実話『シカゴ7裁判』のあらすじと感想、評価の高い法廷映画【Netflix】
配給元のパラマウントがNetflixに権利を売却した法廷映画、
『シカゴ7裁判』
2020年10月9日に1部の映画館で劇場公開され、
2020年10月16日にNetflixで配信が開始されています。
・1960年代、実際に起こった裁判の実話を基に制作された映画
・監督は、「ソーシャル・ネットワーク」(脚本・制作総指揮)、
「モリーズ・ゲーム」(監督・脚本)などのアーロン・キーソン
・再生時間2時間がアッという間に過ぎ去る裁判劇
・レビュー評価(5点満点中/平均4点)の高い映画
実際にこの映画を視聴した時、
本当にこんな事があったのかと疑ってしまいましたけど、
調べたところ、本当にあった話でした。
まず冒頭で驚かされます。
「○月○日生まれの人〜、はい徴兵ね〜」
そんな感じで18〜24歳までの若者38万人以上が、
ベトナムへ徴兵されたという事実。
今から約60年ほど前のお話、非常に観応えのある映画でした。
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実話『シカゴ7裁判』のあらすじと感想
『シカゴ7裁判』
『シカゴ7裁判』予告編ーNetflix
監督・脚本 | アーロン・ソーキン |
出演(役名) | エディ・レッドメイン(トム・ヘイデン) |
マーク・ライランス(ウィリアム・クンスラー) | |
サシャ・バロン・コーエン(アビー・ホフマン) | |
ヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世(ボビー・シール) | |
ジェレミー・ストロング(ジェリー・ルービン) | |
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(リチャード・シュルツ) | |
アレックス・シャープ(レニー・デイヴィス) | |
マイケル・キートン(ラムゼイ・クラーク) | |
配信元 | Netflixで10月16日より配信開始 |
・大統領選挙を控えた1968年8月、民主党全国大会がシカゴで開催れた。
当時、ベトナム戦争に反対する活動が高まっており、何千もの人々がデモや集会を繰り返し行なっていた。
・8月28日、
グランドパークで行われた集会で、警察と暴徒化した群衆が衝突し、双方に多数の負傷者を出した。
その5ヶ月後、大陪審は、デモを扇動した罪でデモ参加者8名、および8名の警官を起訴。
参照元:wikipediaーシカゴ・セブン
シカゴ・セブン(マスコミがつけた名称)というのは、
1968年のシカゴ民主党大会で暴動を企てた容疑で起訴された7人の被告の事です。
当初は8名、途中で1名減ることになるので、シカゴ・セブン。
(作中で確認できます)
デモ参加者だけでなく警官も逮捕されていたようですが、
『シカゴ7裁判』で描かれているのは、
デモ参加者側、暴動を企てた容疑で起訴された側にスポットが当たっています。
あらすじ
『シカゴ7裁判』あらすじ
1968年8月28日、
大統領選挙を控えたこの日、イリノイ州シカゴで民主党の全国大会が開かれていた。この大会に合わせて、全国から反ベトナム戦争派の若者たちが集結し、
様々な集会やデモを繰り返していた。そして、会場近くのグランドパークでデモ隊と警察が衝突。
数百名の負傷者を出す事件へと発展。共和党のニクソン政権が誕生した約5ヶ月後、
デモに参加した各グループのリーダー的存在だった7人が、
暴動を扇動したとして共謀罪などの罪に問われ、法廷に立つ事となる。法廷で行われているのは明らかに、7人への不当な裁判。
発言は許されず、いかに反論しようが、
公式の記録にも残されない声を上げ続けるだけ。
裁判長が全てを牛耳り、7人を有罪と決めつけ、まともな裁判などするつもりもない。そんな裁判だとしても、
彼ら7人は最後まで諦める事なく、自分たちの思想を国にぶつけようと、
本当に最後まで・・・。〜『シカゴ7裁判』〜
この『シカゴ7裁判』に出てくる登場人物は、
ほとんど実在した方ばかりです(今もご存命の方も)。
エディ・レッドメイン演じるトム・ヘイデンと、彼と共に裁判にかけられた人物たち。
マーク・ライランス演じる弁護士ウィリアム・クンスラー。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる検察官リチャード・シュルツ。
マイケル・キートン演じるラムゼイ・クラーク元司法長官。
そして、フランク・ランジェラが演じる胸糞の悪くなる裁判官ジュリアス・ホフマンなど。
本当にあった実話を基に描かれている作品です。
もし、この事件のもっと詳しい情報を得たいという方がいましたら、
ちょっと面倒くさいとは思いますけど、
英語表記のwikiページが存在しますので、翻訳ソフトなりで翻訳して、確認してみてください。
非常に細かく事件の概要が載っています。
こちら→→wikipediaーシカゴ・セブン(英語表記のページ)
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『シカゴ7裁判』を観た方達の感想
これ最高でした!絶対に見るべきです!
