『リチャード・ジュエル』、イーストウッド監督の実話作品にハズレ無し!

2021年11月12日

1996年7月16日
アトランタオリンピック開会式が行われました。

モハメド・アリが聖火台へ点火。今でも記憶しています。

そして、
1996年8月4日閉会式を迎え、オリンピックは幕を閉じます。

その大会期間中、7日目1996年7月27日

爆破テロ事件が起こりました。

爆発物は警備員が見つけて、
周りにいた人々を避難させ、被害は最小限に抑えられましたが、
それでも、2名の死者と、100人以上の負傷者を出した大惨事に。

その爆発物を見つけた警備員
リチャード・ジュエルに起こった実話を描いた作品が、
リチャード・ジュエル』です。

監督はクリント・イーストウッド

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イーストウッド監督最新作、実話『リチャード・ジュエル』

リチャード・ジュエル

映画『リチャード・ジュエル』US版予告 2020年1月17日(金)全国ロードショー

監督
クリント・イーストウッド

脚本
ビリー・レイ

原作
マリー・ブレナー
「American Nightmare:The Ballad of Richard Jewell」

製作
ティム・ムーア、ジェシカ・マイアー
ケヴィン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ
ジェニファー・デイヴィソン、ジョナ・ヒル
クリント・イーストウッド

日本公開
2020年1月17日

 

キャスト

 
 
 
 
 
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キャスト(役名)
ポール・ウォルター・ハウザー
(リチャード・ジュエル/爆発物の第一発見者となった警備員)

サム・ロックウェル
(ワトソン・ブライアント/リチャードの弁護士)

キャシー・ベイツ
(バーバラ・”ボビー”・ジュエル/リチャードの母親)

ジョン・ハム
(トム・ショウ/FBI捜査官)

イアン・ゴメス
(ダン・ベネット/FBI捜査官)

オリヴィア・ワイルド
(キャシー・スクラッグス/新聞記者)

2019年11月20日
AFI映画祭で本作のプレミア上映が行われました。
その際、ジュエルの母バーバラ(ボビー)本人が会場に姿を見せています。

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あらすじ

リチャード・ジュエルあらすじ

1996年7月27日、アトランタ五輪の会場近くの公園。

警備員のリチャード・ジュエルは、
爆発物を発見した。

リチャードの通報が功を奏して、多くの人たちが爆発前に避難。
それでも2人の死者、100人以上の負傷者を出す大惨事に

爆発物の発見者であり、被害を最小限に食い止めたとして、
マスメディアはリチャード英雄として持ち上げる。

だが数日後、
地元紙は、
「FBIはリチャードが爆弾を仕掛けた可能性を疑っている」
と報じた。

その記事によって事態は急変

英雄としてリチャードを持ち上げていたマスメディアは、
コロッと態度を変えて、リチャードを極悪人として糾弾。

2回の家宅捜査、リチャードの知人たちへの執拗な聞き込み。
常軌を逸した捜査を繰り返され、数ヶ月後。

無実であると証明されたリチャードの心は、
深くダメージを負っていた・・・。

〜『リチャード・ジュエル』〜

 

『リチャード・ジュエル』を観た方達の感想

男性の声
男性の声
『リチャード・ジュエル』を観た感想

5

リチャードを犯人と決めつけるFBI、大衆を扇動するメディア。過酷な状況の中で信じられるのは、友人と母親だけです。
社会的に弱い人間が気高く生きることを描いた、力強い映画でした。

 

男性の声
男性の声
『リチャード・ジュエル』を観た感想

4

クリント・イーストウッドの実話モノは安定の面白さですね。俳優陣の演技も素晴らしかったです。
サム・ロックウェル最高!
オリヴィア・ワイルドの冷酷な悪女ぶりも見応えありました。

 

女性の声
女性の声
『リチャード・ジュエル』を観た感想

4

アトランタにある公園の爆発物に気が付いて人を助けたのに、警備員は英雄から容疑者へ転落。メディアによって突き落とされた実話を元にした映画です。
FBIも証拠無しに勝手に容疑者に仕立て上げます。
まともな捜査もしないで、無実の人を容疑者にしてしまうとは、リチャード・ジュエルさん以外の誰にでも起きそうなこと。
弁護士役の俳優さんがいい演技でしたね。

