつもりは毛頭ありません。
ただ単純に、派手なだけのSF映画よりは好みに近かった、というだけです。
もし、気になる方がいましたら、
従来の”エイリアン侵略もの”を忘れてですね、一風変わったSF映画として、
『囚われた国家』を再生してみてください。
その際は是非、無料で。
”エイリアン侵略もの”を描いている映画
”エイリアン侵略もの”を描いている映画は、
今までにたくさん製作されています。有名な作品、そして主観で軽く表にさせていただきます。
(ヒーローものは除外して、地球で繰り広げられるエイリアンvs人間、的な作品)
公開年(日本) | タイトル | 概要 |
1988年 | ヒドゥン | 奇妙なFBI捜査官vs乗っ取り型エイリアン |
1989年 | ゼイリブ | サングラスを通して見る「エイリアン侵略」 |
1996年 | インデペンデンス・デイ | 最も有名な「エイリアン侵略もの」 |
1997年 | マーズ・アタック! | 豪華俳優陣で贈る「火星人襲来」 |
2005年 | 宇宙戦争 | トム・クルーズ主演の「エイリアン侵略もの」 |
2008年 | 地球が静止する日 | キアヌ主演のSFシリアスドラマ |
2009年 | 第9地区 | SFヒューマンドラマ |
2013年 | パシフィック・リム | 人間が作った巨大ロボvs怪獣 |
2016年 | インデペンデンス・デイ:リサージェンス | 最も有名な「エイリアン侵略もの」の続編 |
2018年 | パシフィック・リム:アップライジング | 人間が作った巨大ロボvs怪獣の続編 |
2020年 | 囚われた国家 | エイリアンに侵略された地球が舞台 |
完全な主観の表になっておりますが、
私が思いつく”エイリアン侵略もの”を描いている映画はこんな感じです。
ほとんどの作品が派手な”エイリアン侵略もの”、
その中で最も有名な作品が「インデペンデンス・デイ」。
2019年にも民放で放送されていましたので、
今までに数回観てしまったという方も多いでしょうね。
娯楽として楽しめる作品です。
そして、その真逆に位置しているのが、
表の中で唯一、完全なブラック・コメディとして描かれている「火星人襲来」、
ティム・バートン監督作「マーズ・アタック!」。
派手さ満載の”エイリアン侵略もの”に飽きた方々にはオススメできる作品です。
真面目に観てはダメな映画ですね。
SF映画『囚われた国家』もある意味、
派手な”エイリアン侵略もの”に飽きた方に観て欲しいと思う1本です。
ただ、シリアス度はかなり高い映画ですので、
集中して視聴できる時間を確保してからが良いのではないかと。
本当に暗くて地味ですからね。
『囚われた国家』、
「宇宙戦争」、「パシフィック・リム」、
「マーズ・アタック!」などを視聴するなら、
課金せずに、まずはキャンペーン利用をオススメします
↓31日間無料で視聴可能・公式サイトへ↓
最後に
2020年に公開された映画
”エイリアン侵略もの”の『囚われた国家』を紹介させて頂きました。
SF超大作と評される作品は駄作も数多く生まれていますけど、
全く楽しめないという作品は少ない気がしています、個人的に。
『囚われた国家』を娯楽として楽しむのはかなり難しいとは思いますが、
従来のそれとは異なる、そう前置きしておけば、
悲惨な時間を過ごす事も無いのではないかと・・・あまり、無いのではないかと。
評判が悪いので自信はありません。
私は楽しめました。
ではまた。
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