こんな裁判が行われていたとは知りませんでした。どこの国でもあり得る話なんでしょうね。
判事たちの憎たらしい演技最高!配役も絶妙な感じで素晴らしい!
まさか、最後に泣くことになるとは!!
アメリカのああいう所は素直にカッコいいと思いました。
ちょっと私には難しかったけど、観て良かったです。
こういう自分が知らないことを知られるから、映画は良いですよね。
アメリカでこんなことあったの?!ってなるし、
とりあえず判事にめっちゃムカつきました。
エディがアメリカ英語話しているのが新鮮でしたね〜。
胸熱映画。鑑賞必須!
Netflixはこういう知らなかった過去の出来事をちゃんと映画にしてくれるから、本当に素晴らしいと思います。
時代背景をあまり知らずに鑑賞しました。ですが、非常に面白かったです。
政治的思想は特にどっち寄りでもありません。正直に言えばあまり興味がないです。
当時のアメリカのことも知りません。
そんな僕が観ても面白いと思えるのは、裁判ドラマが繰り広げられ、間で連想シーンなどを入れて、物語として、映画として楽しめたからなのかもしれません。
そしてラストはちょっぴり泣きそうになりました。
おじさんの感想
(時代背景に詳しくないけど、その時代の熱量みたいなものが存分に伝わる映画)
チラホラと面白い映画だよと聞いていましたので、
Netflixで『シカゴ7裁判』を視聴しました。2時間がアッという間に過ぎ去っていきましたね。
1960年代のアメリカ、ベトナム戦争真っ只中で繰り広げられていた裁判。
この時の時代背景的な知識はほぼ無い状態で視聴したんですけど、
そんな事は全く問題にならないぐらい、
物語に没頭できる作品でした。
ラストの締め方も最高です。
ただ、実話を基に制作されているという事だったから、
本当にこんな裁判が行われていたのか?と、半信半疑で、
映画を視聴後に「シカゴ・セブン」というwikiのページを読んでみたんですよ。
そしたら、そのまま書いてありましたね。ほぼ事実。
完全な実話にちょっとした脚色をしただけ、
だからこそ、ここまで濃厚な物語を作り上げられたんでしょうね。
もしこれから『シカゴ7裁判』を視聴しようとしている方がいましたら、
そこまで時代背景的な知識が無くても大丈夫ですので、
是非Netflixで再生ボタンを押してみてください。
裁判劇、法廷闘争ものを2時間、しっかり楽しめると思います。
ちょっと感動しますよ。
監督アーロン・ソーキンについて
アーロン・ベンジャミン・ソーキン(1961年6月9日〜)は、
アメリカ出身の劇作家、脚本家、テレビプロデューサー、映画監督です。
今までに携わった映画作品は、
日本公開年 | タイトル | アーロン・ソーキン |
1993年 | ア・フュー・グッドメン | 脚本・原作 |
1994年 | 冷たい月を抱く女 | 共同脚本・共同原案 |
1996年 | アメリカン・プレジデント | 脚本 |
2008年 | チャーリー・ウィルソンズ・ウォー | 脚本 |
2011年 | ソーシャル・ネットワーク | 脚本・製作総指揮※ |
マネーボール | 共同脚本 | |
2016年 | スティーブ・ジョブズ | 脚本 |
2018年 | モリーズ・ゲーム | 監督・脚本 |
2020年 | シカゴ7裁判 | 監督・脚本 |
※2011年「ソーシャル・ネットワーク」では、
ケヴィン・スペイシーと共に製作総指揮に名を連ねています。
「ソーシャル・ネットワーク」(日本公開は2011年)
☆第83回アカデミー賞 脚色賞を受賞
「スティーヴ・ジョブズ」(日本公開は2016年)
☆第73回ゴールデングローブ賞 脚色賞を受賞
「モリーズ・ゲーム」(日本公開は2018年)
☆第90回アカデミー賞 脚色賞にノミネート
今作『シカゴ7裁判』はアーロン・ソーキンにとって2本目となる映画監督作です。
映画監督よりは脚本家として有名な方ですね。
ノンフィクション系(史実や実話を基にした作品)や伝記映画などに関わる事が多く、
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」、「ソーシャル・ネットワーク」、
「マネーボール」、「スティーヴ・ジョブズ」、
「モリーズ・ゲーム」(初監督作)、そして『シカゴ7裁判』。
映画監督としては2作目、なのに2時間がアッという間に過ぎ去るほどの濃さを伴った映画を作ったのも頷けます。
アーロン・ソーキン監督の2作目、
『シカゴ7裁判』は今現在、Netflixで視聴可能となっています。
Netflixで観られるアーロン・ソーキン関連作
今現在(2020年11月)、Netflixで視聴可能となっているアーロン・ソーキン関連作は、
以下の通りです。
「ソーシャル・ネットワーク」/監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本・製作総指揮:アーロン・ソーキン(ケヴィン・スペイシーと共同)
「マネーボール」/監督:ベネット・ミラー
脚本:アーロン・ソーキン(スティーヴン・ザイリアンと共同)
「モリーズ・ゲーム」/監督・脚本:アーロン・ソーキン
『シカゴ7裁判』/監督・脚本:アーロン・ソーキン