 

女性の声
女性の声
『リチャード・ジュエル』を観た感想

4

実話なので、評価のしようもないんですけど、弁護士との友情と親子の愛情が、丁度いい感じに描き出されていて、お涙ちょうだい映画に仕上げ過ぎていないところが素晴らしいです。
個人的には、母親目線で観てしまうので、涙腺が崩壊してしまうんですけどね。

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おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
『リチャード・ジュエル』を観た感想

 

クリント・イーストウッド実話を基に作ればハズレない

8

 

1996年、アトランタオリンピックの最中、
オリンピック公園内で実際に起きた爆破テロ事件、その爆弾の第一発見者であり、
のちに最重要人物、容疑者として人生を狂わされた警備員、
リチャード・ジュエルを描いた作品です。

 

監督はクリント・イーストウッド

 

この『リチャード・ジュエル』を視聴して、まず思うのは、
これが本当に実話だったのか、という驚きです(実話なんですけどね)。

 

1人の人間を最高のヒーローに祭り上げて、
その後、手のひらを返すように最凶の犯罪者にしてしまうマスコミの怖さ

 

事件の早期解決を望み、まともな捜査をせず、証拠不十分も無視して、
1人の人間を犯人と決めつけるFBIの傲慢さ

 

権力の番人を気取っている組織と、権力にあぐらをかいている組織が、
共に手を取り合って、白いモノを黒いと叫ぶ・・・。
こんなに怖いことはありませんよね。観ていて胸糞が悪くなります。

 

ですが、それだけで終わらせないクリント・イーストウッド

 

しっかりとラストには視聴者を感動させ、
マスコミも多少は改心したかも・・・と思わせる描写もありますから、
スッキリ、とは言いませんけど、納得感は味わえると思います。
いい映画だったな〜、そんな感じで。

 

1996年アトランタオリンピック最中に実際に起きた事件を基に描いた作品、
クリント・イーストウッド監督作
リチャード・ジュエル
観ておいて損のない映画です。

 

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『リチャード・ジュエル』、爆破テロ事件の時系列

・リチャード・ジュエル(1996年12月17日〜2007年8月29日)
1962年12月17日、バージニア州のダンビルで、
父ロバート・アールと母ボビーのホワイト夫妻の間にリチャード・ホワイトとして生まれ、
4歳の時に両親が離婚、母の再婚相手であるジョン・ジュエルの養子となって、
リチャード・ジュエルとなりました。

事件の時系列
1996年7月19日
⇨アトランタオリンピック開幕
1996年7月27日
リチャードが爆発物を発見、テロの被害を最小限に
数日後
⇨英雄視されていたリチャードはある時から、容疑者扱い
1996年8月4日
⇨アトランタオリンピック閉幕
1996年10月
⇨リチャードは捜査対象外になり、無罪
2003年
⇨テロの真犯人としてエリック・ルドルフ逮捕
2007年8月29日
⇨リチャード・ジュエル死去44歳

1996年アトランタオリンピック開催中
リチャードは警備の職に就いていました。

1996年7月27日
センテニアル・オリンピック公園のベンチの下に置かれていた不審なバックパックを発見。
ジョージア州捜査局の捜査員に知らせて、
周囲にいる人たちを避難させました。

その数分後、
バックパックに仕込まれていたパイプ爆弾爆発
2人が死亡(避難の最中に心臓発作で亡くなった人もいた)、
100人以上の負傷者を出した大惨事に。

数日後
リチャードを国の英雄として持ち上げていたマスコミは、
地元紙の記事によって態度を急変し、リチャードを容疑者扱いして糾弾
FBIとマスコミに散々追われて、苦しい日々を送ることとなります。