アーロン・ソーキン関連の映画は今のところ、
Netflixで計4作品ほど視聴可能となっています。
4本とも全て、実話に基づく映画ジャンルの作品です。
エディ・レッドメインについて
エディ・レッドメイン(1982年1月6日〜)は、
イギリスの俳優です。
主な映画出演作は、
日本公開年 | タイトル | 役名 |
2007年 | グッド・シェパード | アレックス・フォーブス |
2008年 | エリザベス:ゴールデン・エイジ | トーマス・バビントン |
ブーリン家の姉妹 | ウィリアム・スタッフォード | |
2012年 | レ・ミゼラブル | マリウス・ポンメルシー |
2015年 | ジュピター | バレム・アブラサクス |
博士と彼女のセオリー | スティーヴン・ホーキング | |
2016年 | リリーのすべて | アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ |
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 | ニュート・スキャマンダー | |
2018年 | ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 | |
2020年 | イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり | ジェームズ・グレーシャー |
シカゴ7裁判 | トム・ヘイデン |
「ジュピター」/エディ・レッドメイン(バレム・アブラサクス役)
★第36回ゴールデンラズベリー賞 助演男優賞 受賞
「博士と彼女のセオリー」/エディ・レッドメイン(スティーヴン・ホーキング役)
☆第87回アカデミー主演男優賞
受賞
☆第73回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)
受賞
「リリーのすべて」/エディ・レッドメイン(アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ役)
☆第88回アカデミー主演男優賞 ノミネート
☆第73回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門) ノミネート
ゴールデンラズベリー賞という不名誉な映画賞も受賞していますが、
アカデミー主演男優賞もしっかりと受賞している演技派な俳優さんです。
そんなエディ・レッドメイン、
印象深くなってしまっているのは、やはり「ファンタスティック・ビースト」でしょうか?
私も『シカゴ7裁判』を視聴した際、
まず始めに思い浮かんできたエディ・レッドメインの印象は魔法使いでしたし。
視聴後、その印象は薄れましたけどね。
『シカゴ7裁判』で重要人物のトム・ヘイデンを演じているエディ・レッドメイン、
魔法使いの印象が強くなってしまっている方にこそ、
1度視聴してみて欲しい作品です。
Netflixで観られるエディ・レッドメイン出演作
今現在(2020年11月)、Netflixで視聴可能となっているエディ・レッドメイン出演作は、
以下の通りです。
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」/監督:シェカール・カプール
エディ・レッドメイン(トーマス・バビントン役)
「ブーリン家の姉妹」/監督:ジャスティン・チャドウィック
エディ・レッドメイン(ウィリアム・スタッフォード役)
「レ・ミゼラブル」/監督:トム・フーパー
エディ・レッドメイン(マリウス・ポンメルシー役)
「ジュピター」/監督:ウォシャウスキー姉妹
エディ・レッドメイン(バレム・アブラサクス役)
「博士と彼女のセオリー」/監督:ジェームズ・マーシュ
エディ・レッドメイン(スティーヴン・ホーキング役)
『シカゴ7裁判』/監督:アーロン・ソーキン
エディ・レッドメイン(トム・メイデン役)
エディ・レッドメインが出演している映画は今のところ、
Netflixで計6作品ほど視聴可能となっています。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは今現在だと視聴不可です。
最後に
ちょっと話題になっていましたので、
『シカゴ7裁判』をNetflixで視聴し、記事にさせて頂きました。
新型コロナウイルスの流行により、配給元のパラマウントが劇場公開を断念し、
Netflixに権利を売却した映画です。
2020年10月9日に日本の1部の映画館で劇場公開された時は既に、
Netflixに版権が渡っていたらしいですね。
そしてその後、
2020年10月16日からNetflixで配信開始。
ジワジワと評価を上げていった感じです。
本当に面白い映画でしたよ。是非、視聴してみて欲しい作品です。
2時間がアッという間!
視聴後に暗く沈み込むような映画ではないので、安心して再生ボタンを押してみてください。
ではまた。
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