・そして1996年10月
リチャード・ジョエルを捜査対象から外すことが正式に決定。
彼の容疑は晴れました

2007年8月29日
ジョージア州ウッドベリーの自宅でリチャード・ジョエル死去
自然死だったと伝えられています。44歳

1996年アトランタオリンピック開催中に起こった爆破テロ事件

事件の真犯人であるエリック・ルドルフは、

2003年に逮捕されています。
現在、コロラド州の刑務所で仮釈放なしの終身刑で服役中です。

リチャード・ジュエルがヒーローから容疑者にまで蹴落とされた実話
リチャード・ジュエル
1度視聴してみてください。

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真犯人エリック・ルドルフについて

エリック・ルドルフは、
元アメリカ陸軍兵士爆発物の経験を持つ、キリスト原理主義者でした。

1996年7月27日土曜日の深夜
オリンピックのメイン会場であるセンテニアル公園は、
パーティやロックコンサートを楽しむ観客で大賑わい

午前0時55分
警備員のリチャード・ジュエルが、公園のベンチの下から不審なバックパックを発見。
直ちに警察に通報し、警察が避難誘導を開始させました。

・その数分後
「センテニアル公園に爆弾を置いた。あと30分で爆発する
公衆電話から警察に連絡が。

・約20分後、
午前1時25分
が仕込まれたパイプ爆弾爆発

死者2名負傷者109名を出した大惨事です。

エリック・ルドルフは、
1996年に爆破テロ事件を起こしてから、指名手配され、
2003年に逮捕されています。

・犯人扱いされたリチャード・ジュエル
マスコミ各社を告訴して、裁判で勝訴、和解金を受け取っています。

1996年アトランタオリンピックで起きた爆破テロ事件
その概要はここまでです。

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クリント・イーストウッドが撮り続ける実話

クリント・イーストウッド(1930年5月31日〜)は、
サンフランシスコ出身の映画俳優、映画監督、映画プロデューサー、
作曲家、政治活動家です。

近年、
クリント・イーストウッドの映画監督作はほぼ、実話を基に作れた作品ばかりです。

公開年(アメリカ) タイトル 主演
2014年 アメリカン・スナイパー ブラッドリー・クーパー
2016年 ハドソン川の奇跡 トム・ハンクス
2017年 15時17分、パリ行き 事件に巻き込まれた本人
2018年 運び屋 クリント・イーストウッド
2019年 リチャード・ジュエル ポール・ウォルター・ハウザー

「アメリカン・スナイパー」(2014年)
イラク戦争に4度従軍したクリス・カイルの伝記映画
第87回アカデミー音響編集賞受賞しています。

「ハドソン川の奇跡」(2016年)
2009年に起こった、USエアウェイズ1549便不時着水事故
この事故の奇跡的な生還劇、その後の知られざる真実を描いた作品。

「15時17分、パリ行き」(2017年)
2015年8月21日、高速鉄道タリス内で起きたタリス銃乱射事件と、
事件に立ち向かった3人の若者を描いた作品。

 

「15時17分、パリ行き」の主演を務めたのが
スペンサー・ストーンアンソニー・サンドラアレク・スカラトスの3人。
実際にタリス銃乱射事件に巻き込まれた本人達です。
俳優ではありません。

運び屋」(2018年)
80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった、
第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づいた作品。

リチャード・ジュエル』(2019年)
1996年アトランタオリンピックの会場近くにある公園で、
爆発物を発見した警備員:リチャード・ジュエルを描いた伝記映画。

リアル感をこれでもかと突き付けてくる映画ばかりです。

現実社会に出現するヒーローは、全て我々と同じ人間なんだよ」

メッセージを完璧に捉える事は不可能ですが、
クリント・イーストウッド監督作実話を基に作られた作品からは、
深読みしたくなるメッセージを受け取れますね。

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最後に

1996年アトランタオリンピック、その最中に実際に起きた爆破テロ事件、
爆弾の第一発見者だった警備員リチャード・ジュエルを描いた作品、

クリント・イーストウッド監督最新作
リチャード・ジュエル
を紹介させて頂きました。

実話が基になっているので、あまり簡単な事は言えないんですが、
観応えのある作品だったと思います。

イーストウッド監督実話

本当にハズレないですよね。
「もの凄く面白かったので、何回も視聴したくなる」
そんな想いになる作品はないですけど、視聴して後悔した作品は1つもありません

リチャード・ジュエルという男が体験した数々の出来事、
確認してみてください。

ではまた。

 

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